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ロードバイクのハンドルのおすすめとは?選び方や変える理由

ハンドルはロードバイクの中でも特に重要なパーツです。これを変えるだけで性能面や操作性には大きな変化が見られますが、自分に合ったものを選ばなければなりません。ハンドルはどのように選ぶべきか、おすすめのメーカーと選び方を紹介します。
ロードバイクのハンドルのおすすめとは?選び方や変える理由

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ロードバイクの安定性を決めるのはハンドルであり、操作性や乗り心地にも関係する重要な部分です。自分に合った車体、フレームを選んでも、ハンドルが適していないと乗りこなせないことも多いため、注意しなければなりません。

ハンドルにはどのような種類があり、何が自分におすすめか知ることが大切です。人によって適するものは違うため、自分に合ったハンドルを見つけて、ロードバイクをさらに快適に乗りこなしましょう。

ロードバイクのハンドルの選び方

ハンドルを交換するには、上手な選び方を知っておかなければなりません。ひとくちにロードバイクのハンドルといっても、種類は豊富でどれが適しているかは人によって異なります。

適当に選んで変えてしまうと、かえって操作性が悪くなり、そのままにしているほうがよかったということも少なくありません。ハンドルを変えて失敗しないためにも、選び方を正しく理解しておきましょう。

持ち手の形状

ロードバイクのハンドルは複数の形状があり、主な種類では以下の4つが挙げられます。

  • シャロー
  • アナトミック
  • アナトミックシャロー
  • ブルーホーン

シャローからアナトミックシャローまでは、「ドロップハンドル」と呼ばれるもので、ブルーホーンとは形状が大きく異なっていると考えましょう。

シャローは緩やかなカーブを描いたハンドルで、握り込みのよさが特徴です。スピードを出したい人におすすめで、しっかりハンドルを握り、パワフルな走行をしたい人に向いているでしょう。

アナトミックは、カーブした形状はシャローと似ているものの、カーブ部分が若干角ばっていることが特徴です。ハンドルが滑らか過ぎないため、シャローよりも持ちやすく、安定性を重視したい人に向いているでしょう。

アナトミックシャローは、名前の通りシャローとアナトミックの両方の特徴を混ぜたハンドルです。スピード、安定性ともに優れており、バランスのよさが魅力です。初心者や女性にもおすすめのハンドルです。

ブルーホーンは牛の角のような形をしており、ドロップハンドルのように上向きのカーブを描いていません。ハンドルが平行に伸びているため前傾姿勢でのライドになりやすく、安定性やスピードアップに繋がる反面、重量感を感じやすいです。

そのため、短距離よりは長距離での走行に向いているハンドルで、本格的にロードバイクを楽しみたい人に向いているでしょう。

ハンドルの幅

安定性やスピード感を決めるのがハンドルの幅で、肩幅に合わせるのが基本です。ハンドル幅はハンドルの端から端までの長さであり、肩幅に合わせる際には、ライド時同様の前傾姿勢を取って図るとよいでしょう。

可能なら実際に握ってみることが大切で、手を伸ばして握った際に不安定さはないか、違和感を感じないかといった、感覚的な部分まで確認するのがおすすめです。

ハンドル幅は同じ表記でもメーカーによって若干異なることがあるため、実物を触ったほうがよい理由は、ここにもあるでしょう。

ハンドル幅は広いと安定性が増し、狭いとスピード感が増します。これはハンドル幅が広いことで車体を抑え込みやすく、ハンドルを振って走行するダンシングがより安定しやすいからです。

対してハンドル幅が狭くなるほど空気抵抗が少なくなり、走行時のスピード低下の原因が少なくなることから、速度の向上も望みやすいです。

ハンドル幅は肩幅に合わせるのがバランスがよくておすすめですが、安定性とスピード、どちらか一方をより重視したいなら、それに合わせて変えてもよいでしょう。ただし、極端に幅が広い、あるいは狭くなってしまうと、操作性が悪くなる可能性は高いため、注意しなければなりません。

ハンドルの素材

ロードバイクのハンドルの素材は、大きく「スチール」、「カーボン」、「アルミ」の3つに分けられます。スチールは剛性の高さが特徴で、耐久性に優れているのが魅力です。

全素材の中ではもっとも重い材質のため、軽量化を求める人が多いロードバイクでは敬遠されがちですが、ダメージに強いのは大きなポイントです。

剛性の高さから転倒時でもロードバイクが故障せず、ほとんど傷がつかないこともあるため、転倒の可能性が高い初心者には、意外にもおすすめできる素材です。

カーボンは反対に軽さが特徴で、全素材でもっとも軽いと考えましょう。軽いながらも衝撃の吸収力はあるため、耐久性には優れていますが、転倒時には故障しやすいため注意しなければなりません。

長距離走行に向いた素材のため、ある程度慣れた中級者以上の人におすすめです。

アルミはスチールとカーボンの両方の特徴を持ち合わせた素材で、バランスのよさが特徴です。極端な特徴を持ち合わせていないことから、広く普及していて、一般的にはアルミ製のものが多いでしょう。誰でも使いやすい素材のため、初心者から上級者まで、幅広く選ばれているのが特徴です。

リーチとドロップの幅

リーチとはハンドルまでの距離、ドロップはハンドルのカーブの上と下までの距離です。リーチやドロップは長いほど安定性が増し、スピードも出しやすくなりますが、その分乗りこなすには技術を必要とします。

反対に短くするほど操作性は増し、よりきびきびとした動きで乗りこなしやすいため、初心者に向いているでしょう。まだ運転に慣れていないなら、リーチとドロップはできるだけ短めのものを選び、技術が向上してきたのなら、それぞれ長めのものがおすすめです。

「長距離ライドやスピード重視」や「レース志向のロードバイク」では、リーチとドロップは長めが基本です。どのような用途で使うかによって長さを変えるのもひとつの手です。

グリップの握りやすさ

ロードバイクに乗っている時間が長くなるほど、グリップの握りやすさは重要です。グリップが握りづらいと安定性が損なわれ、かつ長時間乗っていると疲れやすくなります。

そのため、握りやすさも考慮してハンドルは選ぶ必要がありますが、これは個人差が大きいため、必ず実際に触ってみることが大切です。

ハンドルの形状や素材、大きさによって握りやすさは違いますが、どれを握りやすいと感じるかは、その人次第です。

多くの人がよいと評価していても、いざ握ってみてしっくりこないなら、それは避けたほうがよいでしょう。商品の評価を参考にするのはよいですが、最終的な決定では自身の感覚を優先することが大切です。

ロードバイクのハンドルのおすすめメーカー5選

実際にハンドルを購入する上では、どのようなメーカーがあるのか知ることも大切です。ロードバイクのハンドルを販売しているメーカーは数多くありますが、ここではおすすめを5つに絞ってご紹介します。

メーカーごとに特徴が異なるため、それぞれの違いも確認しながら、自分に合ったハンドルを見つけましょう。

[3T(スリーティー)]TORNOVA PRO

3Tは1961年創業の老舗ロードバイクメーカーで、昔から多くの人に愛されています。バーの形状はいたってシンプルですが、その分使い勝手がよく、初心者から上級者まで幅広い人に選ばれているのが特徴です。

素材はカーボン製で軽量であり、長時間のライドでも疲れづらいです。また、リーチの長さは77mmと中間的な距離で、握り心地もよく、バランスのよさを追求したい人に向いているでしょう。

[simano PRO]LTコンパクトエルゴノミックドロップハンドル

SIMANOは国内メーカーで、購入後のサポート対応までしてくれるため、信頼性は高いでしょう。メーカー内では商品グレードの幅が広く、初心者から上級者まで、幅広い層の人から需要を獲得しています。

一般的なモデルでは、シンプルなデザイン性と確かなグリップ力が特徴で、初心者でも使いやすいハンドルとなっています。また、コスパも非常によく、他のメーカーと比べると、格安で購入できるのも魅力のひとつです。

[THOMSON(トムソン)]ALUMINUM ROAD BAR, AERO PROFILE HBE120

THOMSONは、アルミ部品メーカーであり、アルミ素材を活かした商品の品質高さに魅力があります。アルミ素材はバランスがよく、使い勝手にも優れているのが特徴ですが、THOMSONでは独特の形状を採用することでさらに魅力を高めています。

従来のものよりも耐久性、加速力ともにパワーアップしており、スチールやカーボンのよいところを、より高いレベルで両取りしたハンドルといえるでしょう。

[NITTO(日東)]B105 AAドロップハンドル

NITTOは自転車パーツメーカーであり、高い技術を持った職人が手作業で作り上げる、高品質なハンドルが特徴です。シンプルなデザインは洗練されており、無駄のない仕上がりになっています。

シンプルでバランスのよいアルミ製であり、初心者でも使いこなしやすい設計になっています。また、価格もお値打ちで、5,000円以内で購入できるため、初めてハンドルに挑戦したいという人にもおすすめです。

[ENVE(エンヴィ)]SES AERO BAR

ENVEは2008年創業の比較的若いメーカーですが、画期的な商品を開発していることで注目を集めています。ハンドルの素材は軽量のカーボンでありながら、硬さを実現しており、剛性を高めているのが特徴です。

また、ハンドルは握りやすい形状に工夫されており、ハの字を切っても操作性が落ちないのも魅力でしょう。使い勝手のよさから、まだ運転に慣れていない初心者におすすめです。

ハンドルを変えてみる理由

パーツの交換やカスタマイズはロードバイクの楽しみのひとつですが、そもそもなぜハンドルを変えるのか、疑問に思う人もいるでしょう。

確かにロードバイクは購入した時点で走行可能で、そのままでも問題なく走れます。しかし、ハンドルを変えることには意味もメリットもあるため、理由を知って交換の必要性を考えてみましょう。

ハンドリングとブラケットポジションを考えて

ハンドルを変える大きな理由は、操作性の向上です。既存のハンドルでも操作性の高さを実現しているものは多くありますが、実際にしっくりくるかどうかには個人差があります。

ロードバイクは用途や好きなスタイル、体格といった複数の要素によって乗り心地は左右され、既製品では全員にぴったり合うとは限りません。

ハンドルの交換は、いわばオーダーメイドで自分に合ったものを作る作業です。ハンドリングやブラケットポジションの向上を考え、ハンドル交換を考える人は多いです。

愛車の軽量化や耐久性の向上

ハンドルはロードバイクの重心となる重要な部分で、パーツの中でも特に負荷がかかりやすいです。そのため、耐久性を高めるために交換したり、反対にもっと軽量化するために変える人も多くいます。軽量化するとさらに軽やかな走りが、耐久性を重視すると、より安定した走りが実現できます。

フレームが同じでも、ハンドルを変えるだけで性能は違ってくるため、カスタマイズの最初の一歩として行う人も多いです。

見た目の変化

多くの場合でロードバイクの操作性や性能を高めるためにハンドルを交換しますが、中には見た目をカッコよくしたいという理由で変える人もいます。ハンドルはデザイン性に優れたものも多く、交換すると見栄えがよくなる場合も多くあります。

また、デザイン性の高いものでも、性能面が全く劣るかと言われるとそうではなく、デザイン性、性能ともに優れているものも少なくありません。見た目を重視してハンドルを交換し、付加価値的に性能が向上することもあるため、デザイン重視で変えてもメリットはあるでしょう。

お気に入りのハンドルで走行してみよう

ロードバイクはハンドルが変わると、操作性や性能が大きく変わります。少しでも快適に愛車を乗りこなしたいなら、自分に合ったハンドルに交換することが大切です。

ハンドルには数多くの種類があるため、選び方やおすすめを参考にしながら、自分にもっとも適したものを選び、愛車をさらに上手に乗りこなしましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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