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天体望遠鏡はどう選ぶ?おすすめ機種も紹介

2022年12月に大接近する火星を天体望遠鏡で観察してみませんか?天体望遠鏡選びのポイントや初心者におすすめの望遠鏡もご紹介しています。肉眼でも確認できるほど接近するので、天体初心者や子供でも知識不要で天体観測を行えるチャンスです。望遠鏡はレンタルすることもできますよ。
天体望遠鏡はどう選ぶ?おすすめ機種も紹介

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2022年12月1日、約2年2か月ぶりに火星が地球に接近する日がやってきます。

太陽系で地球のすぐ外側を公転する火星。

今回は『火星大接近』の観測ポイントと、天体観測に便利な天体望遠鏡をご紹介します。

※この記事の情報は2022年9月29日時点の情報です。

火星観察の魅力とは

火星観察の魅力とは

出典:望遠鏡で観察しよう|国立天文台(NAO)

火星は他の星と比べても特に赤く見える惑星です。

火星の地質は主に玄武岩などの火山岩でできています。玄武岩は鉄分を多く含んでいます。火星では他にも、硫黄、鉄、鉄みょうばん等も発見されており、火星が赤く見えるのは『鉄の赤さび』によるものと言われています。

肉眼でも火星は確認できますが、地表の状態や火星にある「極冠」(きょっかん…地球の北極・南極に相当する部分)を見るにはやはり天体望遠鏡があると便利です。

元々大きく見えるタイミングですから、エントリーモデルの天体望遠鏡でも十分観察が楽しめます。

火星観測での天体望遠鏡の選び方

火星観測での天体望遠鏡の選び方

今回の火星大接近では、肉眼で火星を確認できることから、専門的な機器ではなく、エントリーモデルの天体望遠鏡で十分観測が可能です。

天体望遠鏡は身近にあるものではないので、選び方のポイントも的を絞ったほうがよいでしょう。

天体望遠鏡選びのポイントはレンズの口径

出典:火星大接近2018|国立天文台(NAO)

カメラと同じように、天体望遠鏡も入ってくる光の量によって見え方が変わってきます。

天体望遠鏡選びのポイントはレンズの『口径』です。

望遠鏡といえば、遠くのものを近くで見るための道具ですよね。倍率のほうが重要では?と思いますが、天体望遠鏡の場合は、倍率よりも『口径』のほうが重要となります。

というのも、天体望遠鏡を使用するのは、あたりが暗い夜間に限られます。レンズ口径が大きいほど、光を多く集めるため、はっきりと星を観測できます。

また、天体望遠鏡の倍率は接眼レンズ(覗き込む所につけるレンズ)によって、変えることができます。

変更できない『レンズの口径』が大きいものを選ぶのが、天体望遠鏡選びの重要なポイントです。

天体望遠鏡の素材や操作性も重要

火星大接近で天体望遠鏡を選ぶ場合、初心者であれば操作性が簡単なほうが良いですね。

前項で「倍率は接眼レンズで変更可能」としましたが、初心者用の天体望遠鏡では、付け替え用の接眼レンズがセットになっているタイプがおすすめです。

また、夏休みの自由研究用として、スマホを取り付けての撮影が可能なモデルもあります。

自宅のベランダからの観測であれば、特に重さは気にせず操作性で選ぶのも大事なポイントです。

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初心者におすすめの天体望遠鏡

初心者におすすめの天体望遠鏡

火星大接近をきっかけに、天体観測が趣味になる方も多いでしょう。

火星や木星など、遠い星の観測には、最高倍率150倍程度の天体望遠鏡がおすすめです。星の表面の模様が見えるので、観測がより楽しくなります。

セレストロン Omni XLT AZ80(CE22149)

アメリカカリフォルニア南部に本拠地を置く、世界最大の望遠鏡メーカー『セレストロン』。

中でもOmniシリーズは、天体望遠鏡の初心者でも扱いやすい設計がなされています。

操作が簡単

鏡筒を手で直接、上下左右自由に動かせます。手を離すとその場で止まる『フリーストップ式』です。また、2本の微動ハンドルを使って、微調整が可能になっています。ハンドルは25cmと長いため、望遠鏡を覗きながら操作ができます。

軽量で持ち運びしやすい

鏡筒と三脚(架台つき)に分割できるため、持ち運びが楽です。組み立てた状態でも、軽量設計ですので成人男性であれば、自宅ベランダへも楽に持ち出せます。もちろん、キャンプやアウトドアにも運搬しやすいタイプです。

セレストロン Omni XLT AZ80 は、レンズ口径80㎜に3種類の接眼レンズを付け替えることで、150倍の倍率で火星が観測できます。(接眼レンズ:31.7mm/20㎜=45倍/6㎜=150倍)

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ビクセン ポルタⅡ ED80Sf

ビクセン(Vixen)は1949年創業の日本の光学機器メーカーです。天体望遠鏡はもちろん、双眼鏡や顕微鏡も数多く発表しています。

その中でも、『ポルタⅡ』シリーズは、直感的に操作できる初心者用の天体望遠鏡です。

『ポルタⅡ』は、他の天体望遠鏡も載せ替えられる、操作性の良い経緯台です。

経緯台とは、望遠鏡を支え、方位や高度を変える土台のことを指します。三脚との接続部分となるため、天体望遠鏡には欠かせないものです。

『ポルタⅡED80Sf』は、初心者でも扱いやすい微動ハンドルと、鏡筒の載せ替えが楽に行える「アリミゾ式」となっています。

鏡筒部はED(超低分散ガラス)レンズを採用し、クリアな視界を実現しています。天体写真の撮影にも最適な望遠鏡です。

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まとめ

話題の『火星大接近』まであとわずか。すでに火星はいつもよりも明るく赤く、夜空に輝きはじめています。

火星の表面まで観測するなら、やはり天体望遠鏡は欠かせません。初心者用でも数万円~10万円以上する天体望遠鏡は、レンタルであればすぐ手にとることができます。

実際に通販では『火星大接近』によって天体望遠鏡の需要が高まり、品切れが続出しています。

観測したいときに、多様な機種の天体望遠鏡が試せるのも、レンタルのメリットです。

子供の夏休みの自由研究としても、火星大接近は見逃せないイベントとなりそうです。

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藤加祐子 /
ビギナーズ編集部 ライター

仙台市出身在住。フリーライター・写真家・タティングレース作家。古書店巡りとフルート演奏が趣味。仙台フィルの演奏を聴くのが自分へのご褒美です。

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