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【初心者必読】歌ってみたを録音するならこれ!必要なものやおすすめ機材を紹介!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
歌ってみたを始めたいけど、何を揃えればいいのかわからない。そんな声を耳にする機会が増えました。
「歌ってみた」動画を制作するためには、第1にボーカルのレコーディングが必須。そのためにも、レコーディング関係のアイテムを揃えなければなりません。
本記事では、「歌ってみた」を始めるために必要なアイテムについて、詳しくご紹介します。
歌い手デビューを飾りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
若年層に大人気の「歌ってみた」とは?
▲ロキ/まふまふ feat.そらる【歌ってみた】
まずは、「歌ってみた」という動画についておさらいしておきましょう。
「歌ってみた」は、配信されているカラオケ音源に自身の歌声を収めた動画のことをいいます。
動画共有サイトのニコニコ動画が発祥であり、若年層を中心に人気を博している動画コンテンツの一種です。
本来、国内流通している曲のカラオケ音源を使用するのは、JASRAC(日本音楽著作権協会)関連の事情から禁止されています。
しかし、「歌ってみた」ではアーティスト側が許可を出している音源を使用するため、自身でアレンジを加えても問題ありません。
逆に有名な曲(例えば夏川りみの「涙そうそう」)は、ピアノやアコースティックギターによる弾き語り等の演奏であれば、ネット上にアップしても問題ないとされています。
そんな「歌ってみた動画」制作の流れですが、まずは歌いたい曲の配布されている音源をダウンロードしましょう。
それを聴きながらレコーディングし、自身の声を音源にミックスします。完成した音源を動画にエンコードすれば完成です。
本記事では具体的な動画制作の流れではなく、あくまでも「歌ってみた」に必要なアイテムをご紹介していきます。
歌ってみたの始め方
動画配信サイトのアカウントも、「歌ってみた」を投稿する際に必要です。
動画配信サイトはたくさんありますが、初心者はメジャーでファンも増えやすいニコニコ動画・YouTubeへの投稿がおすすめ。
ほかにも、認知度を上げるためには気軽に始められる音声配信アプリもおすすめです。
いずれも、アカウント登録だけなら無料なので、どこで配信しようか迷っている方はとりあえずどちらともアカウントを取得しておきましょう。
以下では、おすすめの音声配信アプリをまとめているのでぜひ参考にしてくださいね。
「歌ってみた」の録音に必要なアイテムリスト
「歌ってみた」の録音に必要なアイテムは以下の通りです。
最低限のラインナップですが、これさえあれば録音はできます。
- カラオケ音源(配布されている音源のみ)
- パソコン
- オーディオインターフェース
- マイク+α
- 録音ソフト(DAWなど)
ハードウェアとして必要なのは、パソコン・オーディオインターフェース・マイクの3種類です。
ソフトウェア系は音源、そして録音ソフトとなります。それぞれ詳しくみていきましょう。
カラオケ音源
「歌ってみた」に使用できる音源は、大抵の場合Piaproと呼ばれる投稿&コラボサイトで配布されています。
ボカロPが手がける楽曲なら、このサイトで探すとよいでしょう。サイトの検索窓に曲名を打ち込むと出てきます。
おおよそヒットするかと思いますが、もし音源がなかった場合は、本家(曲の元動画)の説明欄にURLが記載されているかもしれません。
アーティストによっては、Dropboxなどで配布しているケースもあります。ライセンスなどを確認した上でダウンロードしましょう。
パソコン
近年のオーディオレコーディングにパソコンは欠かせません。
高いスペックが要求されるように思えますが、よほど古いパソコンでない限り、「歌ってみた」の録音は可能です。
もちろん、ノートパソコンでもレコーディング可能。普段使っているパソコンで問題ありませんので、後述する録音ソフトを用意しておきましょう。
ソフト毎に要求スペックが公開されているため、もし不安な方は確認しておくことをおすすめします。
オーディオインターフェース
「歌ってみた」のみならず、レコーディングにはオーディオインターフェースという機材が必要です。
オーディオインターフェースとはいわば、パソコンとマイク(声)の橋渡しをする中継地点のようなもの。
録音ソフトにレコーディングした声を取り込むための機材と考えて間違いありません。
具体的なケーブル類の接続方法および信号の流れは、以下のようになっています。
【マイク(声)→マイクケーブル→オーディオインターフェース(USB接続)→パソコン→録音ソフト】
いずれにしても、レコーディングした声をパソコンに取り込めればOKなのですが、オーディオインターフェースは機種によって再生・録音性能に差があることを覚えておきましょう。
ただし、いきなり高価なモデルを購入する必要はありません。参考として載せている、「Steinberg UR12」でも十分に綺麗な音質でレコーディング可能です。
初めは10,000円~20,000円程度の機種から選んでみてください。
なお、オーディオインターフェースの入門セットも販売されています。
自宅レコーディングに必要なアイテムが揃っているので、必要であれば検討してみましょう。
▼こちらの記事では、オーディオインターフェースの基礎知識と選び方を解説しているので、あわせて読んでみてくださいね。
マイク+α
マイクがなければ、ボーカルのレコーディングはできません。
マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があり、それぞれ特徴・音質特性が異なります。
まずは、指向性という特性を覚えることから始めましょう。
単一指向性 | 正面の音をよく拾う特性。ボーカルレコーディングにうって付けであり、基本は単一指向性のマイクを選びましょう |
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ショットガン | 単一指向性の感度を、正面にのみ特化させたイメージです。テレビ番組の撮影で用いられるショットガンマイクがこれにあたります。なお、一般的なレコーディングには用いられません |
無指向性 | 360度の音を拾うマイク特性です。どちらかというと、アンビエント(部屋鳴りなど)の集音に用いられます。テレビに出演している俳優さんや女優さんたちの襟元にある、ピンマイクがこれにあたります |
双指向性 | マイクの表と裏、それぞれに指向性がある特性です。1本のマイクで2方向の集音が可能になるため、ラジオ番組のレコーディングで用いられます |
マイク特性について簡単にご説明しましたが、基本は単一指向性のマイクを選べば間違いありません。
それを踏まえた上で、ダイナミックマイクあるいはコンデンサーマイク、どちらを選ぶか吟味しましょう。この2種類の詳しい特徴等は後述します。
なお、マイクとケーブル以外にもマイクスタンドやポップガードは用意すべきです。
スタンドは転倒する恐れもあるため、できるだけ強固な作りの製品を選びましょう。
レコーディング時の破裂音やノイズを防ぐポップガードに関しては、そこまで高級な製品を使う必要はありません。
ハンガーとタイツを組み合わせて自作することも可能なので、必ず用意しておきましょう。
録音ソフト(DAW)
ハードウェア系の機材が一通り揃ったら、声を取り込む録音ソフトを用意しましょう。
基本的にレコーディングは、ソフトウェアを操作して録音・再生を行います。
肝心の録音ソフトですが、有料ソフトとフリーソフトがありますので、予算に合わせて選んでみてください。
おすすめは、PreSonus Studio Oneシリーズです。有料版の方があらゆる機能を使えるものの、フリー版のStudio One Freeでも十分です。
録音や再生だけでなく、付属プラグインを使った簡易ミックスも可能です。声の低音をカットしたり、高音をブーストして抜けのよい声にしたりと、自由自在に加工できます。
有料にはなるものの、より優れた機能を備えた上位版もありますので、必要であればバージョンアップするとよいでしょう。
仕上がりに差が付く!宅録レコーディングのマメ知識
この項では、知って得する宅録レコーディングのマメ知識をいくつかご紹介します。
「歌ってみた」レコーディングのクオリティが大きく変わりますよ。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクには、それぞれ以下の特徴があります。
- 耐久性に優れており、湿気にも強い
- 電源が不要
- 集音の感度は低め
- 比較的安価
- 音の幅が広く、集音の感度に優れている
- クリアな音質の声が録れる
- 電源が必要(オーディオインターフェースから供給可能)
- 湿気に弱いため管理が難しい
- 全体的に高価
大雑把にいうと、使い勝手の良さならダイナミックマイク、音質重視ならコンデンサーマイクといったイメージです。
前者は耐久性に優れており、多少乱雑に扱っても故障しにくいのが特徴です。使い勝手は抜群ですが、その分コンデンサーマイクに比べて感度が低いデメリットもあります。
一方のコンデンサーマイクは、徹底的な音質重視。プロのレコーディング現場でも、大半の場合コンデンサーマイクを使用しています。
ただし、クリアな音質ゆえにノイズまで拾ったり、多少の衝撃・水濡れで故障したりと、その扱いは簡単とはいえません。
優れた感度は魅力的ですが、「歌ってみた」であればダイナミックマイクをおすすめします。
どれだけハイクオリティなマイクを使っても、録音環境が悪かったり管理に問題があったりすれば、その真価を発揮することができません。
ある程度経験を積んで、よりクオリティの高い音源にしたくなったら、コンデンサーマイクの導入を検討してみましょう。
リフレクションフィルターで部屋鳴り防止
リフレクションフィルターを導入するだけで、レコーディングした声のクオリティが大きく変わります。
部屋鳴りを防ぐのが主な目的で、より芯のある声を録音できるようになるのです。
リフレクションフィルターを使用しない場合、防音・吸音対策をしている部屋でなければ、部屋全体の鳴りもマイクが拾ってしまいます。
音像がぼやけたサウンドになるため、予算に余裕があるなら導入しましょう。部屋鳴り対策は、全体的な仕上がりに影響する重要ポイントです。
歌ってみた動画の撮影機材はレンタルがおすすめ!
「歌ってみた」の録音や撮影に必要な機材は、数多くあります。なかには高価なものもあり、機材をすべて購入するとなると費用が心配になることもあるでしょう。
そんなときは、DMMいろいろレンタルやゲオあれこれレンタルなどのレンタルサービスを利用することをおすすめします。
一度試してから機材の購入をしたいという場合にも役立つので、ぜひ一度チェックしてみてください。
こちらの記事では、カメラ機材のレンタルサービスや撮影用ライトのレンタルサービスを紹介しているので参考にしてくださいね。
必要なアイテムを揃えて「歌い手」デビューしよう!
これまで、レコーディング機器はプロユースの高価な製品が中心でしたが、近年では、千円程度で購入できる機器が数多く登場しています。ぜひあなたも歌ってみた動画を制作してみましょう!
録音した音楽に動画やイラストを載せれば、表現方法が広がります。イラストツールや、YouTuberも使う機材を参考にしてみてください。
ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター