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旅行初心者ガイド『#青春18きっぷ初心者へアドバイスしたいこと』

旅行初心者ガイド『#青春18きっぷ初心者へアドバイスしたいこと』

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

1日あたり約2300円でJR全線乗り放題という、驚愕の低料金でおなじみの青春18きっぷ。

ただ、「使い方がよくわからない」「旅行計画を立てるのが面倒」という方もいらっしゃるのでは?

そんな方のために、青春18きっぷの基本的なルールから持ち物、旅行計画のモデル、利用するコツまで、Twitterで、「#青春18きっぷ初心者へアドバイスしたいこと」のハッシュタグに寄せられたユニークなつぶやきも引用しながらご紹介します。

目次

18歳以上でも大丈夫!青春18きっぷの利用方法をおさらい

「18歳までじゃないと使えないんじゃないの?(何歳でも乗れます)」

「特急券追加すれば、特急にも乗れるの?(乗れません)」といった、誤解や疑問が生まれがちな青春18きっぷ。

初めての方の為に、今一度利用方法をおさらいしておきましょう。

青春18きっぷの基本ルール

  • 利用可能者
    年齢に関係なく、誰でも利用することができます。
    「18」とついているので紛らわしいですよね。
  • 金額
    11,850円で5枚つづりになっています。
    1枚ずつ買うことはできません。
  • 発売期間
    JR各駅のみどりの窓口または自動券売機にて買うことができ、主に学生の長期休みの期間のみ発売されています。
    発売期間と利用期間が異なっているので、注意が必要です。
    なお、発売および利用可能期間は以下の通りです。

春季用

発売期間2月20日~3月31日
利用期間3月1日~4月10日

夏季用

発売期間7月1日~8月31日
利用期間7月20日~9月10日

冬季用

発売期間12月1日~12月31日
利用期間12月10日~1月10日

  • 利用方法
    乗る時に駅員のいる窓口へ行き、スタンプを押してもらいます。
    当日中は乗り降りするときに改札で見せるだけです。
    なお、1セットの18きっぷを複数人で使用することも可能で、その場合は人数分のスタンプが押されます。
    18きっぷは1回分ずつ切り離して使用できないので、同行者と別行動はできません。

意外と誤解しがち!青春18きっぷの注意点

JR全線「乗り放題」というルールで誤解しがちですが、特急券を追加しても特急電車や新幹線、グリーン車には乗車できません。

また、有効時間は「0時を過ぎて最初の停車駅」までです。

その先は新たに1回分の18きっぷが必要になります。

その他、ルールも年々変化していますので、JR各社のHPは購入前に確認しておきましょう。

初心者必見!18きっぷ旅行の計画を立てる際のポイントは?

では、実際に18きっぷで行く旅行の計画を立ててみましょう。

しかし1日の間どこへ行くのも自由な反面、中には「どのように計画を立てれば良いかわからない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで、初心者が18きっぷ旅行計画を立てる際のポイントを他の旅人のツイートを紹介しながらお伝えしていきます。

無茶な計画を立てるのはやめよう

初心者が犯しがちなミスの1つが、「ついつい目一杯の距離を移動しようとする」こと。

青春18きっぷは朝5:00過ぎの始発で東京駅を出発すれば、日が変わる直前に福岡県の博多までたどり着くことができます。

しかしこれはあくまで「理論上」の話です。

東京から博多まで一度の途中下車もせずに19時間近く座り続け(時には座れないことも)たら、もはや廃人のようになってしまうのは自明の理。

それでは楽しい旅行が台無しですよね。

初心者の内は無理をせず、関東在住の方は関東地方内で、関西在住の方は関西地方内といったように適度な距離の移動を心掛けましょう。

そして慣れてきたら、少しずつ距離を伸ばしていくのが18きっぷを使いこなすコツといえるでしょう。

時刻表で乗り継ぎ情報をチェックしよう

時刻表で乗り継ぎ情報を確認しておくのは、18きっぷ旅行の基本中の基本。

「遠くに行くんだから始発から終点に行くのを繰り返せば大丈夫じゃないの?」と思ったら痛い目を見ることになるでしょう。

ご紹介したツイートにもある通り、途中下車してその駅を始発とする始発に乗り換えた方が座れる可能性が高まります。

ただでさえ長丁場になりがちな18きっぷ旅行ですから、せめて座って移動したいですよね。

モデルルートをご紹介!初心者向け3ルート

旅行計画の立て方をご紹介してきましたが、本項では実際に初心者へお勧めしたいルートをご紹介します。

片道3時間程度のルートばかりですので、日帰りでゆっくり観光を楽しめます。

このルートを参考に、自分でもルートを開拓してみてくださいね。

初心者向けルート①東京→日光1日日帰りコース

初心者にもっともおススメなのが、日光日帰りルートです。

上野から日光までは3時間弱で、料金も片道2,500円程度。
日光東照宮や華厳の滝、江戸村などの観光をじっくり楽しめます。

体力があれば、宇都宮に寄って餃子とビールで締めくくるのもありですね。

初心者向けルート②仙台→平泉 金色堂参拝コース

仙台から18きっぷ旅行に出るなら、岩手日帰り旅行はいかがでしょう。

奥州藤原氏ゆかりの寺、中尊寺金色堂のある平泉までは2時間半程度で行けます。

余裕があれば、盛岡まで足を伸ばしてわんこそばにもチャレンジしてみましょう。

初心者向けルート③大阪→城崎温泉 日帰り温泉めぐりコース

大阪から3時間強で行けるのが、毎年人気温泉ランキングで上位に入る城崎温泉です。

朝に大阪を発って、昼に城崎温泉に到着。外湯めぐりやカニ料理を楽しんで、夕方に帰路に着けば夜には帰って来られるでしょう。

片道3,350円、往復7,700円の距離が2,300円程度で行けるので、料金面でもお得ですね。

先駆者に学ぼう!青春18きっぷ旅行の失敗談

数多くの乗り継ぎや長時間の移動、そして未知の終着点──過酷な要素が満載の18きっぷ旅行では、思いがけないアクシデントも起こります。

先輩18きっぷ旅行者達の失敗談を教訓として、快適な旅をしましょう。

終着点になにもない!

終点から終点へ──その日の内に行けるだけ行こうという計画を立てている方は、その日の終着点となる駅の情報は調べておきましょう。

特に地方の場合は終着駅に宿が一つもない!というケースも考えられます。

夏はまだしも、冬は死活問題になりますので注意が必要です。

最短距離だと思ったら最短距離じゃなかった!

路線図上では最短距離に見えても、接続の悪さや本数の少なさゆえに非常に時間がかかるケースもあります。

たとえば山口県の下関から兵庫県北部の城崎温泉駅へ向かう場合で考えてみましょう。

日本海沿いを走る山陰線で向かう方が、明らかに最短距離に見えますよね。
ところが、このルートでは目的地までなんと乗換え6回で約14時間もかかるのです。

逆に、一度姫路まで山陽本線で向かって岡山経由で北上する場合、所要時間は10時間ほど。

本数が多い山陽線と、本数が少なく接続も良くない山陰線の違いが如実に表れる結果となりました。

ルートを考える際には地図上の距離だけではなく、時刻表を用いて最適なルートを選択しましょう。

ここはどこ?目的地に向かっていたはずなのに…

「たしかに目的地へ向かう電車へ乗ったはずなのに、寝て起きたら知らない駅にいる…」

実はこれ乗り間違いではなく、「同じ電車なのに車両によって行き先が違う」ためなのです。

たとえば大阪方面から米原へ向かう電車では、京都駅で連結を切り離して後ろ半分の車両が敦賀行きになります。

このまま乗っていると米原方面に向かっていたはずなのに、気付いたら敦賀にいたということになってしまうわけです。

乗る前の確認と、車内アナウンスをしっかり確認しておきましょう。

青春18きっぷって本当に安い?他の交通手段との金額比較

1日あたり2300円強で乗り放題の青春18きっぷ。もちろん安いのですが、それはあくまでJR線の正規運賃と比較した場合の話です。

他の交通機関と比べても本当に安いと言えるのでしょうか?

運賃の比較と共に、持って行った方が良い予算もご紹介します。

他の周遊きっぷがお得なケースも?

JRが発売している、青春18きっぷ以外の周遊きっぷとも比較してみましょう。

例えばJR北海道が発売している「北海道フリーパス」の場合、7日間で特急を含めたJR全線乗り放題で26,230円です。

1日あたり約3,730円ですので、青春18きっぷの方が1,000円以上お得という計算になりますね。

しかし普通列車の運行本数が少ない地域が多い北海道では、特急に乗れるメリットは少なくありません。
検討する価値は十分にあるでしょう。

また、JR四国が2018年7月に発生した豪雨被害からの観光復興キャンペーンとして発売した、「四国全線開通謝恩フリーきっぷ」なら3日間特急を含めた全線が10,000円で乗り放題となっています。

1日あたり約3,300円ですから若干18きっぷより高いものの、こちらもわずかな追加料金で特急列車に乗れることを考えると、検討の余地は大いにあると思います。

電車の便が悪い地域は高速バスも検討を

ご紹介したツイートの三ノ宮・福知山間であればJRであれば3時間ほどかかるところを、高速バスであればわずか1時間30分で1,650円と高速バスの方がお得です。

また、東京・大阪間や東京・仙台間といった本数が多い夜行バスであれば、平日は2,000円足らずでの移動もできます。

高速バスと18切符はぜひとも上手に組みあせたいところですね。

LCCとのコンビネーションは時間節約に有効

LCC(格安航空会社)も格安で旅行するには欠かせないツールです。

時期によっては東京から福岡まで4,000円台で行けるので、青春18きっぷで最低2日間と宿泊費がかかることを考えるとかなりお得だと言えるでしょう。

目的地、またはその付近にLCCが就航しているかどうかはチェックしておきましょう。

四国や九州にはフェリーもおススメ

青春18きっぷよりもフェリーの方がお得な区間も。

例えば、近畿から四国へ向かうなら、三宮から高松までフェリーが就航しています。

青春18きっぷだと4時間以上かかるところ、フェリーであれば3,000円弱で3時間程度です。
乗換えが多い青春18きっぷよりもはるかにお得ですね。

どの程度お金を持っていけば良い?

宿泊費はネットカフェで済ませれば2,000円、ホテルに泊まるなら5,000円は用意しておきたいところ。

さらに途中のアクシデントで予定変更になることもあり得るので、予定より2~3万円は持っていくようにしましょう。

【保存版】青春18きっぷ旅行に持っていくべき物

1日中乗り降り自由な青春18きっぷですが、地方では電車の本数が少ないので途中下車してしまうと目的地への到着が大幅に遅れることになりがちです。

そこで18きっぷ旅行へ出る前に、準備は万端にしておきたいところ。

本項では持っていくと良いものをご紹介していきます。

飲食物

夏場は窓から日差しが差し込むことも多く、帽子やタオルは必須と言えます。

また、途中下車が頻繁にできない上に乗り換えの時間がタイトなこともあるので、水などの飲み物や飴・ガムなどを始めとする空腹を紛らわす軽食も必要でしょう。

事前にスーパーなどで購入しておけば、コスト削減にもつながります。

小説や携帯ゲーム機

暇つぶし──18きっぷ旅行の経験者であれば、かなり重要な要素であると口を揃えて言うはずです。

旅程の組み方によっては1日10時間以上も乗車する以上、小説や携帯ゲーム機、ポータブル音楽プレイヤーなどは是非とも持参したいところですね。

上着

発売期間の関係で夏休みに出発するケースも多い、18きっぷ旅行。

車内のエアコンが効きすぎてしまい、身体が冷え込んでしまうことも。
体調を崩さないようにするためにも、軽く羽織れる物も用意しておきましょう。

青春18きっぷを使いこなす、一歩踏み込んだテクニックとは?

ここまで青春18きっぷを快適に利用するためのコツをご紹介してきました。

ここからは何度も青春18きっぷ旅行をしてきた私と、Twitterユーザーから快適に青春18きっぷ旅行をするためのコツをお伝えしていきます。

5枚つづりじゃ足りないor多すぎる?そんな方には金券ショップがおすすめ!

とても便利な青春18きっぷですが、5枚つづりでしか購入できないのは少々窮屈に思われる方もいるのでは?

例えば、カップルで1泊2日の青春18きっぷ旅行をしたら、1回分が余ってしまいます。
あと1回分余ったところで、どうすればよいのか困ってしまいますよね。

そんな方におススメしたいのが金券ショップです。
不要になった分の青春18きっぷを残り回数に応じた金額で買い取ってくれるのです。

これなら回数が余ることを気にしなくて済みますね。
逆に、「5枚つづりでは足りないけど、もう1セット買うほどでもない」という方にもうってつけです。

目的地までの駅数を数えてはならない

1日10時間以上電車に揺られることも多い18きっぷ旅行では、目的地に到着するまで数多の駅を通過することになります。

しかし、駅数を数えるのはやめましょう。
「まだこれしか進んでいないのか」と心がぽっきり折れてしまうかもしれません。

先を急がない旅だと割り切って、小説を読みふけって時が経つのを忘れてしまうのがベストです。

とにかく睡眠で稼ごう!

長時間移動を乗り切るために、最も簡単な手段──それは寝てしまうことです。

前日に夜更かしして始発に乗れば、早く目的地に到着できる上に移動のストレスを感じることもないとあってまさに一石二鳥です。

特にネットカフェであれば夜通し漫画を読んで楽しく眠気を貯められる上に、宿泊費の節約にもなるのでおすすめです。

時には思いきって途中下車してみる

せっかくの鈍行列車の旅ですから無理に急がず、数時間のんびりする予定で途中の駅で休憩するのも1つの手です。

自分の体力と相談して、心身に負担が少ない旅にしたいですね。

地方の特産品を堪能しよう

せっかく普段と違う土地へ足を踏み入れるのですから、食事もその土地の名産品を是非味わいましょう!

地域の風情ある定食屋もいいですし、静岡であれば県内のみで展開しているハンバーグチェーン店「さわやか」に足を運んでみるのもいいですね。

まとめ

いかがでしょうか?とてもお得な青春18きっぷですが、どのように利用するかは人それぞれです。

ただただコストパフォーマンス重視で利用するのか、過酷な旅を己に課すのか、正解などありません。

この記事を参考にして、青春18きっぷを楽しんで頂けたら幸いです。

マーケットエンタープライズフィールドセールス

タカ /
ビギナーズ編集部 ライター

ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。

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