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ギターのアドリブ練習方法|ペンタトニックスケールでコード進行攻略!

ギターのアドリブプレイ、アレンジやフレーズの練習をしてもできない方は多いのではないでしょうか。アドリブプレイに必要な、ペンタトニックスケールの使い方や練習のコツをお伝えします。ギター初心者の方や、音楽理論・スケールを覚えるのが苦手な方でも大丈夫。アドリブでギターをもっと楽しみましょう。
ギターのアドリブ練習方法|ペンタトニックスケールでコード進行攻略!

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

決められたフレーズを譜面通りにプレイする。

それもギターの楽しみ方のひとつです。

しかし、ロック・ポップス・ジャズなどのジャンルでは、アドリブによるギターソロも一般的です。

周りの楽器に合わせて自由に演奏する。その楽しさは、譜面通りのプレイとはひと味違うものです。

ギターソロに焦点を当てつつ、アドリブフレーズの考え方と練習方法についてご紹介します。

アドリブってどんなプレイ?歴史と変遷

アドリブは、即興演奏やインプロビゼーションなどとも呼ばれ、古くから定番の演奏方法として取り入れられています。

その歴史を振り返ると、起源はジャズにありました。

アドリブが生まれた後、多くの著名なギタリストがその可能性を広げていき、現代に至ります。

詳しいアドリブの定義や歴史を振り返ってみましょう。

アドリブの定義とは?

まずはアドリブの定義から確認しましょう。

楽器演奏におけるアドリブとは、「決めごとに囚われず音を出すこと」を指します。

音楽の最も原始的な形態である即興により、様々な音を出して奏でるのです。

それには明確なルールがありません。自由に音を選び、自由に演奏を楽しむのが基本です。

一方、現在のポピュラーミュージックでのアドリブは、完全なる自由ではありません。

一定の決まり事、つまり、楽曲のキーやコード進行に沿いつつ即興演奏するのが、アドリブとされています。

アドリブはジャズが起源だった

ポピュラーミュージックにおけるアドリブは、一昔前のジャズの世界から広まったといわれています。

なぜなら、一般的なジャズのアドリブは、音楽理論的に展開可能なコードに基づいて行われるからです。

ある程度の音楽理論的な知識が必要となる他、原曲のキーやコード進行も把握できなければなりません。

アドリブは経験豊富なミュージシャンだけが楽しめるもの、というイメージが定着していたのも頷けるでしょう。

アドリブが一般的になるまで

1960年代以降になると、ブルースをベースにした、ブルースロックなどのジャンルが登場します。

この頃から、ギターソロでアドリブが多用されるようになりました。

ジャズとは違い、ブルースロックのコード進行はシンプルなものが大半です。

規則性がわかりやすいことから、アマチュアギタリストたちの間でもアドリブが楽しまれるようになりました。

また、1960年代といえば伝説的ギタリストである、ジミ・ヘンドリクスが人気を博していた時代です。

彼もアドリブソロを中心に楽曲構成をしていたギタリストの一人。

ジミ・ヘンドリクスを通じて、アドリブの魅力に気づいたギタリストが多かったといいます。

1970年代には、即興演奏を重視したキング・クリムゾンをはじめとする、プログレッシブ・ロックバンドも台頭しはじめました。

さらに、原始的かつ前衛的なサウンドに挑戦したフランク・ザッパや、ロバート・クワインといったギタリストも登場します。

ギターにおけるアドリブプレイの幅が、さらに広がった時代といえるでしょう。

アドリブというプレイスタイルが完成系に至ったのは、2000年代以降。

全く決めごとを作らずにステージへ立ち、その場で完全な即興演奏を披露するバンドも登場します。

アドリブプレイをマスターするには

アドリブは、ジャズやロックなどのジャンルで多用されることが多く、より音楽をスリリングかつ、自由なものにしてくれるプレイスタイルです。

アドリブをプレイするために知っておきたい、基本ルールをおさらいしていきましょう。

アドリブソロに必要な、スケールの知識

アドリブでギターソロを楽しみたい場合、いくつかのスケールさえ覚えてしまえば、それほど難しくはありません。

ロック系のジャンルで最も多用されるのは、「マイナーペンタトニックスケール」です。

これを身につけるだけでも、多くの楽曲でアドリブを弾けるようになります。

スケールについて簡単にいってしまえば、ギターの指板上で決められた特定のポジションのことです。

その音を選べばキーに合った音階となるため、基本的には不協和音となりません。

アドリブソロを弾くための知識であり、最も肝心となるツールと考えればわかりやすいでしょう。

マイナーペンタトニックスケールについては、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

感覚的にアドリブをマスターするには?

スケールを覚えなくても、感覚的にアドリブをマスターすることも可能です。

練習方法はとても簡単。好きな音楽を聴きながら自由にギターを弾いてみましょう。

最初の内は、その曲にマッチする音やフレーズを見つけるのが、難しいかもしれません。

しかし、ある程度ギターの音を鳴らし続けていると、特定のコード進行にマッチする音やフレーズがわかるようになります。

スケールを覚える方法に比べると時間がかかりますし、非効率的な方法と思われる方もいるでしょう。

ですが、これは耳でコードを聴き取るトレーニングになりますし、音楽表現の幅が広がります。短時間でもいいので、毎日このトレーニングを続けてみましょう。

結局のところ、自由にアドリブをプレイするためには、長時間ギターに触れ続けることが必要です。

それはギター経験者のみならず、これからギターを始める初心者の方も例外ではありません。

最近では、ギターの長期レンタルも可能となっています。

詳しくは後述しますが、いきなりギターを購入するのは不安だけど、しっかり練習したいという方はぜひ利用してみましょう。

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アドリブができれば作曲もできるようになる?

「いつかは自分のオリジナル曲を作りたい…」。そう考えているギタリストも多いはず。

作曲もまた、初心者の方にとってはハードルが高く感じられがちです。

しかし、アドリブも一種の作曲であるといえます。

その場で作曲しながら演奏もしていると考えれば、わかりやすいかもしれません。

自由にアドリブ演奏ができるようになる。それはつまり、簡単な楽曲ならすぐに作れることを指します。

もちろん、凝った曲を作ろうと思えば、ある程度の音楽理論が必要ですが、直感だけでも曲は作れてしまうのです。

可能であれば、アドリブに慣れてきタイミングで、作曲にも挑戦してみましょう。

もっと音楽を自由に楽しむことができるはずです。

一流ギタリストのアドリブプレイを聴いてみよう!

言葉でアドリブの定義や基本ルールを学んでも、いまいちピンとこないかもしれません。

そこで、一流ギタリストによる素晴らしいアドリブプレイをご紹介したいと思います。

本物のアドリブプレイとは一体何なのか、動画とともに触れていきます。

ジミ・ヘンドリクス

▲紫のけむり – ジミ・ヘンドリックス

ロックギターにおけるアドリブプレイといえば、真っ先にジミ・ヘンドリクスを思い浮かべるという方も多いはず。

彼が手がける楽曲の大部分は、アドリブによるギタープレイで成り立っているといえます。

なぜなら、ライブ映像などをチェックしてみると、同じ曲であっても毎回表現が変わっているからです。

彼の演奏を聴いていると、ロックというジャンルがいかに高いポテンシャルを秘めているかがわかります。

ギターという楽器はもっと自由に楽しむべき。そう教えられている気分になるライブ映像です。

フランク・ザッパ

▲Frank Zappa – Guitar Solo

より前衛的で自由なアドリブプレイを展開してきたギタリストが、フランク・ザッパです。

圧倒的なテクニックによって裏付けられた、斬新なフレーズの数々は、簡単にマネできるものではありません。

しかし、ギターという楽器と音楽の可能性を知ることができる、素晴らしいパフォーマンスです。

「アドリブといえばフランク・ザッパ」との呼び声も高いので、ギタリストであれば一度はチェックしておきましょう。

ジョン・フルシアンテ

▲Red Hot Chili Peppers – Can’t Stop – Live at Slane Castle

現代ギタリストのアドリブプレイもチェックしておきましょう。

元レッド・ホット・チリペッパーズのギタリストとしても知られる、ジョン・フルシアンテも、アドリブの名手として有名です。

映像を見てみると、ギターソロだけでなく、バッキングにも自由なアドリブを取り入れていることがわかります。

それにともない、リアルタイムで楽曲の表情も変わっていくのです。

レッド・ホット・チリペッパーズは、バンド全体としてもアドリブプレイが非常に多く、ライブのたびに楽曲が進化していくような印象さえ受けます。

現代音楽のアドリブをチェックするなら、外せないバンドです。

アドリブをマスターすれば、もっとギターが楽しくなる!

とにかく難しそうなイメージが定着しているアドリブプレイ。

その仕組みさえ理解できれば、もっと自由に演奏を楽しむことができるはずです。

スケールを理解するのが手っ取り早いですが、いわゆる、音楽理論アレルギーの方もいることでしょう。

その場合は根気強くコピーを繰り返し、感覚的なアドリブをマスターするのがおすすめです。

いずれにせよ、どれだけ長くギターに触れているかが、上達へのカギとなります。

まだギターを購入していない方は、楽器屋などでお気に入りの1本を探してみましょう。

また、こちらの記事では東京にあるおすすめのギタースクールを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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