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名作映画21選|ビギナーズ編集部おすすめ!映画の評価も紹介
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
暇な時間や寝る前に映画を見る方は多いですよね。DVDやブルーレイで作品を見る方もいますが、最近では動画配信サービスを利用して映画を見ている方も多いでしょう。
今回は動画配信サービスで見ることができる名作映画21選を紹介します。あらすじやおすすめポイントだけでなく、映画.comやFilmarks、Yahoo!映画での評価も説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
漫画を実写化した映画4選
漫画やアニメは子どもの娯楽という認識が強い海外に比べて、日本ではスタジオジブリの影響もあり、子どもから大人まで老若男女の幅広い世代が楽しめる作品が多くあります。
かくいう筆者も高校でバスケ部に入部し、「スラムダンク」を読みふけった記憶がありますが、その漫画は永久保存版として大切な蔵書の一部となりました。
今でも大掃除をきっかけに時々取り出して、時間が経つのを忘れて没頭してしまうことがあります。そんな架空のヒーローやヒロインたちが、実際にスクリーンに現れて話したり笑ったりする姿を見てみたいとは思いませんか?
ここからは創造性豊かな大人が楽しむ「漫画原作の映画」を4つ、厳選してご紹介します。
『モテキ』原作:久保ミツロウ(イブニングKC/講談社)
2010年にTVドラマ化された同名の人気コミック「モテキ」。
女性経験が一度もない藤本幸世がある日を境になぜか急激にモテはじめるドタバタ喜劇が受けて、大人気ドラマとなりました。実写映画ではドラマ版の最終回から一年後を描き、幸世の新たな試練がコミカルに描かれていきます。
主演はドラマ版に続き森山未來、共演者に長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子などの豪華女優陣がそろって大きな話題となりました。
あらすじ
モテ期が過ぎて一年、幸世は音楽ライターとして就職し、上司に怒られながらも忙しい毎日を送っていた。
しかし相変わらず彼女はいない。ある日、仕事でつぶやいたツイッターに男性編集者らしき人物から返信があり、音楽の話で盛り上がった二人は飲みに行く約束をする。
しかし、現れたのは若くてサバサバした美人女性だった。松尾みゆきと名乗る彼女は、酒を酌み交わしながら幸世に度々ボディタッチをする。
その色気に翻弄され惹かれる幸世だったが、みゆきには恋人がいた。
モテ期が到来するもイタい恋愛を繰り返す男の本質とは?
モテないと自負する男に限って恋愛に夢を抱いて失敗する場合が多いのは皮肉ですよね。
女性の発言や態度にいちいち過剰反応して、次から次へと目移りする幸世をみていると「だからダメなのよ」と声をかけてあげたくなります。
ともあれ、恋愛経験が少ないために自信が持てず、目の前の女性をまっすぐ見ることができない幸世に自身を投影する人も多いのでは?
誰にでもある恥ずかしい恋愛経験は笑いとともに吹っ飛ばしましょう。
原作漫画はこちら↓
『ツレがうつになりまして』原作:細川貂々(幻冬舎文庫)
夫がうつ病になったことで、お互いの生活を見直し共に成長していく夫婦を描いた心温まる大ベストセラーのコミックエッセイ。
扱いが難しい「うつ病」というテーマと真摯に向き合いながらも、ユーモアたっぷりに夫を観察する主人公・晴子の姿に多くの女性が共感を得たことでしょう。
筆者であり、主人公の妻・晴子を演じる宮崎あおいと、夫のツレ(通称)を演じる堺雅人のハートウォーミングなやりとりに心がほっこりします。
あらすじ
スーパーサラリーマンだった夫の幹夫(通称・ツレ)が、ある朝「死にたい」と呟いた。仕事のストレスからうつ病と診断されたツレは、それでも会社を辞められずにいる。
しかし妻の晴子は「会社を辞めなければ離婚する」と言って、ツレに退職を決意させる。突然“主夫”となったツレだったが、家事が嫌いな晴子は内心喜ぶ。
しかしツレの症状は悪化し、晴子は自分が正しく看病できていないと落ち込むが、めげずにツレを辛抱強く見守る。
頑張らずに愛とユーモアで支え合う夫婦の絆にホロリ
「心の風邪」と称されるうつ病は年々増えており、最近では本書のほかにもうつ病経験者にインタビューを重ねた「うつヌケ」もベストセラー入りしています。
しかしどちらの作品にも共通して言えるのは、病気を前向きにとらえているということ。本作品にも全編を通して「抜け感」があるので、クスッと笑ってしまうことに罪悪感を抱くこともありません。
むしろ二人がお互いを思いやる姿にホロっと心が和む一作となっています。
原作漫画はこちら↓
『娚の一生』原作:西炯子(フラワーコミックス/小学館)
アラサー&アラフォー世代の女性に絶大な支持を得た同名の人気少女漫画コミックの映画化です。
過去の恋に引きずられて幸せをつかめない30代半ばの主人公・つぐみに榮倉奈々、突然つぐみの家に居座る50代の大学教授に豊川悦司が扮し、大人のラブストーリーを展開します。
「余命一ヶ月の花嫁」や「ストロボ・エッジ」などを手がけた恋愛映画の名手、廣木隆一監督がメガホンをとり、キュン死しそうなドキドキシーンを連発しています。
あらすじ
仕事の激務と不倫でボロボロになったつぐみは、仕事を辞めて祖母が住んでいた鹿児島県の田舎町にある一軒家に引っ越す。祖母の死を悲しみ、日々ぼんやり過ごしていたある日、つぐみの前に見知らぬ男が現れる。
その男は近くの大学で教授をしていると自己紹介をし、そして「離れに住んでいる」と言う。祖母の恋人だったのかと戸惑いながらも、なぜか共に食事をするようになり、奇妙な共同生活がスタートする。
一緒にいて疲れない、自分を隠さなくていい恋愛に憧れる
もう一生恋はしないと決めた女性の心にあっさり入り込む50代の男、海江田とは一体どんな男なのでしょう?失くしたネックレスを探しに雨の中を走り回ってくれる男。親族の前で堂々と「恋している」と断言してくれる男。
年が極端に離れていても、見た目がタイプではなくても、女性は結局、自分より自分を大切にしてくれる男に心が動くのかもしれません。
ドキドキに飢えている方は話題となった究極のラブシーン「足なめ」もお楽しみに。
原作漫画はこちら↓
『東京喰種 トーキョーグール』原作:石田スイ(ヤングジャンプコミックス/集英社)
世界累計3000万冊の発行部数をたたき出した超人気コミックがついに実写となって登場しました。
人間と喰種(グール)の狭間で苦しむ主人公・カネキを、原作者より熱烈なオファーを受けたという窪田正孝が見事に演じています。
国内外で活躍するスタッフを集結させて作り上げた、人の姿をしながらも人を喰う“喰種(グール)”の強烈な世界観に加えて豪快な戦闘アクションもあり、見どころは満載ですよ。大画面で見ることをおすすめします。
あらすじ
人の姿をしながらも人を喰う喰種(グール)がはびこる東京の街。人々はその存在に脅えながら暮らしていた。
ある日、大学生の金木研はカフェでよく見かける可愛い少女リゼに声をかける。そして彼女の愛読書が自分と同じだったことから話が弾み、デートを重ねることに。
しかしリゼは喰種であり、金木は襲われてしまう。その後何らかの事故が起こり、病院に運び込まれた金木はリゼの臓器を移植されたことで半喰種となってしまうのだった。
喰種の存在を通して尊厳とは何かを問われる
つい昨日まで美味しいと感じていた食事が食べられなくなり、血を見ると自分の意志に反して涎がしたたり落ちる…
金木が人間ではなくなっていく過程がとてもリアルで、もしこれが自分だったらという恐怖を覚えずにはいられません。だからこそ彼に深く同情して共感する。
少しずつ喰種(グール)の生態を理解しはじめる彼に自分を重ねて、人とは、喰種とは何かを模索するうちに、自分は何者なのかと考えさせられます。
原作漫画はこちら↓
おすすめSF名作映画4選
映画のジャンルは多種多様ですが、ざっくり2種類にわけることができます。それは何かというと、「リアルかリアルでないか」です。
ある人物に密着したドキュメンタリーや、歴史上の実在人物を描いたノンフィクションなど、実話に基づく映画は説得力に裏打ちされた真の感動を呼び起こすものです。
一方、完全なるフィクションの世界は「もし世界がこうなったら」などというドキドキや興奮を味わうことができますよね。映画は現世から離れて、見たことのない世界へ連れて行ってくれるタイムマシンのような役割も果たしてくれます。
よって実はSFなどの近未来を描いた映画は、あっと驚く不思議な映像体験ができることもあり、多忙な毎日から逃れるのにうってつけと言えるかもしれません。
ここからは、筆者がこれまでに見たSF映画の中でその世界観にどっぷりハマった4作をご紹介します。
『E.T.』(1982年)
米国で公開されるやいなや、およそ3億ドルという驚異の興行成績をたたき出したSFファンタジーの超大作です。本国のみならず、日本はもちろん世界各国でヒットを飛ばしたモンスター映画でもあります。
それもそのはず。監督は人々の心を掴むのに最も長けている大巨匠スティーブン・スピルバーグが務めました。
あらすじ
ある日、異星から宇宙人たちが地球に降り立った。地球の植物を調査しにきたのだ。
しかし人間たちの追跡に気づいた彼らは、急いで宇宙船に乗り込み地球から離れていった。一人の宇宙人を取り残してしまったことに気づかずに。
森林からすぐ近くの家に住む少年エリオットは、偶然にも裏庭でその逃げ遅れた宇宙人を目撃する。そして家族に話すが誰にも信じてもらえない。
しかしその後再び宇宙人に遭遇し、彼をクローゼットにかくまったエリオットは、兄のマイケルと妹のガーティに紹介して、宇宙人をE.T.と名付ける。
それから少しずつ、二人は心を通わせ始めるのだった。
死ぬまでに見ておきたいSF映画の原点であり頂点
人々が引きも切らず映画を見に訪れた理由は、異世界に住む宇宙人はいつか地球を征服しにやってくる敵だと思っていたのに、可愛くてドジで見ていて癒される存在であると思わせてくれたからではないでしょうか。
ちなみにE.TはExtra Terrestrialの略で、地球外生命という意味です。覚えやすくて印象的なタイトルも功を奏したのかもしれません。
『エターナル・サンシャイン』(2004年)
果たしてSF映画と言えるのか断定はできませんが、本作は筆者がこれまでに見た映画の中でベスト3に入る一作です。がちがちなSF映画は苦手という女性に自信を持っておすすめできるラブファンタジーです。
あらすじ
恋人同士のジョエルとクレメンタインはバレンタインの直前に喧嘩別れをしてしまう。
ジョエルは仲直りをしようとプレゼントを持ってクレメンタインが働く本屋へいくが、彼女にまるで知らない人であるかのような対応をされて傷つく。やがて一通の手紙により、クレメンタインはジョエルに関する全ての記憶を消去したことがわかる。
ジョエルは自分も同じように彼女の記憶を消そうと、手紙の送り主であるラクーナ医院を訪れて施術を受けるが、途中クレメンタインとの思い出をさまよい、無意識のうちに抵抗を試みるのだった。
時空を超えたファンタジックなSF風ラブストーリー
監督はストーンズやレディオヘッドなど、人気バンドのミュージックビデオを手がけたことで知られるミシェル・ゴンドリー。脚本は「マルコヴィッチの穴」を撮った奇抜なアイディアの持ち主、チャーリー・カウフマン。
精巧に練られた脚本は大絶賛され、アカデミー賞も受賞しています。「マスク」のイメージが払拭しきれないジム・キャリーですが、映画を見ると彼しかいないとまで思えてくるほど適役に感じます。
時間軸が前後するのでやや混乱することもありますが、その時はリピート鑑賞してみてください。新たな発見もあり、ますますハマります。
『サマーウォーズ』(2009年)
『時をかける少女』で一躍スターダムを駆け登り、その後も『おおかみこどもの雨と雪』や『バケモノの子』など、意欲的にヒット作を生み出している細田守監督の初の長編アニメーション映画です。
あらすじ
高校2年生の健二は、憧れの先輩である夏希から夏休みに実家に一緒に行ってほしいと頼まれる。勢いよく引き受けた健二だったが、夏希の実家は武家の血筋を継ぐ名家であり、そのスケールに圧倒されるのだった。
そして突然、夏希から家族の前で『フィアンセ』と紹介され、驚きながら小さく「はい」と返事をした。そんな時、健二の携帯電話に1通のメールが届く。そこには謎の数列があり、健二は得意な数学問題として早々に答えを出して返信する。
翌朝、テレビをつけると『仮想世界OZ』が大混乱に陥っているというニュースが流れる。しかもそれを起こした犯人は健二だというのだ。
健二は友人からもらった仮のアバターを使ってOZに入っていくが・・。
仮想世界で起こる地球をかけた戦い!SFアニメーションの傑作
本作中の『OZ』とは、世界中で10億人以上の利用者がアバターという自分の分身を使ってゲームはもちろん、ショッピングや納税などの行政手続きまでも行うインターネット上の仮想世界のこと。
世界一安全なセキュリティを誇り、皆はなんの不安もなく現実と紙一重にあるもうひとつのパラレルワールドを楽しんでいます。
そのOZに入り込み、膨大な数のアカウントを乗っ取って地球を滅ぼすまでに勢いを増す見えない敵。ごく普通の高校生である健二が、これまた見えない味方に助けられながら世界を救うべくパソコンの前で奮闘する。
まさに近未来に起こり得そうな光景で、リアルに手に汗握ります。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年)
「ゴースト・イン・ザ・シェル」は映画「マトリックス」を撮ったウォシャウスキー兄弟に大きな影響を与えたという士郎正宗原作の「攻殻機動隊」。アニメシリーズや映画も製作され、国内外で絶大な人気を誇っています。
あらすじ
人々が自らの身体を義体化(サイボーグ化)し、脳からネットに直接アクセスする電脳化技術が発達した近未来。公安9課を率いる少佐ミラは、脳以外はすべて義体化したサイボーグだ。彼女には義体化する前の記憶がなかった。
課長の荒巻とともに、バトーやトグサといった優秀な部下を連れてサイバーテロを取り締まっていたある日、ミラはある幻想を見る。
そしてミラを義体化したオウレン博士に相談するが、彼女はそれを『バグ』と呼び、ミラに薬を渡すのみだった。ところがテロの犯人であるクゼから聞かされたミラの『バグ』の正体は衝撃的なものであった。
日本が誇る壮大な近未来アニメ「攻殻機動隊」の実写化
タイトルにある「ゴースト」とは、機械化された身体の中で唯一残された生身のパーツ、脳のことを指しています。つまり「ゴースト・イン・ザ・シェル」とは、義体化された身体の中にある脳であり、心であり、魂のことを指します。
ミラは自分が何者なのか、そして失った記憶に何が隠されているのか、ゴーストの導きによって真実にたどり着きます。
今でこそ想像が追いつくこの世界観を、1980年代にすでに描いていたとは本当に驚愕ですね。荒巻役にあの北野武を起用したことでも大きな話題となりました。
元気がでる映画4選
集中力に欠けたり、ささいなことで落ち込んだりするのはよくあることですよね。さてそんな時、あなたはどうやって元気を取り戻しますか?
筆者はやはり、映画館へ足を運んでしまいます。自分とは全く違う環境で生きる誰かの人生を疑似体験して勇気づけられることもありますよね。
ここからは、笑って泣いて、ちょっぴり気持ちが前向きになって、最後は笑顔になれる、そんな映画を4本ご紹介します。
『エリン・ブロコビッチ』(2000年)
当時ハリウッドの人気トップ女優だったジュリア・ロバーツをアカデミー賞主演女優賞獲得に導いた、痛快ウーマンサクセスストーリーです。
後に「オーシャンズ11」などの大ヒット作を生む奇才スティーブン・ソダーバーグ監督の出世作でもあります。
金なし仕事なしの窮地に陥った3児のシングルマザー、エリン・ブロコビッチが、強引に居座って働き始めた弁護士事務所で巨大企業を相手に、全米史上最高の和解額を勝ち取った実話が元になっています。
あらすじ
エリン・ブロコビッチは学もなければお金もなく、ひたすら求職活動に追われる3児のシングルマザー。
ある日交通事故に遭い賠償金を要求するが、理不尽にも裁判で負けてしまう。そこで弁護を担当したエドの事務所に強引に居座り、なんとか職を得ることに。
派手なファッションや無骨な態度で除け者扱いされるエリンだったが、ある日大手企業の不正行為に気づき、一人で調査に乗り出す。
ジュリアの笑顔で元気にならずにいられない!
数々の大ヒット恋愛映画で見せたジュリア・ロバーツのキュートで気さくな笑顔に胸を射抜かれた人は少なくないはずです。
そんな究極の“愛され女優”が、「プリティ・ウーマン」などのシンデレラストーリーではなく、どん底から這い上がって自分の仕事で勝ち得たサクセスストーリーでアカデミー賞を獲得したのが嬉しいですね。
彼女の魅力に加えて、仕事とは、信頼とは何かということを教えてくれる一面もあり、見終わった後は必ず元気をもらえるイチオシの映画です。
『ヘアスプレー』(2007年)
大人気ブロードウェイ・ミュージカルを映画化して大ヒットした、誰をも幸せにするハッピーエンタテインメントムービーです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」や「パルプ・フィクション」で一躍スターとなったジョン・トラボルタが、なんと女装した母親役に抜擢されたことも大きな話題になりました。
人種差別が根付いたアメリカの片田舎ボルチモアを舞台に、自分の夢を追い続ける少女に強く背中を押される一作です。
あらすじ
歌とダンスが大好きなトレーシーは人気番組の「コーニー・コリンズ・ショー」に夢中。
ある日、番組出演者のオーディションがあることを知ったトレーシーは学校をサボって参加するも落選。トレーシーが超ビッグサイズだったことが原因だった。
しかし、学校にいた黒人生徒とともにダンスをしていると、番組のレギュラー出演者リンクの目に留まり、見事スカウトされる。そしてトレーシーは巷の人気者となっていくが…⁈
踊って歌おう!参加型のウルトラエンターテイメント
ミュージカル映画が苦手な筆者ですが、本作が他作品と比しないのはとにかく明るく、人をハッピーな気持ちで満たしてしまうところでしょう。
歌が素晴らしいのでサントラを買って作品の世界にどっぷりハマるのもおすすめです。女装した巨体のジョン・トラボルタが腰をフリフリ踊りまくるシーンは圧巻で、これだけでも見るに値します。
自分のコンプレックスを個性に変えて輝くトレーシーから、勇気と元気をもらえること間違いなしですよ。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』(2014年)
日本の元気印映画といえば「ウォーター・ボーイズ」や「スウィング・ガールズ」で日本中を笑顔にした矢口史靖監督が有名です。
三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を元に、都会育ちの若者がひょんなことからど田舎で林業に従事して成長していく姿をコミカルに描いた一作です。
ひ弱な主人公・勇気に染谷将太、強気なヒロインに長澤まさみ、粗暴な先輩に伊藤英明と、皆が新境地を開いたハマり役という奇跡的なキャスティングは見事というよりありません。
あらすじ
大学受験に失敗して彼女に振られ、将来が見えず悶々としていた勇気。
ある日、仕事募集チラシに載っている可愛いモデル女子に惹かれて説明会に参加する。そして1年間の林業研修プログラムに参加することに。
しかし、研修先はこれまで勇気が経験したことのないほど山奥のド田舎だった。携帯も通じず、厳しい先輩にしごかれる過酷な状況から逃げ出した勇気だったが、途中チラシに載っていた彼女に出会い思いとどまる。
自然の厳しさが人の温かさを教えてくれる
文明の利器に囲まれて暮らす都会ではわからないこと、それは不便がもたらす「気づき」なのかもしれません。目の前にある一番近い存在に目を向けて大切にし、感謝することで得られる幸せもありますよね。
とはいえ、虫やヘビにいちいちビクつく勇気に自分を投影せずにはいられない!粗野な先輩ヨキにしごかれる情けない姿には、申し訳ないけど涙が出るほど笑わせていただきました。
清浄な空気が伝わってくるような美しい大自然の描写にも癒される逸品です。
『僕のワンダフル・ライフ』(2016年)
ニューヨーク・タイムズのベストセラー第1位の座を1年以上キープしたという、W・ブルース・キャメロンの小説を元に映画化されました。
愛犬を亡くした辛さを乗り越える恋人のために書いたと言われるこの小説は、これまで20以上の言語に翻訳され、世界中の愛犬家に希望を与えてきました。
「ギルバート・グレイプ」といったヒューマンドラマの名手ラッセ・ハルストレムが小説の世界観をそのままスクリーンに映し出すことに成功しています。
人間と犬の絆が紡ぎ出す一級のラブストーリーです。
あらすじ
ある日、8歳のイーサンは車中で弱っている子犬のゴールデン・レトリバーを見つけ、母親とともに救出する。晴れてイーサン一家の一員となった子犬はベイリーと名付けられ、イーサンの初恋や成長を見守ることに。
やがて年をとったベイリーは天国へ旅立つが、イーサンを愛してやまないベイリーは彼との再会を願ってエリーという名の女の子のシェパードに生まれ変わる。
そして今度は強面だけど寂しがり屋のカルロスを相棒に警察犬として“犬生“を全うする。
一途で愛らしいベイリーに思わず笑顔がこぼれる
犬、猫、鳥、たとえカブトムシでも、長い時間をともに過ごしてきた愛しい存在が、自分にもう一度会うために生まれ変わってきてくれたら…。
筆者は小鳥を飼っていましたが、やはり新しい小鳥を迎えるたびに歴代の愛鳥たちの魂が宿ってはいないかとドキドキした記憶があります。
ピュアで健気なベイリーがレトリバーからシェパード、コーギー、セントバーナードと、何度も生まれ変わり、そのたびに愛らしい姿を見せて楽しませてくれます。
大人におすすめの注目映画4選
忙しい生活の中で作る、誰にも邪魔されない自分だけの時間。
あなたならどんな風に過ごしますか?仕事や家庭、育児など、大人になると自分の時間は他人に奪われてしまうことがほとんど。毎日のルーティンは意外と心を麻痺させて、思考力や感性を削いでいくものですよね。
ならば、まったく別の人生を疑似体験できる映画の世界へ出かけてみてはいかがでしょう。かつてワクワクしながら見に行った映画さえ、何を見るかの選択権は恋人や子どもに渡り、自分に巡ってこないこともあることでしょう。
そんなあなたへ、心に栄養をあたえてくれる今注目の大人映画を4本ご紹介いたします。
『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)
数ある強豪を押しのけて今年2018年のアカデミー作品賞を勝ち取った話題の一作。監督は「パンズ・ラビリンス」で不動のファンタジー映画を撮ったメキシコ出身のギルレモ・デル・トロ。
主演のイライザ役はイギリスで最も尊敬されている演技派女優のひとり、サリー・ホーキンス。イーサン・ホークと共演した「しあわせの絵の具 愛を描く人モード・ルイス」も公開間近となっています。
あらすじ
イライザは政府管轄の極秘研究所で働く掃除婦。同僚のゼルダとともに毎日決められた時間の中で仕事をこなしている。ある日、研究室に運ばれてきた不思議な生き物を見てしまい、それ以来、周囲の目を盗んでその生き物に会いに行くようになる。
幼少から声が出せないイライザと、ものを言わぬ不思議な生き物。手話や音楽を介して二人は心から惹かれあっていく。ところが、政府は”彼”を解剖し実験台にすることを発表した。イライザは彼を救出するために奔走するが… 。
美しいファンタジー映像が織りなす至高のラブストーリー
まずこの作品のすごいところは、現実とも空想とも違う異次元世界のような映像の美しさ。殺伐とした研究所の描写とは裏腹に、イライザと彼が心を通わせる水中のシーンはため息が出てしまう。
アマゾンの奥地で神として崇められていたという人間のような姿をした彼は、他の人にとっては怪物だけど、声を失ったイライザにとっては優しい眼差しを持つ愛する”彼”。
ファンタジーでいながら、珠玉のラブストーリーが胸に響く一本。
『スリービルボード』(2017年)
主演のフランシス・マクドーマンドが自身の代表作「ファーゴ」以来、20数年ぶりにアカデミー賞主演女優賞を獲得したヒューマンドラマ。
やはり同じくアカデミー賞助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル、ウッディ・ハレルソンなどの実力派俳優を重要な役どころに据えて力強いドラマを描き出す。
監督と脚本は舞台からキャリアをスタートさせたイギリス出身のマーティン・マクドナー。
あらすじ
アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。だだっぴろい道路脇にたたずむ大きな3つの看板に突然現れたメッセージ。「レイプされ死亡」「犯人はまだつかまらない」「なぜなの、ウィロビー署長?」
それは娘を殺害されたミルドレッドが、怠慢な警察の捜査に腹を立てて出した広告だった。看板を最初に見つけたディクソン巡査は憤慨し、看板を降ろすようミルドレッドにせまるが彼女はものともしない。
しかし、名指しされた張本人のウィロビーは町で人気の警察官。人々はミルドレッドに言い聞かせようとするが、彼女は全員が敵といわんばかりに容赦なくひどい仕打ちを繰り広げる。
中心人物がどんどん変わってゆく異色のドラマ展開
あらすじを読むと、ミルドレッドは「警察の権威や人々の偏見に挫けることなく、たった一人で犯人を探し出そうとする母親」と映るかもしれません。
そしてこの映画の絶対的な主人公であると。ところがどっこい。この映画の見どころは観客の心が追っていく中心人物が次々と変わっていくところにあるのです。
側面から見えるものがその人のすべてではないことを教えてくれる、真面目だけどちょっぴり滑稽なヒューマンドラマです。
『15時17分、パリ行き』(2018年)
「ミスティック・リバー」や「グラン・トリノ」など、数々の話題作を撮り続け、まだまだ勢いを失わないクリント・イーストウッド監督の最新作。
2015年に起きたパリ行き列車内での無差別テロ事件を元に、犯人に立ち向かった実際の当事者である3人の青年たちを主演に起用しています。
乗客たちも実際に列車に居合わせた人々で構成され、さらには撮影自体も事件が起こった場所で行われるという、リアリティ極まる前代未聞の作品です。
あらすじ
2015年、8月21日。554人の客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスに、武装したイスラム過激派の男が小銃を持って乗り込み、無差別テロを企てようとする。
乗客たちが恐怖におののく中、旅行中で偶然列車に乗り合わせていたアメリカ空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そしてふたりの友人である大学生のアンソニー・サドラーは男に立ち向かいテロを防ごうとする。
いつまでも挑戦を続ける87歳の果敢な野心作
実話の映画化は新鮮でもないけれど、実話を当事者に演じさせる映画はこれまでに見たことも聞いたこともありません。イーストウッド監督のリアリティを追求する冒険心には心から感服します。
彼が「この映画はごく普通の人々に捧げた物語」と言うように、映画はテロそのものより、そこに関わった3人の青年の生い立ちや友情を中心に描かれています。
世界のいたる場所でテロが起こる今の時代、ごく普通の青年たちが偶然テロに遭遇したとき、彼らがこれまでに築いてきた愛国心という名の価値観が見えてきます。
『blank13』(2018年)
映画好きで知られる俳優の斎藤工がメガホンを取った、ユニークな世界観を持つ異色作。
堕落人間を演じさせたら右に出る者はいないリリー・フランキーや今をときめく高橋一生などの演技派俳優を主演におき、自身は脇役と監督に徹してしっかり映画を”魅せる”ことに成功。
海外映画祭での度重なる受賞から見ても、クリエイターとしての斎藤工の今後が楽しみになるような素晴らしい一作に仕上がっています。
あらすじ
借金を残して姿を消した父。それから13年間という空白の時間を経て見つかった父は、余命三ヶ月だった。
子どもの頃、父とキャッチボールをした思い出を拭いきれないコウジはひとり、父の見舞いに訪れるが、変わらず借金の工面をする姿に失望し、その場を去るのだった。
そして父が逝き葬式当日、参列するごく数人の人々を見て「人間の価値が決まるな」と嘲笑する。しかし、彼らが語る父のエピソードは意外なものだった。
暖かいだけが家族じゃない、痛くて、可笑しくて、泣けるお話
リリー・フランキー演じる父親像は、客観的に見ると批判されてしかるべき人物だけど、彼らしく生きるには家族を捨て去ることが必要だったのかもしれません。
「置き去りにされた家族が抱えるトラウマは大きい。でも13年という空白が教えてくれる父親の姿は、それを上回るほど大きいものだったに違いない。人生で一番大切なことは何か?」
そんな単純だけど一番難しいかもしれない問いに対して、自分を知ることなんじゃないかと、ふと気づかせてくれる作品です。
自然・動物ドキュメンタリー映画5選
動物を見ると癒やされますよね。今回はそんな動物がたくさん登場する自然ドキュメンタリー映画を5本ご紹介します。可愛い動物から、ワイルドな野生の動物の姿まで様々な動物を観ることができます。
観ると癒やされる・リフレッシュすること間違いなしなおすすめ自然ドキュメンタリー映画を5本ご紹介します。
『皇帝ペンギン』(2005年)
あらすじ
3月の南極を舞台に多くの生き物たちが暖かさを求めて北へ移動する中、逆に南へ向かう皇帝ペンギンたち。ペンギンたちは隊列を組んで行進していく。
そんな彼らが目指すのは、外敵が近づきにくい氷山に囲まれた土地。その地でパートナーを探していく。皇帝ペンギンの家族の愛を描いた超大作ドキュメンタリー!
マイナス40度の皇帝ペンギンたちの世界を体感しよう!
マイナス40度の世界で生きる皇帝ペンギンの世界を描いた本作。
極寒の南極が舞台ですが、その中で生きる皇帝ペンギンたちの絆は強く、そして温かい家族の愛を描いています。皇帝ペンギンたちの大行列は圧巻の一言。
大自然に垣間見られるペンギンたちの、ペンギンらしさを感じることができます。映画に出てくるペンギンの赤ちゃんはとても可愛くて観ているだけで癒やされます。
『北極のナヌー』(2007年)
あらすじ
北極に生きるシロクマの子どもナヌーは巣立ちの時を迎えるが、氷が溶け始めたことで狩場を失い、母親とともに餌を求め旅に出る。
ナヌーとセイウチの子どもシーラを物語の中心に地球温暖化について問いかけるドキュメンタリー。
動物が問いかける人間が動物のためにすべきこと
前述の『皇帝ペンギン』の北米スタッフが北極で10年の歳月をかけて撮影を行った『北極のナヌー』。
未来ではなく、今すでに北極で起こっていることをドキュメンタリーとして映し出しているので、地球温暖化について深く考えさせられます。
動物と共存していくために、私たちが動物たちのためにできることは何か、考えるきっかけになるのではないでしょうか。
『小さな世界はワンダーランド』(2014年)
あらすじ
生まれて初めて家族と離れて独り立ちをしようとしていた原生林に住むシマリスと、アリゾナ州の砂漠に流れ着いたスコーピオンマウス。
小さくも力強い2匹はさまざまな自然の厳しさに触れながらも、成長していく。ドラマチック・ドキュメンタリーがここに誕生!
幻想的な映像美に釘付け!“小さな“世界を冒険!
ドキュメンタリーで有名なBBCアースとあのピクサースタジオがタッグを組んで生み出した驚愕の映像美が楽しめる『小さな世界はワンダーランド』。
観ていると不思議な感覚になるくらい作り込まれているこの作品は、小さな彼らの視点を味わえます。まるでCGを使っているのかと勘違いするほど躍動的な動きや動物たちのリアルな表情も魅力的です!
『アリのままでいたい』(2015年)
あらすじ
製作期間3年を費やし、昆虫たちの生き様を描く。大自然を舞台に昆虫たちの“アリのまま”の姿を世界初の昆虫の目線から撮影。50種類以上の昆虫が登場し、彼らのダイナミックな姿をそのまま描き出す大スペクタクル映画!
こんな映像見たことがない!まさに“アリのまま”な姿!
動物の視点で描いた作品は今までありましたが、昆虫の視点で撮影された映像はこれが世界初!生き生きとしたリアルな昆虫を観ることができる映画は、他にないのではないのでしょうか。
大自然の映像美も楽しめるので、昆虫好きの方だけではなく、壮大なドキュメンタリーが観たいという方にもおすすめしたい一本です。
『インドに生きるベンガルトラ』(2012年)
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あらすじ
長年にわたり環境破壊や密猟などで絶滅の危機にあるベンガルトラが住む「トラの王国」を治めてきたメスのトラ・マッチェリは多くの子孫を残していた。
年老いた彼女は長年守り続けていた縄張りを娘に引き継がせ、新たな人生を歩み始める。そんなベンガルトラの女王・マッチェリの障害を記録したドキュメンタリー。
貴重映像が満載!虎の生涯に迫る!
トラはとても品格があるイメージですよね。
ですが、本作の主役・ベンガルトラのマッチェリは映像を通してだけでも、イメージ以上の品格と優雅さを兼ね備えたベンガルトラです。
絶滅の危機にある野生のベンガルトラを映像として残しただけでもとても貴重なので、ドキュメンタリーとしても楽しめますし、威厳を保ちつつその生涯を全うするマッチェリの生き様にも圧巻される作品です。
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まとめ
いかがでしたか?興味の湧いた映画はありましたか?
映画を見ることは単に感動だけでなく、ある物事について考えたり、誰かと語ったりするきっかけにもなりますよね。
自分の時間を持ちたい、何か新しいことを始めたいと思っても、重い腰をあげられない方々には最適な趣味のひとつになることでしょう。
こちらの記事では、上手な映画の探し方を紹介しているので、好きな映画を見つけるための参考にしてみてください。
三浦 絵里子 /
ビギナーズ編集部 miura
映画配給会社に5年、TV局の映画海外セールスとして4年ほど勤務。現在はフリーで映画の宣伝プロデュースやSNS戦略、海外映画のプレスやインタビューの翻訳などを行う。自然美容と小鳥をこよなく愛するアラフォー。