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クーラーの電気代を節約する方法|エアコンはつけっぱなしがお得?

クーラーの電気代を節約する方法|エアコンはつけっぱなしがお得?

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

日本の夏は、昔と比べると30℃を優位に超える日が格段に増え、猛暑や酷暑といったワードが例年のニュースで飛び交っています。

このような中、公立の小学校や中学校にもクーラーの設置が推進されるなど、命の危険を感じる暑さへの対策が必要です。

しかし、クーラーを常時使用すると、電気代がかかることが容易に予想されます。近年は省エネに対応したクーラーも登場しており、電気代の節約に貢献しています。

本記事では、夏の電気代を節約するクーラーの使用方法を解説していきます。

クーラーの電気代の目安

連日のように熱帯夜が続くと、朝までクーラーをかけっぱなしにするなど、夏場はクーラーを使用する機会が増えるのが一般的です。電気代がかかるからと言ってクーラーの使用を我慢すると、熱中症になる危険性が高く、場合によっては命の危険を脅かします。

しかし、温度設定を下げ過ぎると、外気温との差によって体調を崩しやすくなるので注意が必要です。体調を維持するためにも、クーラーを適切に使用することが大切です。

クーラーを使用すると、1時間あたりどのくらいの電気代が発生するのでしょうか。東京都の場合、1時間1wあたりの電力の電気代は0.027円となっており、消費電力が398wの表示があるクーラーだと、1時間あたりの電気代は以下の計算式から算出されます。

  • 395w×1h×0.027=10.665(円)

1日10時間使用で100円、1ヶ月で約3,000円の計算になります。

ただし、外気温との差が激しいとクーラーがフル稼働する状態となるため、その分電気代は高くなります。

ピーク時は電気使用量の58%がエアコン?

出典:経済産業省 資源エネルギー庁

経済産業省の調査によると、夏の昼間14時頃の電気使用量がもっとも多いのはエアコンで、全体の58%を占めるという結果が報告されています。

電気代の約6割をエアコンが占めると考えたら、エアコンの節電に努めることは電気代節約に有効ですね。記事によると、夏場では設定温度を2℃上げることで、家庭全体で10%の節電効果が得られるとのことです。

夏のエアコンの使用は、設定温度28℃を目安にしましょう。

電気代が上がってしまうエアコンの使い方

  • NG1.オンオフをこまめに切り替える
  • NG2.適切な温度設定以上(以下)で使用する

エアコンが電力を消費するなら、外出の際にこまめに消せばよいのかと思いますが、それは逆効果です。エアコンは、最初の立ち上がりに最も電力を消費しています。オンオフの切り替えが多くなると、その分電気代も上がります。

また、先述したようにエアコンは外気温との差が激しいとフル稼働する状態になります。部屋が暑いからとクーラーの温度設定を一気に下げすぎると、それに比例して電気代も上がってしまうのです。

クーラーつけっぱなしが電気代節約になるって本当?

夜になっても外気温が下がらない場合、クーラーを使用する時間は長くなり、家族がそれぞれの部屋で使用すると、電気代が嵩みます。

しかし一説では、電気代を節約するためにクーラーをこまめにオフにするよりも、つけっぱなしにした方がお得になると言われています。

短い外出ならつけっぱなしがお得

クーラーの使用による電気代を節約するために、扇風機を併用すると体感温度が下がると言われていますが、扇風機の位置や向きが正しくないと、その効果は期待できません。

クーラーは、オンにした直後に大量の電力を消費する仕組みとなっています。そのため、こまめにオンオフを繰り返していると、返って電気代が高くなってしまう場合があるので注意が必要です。

しかし、冷房・暖房共に、つけっぱなしにする時間の長さを考慮せず、ただ一日中つけっぱなしにした状態の場合、こまめにオンオフするよりも電気代が高くなることが大手電機メーカの実験によってわかっています。

従って、30分程度の短時間の外出であれば、クーラーをつけっぱなしにして使用し、長時間の外出であれば、オフにした方が電気代は安くなります。

日中の暑い時間はつけっぱなしがお得

クーラーは、外気温と室温の差が大きい時間帯に運転開始する際、最も多くの電力を消費する仕組みとなっています。従って、夏場の日中の暑い時間帯はつけっぱなしにした方が電気代を抑えることができます。

日中に比べると涼しくなる夜はこまめにオンオフすることで、より電気代を安く抑えることができます。夏場の就寝時には、クーラーのタイマー機能を利用する人も多いのではないでしょうか。

しかし、ここ数年のように夜になっても30℃を下回らない熱帯夜が続くと、タイマー機能では十分でないケースも想定されます。このような場合、暑さで目が覚める度にオンするよりも、設定温度を下げてつけっぱなしにした方が電気代の節約に繋がります。

クーラーとドライ機能の使い分けで電気代を節約

多くのエアコンには、冷房だけでなくドライモードが備え付けられており、湿度の状態に合わせて複数のドライモードが設定されている場合もあります。これらの機能を上手く使い分けることで、夏場の電気代が節約できます。

クーラーとドライ機能の違い

  • クーラー機能:熱い部屋から熱を追い出し、室内の空気の温度を下げる役割
  • ドライ機能:部屋の水分を追い出し、室内の湿度を下げる役割

エアコンのクーラー機能は、熱い部屋から熱を追い出し、室内の空気の温度を下げる役割をしています。一方のドライ機能は、部屋の水分を追い出し、室内の湿度を下げる役割をしています。

ドライ機能は、熱交換機に部屋の水分を集め、室外機に取り付けられたホースを通じて外に排出される仕組みとなっています。ドライ機能を使用して部屋の湿度が下がると、日本の夏に特有のベタベタ感が和らぎます。

クーラーとドライ機能の賢い使い分け方

クーラー機能とドライ機能を上手く使い分けると、電気代の節約に繋がります。先ず、エアコンの除湿機能には、弱冷房除湿と再熱除湿の2種類があり、特徴は以下の通りです。

弱冷房除湿

部屋の温度をクーラー機能で下げつつ、同時に室内の湿度も下げます。湿度を下げるために利用した冷気を、そのまま室内へ戻す仕組みとなっています。

再熱除湿

部屋の温度を下げず、湿度だけを下げます。湿度を下げるために冷やされた空気を、再び暖めてから室内へ戻す仕組みとなっています。

これらの機能のうち、再熱除湿機能は電気代が少し高めとなります。身体を冷やすことなく快適に過ごせるように、梅雨の時期や夏場の少し肌寒い雨の夜などに使用するのがおすすめです。

湿度が高い夏場の時期は、弱冷房除湿を使用して部屋の温度を快適な状態にするのがよいでしょう。

室内の温度が高く、湿度も高い場合は、クーラー機能で一気に室温を下げ、自動運転で設定温度を維持する方法が最も電気代の節約になります。

クーラーの電気代節約テクニック5つ

クーラーを使用する際は、電気代が高くなることを懸念してこまめにオンとオフを繰り返すよりも、つけっぱなしにした方が電気代の節約に繋がります。また、以下のようなポイントを押さえておけば、より一層電気代を節約できます。

設定温度を工夫する

冷房の場合、設定温度を1℃上げると約13%節電になると言われており、環境省が推奨する設定温度は、夏の冷房は室温28℃、冬の暖房は室温20℃です。

このような背景から官公庁や企業では、夏場に使用するクーラーの設定温度を28℃に推奨しているケースが多いですが、体感温度としてはやや暑く感じてしまう温度設定かもしれません。

しかし、これを意識することで、身体が冷えすぎることを防ぐと共に、電気代の節約に繋がります。

フィルターのこまめな掃除で運転効率UP

エアコンのフィルターは、定期的に掃除しないと埃やカビによってクーラーの効き目が弱くなります。汚れにまみれたフィルターのままクーラーを使用すると、埃やカビを巻き上げることになり、アレルギーを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

エアコンのフィルターの掃除を行うことで運転効率がアップし、電気代を節約できます。

夏場のようにエアコンを毎日使用する時期は、2週間に1度の目安でお手入れをするとよいでしょう。また、エアコンを使用しない時期には、室外機周りの掃除などを行っておくと、次の季節の電気代節約に繋がります。

最近では、スプレータイプのエアコンクリーナーが販売されており、お手入れが簡単に行えます。

自動運転モードで効率よく室温調整

多くのエアコンには、手動で温度設定する方法と自動運転で適切な温度を維持できる機能が備え付けられています。エアコンの自動運転モードを使用することで、オンにしてから設定温度になるまでの時間を短くすることができ、電気代の節約に繋がります。

自動運転モードは、室内の温度をセンサーで感知し、温度が下がりすぎたり上がりすぎることを防げるため、就寝時の使用に便利です。

扇風機で空気を循環させる

エアコンを効率的に使用するために扇風機と併用すると、電気代の節約に繋がります。どのように効率的なのかというと、エアコンの冷気を室内に循環させることで、特定の場所だけが涼しくなるのを防ぎ、少ないパワーで部屋全体が快適な温度になります。

先ずは冷房使用前に窓を開け、扇風機で室内の暑い空気を外に追い出すようにしましょう。また、エアコンをつけている間も扇風機を天井に向けて回すことで、冷たい空気を部屋のなかで循環させてくれます。 

こちらの記事では、見た目もスタイリッシュな【最新】羽無し扇風機のおすすめをご紹介しています。

カーテンで日差しを遮る

南向きの部屋の場合、日中は明るく快適に過ごせますが、夏場の気温が高い時間帯は日差しが強く、室内の温度も上がりやすくなります。そこで、エアコンの電気代を節約するために、カーテンの利用をおすすめします。

カーテンを閉めて強い日差しをカットした方が、部屋の中が涼しくなります。また、できれば夏場は遮熱カーテンに変えることで、より涼しくすることができます。

カーテンを使用しなくても、すだれや大きめの目隠しを使用しても日差しを遮る効果は期待できます。

電力自由化なら電気代が節約できる

電力自由化によって、電気代が節約できるかもしれません。そもそも電力自由化とはどのようなものでしょうか。

電力自由化とは?

これまでの電気の使用に関しては、旧一般電気事業者による独占事業とされており、居住するエリアを独占する特定の企業と契約を結ぶことが一般的でした。

しかし、行われた法律改正によって全面自由化され、多くの企業が参入しました。この取り組みは地域の枠を超え、多くの企業や電力会社がサービスを提供できるようになり、消費者の選択肢が広がりました。

政府が電力自由化に踏み切った背景には、バブル崩壊後の経済低迷や諸外国との料金格差などがあり、今後は自由な競争が必要だという政府判断のもとに実施されました。

この取り組みによって、消費者は自分のライフスタイルに合った電力会社を自由に選択でき、よりお得な料金プランを設ける電力会社への切り替えが行えるようになりました。

電力自由化をするメリットとは?

  • 競争により料金が安くなる
  • 電気の種類を選べる

電力自由化をするメリットのひとつに、競争により料金が安くなる点があります。また、ガス料金がセットで割引されている会社と契約すると、全体的な光熱費を下げることに繋がります。

安くなる例として、仕事で平日の昼の時間帯は家にいない人のために、使わない昼の時間帯の電気料金は高く、よく使う夜の時間は安くなるプランがあります。

また、電力自由化によって、環境にやさしい電気を選択することも可能になりました。再生可能エネルギーで電気を発電する太陽光発電や、風力発電などの電気を利用したいと考える人も少なくありません。

現在の電力事業者は、環境に優しい電気を提供している所ばかりではありませんが、再生可能なエネルギーを発電している電力会社も多数出てきています。

その一方で、契約期間の縛りや解約違約金などが発生するケースもあるため、契約内容をきちんと把握するように注意が必要です。電力会社を適切に選択することで、電気代の節約に繋がる可能性も高いといえるでしょう。

電力自由化で電気代を下げられる理由

2016年4月にスタートした電力自由化によって、各家庭がライフスタイルに合わせて自由に料金メニューを選ぶことができるようになりました。選択した電力会社によっては、お得なプランを選べるだけでなく、割引やポイントサービスなどの特典を受けられるケースもあります。

そもそも、なぜこのようなサービスが提供できるのでしょうか?

既存の電力会社は設備投資や人員にコストがかかっていました。一方、新電力は小規模な設備で運営できるようになっています。また、ターゲット層を絞って電力を供給できるので、管理費や人員コストが既存の電力会社に比べて安く済むという仕組みです。

クーラーの電気代を賢く節約しよう

近年の夏は、30℃を優位に超える日数が多く、早朝や夜間でも蒸し暑く過ごしにくい日が増えています。ここ数年の猛暑で、クーラーの設置率がアップしていることがニュースでも報道されていますが、電気代を上げないコツを掴むことで、電気代を気にせずに快適な夏を過ごせます。

また、最近では省エネタイプのクーラーも多くのメーカーから発売されており、クーラーを買い替える際には省エネタイプを選んで、より一層電気代の節約を実現しましょう。

こちらの記事では、いつでも簡単にできる節水方法や節水グッズを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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