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エアコンの電気代を節約するには?今すぐ実践できる無理のない節約術

電気代がかかる家電の中のひとつがエアコンです。普段何気なくオン・オフしているエアコンも、節約方法をちょっと念頭に入れておくだけで、意外に簡単に節約できます。また電力自由化についてもみていきますので、固定費の削減も考えてみましょう。
エアコンの電気代を節約するには?今すぐ実践できる無理のない節約術

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最近の家には、ほぼ設置されていることが多いエアコンは、家の中の温度を調整し、快適な生活慣用を作ってくれます。しかし何も考えずにオン・オフしていると、夏や冬の電気代がすごいことになってしまうことも。

掃除の仕方や、オン・オフのタイミングなど、ちょっとした節約術を知っているだけでも、電気代は変わってきます。今回は、エアコンの節約術に関するさまざまな情報を取り上げます。

また電力自由化により、電力会社を選べるようになりました。節約術に加え、重要な固定費の見直しも図ってみるとよいかもしれません。

エアコンによる電気代はどれくらい?

電気代の請求書をみても、支払金額が書かれているだけで、どの家電にどのくらいお金がかかっているのかわかりません。ここでは、エアコンにどのくらい電気代がかかっているのかを見ていきます。

1カ月にかかるエアコンの電気代の平均

エアコンにかかる1カ月の電気代は、いったいどれくらいなのでしょうか。まずは、エアコンにかかっている金額の平均から確認したいと思います。

世帯あたりの電気使用割合を、資源エネルギー庁が調査しています。それによると、電気代のうちエアコンが閉める割合は7.4%。電気代の1割近くが、エアコンだと考えると無視できない金額です。

次に、日本の一世帯あたりの年間電気消費量から、およそのエアコンの電気代を計算してみます。年間電気消費量が4618kWhで、電気単価を1kWhあたり25.91円とし、これを元に計算すると、年間のエアコンの電気代は年間8,854円ほど。(4618kWh×7.4%×25.91円=8,854円)

しかし、エアコンのほとんどが夏場と冬場に限られます。そのため夏場に3カ月、冬場に3カ月使用したとして考えて計算すると、「8,854円÷6カ月=1,475円」。

つまり、エアコンを使用する夏場や冬場の料金は、およそ月額1,475円くらいだと考えられます。

節約できるのは数百円だと思うかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」ということわざ通り、無駄を省いてしっかりとお金を浮かせましょう。

夏場と冬場のエアコンの電気代の違い

たとえ同じ時間、エアコンをつけていたとしても、気温によって消費する電力は異なります。エアコンは、室内の温度を上下させるまでが、一番電気代がかかるもの。

つまり、外気温と室温の差が大きいほど、エアコンの燃費が悪くなり、電気代がかかります。

では夏場と冬場では、どちらがエアコンの電気代がかかりやすいのかというと、それは冬です。冬は夏以上に、外の温度と室内の温度の差が大きくなるので、電気代が高くついてしまうのです。

たとえば夏に気温が32℃で、それを28℃に下げたいと思うのならば、その差は4℃。しかし、冬の朝などは気温が10℃以下になることも多く、そこから20℃程度にまで上げようとすると、その差は10℃以上です。

もしもお住まいの地域が寒冷地で、冬場に氷点下になってしまうという場合、特にエアコン代がかさんでいるかもしれません。

環境省が推奨しているエアコンの設定温度は20℃ですが、冬場にそれ以上の設定温度にしているようなら、もう少し設定温度を下げてみてもよいでしょう。

エアコンのつけっぱなしが電気代節約になるって本当?

ときどき「エアコンは、つけっぱなしのほうが安いらしい」という話を耳にすることがあります。これは本当なのか、もし本当だとしたら、つけっぱなしをしてもよい時間はどのくらいなのでしょう。ここでは、オンオフのタイミングについて見ていきます。

短い外出ならつけっぱなしがお得

設定温度に達してからは、エアコンはあまり電力を消費していません。エアコンが最も大量の電力を消費しているのは、実はオンした直後なのです。

そのため、こまめにオンオフを繰り返していると、返って電気代が高くなってしまうことがあります。「エアコンは、つけっぱなしのほうが安い」という話は、ある程度は本当のことだといえるでしょう。

しかし、だからといってエアコンを1日中つけっぱなしにするなど、時間の長さを考慮せずにオンにしていては、もちろん電気代はかさみます。エアコンをつけっぱなしにする目安は、およそ30分ほど。

ちょっと近場のスーパーで買い物をしてくるなど、短い時間の外出ならば、エアコンはつけっぱなしにしてみてください。しかし、それ以上の長時間の外出であれば、オフにしたほうが電気代は安くなります。思わず時間を忘れて、何時間も立ち話などということがないように、気をつけなければなりません。

時間帯による違いも

エアコンが電力を消費するのはオンにした直後で、外の気温と室温の差を縮めるときです。設定温度に達してからは、それほど多くの電力を消費することはありません。

そのため、同じ時間エアコンをつけていても、外の気温と室温の差が大きいかどうかで、消費電力も異なってきます。

たとえば夏場、日中の暑い時間帯にエアコンをつけたとします。38℃から28℃まで、10℃下がったからといってエアコンを切っても、しばらくするとまた38℃に戻ってしまうでしょう。

暑いからまたエアコンをつけ、冷えたらまた切る。これを繰り返すと、頻繁に10℃程度の上げ下げが起きることになり、大量に電気代を消費してしまいます。

そのため、夏であれば日中の暑い時間帯はつけっぱなしにして、涼しくなる夜は、こまめにオンオフするのがよいです。時間帯による差を少し意識することで、電気代をより安く抑えられるでしょう。

エアコンによる電気代を節約する方法

エアコンの使い方や、周囲の環境を少し変えることで、電気代を節約できます。ここでは、設定温度やエアコンの掃除の仕方など、電気代を節約する方法を見ていきます。

設定温度を工夫する

冷房の場合、設定温度を1℃上げると約13%、暖房の場合は1℃低くすると約10%の節電になるといわれています。環境省が推奨する設定温度は「夏の冷房は室温28℃、冬の暖房は室温20℃」です。これを意識することで、電気代の節約につながります。

まずは自宅のエアコンの設定温度を、もう一度確認してみてください。もしも、環境省が推奨する設定温度よりも冷房が低く、暖房が高く設定されているようなら、一度推奨温度で試してみるとよいかもしれません。

逆に推奨温度よりも冷房が高く、暖房が低い温度で設定されているようなら、すでに節約生活を開始できているといえるでしょう。

フィルターをこまめに掃除する

エアコンの掃除は、定期的にしているでしょうか。「エアコンの掃除なんてしていない」という人は危険です。なぜなら、エアコンを毎日使用する夏や冬の時期には、2週間に一度の目安でお手入れするとよいとされているためです。

エアコンのフィルター掃除を行うことで、電気代を節約できます。年に一度、大掃除のときだけだという人も、もう少しこまめに掃除をしてみてください。

エアコンを使用しない時期に、室外機周りの掃除などをしておくことで、次の季節の電気代節約につながります。

また、エアコンに自動クリーン機能がついている場合も、埃やカビに有効でない場合が多いので、説明書をもう一度確認してみましょう。

自動クリーン機能を過信しすぎて掃除をせずにいて、引っ越し時にエアコンを外してみたら、中がカビで真っ黒だったということもよくある話です。

自動運転モードにする

エアコンが最も電力を消費するのは、設定温度に達するまでの間です。自動運転モードの場合、オンにしてから設定温度に達するまでの時間を、最大出力にして短時間で済ませて、設定温度になってからは電力を抑えます。

また節約を意識しすぎて、エアコンを弱運転や微弱運転にしている場合、設定温度に達するまでの時間が長くなってしまい、逆に電力を消費してしまうことが多々あります。

しっかりとエアコンの仕組みを考え、特に理由がなければ自動運転モードを活用しましょう。

冷房使用時の節約方法

ここでは、特に夏場に冷房を使用する際の節約方法を見ていきます。

扇風機で空気を循環させる

夏場は、ちょっとした工夫でエアコン代を節約できます。まず、外出先から帰ってきたときなど、あまりの室内の暑さに、思わずすぐにエアコンを入れてしまうもの。

しかし、冷房使用前に窓を開けて、扇風機などで室内の熱い空気を外に追い出すことで、エアコンをオンする前の室温をかなり下げられます。

また、冷房をつけている間も、扇風機を天井に向けて回せば、冷たい空気を部屋の中で循環させてくれるので、扇風機とエアコンの同時使用は非常に効率的です。

カーテンで日差しを遮る

カーテンは、目隠しのためだけのものではありません。目隠しのほかにも、遮熱や遮光などのさまざまな機能を果たしてくれます。

暑い時間帯はカーテンを閉めて、日差しをカットしたほうが部屋の中が涼しくなるので、エアコン代を浮かせられます。遮熱効果の高いカーテンのほうが、室温が上昇することをより防げて、エアコンの電気代も抑えてくれます。これからカーテンの購入予定があるのなら、少し意識してみてもよいかもしれません。

暖房使用時の節約方法

暖気は部屋の上に、冷気は部屋の下にたまるものです。それを知っている人は、きちんとエアコンの風向きを調整しているでしょう。

部屋全体を暖める必要はなく、生活スペースである部屋の下の部分が暖めればよいのです。そこで、エアコンの風向きを下にしたり、テーブルやデスクのある方向へ向けたりすることで、暖めたい場所をきちんと暖めることが可能です。

節約につながる電力自由化とは

「電力自由化」とよく耳にするものの、なにがどう変わったのか、見直しはどう進めたらよいのかわからないという人も、多いのではないでしょうか。ここでは、電力自由化のビフォーとアフターを見ていきます。

さまざまな業種の参入で選択肢が増えた

以前は、旧一般電気事業者により家庭などに向けた電力小売は独占されていました。しかし、政府が「今後は自由な競争が必要だ」と判断し、電力自由化が実施されることになりました。

その背景には、バブル崩壊後の経済低迷や、外国との料金格差などの問題があったとされています。

2016年に行われた法律改正によって全面自由化され、地域の枠を超えてさまざまな業種の企業が、電力小売業界に参入できるようになりました。

今では、多くの企業や電力会社がサービスを提供しているため、消費者にとっても選択肢が増えました。現在、私たちは電力自由化を活用することで、電力という固定費の大幅な削減をすることも可能です。

電気代の節約が可能に

電力自由化により、各家庭が生活スタイルに合わせて、自由に料金メニューを選べるようになりました。お得なプランを選べるだけでなく、割引やポイントサービスなどの特典を受けられることもあります。

電力会社がそれぞれの特徴を打ち出し、価格競争も始まっているので、家庭にとってはうれしい限りに思えます。しかし、一方で契約期間の縛りや、解約違約金などが発生するケースもあるため注意が必要です。

また、ネットの口コミにつられて安そうなところへ切り替えたら、深夜割引がないなど、自分のライフスタイルと合わず、予想外に高額な電気代を請求されたケースもあるようです。

よって、自分がどのような時間帯にどのくらい電力を消費しているのか、カード払いなどのポイントを得たいかなどを、確認することから始めてみましょう。電力自由化を上手に活用すれば、大幅な電気代の節約も夢ではありません。

エアコンの電気代を賢く節約しよう

夏場や冬場に電気代がかさんでしまう理由のひとつに、エアコンが挙げられます。その部分を少しでもカットできれば、浮いたお金をもっと有効に使えるでしょう。

扇風機を活用する、オンオフのタイミングをはかる、設定温度を変える、電力自由化に伴い電力会社の見直しをするなど、できることはたくさんあります。

「エアコンの電気代を節約してみよう」と思ったときが、スタートすべきとき。賢くエアコンの電気代を、節約してみてはいかがでしょうか。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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