【値段帯別】ロードバイクの選び方と種類について｜予算別に解説

日常の移動や通勤・通学などで、ロードバイクを活用する人が増えています。運動不足やダイエットにも向いているため、これからロードバイクを購入しようと検討している人も、多いのではないでしょうか。

しかし、初めてロードバイクを購入する際には、どのように選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは、ロードバイクを選ぶときのポイントを見ていきましょう。

ロードバイクの種類と値段は幅広い

ロードバイクは、さまざまなメーカーから発売されていて、種類も多く価格帯も幅広いため、特に初心者の人は選ぶだけでも大変です。

しかし、選ぶうえでポイントさえ抑えれば、初心者の人でも自分に合ったロードバイクを選ぶことは可能です。

ロードバイクを選ぶ際に、値段ももちろん大切ですが、まず注目すべきはサイズです。どんなに優れたロードバイクでも、自分の身体に合ったサイズのものでなければ、意味がありません。

さらに、もうひとつ重要なことがデザインで、見た目が自分好みであるものを選びたいところです。

ロードバイクは、決して安い買い物ではないため、サイズとデザインをしっかりチェックして、失敗しない選び方をしましょう。

あらかじめ、ある程度の相場を知ったうえで、自分の予算も把握しておけば、該当する価格帯の中から、サイズとデザインが自分に合ったロードバイクを選べます。

もし、身近にロードバイクに詳しい友人がいたら、その人にアドバイスを求めてみてもよいでしょう。

ロードバイクのクラスと相場について

現在発売されているロードバイクには、エントリーモデルからハイエンドなものまで、さまざまなクラスがあります。ここからは、それぞれのクラスとその相場について、詳しく見ていきましょう。

価格が一番安いロウアークラス

ロードバイクのなかでも「ロウアークラス」は、10万円以下のエントリーモデルで一番価格が安く、これからロードバイクを楽しんでみたいという初心者向けです。

このクラスのロードバイクは、安価なカーボン製のフレームと、アルミ製ホイールが採用されていることが多く、重量は軽いもので8kg程度です。

性能的には、クロスバイクと同等程度のものが多く、一般的な自転車と比べても高性能です。そのため、街での移動や、通勤・通学の手段として、非常に優秀な乗り物といえます。運動不足の解消や、ダイエットなどにも向いています。

中級クラスのロウアーミドルクラスとミドルクラス

ロウアークラスよりワンランク上といえるのが、中級クラスの「ロウアーミドルクラス」と「ミドルクラス」です。ロウアーミドルクラスの価格相場は10万〜20万円台で、さらに少し上のクラスのミドルクラスは、30万〜50万円台です。

ロウアーミドルクラスとミドルクラスの違いは、フレームのデザインやコンポーネントのグレード、付属部品のクオリティなどです。

ハイクオリティなコンポーネントと付属部品で構成されている、30万円以上のロードバイクになると、長時間の走行でその違いがはっきりと出てきます。ロウアーミドルクラスとミドルクラスは、ロードバイクにもある程度慣れている中級者の人におすすめです。

アッパーミドルクラスとアッパークラス

「アッパーミドルクラス」のロードバイクの価格相場は、60万〜90万円台です。さらに上のクラスの「アッパークラス」は、100万円以上のハイエンドモデルです。

価格の高いロードバイクは、素材にも高級なものが使われているため、重量が非常に軽くなっています。走行性能の面でも、ローエンドクラスのものとは、比べ物にならないくらいの違いがあります。

アッパーミドルクラスや、アッパークラスのロードバイクを乗りこなすためには、乗っている人にもそれ相応の体力と技術が必要です。そのため、このクラスのロードバイクは中級者〜上級者の人におすすめです。

値段によるロードバイクの違いとは

ロードバイクにはクラスがあって値段にも違いがありますが、ここからは、その値段によってどのような違いがあるのかを、さらに詳しく見ていきましょう。

メーカーによる違い

ロードバイクは、さまざまなメーカーから発売されていますが、有名メーカーのロードバイクは、値段も高めになる傾向があります。その理由は、デザイン料が高いうえにプロモーション費用が多くかかり、さらにプロチームをサポートする費用なども、商品の価格に影響しているためです。

また、有名メーカーブランドの商品は量産タイプではなく、職人が手間と時間をかけて、塗装や仕上げ作業をしている場合も多いため、必然的に価格は高くなります。

フレームの素材の違い

ロードバイクのフレームに使われる素材は、クロモリ、アルミ、カーボン、チタンの4種類があります。最近は、軽量でありながら強度が高い「カーボン」が主流です。

カーボンには、加工しやすいという長所もあり、造形技術の進歩と相まって、フレームの形状を自由に設計することが可能です。

フレームの品質は、推進力とショック吸収にあらわれます。質の高いフレームのロードバイクは、推進力に優れていて、ショック吸収の性能も高くなります。

タイヤの質の違い

ロードバイクを構成するパーツの中でも、タイヤは比較的安く、10,000円程度でハイグレードなタイヤにカスタマイズすることも可能です。

タイヤは走行性能に大きく関わる部分であるため、品質のよいタイヤを使用すれば、その分、走行性能もアップさせられます。

基本的にタイヤは消耗品なので、ある程度の期間ロードバイクに乗り続ければ、交換する必要が出てくるものです。また、パンクして交換することもあるでしょう。予算にもよりますが、そのような交換の際には、今まで使用していたタイヤよりも、ワンランク上のタイヤに交換することがおすすめです。

ホイールの性質の違い

値段によってホイールの性能も変わりますが、値段の高いホイールは変形しづらくて丈夫で、乗り心地もよいです。ホイールの値段はエントリークラスで30,000円、ミドルクラスで40,000～80,000円、ハイエンドクラスで90,000～15万円程度が相場です。

高級品であるカーボンリムのホイールの価格は、おおよそ10万円台後半～となっているため、予算的にある程度の余裕がなければ、購入候補からは外れることになります。

ロードバイクを選ぶときのポイント

ロードバイクを選ぶときのポイントについて、詳しく見ていきましょう。ぜひここで紹介するポイントをチェックして、あなたに最適なロードバイクを選んでください。

予算を決める

ロードバイクを購入する際には、まず予算を決めましょう。その予算によって、ある程度、検討の対象になるロードバイクが決まります。

もし予算に余裕がない場合は、コストパフォーマンスに優れている日本か台湾、アメリカのメーカーのロードバイクを検討しましょう。

予算に余裕がある場合は、デザイン面でも性能面でも優れているフランスやイタリア、ベルギーのメーカーも検討候補に入ります。しかし、これらのメーカーは、初心者向けの完成車を販売することが少なく、中級者以上の人におすすめです。

楽しむシーンに合わせて選ぶ

ロードバイクに乗る理由や目的は人それぞれ違うので、それらに応じて最適なロードバイクを選びましょう。ロードバイクには、ロングライド用やヒルクライム用、またオールラウンドに使えるものもあります。

目的として、ダイエットのために乗るのか、通勤や通学のために使いたいのかなどが明確になっていると、それに合ったロードバイクを見つけやすくなります。

自転車販売店に行った際には、そのような目的をしっかり伝えると、店員も目的に合ったロードバイクを紹介しやすくなります。

素材で選ぶ

ロードバイクを選ぶ際には、素材にも注目しましょう。ロードバイクに使用される主な素材は、カーボンとアルミです。これらの素材は、乗り心地や推進力に影響するため、重要なポイントです。

カーボンのほうが値段は高くなりますが、軽量で乗り心地がよいです。一方、アルミはカーボンより安価というメリットがありますが、最近ではカーボンの値段も下がってきており、以前より購入しやすいです。

おおよその目安として、予算が20万円程度あるようなら、乗り心地がよくて衝撃の吸収性能にも優れている、カーボン素材のロードバイクがおすすめです。

今後の予定を考慮する

ロードバイクを購入する際には、今後の予定も考慮して選びましょう。もし買い換えるつもりなら、最初は比較的安価なエントリークラスがおすすめです。

買い換える予定がない場合は、ミドルクラスのロードバイクを購入して、乗り慣れてきたらパーツを交換することによって、さらに上のグレードに近づけていくことをおすすめします。

レベル別おすすめのロードバイクの値段

初心者や中級者など、レベル別におすすめのロードバイクの値段を見ていきましょう。

初心者の場合は10万円ぐらい

初心者で、ちょっとした移動に使いたいのであれば、エントリークラスのロードバイクがおすすめです。エントリクラスなら、価格は10万円くらいのものから揃っています。

長距離を移動することが多かったり、将来的にレース用としても使いたかったりする場合は、ロウアーミドルクラスがおすすめで、こちらの値段は15～30万円くらいです。

エントリークラスと、ロウアーミドルクラスのロードバイクを比較すると、性能には大きな差があります。もし、あらかじめ長距離移動などの用途も考えている場合。買い換えるよりは、最初からロウアーミドルクラスのものを購入したほうが、カスタマイズでより上のクラスに近づけられるので、おすすめです。

中級者はミドルクラスの20万～50万円

中級者の人には、ミドルクラス以上のロードバイクがおすすめです。ミドルクラス以上だと、値段は20〜50万円くらいで、エントリークラスに比べるとだいぶ値段は上がります。

ただし、ミドルクラスのロードバイクは、パーツ構成やフレームの素材を自由に選べるため、自分の好みに合わせてカスタマイズして購入できます。

上級者はハイエンドクラスの100万円以上

高級車の性能を、フルに活かせる体力とスキルを持っている上級者であれば、ハイエンドクラスのロードバイクがおすすめです。

ハイエンドクラスのロードバイクは、100万円以上と高価ですが、その分、重量が軽量でスピードも出しやすくなっています。

ハイエンドクラスのロードバイクは、乗っている人が持っている体力やスキルを、最大限に活かせます。逆にいうと、乗っている人の体力やスキルが未熟な場合は、ハイエンドクラスのロードバイクが持っている性能を、フルに活かしきれないでしょう。

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ロードバイクの種類と値段はさまざま

ロードバイクには、さまざまな種類やクラスがあって、それによって値段も変わってきます。単純に、値段が高いものを選べばよいというものではなく、自分の体力やスキルに合ったロードバイクを選ぶことが大切です。

今回紹介した選び方やポイントをチェックして、ぜひあなたにぴったりのロードバイクを見つけてください。

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