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ホラー小説のおすすめ50選!作品の選び方についても詳しく解説

ホラー小説のおすすめ50選を紹介しています。様々な作品が展開されているので、どの本を選べばよいか悩んでしまうかもしれません。そこで、ホラー小説の選び方についても解説しています。これからホラー小説を読んでみたい人はチェックしてみてください。
ホラー小説のおすすめ50選!作品の選び方についても詳しく解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

様々なジャンルの本が展開されている中で、独特の存在感を誇る「ホラー小説」。

気分転換として、手軽に恐怖を味わいたい人から高い支持を得ています。

ホラー小説のテーマは、幽霊や妖怪だけではありません。

人間による恐怖を題材として扱う作品も、多くみられます。

今回は、そんなホラージャンルの中でもおすすめの作品と選び方について解説します。

これからホラー小説を読んでみたい人や、読書を趣味にしたい人はチェックしてみてください。

目次

ホラー小説のおすすめ50選

ホラー小説のおすすめ50選

おすすめのホラー小説50選を紹介します。

様々な種類の作品をピックアップしたので、自分にあいそうな小説を探してみてください。

神鳥 イビス(篠田節子)

神鳥 イビス(篠田節子)

27歳で亡くなった画家・河野珠枝の「朱鷺飛来図」に惹かれたイラストレーターの女性が、小説家の男性と絵の謎に迫ります。

佐渡から奥多摩へ向かいますが、恐ろしい体験をすることに。

恋愛要素も含まれているため、そのようなジャンルが好きな人も楽しめます。

一風変わった恐怖を味わいたい人に、おすすめです。

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火のないところに煙は(芦沢央)

火のないところに煙は(芦沢央)

2019年本屋大賞や山本周五郎賞にノミネートし、静岡書店大賞を受賞した作品です。

「神楽坂にまつわる怪談」の執筆依頼を受けた主人公が、取材して小説に仕上げます。

短編集ですが、話がつながっていくのが魅力です。

ミステリー要素のあるホラー小説を楽しみたい人は、チェックしてみてください。

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るんびにの子供(宇佐美まこと)

るんびにの子供(宇佐美まこと)

表題作は2006年に第1回『幽』文学賞大賞(短編)を受賞し、短編集として2007年に発行されました。

「るんびにの子供」は、主人公が幼稚園生のときに遠足で見た池から上がってくる少女がテーマです。

大人になった主人公の日常と、つながっていきます。

日常の中に潜む恐怖を味わいたい人におすすめです。

るんびにの子供をブックライブで読む

よもつひらさか(今邑彩)

よもつひらさか(今邑彩)

12作品が収録されたホラー短編集で、1999年に発表されました。

「家に着くまで」と「穴二つ」は、テレビドラマ「世にも奇妙な物語」で映像化され話題になりました。

表代作は古事記に出てくる現世と黄泉の境界線にある坂と同名で、不気味な言い伝えがあるといいます。

ゾクゾクする怖さを味わいたい人に、ぴったりです。

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霧が晴れた時 自選恐怖小説集(小松左京)

霧が晴れた時 自選恐怖小説集(小松左京)

「SF御三家」と評される小松左京さんによる、名作「くだんのはは」を含んだホラー短編集です。

太平洋戦争末期に空襲で家を焼け出された少年が、ある屋敷に世話になることに。

その屋敷で、ある光景を目にします。

戦後のホラー小説の名作を読みたい人や、SF要素のあるホラーを楽しみたい人にぴったりです。

霧が晴れた時 自選恐怖小説集をブックライブで読む

祝山(加門七海)

祝山(加門七海)

ひとり百物語をするほど自身の心霊体験が豊富な、加門七海さんの実体験をベースにした作品です。

ホラー作家の主人公のもとに届いた、古い友人からのメール。

肝試しをしてから奇妙なことが続くという友人に会ってから、自身も巻き込まれていきます。

リアリティのあるホラー小説を味わいたい人に、おすすめです。

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秋の牢獄(恒川光太郎)

秋の牢獄(恒川光太郎)

デビュー作の『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した、恒川光太郎さんの中編集です。

表題作の主人公は、「11月7日水曜日」を何度も繰り返す女子大生の藍。

このループに終わりはくるのでしょうか。

美しくも恐ろしいホラー小説を探している人に、うってつけです。

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鼻(曽根圭介)

鼻(曽根圭介)

本作は、2007年に第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しました。

表題作の舞台は人間がテングとブタに分類され、鼻を持つテングはブタに迫害されている世界。

外科医はテングを救うためにブタへの転換手術を決意し、刑事が少女の行方不明事件を追ううちに2人の物語が交差します。

後味の悪いユニークな作品を探している人に、もってこいです。

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意地悪な食卓(新津きよみ)

意地悪な食卓(新津きよみ)

映像化作品の原作を多く発表してきた新津きよみさんが、2013年に発売した作品です。

食と女をテーマにしたホラー短編集。

心霊的な怖さはなく、日常の中に潜む人間の恐怖を描いています。

食をテーマにしたホラー作品を楽しみたい人におすすめです。

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リカ(五十嵐貴久)

リカ(五十嵐貴久)

本作は第2回ホラーサスペンス大賞の大賞に選ばれ、2002年に発売されたメディアミックス作品です。

妻子のいる会社員・本間は、出来心で出会い系サイトを使い「リカ」と知り合います。

しかし彼女は、常軌を逸したストーキングを行う怪物でした。

様々な角度から楽しみたい人にもぴったりです。

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ほねがらみ(芦花公園)

ほねがらみ(芦花公園)

小説投稿サイト・カクヨムから「金のたまご」に選ばれ、「ほねがらみ——某所怪談レポート」がTwitterで話題になり2021年4月に書籍化されました。

大学病院で働き、怪談の収集を趣味とする主人公。

集まった話は、すべて1つにつながっていきます。

Web発のホラー小説を読んでみたい人にぴったりです。

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異端の祝祭(芦花公園)

異端の祝祭(芦花公園)

『異端の祝祭』は、民俗学を扱ったオカルトホラー小説で、SNS上で大反響を呼んだ『ほねがらみ』の作者・芦花公園氏による作品です。

ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会います。

出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決めます。

しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だったのです…。

カクヨム発の『ほねがらみ』がTwitterでバズり大反響となりました。ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラーです。

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二階の王(名梁和泉)

二階の王(名梁和泉)

本作は、第22回日本ホラー小説大賞の優秀賞を受賞しました。

二階の自室に引きこもる30歳過ぎの兄は、何年も家族に姿を見せていません。

その頃、元引きこもりの悪因研というグループが悪果と呼ばれる邪悪な存在を追っていました。

壮大なテーマに没頭したい人にうってつけです。

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怪談のテープ起こし(三津田信三)

怪談のテープ起こし(三津田信三)

『水魑の如き沈むもの』で、第10回本格ミステリ大賞(小説部門)に選ばれた著者による作品です。

録音された6つの体験談を文字起こしした内容と、それらを1冊にまとめるまでのエピソードからなる短編集。

リアリティのある恐怖を味わえます。

実話怪談のようなホラーが好みの人におすすめです。

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黒衣の女(スーザン・ヒル)

黒衣の女(スーザン・ヒル)

著者のスーザン・ヒルさんは2012年に大英帝国勲章を受賞しています。

本作は1983年に発表され、2012年には「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」として映画化されました。

ある不気味な館に泊まることになった弁護士のキップスに、怪奇が襲いかかります。

イギリスのホラー小説を読みたい人にぴったりです。

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ぼぎわんが、来る(澤村伊智)

ぼぎわんが、来る(澤村伊智)

本作は、2015年の第22回日本ホラー小説大賞を受賞。

2018年に漫画化され、そして「来る」というタイトルで映画化されました。

幼いときに「ぼぎわん」という怪物に遭遇し、社会人になって新婚生活を送る田原秀樹に怪異現象が起き始めます。

ミステリー要素のあるホラーを楽しみたい人にもうってつけです。

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残穢(小野不由美)

残穢(小野不由美)

本作は2012年に発売され、第26回山本周五郎賞を受賞しました。

2016年には「残穢 -住んではいけない部屋-」という題名で映画化。

転居したばかりのマンションで起きる怪異現象に、作家の「私」が迫っていきます。

ドキュメンタリーのような作風が好きな人におすすめです。

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Another(綾辻行人)

Another(綾辻行人)

本作は2009年に発売され、漫画・アニメ・映画としても話題を呼びました。

何かに怯えているようなクラスに違和感を抱く、転校生の主人公。

そのような中で、あるクラスメイトが凄惨な死を遂げます。

学園ホラーの人気作を読みたい人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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シャイニング(スティーヴン・キング)

シャイニング(スティーヴン・キング)

著者はモダンホラーの先駆者であり、アメリカを代表する作家です。

本作は1977年に発表された長編小説で、映画化・ドラマ化されました。

冬のリゾートホテルで起こる、恐ろしい出来事が描かれています。

幽霊屋敷をテーマにした作品を読んでみたい人や、名作に触れたい人にぴったりです。

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ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子)

ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子)

本作は、1999年に第6回日本ホラー小説大賞を受賞しました。

表題作は明治時代を舞台に、岡山の遊郭で働く醜い女郎が客に身の上話をします。

しかし、その内容は恐ろしいものでした。

人間に潜む恐怖をテーマにした作品が好きな人や、方言を駆使した作品に触れてみたい人におすすめです。

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玩具修理者(小林泰三)

玩具修理者(小林泰三)

本作は、1995年に第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しました。

表題作は何でも直せる玩具修理者に、誤って死なせてしまった弟を連れていきます。

「酔歩する男」はタイムトラベルもある、SF要素を含んだホラー作品です。

上質なホラー作品を味わいたい人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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禁じられた楽園(恩田陸)

禁じられた楽園(恩田陸)

『夜のピクニック』や『蜜蜂と遠雷』で知られる恩田陸さんの作品で、2004年に発売されました。

建築学部の主人公の前に、天才美術家の同級生が現れます。

そんなときにある招待状が届き、訪れた山奥の美術館には奇妙な作品が飾られていました。

幻想的なホラー小説を読みたい人におすすめです。

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六番目の小夜子(恩田陸)

六番目の小夜子(恩田陸)

『六番目の小夜子』は、恩田陸による小説で、新潮社の第3回日本ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残りました。テレビドラマ化もされた人気の作品です。

とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生津村沙世子。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていました。

三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのです。そして今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年でした。

学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだ、恩田陸伝説のデビュー作です。

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幻坂(有栖川有栖)

幻坂(有栖川有栖)

ミステリー作家として名高い著者による、9つの短編からなる怪談集で第5回大阪ほんま本大賞を受賞しました。

「天王寺七坂」を舞台としており、7つの坂にまつわる話と2編の時代ものが収録。

本作に登場した心霊探偵の濱地健三郎は後にシリーズ化されています。

大阪をテーマにしたホラー小説を読みたい人におすすめです。

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奥の部屋 ロバート・エイクマン短篇集(ロバート・エイクマン)

奥の部屋 ロバート・エイクマン短篇集(ロバート・エイクマン)

怪奇小説の巨匠で、イギリス作家のロバート・エイクマンの短編集です。

表題作は、幼いときに買ってもらった人形の家がテーマ。

大人になってから徒歩旅行で道に迷い、見覚えのある家を見つけます。

奇妙な恐ろしさを味わいたい人や、モダンホラーの傑作を楽しみたい人にぴったりです。

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妖都(津原泰水)

妖都(津原泰水)

1997年に発表された小説で、舞台は東京です。

CRISISのボーカル・チェシャが自殺してから、東京に死者が増殖し始めます。

平凡な大学生・鞠谷雛子を中心に、巻き込まれていく人々を描いた物語です。

幻想的なホラー小説を読みたい人は、チェックしてみてください。

妖都をブックライブで読む

殺戮にいたる病(我孫子武丸)

殺戮にいたる病(我孫子武丸)

『殺戮にいたる病』は我孫子武丸による作品で、衝撃のミステリー作品が新装版として再降臨しました。

東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現します。犯人の名前は、蒲生稔。くり返される凌辱の果ての惨殺。

冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー小説です。

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向日葵の咲かない夏(道尾秀介)

向日葵の咲かない夏(道尾秀介)

2011年『月と蟹』で直木賞を受賞した道尾秀介による作品。『向日葵の咲かない夏』はミリオンセラーにもなったヒット作です。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れます。「きい、きい。」妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。

しかし、その衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまいます。一週間後、S君はあるものに姿を変え「僕は殺されたんだ」と訴えながら現れます。

僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめるというストーリー。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休みがそこにあります。

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白夜行(東野圭吾)

白夜行(東野圭吾)

『白夜行』は壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家東野圭吾の記念碑的傑作です。

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺されました。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りします。

被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂、暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後全く別の道を歩んでいきます。

二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪…。しかし、証拠は何もみつかりません。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリーが読み応えあります。

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リング(鈴木光司)

リング(鈴木光司)

『リング』は鈴木光司によるホラー小説で、恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔です。

同日の同時刻に、苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めます。

浅川は一本のビデオテープを手に入れます。少年たちは、このビデオテープを見た一週間後に死亡しました。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込み、テレビ画面に光が入り、静かにビデオが始まった末…。

日本映画『リング』のリメイク版のアメリカ映画『ザ・リング』はヒット作となり、ジャパニーズホラーブームの火付け役となりました。

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らせん(鈴木光司)

らせん(鈴木光司)

『らせん』は小説『リング』の後日談を描いた続編です。

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当します。

冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していました。

「リング」とは?死因を追う安藤が、ついに到達する真理。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか!?

史上かつてないストーリーと圧倒的リアリティで、今世紀最高のカルトホラーとしてセンセーションを巻き起こしたベストセラー小説です。

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墓地を見おろす家(小池真理子)

墓地を見おろす家(小池真理子)

『墓地を見おろす家』は、小池真理子によるホラー小説です。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずでした。ただ一つ、そこが広大な墓地に囲まれていたことを除けば…。

次々と不吉な出来事に襲われ始めた一家がついにむかえた、最悪の事態とは…!?衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー小説です。

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クリーピー(前川裕)

クリーピー(前川裕)

『クリーピー』は前川裕による作品で、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しています。

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らしていました。ある日、刑事・野上から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発します。

野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。しかしそれらは、本当の恐怖の発端に過ぎませんでした…。

「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せ、ドキドキハラハラの展開が待っています。「気味の悪さ」が残る結末にも注目です。

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かにみそ(倉狩聡)

かにみそ(倉狩聡)

『かにみそ』は倉狩聡によるホラー小説で、日本ホラー小説大賞の優秀賞を受賞しています。

全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。食事を与え、蟹と喋る日常。

すべてに無気力な20代無職の「私」が、流星群の翌朝に海岸で小さな蟹を拾うところから始まります。

そんなある日、私は恋人の女を殺してしまいます…。私と不思議な蟹との、奇妙で切ない泣けるホラー小説です。

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嗤う伊右衛門(京極夏彦)

嗤う伊右衛門(京極夏彦)

『嗤う伊右衛門』(わらういえもん)は、京極夏彦による小説で、第25回泉鏡花文学賞を受賞しています。

鶴屋南北「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、伊右衛門とお岩夫婦の物語を怪しく美しく、新たによみがえらせています。

愛憎、美と醜、正気と狂気、全ての境界をゆるがせる著者渾身の傑作怪談小説です。

漫画化もされており、2004年には蜷川幸雄監督により、唐沢寿明・小雪主演で映画化もされています。

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火の粉(雫井脩介)

火の粉(雫井脩介)

『火の粉』は雫井脩介による小説で、累計55万部突破の人気小説です。

「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきました。

愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝いで、武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴みます。

しかし、梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり…!?最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説です。

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夜市(恒川光太郎)

夜市(恒川光太郎)

『夜市』は、恒川光太郎によるホラー小説で、第12回日本ホラー小説大賞を受賞しました。

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入ります。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買いました。

野球部のヒーローとして成長した裕司でしたが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けます。そして、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れます…。

奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディングが待っています。

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粘膜人間(飴村行)

粘膜人間(飴村行)

『粘膜人間』は飴村行による作品で、第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞しました。「衝撃の問題作」と言われるほどインパクトのあるホラー作品です。

身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の弟雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐二は、弟の殺害を計画します。

しかし、圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに住む“ある男たち”に依頼することにしました。

グロテスクな容貌を持つ彼らは一体何者なのか?そして待ち受ける凄絶な運命とは…。

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暗黒童話(乙一)

暗黒童話(乙一)

『暗黒電話』は乙一による長編のホラー小説です。

突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始めます。

それは、眼が見てきた風景の「記憶」でした。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出ます。

このあと、悪夢のような事件が待ち構えているとも知らずに…。

読み手に優しい文章で読みやすく、全体に漂う不気味さは見事です。ばっちりと乙一のホラーの世界に引き込まれます。

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小説シライサン(乙一)

小説シライサン(乙一)

『小説シライサン』は、乙一氏自ら、本名の安達寛高として初監督・脚本を手掛けた映画『シライサン』の原作ホラー小説です。映画は2020年に公開されました。

親友の変死を目撃した女子大生・瑞紀の前に現れたのは、同じように弟を亡くした青年・春男でした。

何かに怯え、眼球を破裂させて死んだ二人…。彼らに共通していたのは、ある温泉旅館で怪談を聞いたことでした。

怪異が次々と襲いかかるノンストップ・ホラー小説です。ライトで読みやすいので、普段本を読まない方にもおすすめです。

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リアル鬼ごっこ(山田悠介)

リアル鬼ごっこ(山田悠介)

『リアル鬼ごっこ』は、山田悠介のホラー小説で、それを原作とした漫画、映画、テレビドラマ、ゲーム化がされるなど、日本のヒットホラー作品です。

西暦3000年、国王は7日間にわたる大量虐殺を決行。佐藤翼は妹を救うため、死の競走路を疾走します。

本作は、若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版です。

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親指さがし(山田悠介)

親指さがし(山田悠介)

呪いをテーマにした、スリル溢れるノンストップ・ホラー小説です。映画化や漫画化もされた、人気の作品です。

「親指さがしって知ってる?」由美が聞きつけてきた噂話をもとに、武たち5人の小学生が遊び半分で始めた、死のゲーム。

しかし終了後、そこに由美の姿はありません。あれから7年。過去を清算するため、そして、事件の真相を求めて、4人は再び「親指さがし」を行います。

女性のバラバラ殺人事件に端を発した呪いと恐怖のノンストップ・ホラー小説です。

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黒い家(貴志祐介)

黒い家(貴志祐介)

『黒い家』は貴志祐介によるホラー小説で、第4回日本ホラー小説大賞受賞作です。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていました。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまいます…。

ほどなく死亡保険金が請求されますが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出します。

恐怖の連続、桁外れのサスペンス小説です。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃の展開が待ち受けています。

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十三番目の人格ISOLA(貴志祐介)

十三番目の人格ISOLA(貴志祐介)

『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介さんの作品で、本作はデビュー作です。

1999年に漫画化し、2000年に映画化を果たしました。

阪神大震災後にボランティアをしていた主人公は多重人格をもつ少女に出会いますが、13番目の人格ISOLAに恐怖を抱きます。

多重人格をテーマにした作品を読んでみたい人におすすめです。

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天使の囀り(貴志祐介)

天使の囀り(貴志祐介)

『天使の囀り』は貴志祐介によるホラー小説です。

終末期医療に携わる精神科医北島早苗。恋人の高梨は、病的な死恐怖症でしたが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してから人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた死に魅せられたように自殺をしてしまいます。

さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることが判明します。アマゾンでいったい何が起きたのか?

高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未踏の恐怖が、読者を襲います。

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クリムゾンの迷宮(貴志祐介)

クリムゾンの迷宮(貴志祐介)

『クリムゾンの迷宮』は、『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く傑作長編です。

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目を覚まします。するとその視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っていました。

ここはどこなんだ?傍らに置かれた携帯用ゲーム機が「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」とメッセージを映し出します。

それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだったのです…。

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パラサイト・イヴ(瀬名秀明)

パラサイト・イヴ(瀬名秀明)

『パラサイト・イヴ』は、瀬名秀明のデビュー作となったホラー小説です。第2回日本ホラー小説大賞を受賞しています。

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。Eve1と名付けられたその細胞は、恐るべき未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走をはじめます…。

空前絶後の着想と圧倒的迫力に満ちた描写で、読書界を席巻したバイオ・ホラー小説の傑作です。

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ジキル博士とハイド氏(ロバートルイススティーヴンスン)

ジキル博士とハイド氏(ロバートルイススティーヴンスン)

1886年に刊行された、ロバート・ルイス・スティーヴンスンによる古典ホラー作品です。ドラマ化や映画化、舞台化もされている人気の作品で、ミュージカル『ジキル&ハイド』原作です。

深夜、ロンドンの街角で、エンフィールド青年は奇怪な光景を目撃します。

十字路で少女を平然と踏みつけ、高名な医師ジキル博士の屋敷に悠々と入っていく異様な男ハイド。彼は一体何者か?

アタスン弁護士の疑念を裏付けるように、続いて殺人事件が…。

『フランケンシュタイン』『吸血鬼ドラキュラ』と並び称されるホラーの古典的名作、新訳決定版です。

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隣の家の少女(ジャック・ケッチャム )

隣の家の少女(ジャック・ケッチャム )

ジャック・ケッチャムによる衝撃のホラー小説。スティーヴン・キング氏が絶賛した「伝説の名作」ともいわれています。

1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越してきた美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われます。

隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、姉妹がせっかんされている場面に出合いショックを受けるが、ただ傍観しているだけでした。

ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁され、さらに残酷な暴行を受けてしまいます…。

シルヴィア・ライケンス殺害事件からインスピレーションを受けて記されたこの作品は、人間の心の闇を描き、狂気・暴力などを極限まで追求する内容になっていて、考えさせられます。

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ずっとお城で暮らしてる(シャーリイ・ジャクスン)

ずっとお城で暮らしてる(シャーリイ・ジャクスン)

『ずっとお城で暮らしてる』は、シャーリイ・ジャクスンによる少女恐怖小説の名編です。映画化もされており、長年愛され続けているロングセラー作品です。

主人公の名はメアリ・キャサリン・ブラックウッド。姉のコンスタンスと一緒に、他の家族が皆殺しにされたこの屋敷で、ずっと暮らしています。

惨劇の起きた資産家一族の生き残りで、村人から忌み嫌われ、外界との交流も最低限に止める彼女たちは、独自のルールを定めて静かな生活を送っていました。

しかし、従兄チャールズの来訪をきっかけに、美しく病んだ箱庭世界は大きな変化を迎えます。

“魔女”と称された異色作家が、超自然的要素を排し、無垢な少女の視点から人間心理に潜む悪意が引き起こす、恐怖を描く代表作です。

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ミステリー要素のあるホラー作品が読みたい方は、おすすめのミステリー・推理小説を紹介している記事をチェックしてみてください。

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ホラー小説の選び方

ホラー小説の選び方

ホラー小説の選び方を解説します。

長さ・ジャンル・怖さの種類・受賞作品などの視点から選ぶのがおすすめです。

ホラー小説には様々な種類があるため、自分にあったものを探していきましょう。

長さで選ぶ

短編小説の場合、1冊で複数の物語を楽しめる特徴があります。

オムニバス形式を選ぶと、多様な作家の物語を読めるのも利点です。

また、手軽に読みたいときにも便利です。

一方で長編小説は、物語に没頭しやすい特徴があります。

読み終えるまでの時間はかかりますが、長く世界観に浸れるでしょう。

ジャンルで選ぶ

ホラー小説はミステリー・ファンタジー・SF・青春などの要素を含む場合もあります。

ミステリーやSFの要素が強く、ホラーとして紹介されていない作品も多くあるのでチェックしてみてください。

怖さの種類から選ぶ

心霊のみならず妖怪・ゾンビ・人間・ウイルスなどの怖さを扱った作品も多くあります。

怖さの尺度は読者によって異なるため、扱っている怖さの種類から選ぶのもおすすめです。

メディアミックスで選ぶ

ホラー小説はメディアミックスとして、映画・漫画・アニメ化されることが多いのが特徴です。

中でも実写映画として映像化されている作品は多数あるので、物語を別の角度から楽しみたい人にうってつけです。

賞の受賞作品から選ぶ

横溝正史ミステリ&ホラー大賞(旧・日本ホラー小説大賞)や本屋大賞などの文学賞から選ぶのもおすすめです。

過去に開催された「『幽』文学賞」や「ホラーサスペンス大賞」などもチェックしてみてはいかがでしょうか。

こちらでは、今話題のサバイバルホラー小説である「王様ゲーム」を読む順番を解説しているので、興味のある人はチェックしてみてください。

ホラー小説のおすすめを読んでみよう

ホラー小説を読んでみて気に入ったら、同じ著者の別の作品を読んでみるのもおすすめです。これまでホラー小説を読んでこなかった人は、紹介した本の中から選んでみてはいかがでしょうか。

その他こちらの記事ではおすすめの海外小説を紹介していますので、あわせてご覧ください。

小説を電子書籍で読みたい方は、小説が読めるおすすめの電子書籍サービスを紹介している記事がおすすめです。電子書籍のサービスによっては、紙よりも安く購入できるので、ぜひ比較して選んでみてください。

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ヒロキタナカ /
ビギナーズ編集部 tanaka

大学院を修了後、IT業界を経て独立。選書サービスやWebメディアを運営する傍ら、ライターとしても活動しています。趣味は読書やサウナです。

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