ロードバイクのサドルのおすすめはどれ?お尻が痛い人のための選び方

ロードバイクは、数ある自転車の中でも、最もスピードが出やすく、爽快な走りにとりつかれている人も多いでしょう。それに憧れて買ったはよいけれど、お尻が痛くて困っている方は多いと思います。そのためお尻の痛くならない方法をいくつか紹介します。
サイマ

ロードバイクのサドルのおすすめはどれ?お尻が痛い人のための選び方

ロードバイクのサドルは、大手スポーツサイクルショップへいくと、山のようにそろっています。有名なメーカーだけで10社以上ある事でしょう。そのため、どれを選べばよいか、迷ってしまいます。

大抵の人は、より軽量なモデルに目が行くと思いますが、しかし、結局のところ、サドルは乗ってみなければ分からないものです。

自分のお尻に合わなければ、いくら高価なサドルでもお尻や、尿道の部分が痛くなってしまい、そのうち痛みで乗れなくなってしまいます。

まずお尻が痛くなる原因を知ろう

ロードバイクに乗ってお尻が痛くなると、まず最初はサドルが合わないことが原因と考えがちですが、その他にもお尻が痛くなる原因はいくつもあります。

特に初心者は、スポーツ用自転車に乗り慣れていないためお尻が痛くなりがちですが、サドルのせいにする前にやるべきことがあります。

ロードバイクに座るための筋肉がない

最初のうちは、ロードバイクに乗ると、お尻や腰が痛くなります。サドルやポジションが合っていないと思いがちですが、スポーツサイクルに乗るための筋肉が発達していないから、という大きな原因があります。

お尻の筋肉が無いとお尻の皮と骨の間は薄いままですから、痛くなるのも当たり前です。お尻の筋肉(主に大殿筋)は自転車に乗る事でもある程度は鍛えられますが、より積極的に鍛えるには、スクワットなどを取り入れてもよさそうです。

ただ、自転車に乗り慣れてくるとお尻は痛く無くなるという方が多いので、多少、痛くても毎日乗り続けるのがお尻の筋肉を鍛えることにつながるでしょう。

また、あまり長距離から始めないようにしましょう。お尻が痛くて帰って来られなくなります。

サドルの位置が合っていない

自転車に乗り慣れてきたはずなのに、まだお尻が痛いという場合は他の原因を探ってみたほうがよいでしょう。サドルの位置があっていないと、お尻が痛くなることにつながります。

大抵は、買ったお店で標準的な位置に合わせているのですが、買った人個人のフォームや、サドルに当たるお尻が前の方に座っているか、あるいは後ろ気味か、着座位置が高すぎるか低すぎるかにもよって、お尻が痛むことにつながります。

サドルの着座位置は、大きなお店にあるフィッテングマシーンなどによっても計ることができますが、機械では完全に合わせきることはできません。

経験とペダリングの上手下手によっても変わります。サドルの高さは、ペダルを一番下にしたときにかかとでペダルを踏んで膝の関節が伸び切るくらい、というのが一応の標準的な高さです。初心者はサドルを低くしがちですが、少し上げてみてもよいかもしれません。

後は、サドルの水平度というのも、意外に重要な時があります。通常は、地面と水平にセッティングしますが、お尻の前の方、尿道付近に痛みが出やすい人は、サドルを水平ではなく、気持ち前下がりにセッティングすると、痛みを防ぐことができます。

走り方やコースによっても差があり、ヒルクライムでは気持ち前下がり、平坦なコースでは水平が好みという人もいます。

お尻に負担をかけたままでいる

初心者がやってしまいがちなのが、サドルにどっかりと腰を下ろしてロードバイクを漕いでいることですが、これではわざわざお尻を刺激しているようなものです。お尻と、手と、ペダルを踏む足の3点で体を支えるのが理想です。

初心者に多いのがサドルの位置を下げ過ぎたり、ハンドルの位置が高すぎることですが、こうなると、手にかかるべき体重がサドルに多くかかってしまうため、結果的にお尻の痛みにつながります。

最初は筋力が足りないこともあって、上手く前傾姿勢が取れないことが多いのですが、意識して正しいフォームで自転車に乗るようにしましょう。

ペダルを踏む脚力も足りないうちは、ペダルで体を浮き気味にすることができないので、どうしてもお尻に体重がかかりがちです。

信号待ちで、お尻をサドルから降ろしたり、走っている途中でこまめにダンシングをしたりしてわざとお尻を上げるなど、負荷がお尻にずっとかかるのを防ぐようにしましょう。

サドルの軽さを重視した

ロードバイクにとって、軽さは絶対の正義です。フレームの素材も、重いクロモリから、アルミ、今はレース用ではカーボンが主流です。

ドライブトレインも上位機種になるにしたがって、例えばシマノではティアグラから105、デュラエースと価格が高くなるに従って、軽くなっていきます。ホイールも同様です。

凝り性の人の中には、自転車のあらゆるネジ類をチタンに換えてまで軽量化を図っています。従って、サドルも軽量化の対象になるのはある意味当然でしょう。

ロードバイク(それ以外にもレース用MTBなども)サドルにクッションなど入っておりません。なるべく軽く作られているので、人によってはサドルの形状でお尻が痛みを覚えることになります。

サドルの幅や長さ、穴が開いているかなどによっても、感じ方は人それぞれですので、自分に合うサドルを探して、いわゆるサドル沼にはまってしまう人も少なくありません。

どうしてもだめならば、クッション性のあるサドルカバーというのも売っていますので、それをかぶせるのも一考でしょう。

最後に一つだけ、レーシングパンツ、いわゆるレーパンを履くことによってお尻の痛みが劇的に改善されることがあります。ピチピチの、いかにも自転車乗りという格好になりますが、お尻の痛みには代えられません。レーパンには、パッドが付けられているので、それで痛みを防ぐことになるのです。

どうしても恥ずかしい、という方には、普通のズボンの下に履く、インナーパンツというものも発売されているので、それを履けばよいでしょう。

注意すべきこととしては、レーパンやインナーパンツの下には下着を履かないことです。下着とレーパンが擦れて、痛くなってしまいます。

ロードバイクのサドルの選び方

これは、一人ひとりのお尻の形状が一緒では無いので、一概には言えませんが、どんな傾向を持っているかはわかると思います。お尻の形だけで無く、体重、身長、フォーム、性別、果てはどのような道を走るかによっても変わる時があるくらいです。

サドルの形状を見る

サドルの形状には、大きく分けて3種類あります。谷型とフラット型、傾斜型です。谷型は真ん中のあたりが凹んでいるので、その部分にお尻を載せる形状になります。反面、前後には動かしずらいので、ずっと同じ場所でペダリングする人向けです。

フラット型は、走り方によって前後にお尻を移動させやすい形です、その代わり、谷型と比べてお尻の当たる面積が減るので、人によってはお尻が痛くなりやすいかもしれません。

傾斜型は前に向かって低くなっているサドルで、前傾姿勢が取りやすいです。主にレース用として使われています。筋肉の無い人が乗ると、前傾姿勢が辛いかもしれません。

あとは、体が硬いか、柔らかいかによっても違ってくるので、一概には言えません。

座骨幅に合わせたサドルの幅

座骨幅とは、お尻の出っ張っている部分の2カ所の骨のところです。ここが狭い人は幅が狭いサドルを、広い人は幅が広いサドルを選ぶのがセオリーです。

図り方としては、段ボールの上に、ドカッと座ります(座骨の跡が付くように)そして、付いた座骨の跡の中心から中心の間を測ります。その間の+1cm~2cmの広さの幅を持つサドルが一般的な適正幅と言われています。

ただし、メーカーによって、独自の考え方でサドルを設計している場合もありますので、注意が必要です。例えばアメリカのスペシャライズド社では、座骨の幅を一般的な適正幅ではなく、モデルごとにサドルの適正幅を変えていたりしますので、メーカーの特徴も調べたほうがよいでしょう。

座面の丸み

サドルを後ろから見て、座面がフラットか、丸みを帯びているかの違いもあります。座面がフラットなサドルは端がお尻に食い込むときがあります。しかし、腰の場所の移動はしやすいです。

逆に丸い座面を持つサドルは、お尻の真ん中が圧迫されるときがありますが、姿勢は安定します。サドルの一定の位置でペダリングする人向けでしょう。

座面の穴の有無

サドルに穴が開いていたり。溝が付いていたりするモデルがあります。主にお尻の前部が工夫されている場合が多く、尿道や前立腺の部分の痛みを軽減してくれるものです。その代わり、座骨や恥骨の部分に負担がかかりやすく、その部分に痛みがある人には向いていないモデルといえます。

サドルのクッション性

パッドが厚いものはクッション性があり、若干ではありますがお尻の痛みを軽減してくれるでしょう。ただし、ロードバイク用ですから、ママチャリのような分厚いクッション性を期待してはいけません。

あくまでも他のロードバイク用に比べれば、という話です。

それにあまりにクッション性のよすぎるものは、ペダリングが暴れてしまうので、基本的には形状や幅など、他の部分でカバーしきれない時に選ぶべきです。

ロードバイク用のサドルは、基本的に前傾姿勢を取るためそれほど厚いものはないはずです。後は、痩せている人はクッション性のある厚めのサドル、体重のある人は、幅広の硬めのサドルを選ぶとよいと言われています。

女性用のサドルというものも当然ながら発売されています。一般的には、女性は骨盤が男性に比べて広めなので、幅広で、フラットタイプのサドルが適していると言われていますが、最後はやはり相性でしょう。

サドルをシートポストに取り付けるレールも、金属製のものとカーボン製のものがあります。

カーボン製のレールのサドルの方が軽い傾向にありますが、非常に高価なため、最初は金属製のレールのサドルでいろいろポジション出しをしてから、カーボンレールのサドルに手を出した方がよいと思われます。

ロードバイクのサドル【おすすめメーカー5選】

メーカーは、たくさんあります。ここでは有名なサドルメーカーの物を紹介していますが、ここで紹介したメーカーではなく、他のメーカーのサドルの方が合うという人も多いでしょう。

中には、500円以下で購入できる、超軽量プラスチックサドルというものまであります。中には、これがぴったりだという人もいるでしょう。相性は、人それぞれです。

BROOKS(ブルックス) B17 STANDARD

ブルックスの本皮サドルは、物の分かった大人の人が、ランドナーやパスファインダー、スポルティーフなど、贅沢な(下手をするとフレームだけで数十万円するフルオーダーの)クロモリの美しい自転車にこそ似合うものです。レースなどという子供の遊びに使うものではありません。

本皮ですし、お尻に馴染むのは長い道のりだともいいます。ただし、馴染んだら素晴らしいフィット感が手に入ります。

手入れも大変でしょう、それに喜びを感じられる趣味人が購入すべきもので、若い人が乗っても似合わないと思います。逆に、渋い大人の人が乗っていれば文句なく、粋なことでしょう。

イギリスの会社で、創業140年を迎えるそうです。レース用ならCAMBIUM C13 C132のようなモデルにすべきです。これは重量250グラムです。

fi’zi:k(フィジーク)ARIONE R3 kiumレール for スネーク

イタリアのサドルメーカー、Selle Royal(セラロイヤル)のハイエンドモデルです。熟練職人のハンドメイドで製作されています。MTBやトライアスロン用のサドルも作っています。

ロード用には3つのコンセプトがあり、「スパインコンセプト・EVO」と同社では呼んでいます。脊椎の柔軟性と骨盤の状態によって3種類のサドルを決定するシステムで、ARIONE R3 kiumレール for スネークは、その中でも脊椎の柔軟性が高く、骨盤が立った状態でペダリングするタイプの人用です。

脊椎の柔軟性が低い(体が硬い)人用にも最適なサドルを提供しています。

ARIONE R3 kiumレール for スネークは、ARIONEシリーズの中ではまだ安い方です。重量は公式ホームページによるとレギュラーサイズで200グラムです。

Selle ITALIA(セラ イタリア) SP-01 KIT CARBON

サドルの製造を始めて今年で116年トいう、長い歴史を誇る、イタリアのメーカーです。このメーカーもオフロード用からトライアスロン用など、いろいろな種類のサドルを製造しています。GEL入りサドル、中央に穴の開いたサドル、カーボンサドルなどは、すべて自社が他に先駆けて開発したとのことです。

IDMATCHという、独自の計測方法により、左右の大転子部(大腿骨上部の大きな突起)の距離を測り、さらに大腿最上部の周囲長を測ると座骨の幅が分かるそうで、もうひとつ、骨盤の後部を前屈した状態で測ってパッドの厚さや、サドルの開口部の大きさを割り出します。

座骨の幅によってS、Lの2種類、さらに骨盤の傾きによって1~3までの3種類、合計6種類の中から自分に合ったサドルを選択できるとのことです。

SP-01 KIT CARBONは、ロードバイク用で、特徴的なのはサドルの後ろがパッカリと割れていることで、サスペンションのように振動を吸収するようです。重量はSが160グラム、Lが165グラムです。

Specialized(スペシャライズド)ROMIN EVO EXPERT GEL SADDLE

【参考URL:http://www.specialized-onlinestore.jp/shop/c/c1110/】

今度は、アメリカのメーカーです。量産MTBとしては世界初の「スタンプジャンパー」を発売したメーカーですが、世界的な潮流に乗って、今ではロードバイクにも力を入れています。

スペシャライズドでは、Body Geometryという、人間工学に基づいたフィッティングを行っていますが、このサドルもBody Geometryに基づいて設計されています。

ポリウレタンの発砲素材と、ゲルが入っていて、疲れないサドルを目指しています。

レールはチタンでできています。重量はサイズによって変わりますが、269グラム~281グラムとのことです。

ゴリックス コンフォートサドル ロードバイク

ゴリックスは、自転車用の工具やパーツなど、いろいろな小物を販売しているメーカーですが、サドルも販売しています。

この中の、GX-C19というモデルは、穴開きタイプでクッションが厚手のいわゆるコンフォートタイプというものです。クッション性をよくし、ライディング時の痛みの軽減を図ったモデルです。

ロードバイクだけではなく、マウンテンバイクやミニベロなどにも装着できるようです。

用意されている色が多彩で、全24色も有りますから、自分のバイクのカラーに合わせてサドルの色を選ぶことも可能です。価格も手頃で、普段使いに適しているでしょう。重量は330グラムです。

  

ロードバイクでの走行を楽しもう

ロードバイクで爽快に走るのは気持ちよいですが、お尻が痛くなるのはちょっと、と思っている人も多いかもしれません。

そんな時、お尻が痛くならないサドルの選び方を知り、自分に合ったものを選んでみましょう。暖かい季節は、自転車に乗るにはよい季節です。

フォームに注意して、筋力を上げて、ロードバイクに乗り慣れれば、だんだんとお尻も痛く無くなるでしょうから、最初のうちは無理をせずに、短距離から始めて、だんだんと長距離を目指していけばよいでしょう。

慣れれば、いつの間にかお尻の痛みも消えて、楽しい自転車ライフが待っています。

▼関連記事:初心者におすすめのロードバイク12選を紹介している記事はこちら。

菅野辰則 / ビギナーズ編集部 ライター
菅野辰則 / ビギナーズ編集部 ライター

ネットショッピング歴は約20年!お得なものを見つけることが好きで日々のECサイトで掘り出し物の探しは欠かしません。コスパの良い初心者が趣味を始めるのに最適なアイテムをご紹介します。趣味はダンスと映画鑑賞