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サンドウェッジはどう打てばいい?打ち方や選び方も解説
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ゴルフクラブにはドライバー、ウッド、アイアン、パターなど様々な種類があり、ウェッジもその中のひとつです。
ゴルフを始めたばかりだと、クラブの種類を覚えるだけでも大変ですが、それぞれで用途や打ち方が異なるため、特徴の違いを正しく把握することが大切です。
特にウェッジはピンポイントで使用するクラブであり、ウェッジの中にも複数の種類があります。
サンドウェッジはウェッジのひとつであり、ホールを回るなら使用することも多いです。
サンドウェッジとはどのような特徴を持ったクラブなのか、構造や打ち方も含めて知っていきましょう。
目次
サンドウェッジの用途について
サンドウェッジの主な用途は、バンカーからの脱出です。
ウェッジはアイアンに含まれるクラブであり、短い距離のショットに用いられます。クラブの中で最も飛距離が短いのパターですが、その次に短いのがウェッジと考えましょう。
ウェッジは短距離のクラブであり、ピッチング、アプローチなど他にも種類があります。
それぞれ短い距離で使用する点は同じであるものの、グリーンに乗せるため、あるいはバンカーや池など、障害物を超えるためと細かい用途は異なります。
サンドウェッジのサンドは砂という意味で、バンカーショットに特化したクラブとも言えるでしょう。
実際にはバンカーからの脱出以外でも使用されることはありますが、バンカーで使用するのが一般的です。
クラブの表記はSWで、バンカーショットのため飛距離は100ヤード程度と短いのも特徴でしょう。
他のアイアンと何が違うのか
クラブの飛距離は、ドライバー、ウッド、アイアン、ウェッジの順に短くなり、ウェッジはアイアンのひとつに数えられます。
アイアンもウェッジ同様に短距離で使用するため、用途はほぼ同じとも言えますが、アイアンとウェッジの間には明確な違いがあります。
短距離クラブ同士で何が違うのかを知り、ウェッジならではの特徴をさらに深堀りしましょう。
ボールを上げやすくできている
アイアンとウェッジの違いはロフト角にあり、ロフト角が小さく打球を飛ばしやすいのがアイアン、ロフト角が大きく打球を上げやすいのがウェッジです。
サンドウェッジは高低差のあるバンカーからボールをすくい出さなければならないため、高く打ち上げる必要があります。
サンドウェッジ以外のウェッジでも、グリーンに乗せたり、障害物を超えたり、あるいは深いラフからボールを出したりと、とにかく高く打ち上げる目的で使用します。
簡単に言えばアイアンは短距離で前に飛ばす、サンドウェッジを含むウェッジは短距離で上に飛ばすクラブと言えるでしょう。
バウンスが大きくできている
バウンスが大きくできていることも、ウェッジの特徴です。
バウンスとはクラブの下部分にあるでっぱりであり、これが大きいものがウェッジ、小さいものがアイアンです。
バウンスが大きいのは、接地面との抵抗を小さくするためであり、ボールの下に潜り込ませて打つウェッジならではの特徴と言えます。
ウェッジは高く打ち上げるために、下から上に持ち上げるようにボールを打ちます。
この際、バウンスが小さいと地面との抵抗が大きくなり、強くダフってボールに力が伝わりません。
例えばバンカーの場合だと、バウンスが小さいとクラブが砂に潜り込み過ぎてしまい、肝心のボールに力が届きづらくなります。
そのため、サンドウェッジはバウンスを大きくして、バンカーからも脱出しやすいよう設計されています。
覚えておきたいバンカーショットのコツ
初心者にとってバンカーショットは難関のひとつで、何度打ってもなかなか脱出できず、打数だけが増えてしまうことも多いでしょう。
バンカーから抜け出すためには、サンドウェッジのように用途に合ったクラブを使うことが大切ですが、クラブだけで抜けられるほど簡単なものではありません。
上手にバンカーから抜け出すには、用途に合わせたクラブを選ぶだけではなく、ショット自体の工夫も必要です。
バンカーショットのコツを知っておくと、スムーズにプレイを進められ、上達のスピードも上がるでしょう。
バランスを保って打つ
バンカーショットでミスをしやすのが、砂に足を取られて態勢を崩してしまうことです。
上手なショットにはスイング時の正しい姿勢が欠かせないため、まずはバランスを崩さないよう、しっかり足を固めて打ちましょう。
砂に足を取られないようにするには、打つ方向の足に体重を多めにかけるのがおすすめです。
また、フルスイングすると体が流れて態勢を崩しやすいため、力を入れすぎずに、手首のスナップを使って振ること心がけましょう。
砂の抵抗を考えよう
バンカーだと砂が邪魔になってボールに力が伝わりづらいため、できるだけ砂を避けてボールだけを打とうとする人が多いです。
しかし、これだとボールが大きく飛んでしまい、ミスショットになるため、あえてダフらせて、飛距離を調整するのが正しいバンカーショットです。
バンカーショットはボールの少し手前の砂を狙ってスイングし、手前の砂から浮かせてボールを上に飛ばします。
砂を打つのが前提になるため、抵抗を考えて砂をすくいすぎず、かつボールに直接当てないようにしなければなりません。
ミスしてダフるのと、最初からダフらせて打つのでは感覚が違うため、砂の抵抗を計算に入れて、力を調整することが大切です。
サンドウェッジは砂の抵抗が少なく、ボールに力を加えやすいよう設計されたクラブですが、厳密にはボールを直接打つのではないことは理解しておきましょう。
フェースを開いて構えよう
バンカーショットではフェースを開いて構えることが大切であり、これはバウンスを大きく張り出すためです。
フェースを開くことで、より砂の抵抗が減り、砂ごとボールを打ち上げやすくなります。
フェースが閉じていると、バウンス角が小さくなってしまい、サンドウェッジの性質を殺してしまうことになるため注意が必要です。
バウンスをうまく利用しよう
バンカーショットはバウンスを上手く使うことが大切であり、いかに砂の抵抗を少なく、ダフらせるかがポイントです。
バウンスがあることで、砂に潜ってもスムーズに抜け出すことができ、砂ごと打ち上げてボールを飛ばせます。
打ち上げるとイメージすると、砂に深く潜らせるように思いがちですが、これだとダフり過ぎになるため注意が必要です。
すくい上げるよりは、砂を叩いて爆風でボールを持ち上げるイメージのほうが近いです。
特別なことを考えず、普段通りのスイングでボールの少し手前を打つことを心がけましょう。
サンドウェッジの選び方のポイント
一口にサンドウェッジといっても、クラブによって特徴は異なり、使い勝手も違います。
バンカーショットに特化したものだけではなく、バンカーからラフ、アプローチまで万能に使えるものまであります。
また、自身のショットの特徴によって、選ぶべきものが異なるため、上手な選び方を知って、自分に合ったサンドウェッジを見つけましょう。
ロフトは寝るほど芯に当てにくくなる
サンドウェッジのロフト角は56°が基本です。
より高く打球を上げるなら、ロフト角も上げる必要がありますが、角度が大きくなるほど芯には当てにくくなります。
角度が大きい=打ちやすいとは限らず、芯にあてづらいことで飛距離は落ち、使用できるシーンも限定されます。
バンカーショット専用で使うなら、ロフト角が極端に寝たものでも構いませんが、他の用途でも使いたいなら、基本の56°がおすすめです。
バウンス角の目安はミスのタイプで
バウンス角もサンドウェッジ選びでは重要なポイントであり、どのようなミスが多いかによって、角度を使い分けましょう。
ダフり過ぎでボールが全然打ちあがらないザックリが多いなら、より砂の抵抗が少ないバウンス角10℃以上のものがおすすめです。
反対にボールに力が伝わり過ぎて飛ばしてしまう人は、抵抗が大きくなるバウンス角の小さい8°以下のものを選びましょう。
使用中のアイアンよりも重いものを選ぶ
サンドウェッジはアイアンの重さと比較して選ぶことも重要であり、基本的にはアイアンよりも重たいものを選びましょう。
これはスイングを安定させ、かつより強いパワーでショットするためです。
バンカーショットはほとんどボールを直接打つわけではないため、より強い力で砂を打つ必要があります。
イメージで言えばクラブから砂に力が伝わり、砂からボールに力が伝わって飛ぶため、最初に伝わる力が弱いと飛距離が出ず、バンカーから脱出できません。
重量があると軽く振っただけでもパワーが出やすく、重たい分ためにしっかり握って体の力を使って打てるため、バンカーショットに適しています。
ヘッドの大きさで選んでみる
ヘッドの大きさも重要なポイントで、ミスが多い初心者ならヘッドの大きいものがおすすめです。
サンドウェッジはヘッドが小さい方が細かいショットの調整がしやすく、打球の自由度も上がりますが、操作性が高い分打つのが難しく上級者向けと言えます。
ヘッドが大きいと操作性は失われるものの、ミスが出づらくバンカーからも脱出しやすいため、まずはバンカーからスムーズに抜け出したい人という人におすすめです。
ソール幅はスイングタイプで選ぶ
ソール幅はスイングタイプで選び、深くダフらせて打ち上げるなら幅が広いもの、あまりダフらせないなら幅が狭いものを選びましょう。
スイングタイプで選ぶべきクラブが異なるため、まずはバンカーショットを経験してみることが大切です。
ストレートネックはフェースを開きやすい
ザックリが多い場合は、フェースを開いてバウンス角を大きく張り出しやすいストレートネックがおすすめです。
反対に砂をほとんどすくわず、大きく飛ばしてミスをしてしまうなら、グースネックがおすすめです。
グースネックはフェースが開きづらい分、砂の抵抗が大きくなりやすく、ボールに伝わる力を小さくできます。
クラブ取り扱いの注意点とメンテナンス
バンカーショットは繊細なコントロールが必要なため、クラブは常に万全の状態で保管しておかなければなりません。
クラブの保管状態が悪いと、プレーに悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
サンドウェッジに限らず、クラブの取り扱いの注意点とメンテナンスの方法を知り、備品も大切に扱い、ゴルフを楽しみましょう。
性能ダウンにつながる錆や傷
クラブに錆や傷があると性能が下がり、ショットに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
錆があるとクラブそのものがダメになってしまい、最悪の場合は腐食して穴が開き、使えなくなってしまいます。
また、多少の錆、傷でも飛距離が落ちたり、余計なスピンがかかったりして、思い通りのショットが実現できない場合も多いです。
錆は他のクラブにうつることもある
錆の怖いところは、クラブが一本ダメになるだけではなく、一緒に保管している他のクラブにも錆がうつってしまう点にあります。
ゴルフクラブはセットで保管するのが基本のため、一本のクラブが錆びているだけで、場合によってはセット全てがダメになる可能性もあります。
他のクラブを守るためにも、錆は未然に防ぎ、見つけた場合はすぐに落とすことを心がけましょう。
メンテナンスで用意するもの
ゴルフクラブのメンテナンスでは、以下のものを用意すると便利でしょう。
- パーツクリーナー
- メラミンスポンジ
- コンパウンド
- コーティング剤
また、細かい汚れを落とすなら、ブラシがあると便利で、歯ブラシでも代用できます。
汚れを拭き取る布も必要ですが、普通の布だと毛羽だって余計に汚れが付く可能性もあるため、マイクロファイバーのものを使うと良いでしょう。
磨いて落として保護しよう
ゴルフクラブのメンテナンスは、「汚れを落とす」「磨く」「保護する」が基本です。
まずはクラブについた汚れを綺麗に落とします。
錆や傷の補修は、コンパウンドをつけて磨き落とすのが基本ですが、汚れが付いているとさらに傷がつき、錆の発生の原因になるため注意が必要です。
錆や傷を落とした後は、新たな傷をつけないためにコーティング剤で保護します。
コーティング剤をつけた後は念入りに乾かし、必要なら乾拭きをして水分を取っておきましょう。
しっかり乾燥させないと、コーティング効果が薄れてしまうため、注意が必要です。
構造と打ち方を理解しバンカーショットを安定させよう
バンカーショットは初心者にとってハードルが高いですが、クラブの構造や打ち方を正しいく把握することで、ミスは減らせます。
ただ闇雲に振るだけでは、バンカーからの脱出はできず、上達もしません。
バンカーからボールを打ち出す際には、どのようなメカニズムが働ているのか、また、サンドウェッジの性質からどのように打つべきかを考えることが大切です。
クラブの用途を把握して、正しい使い方でプレーの質を向上させましょう。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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