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少女漫画原作の実写化映画!おすすめの人気作品5選[恋愛・青春]
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あまり意識がないかもしれませんが、日本は映画大国です。
黒澤明や小津安次郎といった世界に通じる巨匠の道を受け継いで、今では是枝裕和監督や河瀬直美監督など、海外映画祭で見事グランプリを受賞する映画作家も育っています。
そして映画をアートとして評価する欧米とは別に、アジア近隣国でのみ成り立つ映画市場もあります。それはアニメーション映画や少女マンガ原作の映画といったジャンルです。
特に日本のアニメやマンガはクオリティも人気も高く、たちまち各国語に翻訳され世界中でブームになることがあります。これはメイド・イン・ジャパンとして誇れる大きなコンテンツではないでしょうか。
そこで今回は、見てみると意外にハマってしまう少女マンガ原作の映画をご紹介します。
目次
『カノジョは嘘を愛しすぎてる』
あらすじ
絶大な人気を誇るバンド”CRUDE PLAY”、通称クリプレのサウンドクリエーター、小笠原秋。
彼はかつて高校時代に結成したこのバンドの音楽が、プロデューサーの手で自分たちの音楽とは違うものとなってしまった経験から、楽器を弾くことをやめてしまった。今は楽曲を提供し影ながらバンドを支えるAKIとして活動している。
そんなある日、秋は女子高生の小枝理子に出会う。理子は秋の鼻歌に一目惚れしたと言うが、秋は思わず嘘をついて偽名を彼女に告げる。
一方、理子も「歌う女が嫌い」と言った秋に、自分は歌が好きと言えずにいるのだった。こうして二人はお互い本当の自分を隠したまま、付き合うことになる。
公募5000人の中から選ばれた理子役の大原櫻子の歌声に注目
450万部を超えるベストセラーとなった、青木琴美のコミックを実写化したラブストーリー。「一目惚れ」をキーワードに運命的な出会いを果たした秋と理子の想いを載せた歌が心に響く。
映画の世界を飛び出して、実際にクリプレやMUSH&Co.の楽曲デビューも果たし、二次的なヒットとなってさらに作品を盛り上げた。
オーディションで選ばれた理子役の大原櫻子の透明感が素晴らしく、純粋に歌と秋が好きだという気持ちが痛いほど伝わってくる。どんな役でもハマってみせる佐藤建も、陰を宿した音楽家の秋を好演している。
さらにクリプレのメンバーに三浦翔平や窪田正孝といった若手人気俳優が脇を固めていて、少女マンガに必要不可欠な「目の保養」要素をきちんと埋めているのも評価できるポイントです。
『ホットロード』
あらすじ
中学2年生の和希は幼い頃父親を亡くし、母と二人で暮らしている。
母は高校時代からの恋人と結ばれず、父親と愛のない結婚をして和希が生まれたことから、和希は母の愛を感じることができず孤独に生きていた。
ある日、転校生の絵里に誘われるまま暴走族の集会に行くと、そこには春山という少年がいた。バカにしたような春山の口の利き方に嫌悪感を覚える和希。しかし春山は会うたびに和希に絡み、ある日突然「俺の女になれ」と言い出す。
初めは春山の言動に戸惑っていた和希だったが、暴走するバイクで春山の背中にしがみつきながら次第に彼を心の拠り所としていく。
連載から25年を経てようやく映画化にこぎつけた少女マンガの名作
完璧な世界観を持った原作を映画化するとき、配役には細心の注意が必要になる。
実際「ホットロード」はこれまでに何度も映画化の話があったそうだが、イメージに合わないという原作者の意向により、実現が叶わなかったらしい。
ところが能年玲奈の存在を知って、彼女ならと許可が下りたことで製作が進んだという経緯がある。能年玲奈といえば「この世界の片隅に」で声優としての才能も開花させ、その活躍フィールドは広がるばかりだ。
実際、本作品の彼女も和希のイメージにぴったりで、お互いの心の穴を埋めるような春山との恋、母親との確執や愛の再生をみずみずしく演じている。
時代を超えて愛される尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」は、作品の世界観そのままに歌い上げられているのではという気がしてくるから不思議だ。原作好きを裏切らない一作に仕上がっています。
『ストロボ・エッジ』
あらすじ
恋愛感情を知らない高校一年生の仁菜子。ある日同級生の蓮にストラップを踏まれ、お詫びとして新しいストラップをプレゼントされたことから蓮を意識し始める。
しかし蓮には年上の彼女がおり、しかもその彼女は幼なじみである大樹の姉・麻由香であった。仁菜子はそのことを知りながらも蓮に告白し振られるが、これからも友達として接して欲しいと蓮に頼む。
高校2年生となり、仁菜子は蓮の親友である安堂と同じクラスになる。安堂は仁菜子が蓮に告白したことを知っており、事あるごとにちょっかいを出していた。
やがて安堂は真っ直ぐに蓮へ思いを寄せる仁菜子に次第に惹かれていく。
原作は累計580万部を突破し、興収20億越えのヒットとなった純愛物語
学生時代、両思いに落ち着く恋を経験した人は一体どれくらいいるだろうか?
ほとんどの人が一方通行で、気持ちを伝えられなかったり、成就できなかったりした恋愛感情の行き場にやるせなさを感じていたのではないだろうか。
本作の登場人物は皆、届かない恋心を優しさで包んで相手を幸せにしようと努力する人ばかりだ。これがどんなに辛いことか、誰もが知っているからこそ彼らに共感するし、切ない。胸の内がキュっと苦しくなってしまう。
若さゆえに暴走する恋ばかりではなく、こんな風に優しい気持ちになれるラブストーリーもたまにはいいかもしれない。
『ストロボ・エッジ』が視聴できるVODサービスは、こちらの記事でご紹介しています。
『ストロボ・エッジ』が読める漫画アプリをご紹介した記事も、あわせてご覧ください。
『ちはやふる』
あらすじ
小学生時代仲良しだった真島太一、綾瀬千早、綿谷新の3人は、新が福井へ引っ越してからも「かるたがあるからまた会える」と再会を誓う。
高校生になった千早は学校でかるた部を作ろうとするが、部活動に必要な最低人数5名が足りないため、部員確保に奔走していた。
ある日、ふとしたことがきっかけで同じ学校に太一がいることが発覚。実は太一は千早のことが好きで同じ学校に通っていたのだった。太一は千早が大会で優勝したらかるた部を一緒に作ると約束をし、千早は見事優勝を果たす。
千早の情熱に背中を押された太一は、かるた部創設に尽力し、通称「肉まん」の西田、呉服屋の大江、ガリ勉の駒野をかるた部へ誘って、なんとか部員5名を集める。
競技かるたを題材にした青春あり、友情あり、恋ありのスポ根映画
少女漫画特有のフワフワ甘いラブストーリーが苦手な方におすすめなのが、絶世の美少女と讃えられる広瀬すずが一心不乱に髪を振り乱して畳を叩き上げる「ちはやふる」だ。
意外と熱い競技かるたの世界を元気いっぱいに描きながらも、友情やチームワークの大切さ、爽やかな恋の行方にまでも手抜かりがない無敵のスポ根ハートフルストーリーに仕上がっている。
部活やスポーツに全力を注いでいた学生時代がキラキラと懐かしく蘇り、麻痺した社会人の日常から少しだけ抜け出せるような気がしてくる。
「上の句」にはじまり、「下の句」「結び」と3部作になっているので、ここは一気に見てしまおう。
『花より男子F』
あらすじ
財閥の御曹司である道明寺司と一般庶民の牧野つくし。二人はあらゆる困難を乗り越え、晴れて婚約することとなった。
ある日、道明寺の母親から呼び出されたつくしは、道明寺家に代々伝わる伝統のティアラを渡される。高価なティアラを大切に持ち帰ったつくしだったが、謎の男が現れてティアラを奪い去ってしまう。
ティアラの行方を追ってロサンゼルスに到着した二人は、次にティアラが香港のオークションにかけられるという情報を掴み、一路香港へ。
するとそこには道明寺の友人群F4のメンバーがおり、無事ティアラを落札。そんな中、つくしはティアラを奪った男と花沢類が接触しているところを見てしまい…。
アジア各国で大人気を博した少女マンガの金字塔!100点満点の出来栄え!
人一倍正義感が強く優しいヒロイン、牧野つくしを井上真央が演じ、金持ちでプライドは高いが素直で常に真っ直ぐな道明寺を嵐の松本潤が演じた大人気テレビシリーズの最終話として映画化された作品。
2期に渡るテレビシリーズは平均20%の高視聴率を叩き出し、日本中で「花男」旋風を巻き起こした。主演の二人が初々しく、キャラクターの性格にピタリと合っており文句のつけようがない。
あれから4年、二人の関係は変化したのか?マンガにも描かれていない二人の“その後”が見られることもあり、貴重な一作となっている。
できればテレビシリーズから全制覇してほしいところだが、映画単体でも十分楽しめるので、まだ未見の方はぜひ。
『花より男子ファイナル』やテレビシリーズは、現在TSUTAYA DISCASにてDVDレンタルで視聴できます。TSUTAYA DISCASとは、動画が見放題になったり、DVDが宅配レンタルできる定額制サービスです。30日間の無料期間もあるので、気軽にお試し体験できます。
下記の記事では、『花より男子』の漫画が読めるアプリもご紹介しています。
少女マンガの世界観に胸ときめかせよう
いかがでしたでしょうか。ピックアップした作品はどれももどかしくも甘酸っぱい青春ストーリーにキュンときてしまうと思います。
こちらの記事では、今話題の作品や名作まで おすすめの漫画を一挙に紹介しています。
こちらの記事では純愛・ラブコメなど、根強い人気の韓流ドラマのおすすめ作品をご紹介しています。
また、漫画が読み放題のサービスについてはこちらの記事でご紹介しています。ぜひ確認してみてください。
三浦 絵里子 /
ビギナーズ編集部 miura
映画配給会社に5年、TV局の映画海外セールスとして4年ほど勤務。現在はフリーで映画の宣伝プロデュースやSNS戦略、海外映画のプレスやインタビューの翻訳などを行う。自然美容と小鳥をこよなく愛するアラフォー。