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情熱が心を揺さぶる!音楽がテーマの映画厳選4本

情熱が心を揺さぶる!音楽がテーマの映画厳選4本

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

桜が咲き誇る春がやってきました。コートを手放して暖かい木漏れ日に目を閉じれば、心も身体も軽くなって思わずスキップしたくなってしまいます。

暖かくなると新しい事を始めたくなりますよね。新しい趣味として楽器はいかがでしょうか。

楽器の演奏には練習はもちろん情熱が大切です。今回はそんな熱い情熱を感じることができる映画を厳選して4本ご紹介します。どれも力強く、胸に刻み込まれるような音楽が全編を彩る映画です。

「何か新しいことを始めたい」「学生時代の何かに打ち込む熱い感情を思い出したい」という方はぜひ見てみてくださいね。

ドラムにとり憑かれた少年の激情がほとばしる「セッション」

アカデミー賞3部門をはじめ、世界各地の映画祭で受賞を総なめにし、日本でも賛否両論がくっきりと分かれて話題騒然となった一作です。

監督は昨年「ラ・ラ・ランド」でアカデミー作品賞を受賞した若干33歳のデイミアン・チャゼル。流血しても取り憑かれたようにドラムを続ける主人公、ニーマンを演じるのはマイルズ・テラー。そしてニーマンを厳しく指導する最高峰の指揮者にはJ・K・シモンズが扮しています。

あらすじ

名門の音楽学校に入学したニーマンは、ある日トップクラスのバンドを受け持つフレッチャーに声をかけられ練習に参加する。

しかし、フレッチャーの指導は目にも余る厳しいものだった。

罵声を浴びせ、容赦なくメンバーを変えていくフレッチャーの指導光景を目にしたニーマンに緊張感が走る。やがて正式な首席奏者となったニーマンだったが、彼の叩くテンポが気に入らないフレッチャーは、椅子を投げつけ、涙を流す彼の頬を思いっきり打つ。

これまでにないほどの個人練習を強いられたニーマンの手は血まみれとなり、やがて取り憑かれたようにドラムへのめりこんでゆく。

見どころはJ・K・シモンズの鬼気迫る演技と爆音のドラム

作品の素晴らしさはさることながら、暴力を行使する行き過ぎた指導に批判的な意見も多かった今作ですが、注目すべきは彼らの音楽に対する執念と狂気。

それが炸裂するドラム音と一体になって忘れ得ぬ衝撃となり、わたしたち観客の心をズドンと撃ち抜きます。緊張と興奮の狭間で心臓はバクバク、終始アドレナリン全開。

とにかく、生ぬるい現実からハッと目を覚まして、もっと毎日を真剣に、そして貪欲に生きなければと思える映画です。

美しいピアノの旋律が耳に残る「ONCE ダブリンの街角で」

本作の監督でベーシストでもあったジョン・カーニーが、自身の故郷アイルランドで撮った心温まるラブストーリー。

アイルランド国内のみならず、海を越えて遠いアメリカでも上映されて好評を博しました。

サウンドトラックには美しくも儚いピアノやギターの音色が収められています。ストリートミュージシャンの男グレンと、移民の女マルケタ。どちらもプロのミュージシャンが演じているため、演奏や歌の素晴らしさは折り紙つきです。

あらすじ

昼間は仕事をして、夜は街角に立ちギターを弾くグレンは、昔の恋人が忘れられずにいる。

ある日、彼の歌が好きだと一人の女が立ち止まった。彼女は一緒に行きたいところがあるといってグレンを誘い出す。そこはピアノが好きな彼女がいつも訪れる楽器店だった。

そして彼のギターに合わせてピアノを演奏し、歌を歌い出す。その美しい声にギターの手をとめることができないグレン。やがて音楽を通じて頻繁に会うようになる二人だったが、女には故郷に残した夫がいることがわかる。

友情と愛情のあいだに流れる切ないメロディが耳から離れない

ダブリンの曇天とドキュメンタリーのようなざらっとした映像、そこへ響くピアノと美しい歌声。この演出が物語をよりリアルにして、二人の存在感を際立たせています。

偶然出会った男女は、友情に落ち着くのか、それとも愛情に変化するのか。二人のゆるやかな感情の機微を言葉に出すのではなく、音楽に乗せて観客に伝えるという手法も効果的。

鑑賞後はサウンドトラックを聞きながら、しっとり思い出したい一作です。

新たな青春音楽映画の誕生!「シング・ストリート」

「ONCE ダブリンの街角で」や「はじまりのうた」で人気急上昇のジョン・カーニー監督作です。

主人公をはじめ、バンドメンバーは皆アイルランド全土で数千人規模のオーディションから選ばれた強者たち。

つまり、全員が演技初体験であり、本作が長編映画デビュー作なのです。デュランデュランにザ・キュアー、a-haやホール&オーツなど、80年代の大ヒット曲が流れるアラフォー以降にとっては夢のような音楽映画でしょう。

あらすじ

1985年、大不況のダブリン。父親が失業し、荒れた公立学校に転校させられたコナーは鬱々とした日々を送っていた。

ある日、街で見かけたひとりの少女に一目惚れをし、彼女の気を惹くため「僕のバンドのPVに出ない?」と思わず口走ってしまう。もちろんバンドなど存在せず、楽器に至っては持ったこともない。

しかし、コナーは仲間をかき集めてなんとか間に合わせのバンドを作る。そして彼女とPVを撮るために全員で猛練習を始まるのだった。

愉快痛快!素直に心から音楽を楽しもう!

モテたくてバンドを組む。モテたくてサッカーを始める。こんな心境、男性なら一度は経験したことがあるのでは?

しかしきっかけが何であれ、情熱を傾けられる何かと出会えたことは一生の宝物になりますよね。

あの頃思い描いていた夢や希望を思い出し、ダッと駆け出したくなります。家族、友達、恋愛、青春、そして音楽と、名作にふさわしい要素がぎゅっと詰まった必見の映画。ぜひノリノリで見てください。

ある演奏家の悲劇的な一生を描く「ブルーに生まれついて」

1950年代のジャズシーンを代表する伝説のトランペット奏者、チェット・ベイカーの波乱の一生を描いた作品。

主演のイーサン・ホークは6ヶ月間、トランペットの集中トレーニングを受けてこの役に挑んだとのこと。

また、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や「虹の彼方に」、原題タイトルにもなっている「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」などの名曲を堂々と歌い上げ、俳優としてますます磨きをかけています。

あらすじ

かつて一世を風靡したジャズ・トランペット奏者のチェット・ベイカーは、ドラッグに溺れて身を落とし、久しくステージからは遠ざかっていた。

ある夜、麻薬売人の男たちから暴行を受けてアゴが粉砕、前歯を失うという重傷を負ってしまう。トランペットが吹けなくなり、絶望するチェット・ベイカー。

しかし映画で共演した女優で恋人でもあるジェーンの献身的なサポートによってドラッグを断ち切り、復帰を果たそうと死闘するが、プロデューサーからも見切りをつけられ、再起への道は思うようには開かなかった。

苦境から絞り出される音楽に心が揺さぶられる

どんなに困難でも、どんな壁が立ちはだかろうとも、絶対に諦めない不屈の精神で前へ進むことができるのは音楽への情熱があればこそ。

チェット・ベイカーはこうした数々の悲劇をもトランペットの音色に取り込んでしまいます。そして人々の心を捉えて離しません。

演奏シーンも素晴らしく、イーサン・ホークの生歌を聴くだけでも見る価値のある作品です。彼を信じて常に近くで支えるジェーンの存在も光っていて、美しいラブストーリーとしても楽しめます。

映画をみるならホームシアターもおすすめ

映画はテレビやPCなどでも観ることはできますが、臨場感あふれる映画の世界を楽しむならホームシアターがおすすめです。

例えば、SONYのポータブルプロジェクター「LSPX-P1」は、壁側においても大画面が楽しめたり、天井や机もスクリーンにして投影が可能です。

サイズも手のひらの大きさくらいなので、簡単に持ち運びできますよ。

以下の記事では、この、SONYのポータブルプロジェクター「LSPX-P1」について詳しくご紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。

まとめ

テイストが異なる4つの音楽映画をご紹介しました。ネットやSNSなどの文字情報過多な環境にいると、音楽を純粋に楽しむ感性が失われていくように思えます。

そんなとき、心を豊かにしてくれる珠玉の1本として、あなたならどれを選びますか?ぜひ、見つけたお気に入りの作品で、音楽を楽しんでくださいね。

三浦 絵里子 /
ビギナーズ編集部 miura

映画配給会社に5年、TV局の映画海外セールスとして4年ほど勤務。現在はフリーで映画の宣伝プロデュースやSNS戦略、海外映画のプレスやインタビューの翻訳などを行う。自然美容と小鳥をこよなく愛するアラフォー。

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