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高音質でコスパのよいおすすめヘッドホン16選を紹介!
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音楽は世界中の人々が楽しめる娯楽です。しかし聞いている自分は良いですが、他人にとってはそのメロディが騒音になる場合も。
自分の家でもガンガン鳴らしたら近所迷惑になります。そんな騒音問題を解決してくれるのが、ヘッドホンやイヤホンなどのアイテムです。
ただ、ヘッドホンを選ぶとき製品仕様を見ても専門用語ばかりでチンプンカンプンなこともあります。
ヘッドホンを選ぶ際、初心者は何をポイントにすれば良いのでしょうか?用語解説も含めて解説します。
目次
ヘッドホンの選び方|5つのポイント
ヘッドホンにもさまざまなタイプがあります。それぞれ使い勝手も大きく異なります。そのため、どんなタイプがあるかチェックしておきましょう。
1.自分に合ったヘッドホンタイプを見つける|密閉型・開放型
まずは、ヘッドホンの種類について解説していきます。自分の好みに合った種類を選びましょう。
クローズド型(密閉型)
ヘッドホンにはさまざまなタイプがあり、構造も大きく違います。例えば耳を覆う部分の背面でも違いがあります。
その内の一つがクローズ型と呼ばれる密閉タイプのもの。振動板の背面が密閉されており、音漏れ対策という部分で強みがあります。
また、外から聞こえる音も防ぐ役割を持っています。周囲に迷惑をかけないだけではなく、周囲の音も聞こえませんからヘッドホンから流れる音に集中しやすいです。
オープン型(開放型)
オープン型、あるいは開放型と呼ばれるものは、クローズ型と違い背面が密閉されていないタイプです。そのため音漏れのリスクはクローズ型よりもあります。
このことを踏まえると、深夜に室内で映画鑑賞をする、音楽を聴くのに向いています。しかしオープン型と異なって、音がこもりづらいという面は強みです。そのため、目の前で音楽などを聞いているような音の広がりを感じられるのが強みでしょう。
セミオープン型
セミオープン型は、クローズとオープン、どちらとも違ってちょうど真ん中に位置するヘッドホンです。クローズとオープン、それぞれの良い所が取り入れられています。
クローズドと異なり完全に密閉されていないため、音漏れはあります。しかし音漏れを防ぐために備わったメッシュなどの範囲が、オープン型と比較をした場合、広くありません。そのため、音のこもりや臨場感を感じられるようなサウンドを楽しむことができます。
2.装着タイプで快適さが変化|オーバーイヤーとオンイヤー
装着タイプにも、オーバーイヤーや、オンイヤーという二つがあります。このタイプの違いで、音の聞こえ方だけではなく装着時の感触が大きく異なります。長期的に使用することを想定するならチェックしておきたいポイントでしょう。
オーバーイヤー型(アラウンドイヤー)
オーバーイヤー型は、耳全体を覆う装着タイプです。耳を完全に覆うことで、遮音性に強みがあります。同時に音漏れがしにくい構造となっています。
長時間使用しても、耳への負担が少ないのもメリットです。ただし、大きな形状のものが多いため重量はオンイヤー型と比べると重くなりがちです。それでも、しっかり装着できるため、安定感はあります。
オンイヤー型
オンイヤータイプはオーバーイヤーと違い、耳をすっぽり覆いません。耳の上に乗せると表現されることが多いです。耳を完全に覆うものではありませんので、しっかりと聞くという部分では弱いと言えるでしょう。
しかし、オーバーイヤーと比較をするとコンパクトで軽いのが強みになることも。例えば携帯して持ち運ぶという部分では適しています。また、完全に耳を覆わないために蒸れにくいのもメリットの一つでしょう。さらにリーズナブルな価格設定が多いので手に入れやすい所もポイントです。
3.ヘッドホンの使い方を想像する|通勤・ワークアウトなど
目的や用途に合わせて、ヘッドホンを選ぶ方法もあります。具体的に言えば、音楽と、DVD、BDによる映画鑑賞では適したヘッドホンは違うということです。そのことを踏まえて、自分が主にどのような目的でヘッドホンを使うか考えてみましょう。それは本当に適したヘッドホンを選ぶ判断材料になります。
リスニング用
一般的に選ばれているヘッドホンがリスニング用です。室内で音楽などを聞くのに適しています。性能もさまざまです。
例えば低音域が良く聞こえるようなタイプのものから、中~高音域がクリアに聞こえるタイプまでそろっています。また、ポータブルのヘッドホンからワイヤレスタイプのものまで幅広くそろっているのも特徴でしょう。
ポータブル用
ヘッドホンは自宅や自室専用のものだけではなく、外へ持っていくことを想定したポータブルタイプがあります。
もちろん外へ持っていくだけではなく、予備として持っておくのも良いでしょう。ポータブルということは、バッグなどへ入れて持ち運ぶシーンも想定できます。そのため折りたたみ可能で作り自体がコンパクトに設計されているタイプもあります。通勤や通学中にも適しているでしょう。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングヘッドホンは、建物の外や、乗り物の中での使用に適しています。
外には、人の声や乗り物の音と言ったさまざまな音であふれています。その音が邪魔となる場合も少なくありません。ノイズキャセリングは、周囲の雑音とは真逆の音を発生させることでノイズを打ち消すシステムを利用しています。
雑音を完全に消すことができるとは言い切れませんが、通常のヘッドホンより聞きたい音はクリアになります。電車だけではなく、航空機で使用する場合にも良いでしょう。
モニター用
モニター用ヘッドホンは家庭用や一般的に使用するものと異なり、プロミュージシャンやエンジニアに適したタイプです。
音楽制作では単純に自分が楽しむことだけが目的ではありません。質を高めるため、原音に対する正確性などを徹底的にチェックする必要があります。そのためフラットな音が特徴です。音の細かい部分、小さな音、大きな音、さまざまな音を聞き取ることができます。
また、業務に耐えうるだけの耐久性が高いのも魅力でしょう。音楽のプロに適していますが、高品質なため一般的にも普及しています。
DJ用ヘッドホン
DJも音楽のプロとしてのプレイが求められます。そのDJのために設計されたヘッドホンと言えるでしょう。
クラブでは大音量の音が鳴り響いている中で、プレイしなければなりません。通常のヘッドホンより、しっかりと音が確かめられる性能が備わっています。例えばヘッドホンに大きな負担がかかっても、音に影響が出ないよう入力値の設定が高いのも特徴です。また、首にかける、持ち運ぶ、耳に着けるなど、乱雑な取扱いにも耐えうるタフさも備わっています。
4.有線かワイヤレスヘッドホンかを選ぶ
有線かワイヤレスかという点も、ヘッドホン選びでは重要なポイントです。
ワイヤレスヘッドホン
ワイヤレスヘッドホンの大きなメリットは、ケーブルを使用しないので断線のリスクがないことです。多くの対応機器が出ているのもメリットの一つと言えるでしょう。他にもケーブルがからむこともありませんから、バッグの中に入れて持ち運びをしやすいです。また、対応範囲であれば、離れていても音楽を聴くことが可能です。
デメリットで言えば、外部電波などの問題が生じることもゼロではないということ。音質の面では、有線より安定性は低いと言えます。さらに、ヘッドホンを充電しなければならないのも手間と言えるでしょう。そのようなリスクに対しては、有線ケーブルがついているかどうかもチェックポイントです。
また、ワイヤレスはBluetoothが一般的に多くの人が知っていますが、他にも方式が存在しています。ワイヤレスだからとすべて同じではなく、音の聞こえ方も大きく異なって来るのです。ワイヤレスの方式はそれぞれ特徴がありますので、音質にこだわる人はチェックしておきましょう。
Bluetooth
多くの機器で採用されているのが、Bluetoothです。ヘッドホンだけではなく、スマホでも使われているため身近に感じる人もいるでしょう。ただ、古いヘッドホンだと対応されていない場合もあります。購入時には良くチェックしましょう。
2.4GHz帯無線
パソコンの無線LANでも使用されているのが、2.4GHz帯無線です。帯域の広さが特徴であり、電波障害にも強くノイズの入りにくい高音質が期待できます。また壁などの遮蔽物があっても、ある程度なら、対応できるのが魅力です。音質的にはBluetoothより高めですが、比例して価格帯も高くなっています。
赤外線
赤外線を利用した方式です。電波障害の干渉があまりないのは魅力ですが、音質は、2.4GHz帯無線はもちろん、Bluetoothよりも低いと言われています。ただ、値段が安いのでワイヤレスとはどんなものか確かめる目的で選んでも良いでしょう。
有線タイプのヘッドホン
有線はオーディオ機器などとヘッドホンをケーブルによってつなぐタイプ。有線はケーブルが邪魔だと感じる人もいるかもしれませんが、機器と直接つながっているために音質という面では安定しています。
ただ、有線の場合、断線の問題がつきまといます。ヘッドホンで音楽を聴きながら眠ってしまい、目覚めたら断線していたなんてことは珍しくありません。足や腕を動かしたら引っかかっても断線。そうなればどんなに高いヘッドホンでも、修理しない限り無用の長物になってしまいます。
5.ヘッドホンアンプで音楽の楽しみ方を増やす
ヘッドホンの購入を検討する際、ヘッドホンアンプの存在も無視できません。音質の向上を考える場合、ヘッドホンアンプがサポートしてくれるからです。ではどんな場面でヘッドホンアンプが必要になるのでしょうか?
例えばポータブルプレーヤーは出力に限界があります。そんな時、ポータブルヘッドホンを使うことでより大きな出力が得られるので、音質の向上が期待できます。具体的にはノイズや、音が歪んでしまう問題への対策につながるのです。
最新コスパ抜群!おすすめヘッドホン16選[メーカー別]
ヘッドホンは数多くのメーカーから販売されています。しかしあまりに多すぎてどれが良いのか混乱する人も多いでしょう。長く愛用できるヘッドホンなら性能が良いものを選びたいものです。ここでは初心者向けを中心に、おすすめのヘッドホンをご紹介します。
SONY
日本の大手メーカーであるソニーは、1946年の創業から世界を視野に技術を磨いてきました。クリアでダイナミックな音をヘッドホンでも楽しめるよう、世界レベルの高度な技術でファンを魅了しています。
SONY h.ear on MDR-100A
耳をしっかり覆い音を漏らさないクローズ型のヘッドホンです。40mmのドライバーユニットが採用されており、重低音のリズムもきちんと再生してくれます。
音質にも関係する振動板にチタンコートドームが使われ、無駄な振動が少ないのも魅力です。折りたたんでコンパクトになるので、持ち運びも楽ちんです。
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
レコーディングスタジオでプロも使う一品です。プロの現場で使われるので、耐久性もピカイチ。もちろん性能はクオリティを重視した高品質なものです。
レコーディングはもちろん、日常で音楽や映画鑑賞を楽しみたいときでも重宝するでしょう。
SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM2
ワイヤレスでも、高音質を可能にしたヘッドホンです。ノイズキャンセリングですから、外部からの雑音をシャットアウト。通学、通勤、もちろん飛行機に搭乗してもお気に入りの音楽を楽しめます。
クイックアテンションモードにより、ハウジングを手で触るだけで音量が小さくなるのもポイントです。つまりヘッドホンをしたままでも、状況に合わせ瞬時に周囲の音を聞き取ることが可能です。
audio-technica
オーディオテクニカは音響機器を製造・販売している日本企業ですが、1972年にはアメリカ進出し、その後ヘッドホン市場に参入しました。
現在でも一般向けの主な製品がヘッドフォンやマイクで、長年にわたって市場のなかで信頼を獲得しているメーカーです。
audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50
音楽制作の現場で、プロも認めるヘッドホンの一つです。レコーディングやミキシングにも対応できるクオリティは、一般的なヘッドホンでは得られない体験です。
広い帯域をフラットに対応しているのも魅力。解像度のレベルが高く、細かい音までクリアに再生してくれます。
audio-technica Maestoso 密閉ダイナミック型ヘッドホン
ウッドハウジングから高級感が漂います。専用設計によるドライバーユニットを搭載しており、再生周波数帯域は5~42000hzとかなり幅広いです。
クローズ型なので、音漏れがなく、同時にクリアな音でしっかりと聞き取れます。
PHILIPS
オランダ企業のフィリップスは、日本では電動歯ブラシやシェーバーなどの電気カミソリのイメージが強いかと思います。
ですが世界的に見たら音響機器の知名度もあり、特にクラシック好きに人気があるメーカーです。
フィリップス マイク付きワイヤレスヘッドホン 密閉型 SHB3075BL
Bluetoothだけでなく有線ケーブルも利用可能なヘッドホンです。力強い重低音を聴くことができ、コスパはかなり良いです。
また電池持続時間が最大12時間と長時間の使用が可能です。本体重量が153gと軽量であることにより、長時間の使用が可能で快適な装着感です。
フィリップス 密閉型ヘッドホン Fidelio M2L
お手頃な価格でありながら、密閉型でしっかりと音を楽しめます。
口コミを見ても、高性能ヘッドホンを使っていた人が音質も気にならず良い評価をしている点も安心です。
Bang&Olufsen(バング&オルフセン)
1925年にデンマークで創業したB&Oは、時代を超えたデザイン性と操作性が評価されています。
オーディオにおけるデザインの高さは群を抜いていて、ほかと被りたくないハイセンスさを求めるユーザーに人気です。
B&O ヘッドホン Beoplay H6 MK2
前モデルのBeoPlay H6を洗練させ、また一歩高みに登ったヘッドホンです。
大きな特徴は研究を重ねた結果により導き出された、ドライバーユニットの位置です。ハウジングにはベースポートを備えたことによる低音域は迫力の一言です。
B&O ワイヤレスヘッドホン BEOPLAY H9I
Beoplay H9の後継モデルです。Bluetoothとアクティブノイズキャンセル機能を搭載。最大18時間のワイヤレス再生を可能です。
少々値段は高いですが、デザイン・性能ともに備えた長く愛用できるヘッドホンです。
SENNHEISER(ゼンハイザー)
ドイツの音響機器メーカーで、特ヘッドフォン・マイクなどが有名です。音楽家の愛用をはじめ、音楽制作現場などのプロフェッショナルな音響仕事にも多用されています。
ゼンハイザー ヘッドホン HD800
世界的に知られた音響メーカーであるゼンハイザー社。ヘッドホンはもちろん、マイクロフォンでも高レベルの製品を世に送り出しています。
そのゼンハイザーが10年以上かけて開発したというだけで凄みがあります。しかも組み立ては高レベルのマイスターによるものです。プロも愛用するヘッドホンの最高峰の一つです。
ゼンハイザー ヘッドホン URBANITE XL WIRELESS
比較的手ごろな値段で、若い世代向けに洗練されたデザインの密閉型ワイヤレスヘッドホンです。
長時間の使用でも耳が疲れないクッションで、見た目にもこだわる音楽ヘビーリスナーにおすすめです。
ゼンハイザー ヘッドホン MOMENTUM Wireless
MOMENTUMの第2世代モデルのBluetoothモデルです。付属のケーブルを交換する事でiPhone、iPodのリモートコントロールを簡単に操作することが可能。
シンプルな操作性と、ワイヤレスでノイズキャンセリングされたクリアな音を楽しめる点が人気です。
Creative
1981年創業でシンガポールに本社を置くクリエイティブは、デジタルオーディオプレーヤーのメーカーとして有名です。
すっきりとしたスタイリッシュなデザインと最先端の技術が特徴です。
Creative ヘッドホン Aurvana Live![HP-AURVN-LV]
ナチュラルなサウンドを提供するヘッドホン。40mmのネオジウムマグネットドライバーが採用されて迫力あり。高域も低域でもクリアな音で再生できます。
合皮が使われたイヤーパッドと、軽量設計なので負担の少なさにより長時間のリスニングでも期待できます。
Creative ヘッドホン Aurvana Live! 2[HS-AVNLV2]
一万円以下という手頃な価格で、音質の良さ・用途の広さを考えるとコスパが良い商品といえます。
リケーブルが可能で、音質に変化を取り入れたい方はお好みで楽しめるでしょう。
COWIN
ソフトウェア制作を主目的として設立された韓国メーカーで、デジタルオーディオプレーヤー市場には2000年頃に参入しました。
比較的新しいメーカーではありますが、コスパの良い商品も多く取り揃えています。
COWIN E7 PRO
ノイズキャンセリングの技術を備え、ハンズフリーで通話ができるワイヤレスヘッドホンです。30時間の再生で、充電の手間を軽減。低遅延の対策も行い動画鑑賞にも適しています。人口工学を取り入れたデザインも魅力です。もちろんクリアな音質も提供してくれます。
COWIN SE7
ひとつ前に紹介したE7Proと比較して、Bluetooth 5 対応&aptX対応(高音質低遅延)が大きな特徴です。
ボタン類の配置も変わり、より使いやすく進化したこちらの商品。COWIN製品が気になる方は比較して決めてみることをおすすめします。
ヘッドホンの専門用語|音楽ジャンルに合った音で聴く
ヘッドホンを選ぶ時、製品仕様をチェックする人は多いでしょう。しかし製品仕様には、専門用語がたくさん出て来ます。分からなければ意味はありません。ここで、専門用語がどんな意味なのか解説します。
インピーダンス「Ω」
インピーダンス「Ω」という名称とマークが製品仕様に書かれていませんか?一般的にはあまり見かけない名前ですが、これは電気の抵抗値を示しています。
Ωは、抵抗値の単位です。抵抗値が小さいと、たくさんの電流が流れやすくなるので最大音量は大きくなります。逆にインピーダンスの値が大きければ、電気の抵抗値が大きくなるので電流が流れにくくなるので音量も小さくなるという仕組みです。
しかし、インピーダンスが小さい場合、最大音量は大きくなりますが、ノイズも増える可能性があることは押さえておきましょう。
出力音圧(感度)「dB」「dB SPL」「dB/mW」
出力音圧と言います。この値はヘッドホンで再生する音の強弱に関係します。「dB」「dB SPL」「dB/mW」などの単位で表され、値が大きければ、少ない音量で大きな音を出すことが可能です。
例えば出力の低いポータブルプレーヤなどで聞く場合、その低さをカバーする必要があります。その場合、ヘッドホンの出力音圧が必要となるのです。基本的に3dB以上の差があれば、その違いが体感できると言われています。
最大入力(mW)
最大入力値はmW(メガワット)という単位で表されます。これはヘッドホンに流れる電力の最大値です。
ただ、一般的な使用だとプレーヤーなどの最大出力と同等かそれ以上の値であれば、問題は生じないと言われています。ただ、DJ用ヘッドホンなどの場合、使用環境の事情から設定が高くなっています。
再生周波数帯域(Hz)
再生周波数とは、Hz(ヘルツ)で表され、低音域~高音域まで再生できる音の範囲を表しています。しかし人間の耳の能力にも限界があります。
一般的に人間が聞こえる音域は、20Hz~20.000Hzとされているので、それを越えても意味はあまりないとも言われることも。しかし徹底してレベルの高いものを購入したいという人には、判断材料の一つになりえるでしょう。
質量
質量が大きければ、重くなります。家で気軽に音楽鑑賞をしたい人も、DJという立場でプレイする人でも、ヘッドホンの重量に関してはチェックしておきたいポイントでしょう。
基本的に軽量であればそれだけ首などに負担がかからないメリットがあります。また、DJや仕事でヘッドホンを使う人は、着脱回数が一般人より多くなることは想定できるでしょう。
その一方で、あまりに軽すぎると安定しないこともあります。究極的には個人の好みも関係するので、試聴できるなら一度着用し、ストレスを感じないかチェックしましょう。
ドライバーユニット
ヘッドホンには、ドライバーユニットや単にドライバーと呼ばれる部分があります。電気信号から音へ変換するための装置で、ヘッドホンでも重要な部分と言われることが多いです。
そのためドライバー次第で音に大きな変化が生まれるのです。一般的に、ドライバーの口径が大きければ振動面積が大きくなるため音質が良くなると言われています。しかし実際に聞いてみなければ分からない部分も大きいので、試聴ができるなら実際に自分の耳で確かめることをおすすめします。ドライバーは三種類があるので、チェックしておきましょう。
ダイナミック型
一般的なヘッドホンに採用されていることが多いのはダイナミック型です。電気信号が振動板(ダイアフラム)に伝わって音が再生されるという仕組みです。ダイアフラムが大きければ音質が良くなります。特に重低音の再生に定評があります。
バランスドアマーチュア型
ヘッドホンよりイヤホンで採用されることが多いタイプのドライバーです。小型にできるので、イヤホン以外では補聴器でもこのバランスドアマーチュア型が使われています。
しかしヘッドホンでは全く使われていないわけではありません。演奏時のモニターヘッドホンなどには、このバランスドアマーチュア型が使われていることが多いです。
コンデンサー型
薄い振動膜を震わせ音を出すのがコンデンサー型です。振動膜に電気を貯め、その周りに電気信号を出します。そうすると振動膜が震えて音が出るという仕組みです。
ダイナミック型やバランスドアーマチュア型では、振動板を震わせて音を流します。また、永久磁石が使われることも特徴です。しかしコンデンサー型は薄い振動膜を震わせて音を出し、磁石も使用していないことが特徴です。しかし電力を送るための専用アンプを使用しなければなりません。
ヘッドホンのパーツ名|お気に入りのヘッドホンを見つける
ヘッドホンはさまざまな部品と装置で、高音質を再現しています。また、装着時の負担を軽減する工夫がされています。ただ、構造やそれぞれの部分の名称を知らなければお店などで商品説明を見ても、分からない場合は多いでしょう。本当に良いヘッドホンを知るためにも、構成する部品や装置を知っておきましょう。
ヘッドバンド
耳にしっかりと装着するという意味では、ヘッドバンドは重要な部分です。ヘッドホンのしめつけが強いと耳の痛みを生じさせる原因の一つです。しかし緩ければすぐにずれてわずらわしさが生じることに。選ぶ際は実際に装着をし、自分に合っているものかどうかチェックした方が無難です。
また、ファッション性を重視するなら、デザインにも注目しましょう。携帯し、外でもヘッドホンを装着して音楽などを聞くなら、愛着を感じられるデザインやカラーの方が長期的に使用できます。また、スライダーの調整がしやすいかどうかも試聴時にチェックすると良いでしょう。
プラグ
AV機器などとヘッドホンをつなぐには、ケーブルだけではなくプラグも必要です。標準のプラグと、ミニプラグがあります。
このプラグを機器についているジャックという穴に差し込むことでヘッドホンとつながります。また、モノラル、ステレオ、マイク機能、5極という種類があります。一般的な音楽プレーヤーでは3極が多いです。
この極数の見分け方ですが、プラグに刻まれた線をチェックしてみてください。この線の数が極数に対応しています。これは絶縁のための線であり、3本入っていれば3極、4本入っていれば4極と判断しましょう。
4極の規格
プラグの規格に関しては4極に注意してください。4極は規格が統一されていないからです。CITAとOMTPという規格があり、対応機器でないと下手をすれば差し込んでもまったく音が流れて来ない場合もあります。
特にインターネット通販やリサイクルショップなどで購入する時にはチェックが必要です。また、CITAやOMTPという規格自体が、パッケージに記載されていないものもあるので注意しましょう。
コード
コードの長さもチェックが必要でしょう。室内か外で使用するのか、両方使うかによってコードの長さを考慮しなければ、ストレスになるからです。
一般的に室内で使用することを想定しているものは、3メートル前後が多いです。外で使用するものだと、1メートルぐらいが目安となるでしょう。ただ、もっと長さが必要でも延長コードもあるので安心です。
バッフル・ハウジング・アーム
バッフルはドライバーユニットの土台部分です。耳に当てる部分となるイヤパッドの中側と言っても良いでしょう。そこにドライバーユニットが装着されています。
土台としての働きだけではなくハウジング内への音と、外の干渉に関わる役目も持っています。そのバッフルやハウジングを支えるのがアームです。ハウジングはバッフルを覆っている部分で、イヤーカップのことです。ハウジングについては、大きさや材質などさまざまなタイプがあります。音質にも関わる部分なのでチェックしましょう。
ハウジングのチェックポイント
ハウジングは装着タイプとほぼ同じ解説です。つまりクローズ型、オープン型、セミオープン型はハウジングのタイプとも言えます。しかしハウジングは形だけではなく、素材が複数あり、音質にも関係して来ます。
プラスチック
一般的に使われている素材はプラスチックです。メリットはとにかく安価であることでしょう。さまざまな商品が出ているため、自分の好みに合ったカラーやデザインを選びやすいというメリットがあります。
木製
高級感があるのは木製です。特徴は音を吸収するのが特徴で、柔らかで透明感のある音は木製のハウジングならではでしょう。また残響効果による余韻も特徴です。音質だけではなく、プラスチックは安っぽいと感じられる、デザインを重視したい人は検討の余地ありです。温かみのあるデザインは飽きがこないでしょう。
金属系(アルミ・チタン・メタルなど)
金属系はプラスチックや木製より剛性という部分で一歩も二歩もリードしています。無駄な振動がないため、鋭さとクリアな音を求めている人に向いているでしょう。また、DJプレイなどで乱雑に扱う前提で考えるなら、耐久力も高めなので良いと言えます。メタリックなデザイン、クールな感じなら金属系が良いでしょう。
イヤーパッド
イヤーパッドは装着感でのストレスを軽減するのに重要な部分です。素材によって耐久性が大きく変わるのも特徴でしょう。音質にも影響する部分なので、こだわり派の人はチェックしておきたい所です。
人工皮革
一般的に多く採用されているのが、人工皮革製のイヤーパッドです。人工皮革は安価~中価格のヘッドホンで使われていますが、耐久性の部分では弱さがあります。しかし遮音性が高いという点ではメリットと言えるでしょう。普通のイヤーパッドで安いのが良いという方は、十分に検討して良いタイプです。
レザー
値段が高めなクローズド型のヘッドホンで採用されていることが多いのはレザーです。レザーは遮音性の高さが魅力でしょう。人工皮革と異なり、耐久性の面ではレザーがリードしています。長期的に同じヘッドホンを使いたい人にも適しているでしょう。
ベロア
耳への負担が小さいと定評のある素材がベロアです。特にオープン型のヘッドホンで多く見かけられます。触り心地はソフトで、重さも軽いですから、長期的な装着でも負担が少ないのは魅力でしょう。汗などを吸収するのもメリットの一つです。ただ、遮音性という部分ではレザーや人工皮革の方が良いでしょう。
[セール情報]まとめ
ヘッドホンは緻密なメカニズムと、開発者の情熱によって作り出されています。音楽を筆頭に、映画鑑賞などでも細かな音を聞き取れるのと、聞き取れないのとでは、その後の感想がまったく異なるものになります。だからこそヘッドホンにはこだわりましょう。自分に合ったヘッドホンを選ぶことができたら、音を聞くという行為がそれまでよりも楽しいできごとになるはずです。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。