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初心者でも安心!サックスを始める時に知っておきたい基本情報と選び方
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この美しい外観に伸びと温もりを感じ音色。そんな魅力あふれるサックスに憧れを抱いている人も少なくないでしょう。もし自分が演奏できたら…とよぎりますが、キーもたくさんあって難しそうですよね。
でもそんなサックスは音の出しやすさで言えば管楽器の中でも上位と言われている比較的初心者向けの楽器です。その一つの理由としてあげられるのが指使いがリコーダーに似ているという点です。
皆さんも小さい頃に音楽の授業でリコーダーを習ったかと思いますが、基本的にはあの指使いがベースになっています。またマウスピースという部分も音を鳴らすだけなら比較的簡単な構造になっています。あくまで演奏で使える音にするには練習が必要ですが、まず鳴ってくれることは初心者にとって嬉しいことですよね。
今回は、サックスを始めようと考えてる方にサックスの魅力と知っておきたい知識をご紹介できればと思います。
ここから、サックスの魅力や知っておきたい知識を具体的にご紹介していきます。
目次
まずサックスが格好良さが分かる名曲をお聴きください
【KennyG-Midnight Motion】ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、世界的に有名なサックスプレイヤーのケニーGから一曲ご紹介します。
柔らかくしなやかな音色も素晴らしいですが、何と言っても演奏しているその姿がとても格好いいですよね!ちなみに彼が使用しているのはアルトサックスと呼ばれる種類のサックスで、最も一般的となサックスでバンドや吹奏楽・アンサンブルなど活躍シーンの多い種類です。
サックスの種類によって音色や音域、活躍シーンや金額などに違いがあります。ここからは楽器選びにも役立つ、サックスの種類と特徴についてご説明します。
基本的なサックス4種類を紹介!
サックスには基本ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4種類があります。それぞれの違いを確認していきましょう。
輝かしい高音のソプラノサックス
4種類の中では一番音域の高いサックスになります。明るくハリのあるサウンドが特徴で、先程ご紹介いたしましたケニーGもソプラノサックスをメインで使用しており、バンドでのソロ、サックス四重奏のトップパート・リーダーとして活躍する楽器です。
ソプラノサックスのみ形状が2種類存在しており、真っ直ぐな管体を「ストレート」とアルトサックスのように管体がカーブしている「カーブド」と呼びばれるものがあります。
ストレートタイプはカーブが無いので音が屈折しないことにより、甘く柔らかい音色を奏でることが出来ると言われています。カーブタイプはカーブしていることで程よく抵抗があり扱いやすいなど、どちらにも演奏面で特徴があるので実際に吹いてみた感覚で選ぶのが好ましいです。
【Sting – Englishman In New York】この甘く切ない音色はソプラノサックスにしか出せません。
一番メジャーなアルトサックス
生産台数やモデルも最も多く、サックスを代表する種類とされています。大きさ・操作性・必要とされる肺活量など初心者でも扱いやすい点が多いため音楽教室などでも最初に持つ楽器として推奨されるのはアルトサックスです。
バンド・アンサンブルなど活躍のシーンも幅広く、特に吹奏楽では主旋律(メインフレーズ)を演奏する楽器として欠かせない楽器です。譜面も一番多く出されているので、好きな曲の譜面も簡単に見つけることができます。
【熱帯JAZZ楽団-September】アース・ウィンド・アンド・ファイアーの名曲Septemberのアレンジverです。ラテンの軽快なリズムとアルトサックスの明るくキレのあるサウンドがマッチしてます。
太く肉厚なテナーサックス
アルトサックスに次いで一般的とされている種類であり、太く厚みのある音色が魅力です。その男性的な色気のある中低音からジャズ、又は演歌などのシーンで好まれてます。
ジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズなどのジャズの巨匠も好んで使用しており、深く厚みのある音色で感情豊かに演奏出来る非常に魅力的な楽器です。
【Average White Band – Pick up the pieces(2:46から)】1975年にビルボード・Hot 100で1位を獲得した名曲で披露されている豪快なサックスソロこの太く厚みのあるサウンドこそがテナーサックスの最大の魅力です。
力強い低音のバリトンサックス
4種類の中で一番サイズが大きく最低音、主に曲中では伴奏を担当しており、力強い豊かな音量でバンドの低音部を支えるとても重要な楽器です。パワフルなだけでなく柔らかく繊細なサウンドも併せ持つ、表現方法にも富んだサックスです。
【Mingus big band 93-Moanin’(1:17から)】ジャズシーンでもバリトンサックスのソロと言うのは少ないながらも存在しており、大きなバリトンサックスを構え、ソロで前に立つ姿はとても格好いいです。
以上、4種類のサックスの音色を聴き比べていただきました。どのサックスも独特の魅力があり、一番輝くシーンというのにも違いがあります。あなたの好きなサウンドはどのサックスだったでしょうか??
初心者におすすめなのは4種類のうちどれなのか?
どれも格好良くて選べません!という方もいらっしゃるかと思いますので、次は吹奏楽・ラテンバンドの所属経験のある私から初心者におすすめの種類がどのサックスなのかをご紹介します。
さきほど少し触れましたが最も一般的とされ、楽器の構造など総合面から初心者に勧められるのはアルトサックスです。なぜアルトサックスが初心者向けなのかという点にはいくつか理由があります。
アルトサックスが人気なワケ
- 最も一般的とされているので音楽教室や教則本もアルト用に構成されているものが殆ど
- 大きな音を出すために必要な肺活量も比較的少なく、初心者でもしっかり鳴らすことができる
- 初めて製造されてからの歴史も一番長く、最も完成された楽器である
- 値段も4種類の中で一番リーズナブルなので購入に踏み切りやすい
このような理由があり、初心者にとってはじめやすいのはアルトサックスです。
おすすめ定番モデル紹介
初心者におすすめなのは、アルトサックスと説明しましたが、テナーサックスも人気です。そこで、アルトサックスとテナーサックスの中でも、更に初心者におすすめのモデルをご紹介します。
アルトサックスのおすすめ
Jマイケル アルトサックス AL-500
世界中にシェアのあるコストパフォーマンスにはの高い管楽器メーカーとして有名なJマイケルの入門用アルトサックス。中国での生産で価格は6万円程と初心者にも優しい金額設定ながらもに日本人スタッフによる品質チェック・技術指導を徹底することで高い品質を維持しています。管体もやや薄く作られているので簡単に鳴らすことが出来るのも特徴の一つです。ケース・マウスピース・ストラップ・運指表などの必要な付属品も付いているので購入後すぐに始めることができます。
テナーサックスのおすすめ
Antigua アンティグ エルドン シリーズ テナーサックス
あまり聞いたことのないメーカー名かと思いますが、1950年代の誕生とその歴史は長く、その高いコストパフォーマンスには定評があります。
もちろん価格だけではなく世界で最も有名なサックスメーカーSELMERの日本輸入元である野中貿易のオリジナル販売のサックスであり、日本に輸入された製品は熟練の技師により調整を施した上で販売されるため高い品質を誇っているとされております。
低音から高温までストレス無くテナーサックスらしい深く厚みのある音を鳴らすことがで出来、正確な音程と操作性の高さにも定評があります。また通常テナーサックスのスタンダードモデルであれば20万円ほどしてしまいますが、それを10万円以内で抑えている点も初心者には非常に嬉しいポイントです。
初めてだから安いサックスでも大丈夫?
「ネットで見るともっと安いサックスが沢山あるのだけどコレじゃだめなの?」と思う方もいると思います。 確かにアルトサックスであれば3万円くらいで一式揃ってしまうような非常に安価なモデルが存在します。確かに最初から数十万円も出すのはちょっと抵抗がありますよね。
昔に比べるとリーズナブルな中国製や台湾製のサックスでも有名モデルの技術を参考にして改良を進めており、品質も上がってきてます。慣れるまではその楽器を使って、続けていける自信が付いたらスタンダードモデルじゃなくて上位モデルを買いたいと思っている方には十分有効な選択肢だと思います。
一方で、サックスは全部で600個ものパーツで構成された非常に複雑な構造をした楽器です。高級サックスブランドでは多大なコストをかけて素材に拘り、熟練の職人が一つ一つの組み立て工程を手作業で行うことで極めて繊細で上質なサックスが生み出しているわけです。
そのため残念ながらその逆も然りというわけですので、お値打ちのサックスは使っていくうちにメンテナンスが必要になる場合が多く、その都度修理をしていると費用も嵩んでしまいます。最初から長く続けていきたいと思っている方はやはり品質もアフターフォローも充実した有名メーカーのサックスのご購入をおすすめします。
まとめ
ご参考になる情報はありましたでしょうか?
アルトサックスとテナーサックスが初心者にはおすすめとお話しましたが、それはあくまでも一般論です。本当に気に入ったサウンドや演奏スタイルが、もしなんとなくでも決まっているなら、それに合った楽器を必ず選んでください。なによりも大切なことはサックスを楽しむことです。
この記事があなたのより良いサックス生活のスタートになればとても嬉しいです。 サックスの演奏を長く楽しんでいただけますよう心から願っております。
また、こちらの記事では、サックスのレンタルサービスについて詳しく解説しています。ぜひ確認してみてください。
Koji Kawando /
ビギナーズ編集部 ライター
高校時代には吹奏楽部、大学時代にはビッグバンドと軽音楽部に所属。最近では一眼レフを衝動買いしたのでカメラの勉強中。無類の飲み会好き。