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壊れたピアノの修理・調律の内容と費用|買い換えと比較
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
新品で購入すると100万近くするピアノも多いことから、ピアノは「高価な物だ」と考えている人も少なくありません。
高いお金を支払って手に入れたお気に入りのピアノですが、月日が経つにつれて劣化していくことは避けられません。
そこで今回は、ピアノの修理にまつわる話を詳しくしていきたいと思います。
「修理にかかる費用の相場は?」「修理した方がいい?それとも買い換えるべき?」といった疑問を持っている人は必見です!
目次
ピアノが壊れた?こんな場合は修理がおすすめ!
お気に入りのピアノであればあるほど「修理して長く使い続けたい」と感じることは当たり前のことですよね。
しかし素人目線では「修理できる程度の故障なのか」「買い替えが必要なレベルであるのか」を容易に判断することは難しいでしょう…。
ひとくちに「ピアノの修理」といっても、ピアノで修理が必要になる箇所は限られています。
ピアノは「弦」「鍵盤」「ペダル」「ウール部分」をいった箇所に修理が発生することが多く、その場合は音が出ない・鍵盤が戻らないといった症状がダイレクトに現れるのですぐに故障だとわかるはずです。
- 音が合っていない/一部の音が出ない
- 鍵盤が戻らない/動かない
- ペダルを踏んでも音が響かない
- 部分的な動きが固く、調整しても故障を繰り返す
上記のような症状を感じた場合、弦が切れていたりピアノ内部のパーツが腐っている・異物が入り込んでいるといったことも考えられます。
素人目線で簡単に判断できる問題ではないので、できるだけ早く専門業者へ連絡しましょう。
ピアノの修理にはどのくらいの費用がかかる?
ピアノは「弦」「鍵盤」「フェルト」といったように、さまざまなパーツが複雑に組み合わさってできている繊細な楽器です。
ピアノの状態を良好に維持するためには定期的なメンテナンスや調整が必須ですが、そのメンテナンスを怠ると故障しやすくなってしまうことはいうまでもありません。
ピアノの修理にかかる費用の相場は、どの部分を治すのか・どんなピアノの種類かによっても異なります。
下に一例として修理費用の相場をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
修理内容 | 金額 |
---|---|
調律費 | アップライトピアノ 約12,000円 グランドピアノ 約15,000円 |
オーバーホール (弦・調律ピン・ハンマー等のパーツを全て新品に交換) |
アップライトピアノ 約40万円 グランドピアノ 約70万円 |
鍵盤の修理/特定の音が出ない | 一箇所につき 約2,000円前後 |
切れた弦の修復 | 高音弦で1本4,000円前後 中音弦で1本5,000円前後 低音弦で1本7,000円前後 低音ダブル巻弦で1本10,000円前後 |
フェルト交換 | 1枚1,000円前後 |
弾き心地が悪い (修正調整を行う) |
5,000円前後 |
音色にムラがある (ハンマーの削り直しを行う) |
20,000円程度 |
ピアノの修理費用は業者によって異なりますが、一般的に大手ピアノメーカー直営の楽器店での修理が1番高値になりやすいといえます。
修理費用を少しでも安く抑えたい場合は、大手ではなく「一般の楽器店」「個人経営の調律店」などにお願いしてみるといいかもしれません!
ピアノを修理したい!かかる期間はどれくらい?
どこをどのように修理するのかによってかかる期間はさまざまですが、ピアノの修理をお願いする場合には「いつ修理が終わるの?」と気になるものです。
特に、大切な発表会前やモチベーションが上がっているときは、一刻も早く自分のピアノで練習をしたいと思う気持ちが湧き出てくるのは当然のことです。
ピアノの内部を全体的に修理するオーバーホールの作業期間は「1ヶ月程度」としている楽器店もあるのですが、弦やフェルトといった細かな部分だけなら数日で作業が終了するケースもあります!
まずは楽器店に査定をしてもらい、詳しい期間や見積もりを出してもらいましょう。
こうなったら買い換えよう!修理できない状態のピアノってある?
ピアノの寿命にまつわる話はいくつかあり、人によって見解はさまざまです。「100年はもつ」という人もいれば、「国産は30年しかもたない」という人もいます。
必ず何年もつということは断言できませんが、100年以上もっているピアノが存在していることは事実です。
ピアノに大切な調律やメンテナンスを長らく行っていない場合など、特にピアノの劣化が進んでしまいやすいでしょう。
しかし、ピアノには「オーバーホール」という内部部品を全て新品に変える修理ができるというメリットがありますよね。
痛みすぎてしまっているピアノでも、このオーバーホールを行うことで2〜3世代はキレイな音色を奏でることもできます。
しかし上記でもご紹介したように、オーバーホールにかかるコストはかなり高価です。
場合によっては「オーバーホールをするよりも新品を購入した方が安くつく」ということも十分あり得るので、楽器店で見積もりをもらってから考える方が賢明といえます。
- 鍵盤の音がほとんど違っている
- 何十年も調律やメンテナンスを行っていない
- 湿度の高い場所に長年置いていた
という場合は、ピアノ内部のさまざまなパーツがダメージを受けている可能性もあります。
ピアノの修理業者に「もう直せない」といわれた場合でも、違う業者では修理を受け入れてくれたという例もあります。
ピアノの修理が可能か不可能かを適切に知るためには、ひとつの業者だけに頼らず複数社から見積もりを出してもらうことが重要です。
ピアノの“塗装修理”にかかる費用は?
こまではピアノ内部のパーツが故障した際に必要になってくる修理内容や費用について触れてきましたが、ピアノの修理とはなにも「内部だけ」のことではありません。
ピアノの塗装が剥げてしまったり、軽度の傷やへこみであれば上から塗装することでツヤのあるキレイな面に仕上げることができます。
ピアノの塗装を行う場合は分解作業が必要なパーツもあり、どの部分を塗装してもらうかによって手間や費用が大きく変わってくるという特徴があります。
以下はとあるピアノ修理工房の塗装料金ですので、参考にしてみてください。
修理部分 | 金額 |
---|---|
親板(側板) | 21,600円(片面) |
屋根(後) | 12,960円 |
腕木 | 12,960円(片方) |
棚板 | 15,120円 |
前土台 | 15,120円 (ペダル窓フェルト、スキン貼り変え込み) |
妻土台 | 12,960円〜(片方) |
脚柱(棚受柱) | 12,960円〜(片方) |
下袖柱 | 12,960円(片方) |
上前板 | 17,280円 (窓付き:27,000円) |
屋根(前) | 15,120円 (片面のみ:12,960円) |
額柱 | 6,480円〜(片方) |
拍子木 | 6,480円(片方) |
口棒 | 10,800円 |
下前板 | 17,280円 (窓付き:27,000円) |
鍵盤押え | 8,640円 |
上前座板 | 6,480円 |
鍵盤蓋奥(奥丸) | 12,960円 |
鍵盤蓋 | 21,600円 |
譜面板 | 6,480円 |
ピアノの修理中はレンタルサービスを利用しよう!
いかがでしたか?
ピアノの修理は部分的であるか・パーツ全体的に痛みが見られるかによって修理内容が大きく異なってくるものです。
愛着のあるピアノなので「できるだけ修理で対応したい!」と思う人も少なくありませんが、オーバーホールになってしまうとかなり高額な修理費用がかかってくることも避けられないでしょう…。
そうならないように日頃からのメンテナンスを心がけ、いつまでもキレイな音色を奏でてくれるピアノであるように意識したいものですね。
また、ピアノの修理は数時間で終了するものもあれば、数日〜1ヶ月程度の預かり期間を設けられる場合も少なくありません。
そんな時にはぜひ「ピアノのレンタルサービス」を利用されてみてはいかがでしょうか?
ReReレンタルには多種類の電子ピアノが用意されているので、ピアノが修理から戻ってくる間の練習用として最適ですよ!
ネットから気軽に申し込むことができ、宅配便を使った簡単に受取・返却が行えます。また、全国往復送料が無料なので、レンタルにかかる費用だけで利用することができます。
種類も、手軽なコンパクトタイプから椅子・マイクまでセットされている本格的なものまで揃っているので、ピアノの修理期間を利用していつもと違ったタイプのピアノに触れてみることも楽しそうです。
ぜひ利用してみてくださいね。
ReReレンタルでピアノをレンタルする白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。