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ウクレレのチューニング方法と音程が合わない原因と対処法
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ウクレレだけでなく楽器の練習を始める上で欠かせないチューニング。ウクレレで言えば4本の弦それぞれ決められた音程に合わせていくことで、これを行うことでウクレレらしい陽気なサウンドを奏でることが出来ます。
電子チューナーを使うのが一般的ですが、ウクレレはその他にもいくつかチューニングをする道具・方法があります。そこで今回は初心者でも簡単に出来るウクレレのチューニング方法とチューニング時の注意点をご紹介していきます!
目次
ウクレレのチューニング方法
ウクレレは音程が狂いやすい楽器として有名です。今日合わせても明日になったら合わなくなっているということもしばしばあります。
チューニング方法は、ウクレレを弾きたいという方にとって必ず覚えるべき作業になります。まずはウクレレの弦の基礎知識と基本的なチューニング方法を解説します。
毎回の練習や演奏で必要な工程になるので、ぜひ覚えてくださいね。
ウクレレの弦の音を確認
まずチューニングをするにあたってそれぞれの弦のチューニング音を確認していきましょう。上図のチューニングはハイGチューニングと呼ばれるものでソプラノウクレレ・コンサートウクレレは主にこのチューニングが基本となっています。
ギターと異なりこのハイGチューニングの場合、4弦の音が2.3弦よりも高い音になっています。それぞれの弦の音がわかっても実際に音を聴いてイメージを付けなくてはチューニングに苦戦してしまいますので動画を使って耳にチューニング音をなじませましょう。
チューニング方法とポイント
大前提として、弦を緩めると音が低くなり、弦を締めると音が高くなります。
まずはウクレレを持ったときに一番手前にくる4弦(G)の音から音程を合わせます。
チューニングをするときにはチューナーという音程を合わせる機械を使います。チューナーの種類は様々ありますが、今回は一般的な電子チューナーを使ったチューニング方法を解説します。
電子チューナーを使ってチューニング
- 1.ペグを反時計回りに回し、弦を緩める
- 2.4弦を鳴らし、電子チューナーのGのランプが点灯するまで弦を締める
- 3.4弦を鳴らし、電子チューナーの針が真ん中なるように調整する(左に振れる場合は低い、右に振れる場合は高い)
電子チューナーはコンパクトなサイズでウクレレと一緒に持ち運びしやすく、正確な音程に合わせやすいので、1つ持っておくと便利だと思います。
マイク内蔵式の電子チューナーは、ウクレレの音を拾って音程を表示してくれます。
チューニングは弦を締めながら行う
チューニングを始めるとき、音程が高いと緩めて低くして合わせてしまいがちですが、これは間違いです。
チューニングの基本は弦を締めて高くしながら音程を合わせることです。締めながら合わせることで、ペグがしっかりと止まり、演奏中にウクレレが振動しても緩みにくくなります。
また、初めから音が高く緩めないと音程が合わないという場合は、一度合わせたい音よりも低くなるように弦を緩めてから合わせましょう。
チューニングは1度では完了しない
さらに、チューニングは一度全ての弦の音程を合わせたからといって完了ではありません。ウクレレなどの弦楽器は1音合わせたら他の音の弦にも影響をするので、音がズレていきます。
一度音程を合わせたら2回3回と同じ工程を繰り返し、音と音のズレの差をできるだけ小さくしていきましょう。
色々なウクレレチューニングツール
マイク内蔵式の電子チューナーの他にもチューニングツールはいくつかあります。
スマホのマイク機能を活用して、今すぐにでも手に入るチューニングアプリもご紹介します。
自力でやらなくてはならないウクレレのチューニングを手軽にできてしまうので、気になるチューニングツールを見つけてみてください。
電子チューナー(クリップ式)
写真のウクレレに取り付けられているのはクリップチューナーと呼ばれるアイテムで、クリップに部分が楽器の振動を拾い、その時に鳴っている音を液晶画面に表示してくれるというもので、約1,000~2,000円程度で購入できます。
右図のように画面の中心に針が止まれば正しい音程でチューニングできていることになりますので中心からズレている場合はペグを回して調整しましょう。
スマホチューニングアプリ
スマホをお持ちの方限定ですが「ウクレレ チューナー」とアプリストアで検索をするとスマホで使えるチューニングアプリがいくつか出てきます。スマホのマイクを使って音を拾いチューナーの役割を果たしてくれる便利なアプリです。
チューナーをわざわざ購入せずに正しいチューニングが出来るので非常に便利です。
ピッチパイプ
あまり見慣れない道具ですが、これはウクレレ用のピッチパイプです。4つの穴に1A.2E.3C.4Gと書いてありますが、これは1A=1弦のAというようにウクレレの4本の弦のチューニング音を表しており、穴に息を吹き込むとその音を鳴らすことができる道具です。
ピッチパイプで鳴らした音とウクレレの音を合わせるので自分の耳も使う必要があるので最初は難しいかもしれませんが、約400~500円ほどとリーズナブルなうえに電池不要なのでいつでも手軽にチューニングできるので便利です。
音叉(おんさ)
不思議な形をしていますが音叉(おんさ)というチューニング道具です。音叉は叩くとその振動で音が鳴る作りになっており、傷つかないように膝に当てて音叉を振動させます。耳を近づけないと音が聞こえないのが注意点です。
音叉を振動させるとウクレレでいうところの1弦のAが鳴りますので、その音を頼りに1弦をチューニングしましょう。1弦がチューニングできたら次の手順でその他の弦のチューニングを進めましょう。
音叉でのチューニングの手順
- 1、音叉の音をたよりに1弦をAの音にチューニングする。
- 2、チューニンフした1弦の音(A)と2弦の5フレットの音を合わせる
- 3、チューニングした2弦の音(E)と3弦の4フレットの音を合わせる
- 4、チューニングした1弦の音(A)と4弦の2フレットの音を合わせる
音叉で合わせた1弦のAの音を基準音として、その他の弦のチューニングする方法です。価格はピッチパイプより少し高く、1,000円前後ほどしますので既に音叉を持っている人であればこのチューニング方法を試してみるのを勧めます。
チューニングが合わない時はココを確認!
よく始めて間もない時に、正しくチューニングしてもすぐに音程が合わなくなってしまうという問題が発生することがあります。せっかくチューニングしたのにチューニングがズレてしまっては練習に集中できませんね。
しかしそれは決して故障してしまっている訳ではありません。持っているウクレレのモデルや仕様、購入した時期などによって考えられる原因・対処法があります。1つ1つ解説しますので自分のウクレレと照らし合わせてみましょう。
ペグの種類を確認してみましょう
ウクレレには写真のように2種類のペグがあり、左側のような機械的な造りのペグはギアペグと呼ばれるタイプで、シンプルな造りの右側がストレートペグというタイプです。今回のような巻き戻り現象は右図のストレートペグのウクレレに起きるものです。
ギアペグのようにギアで固定されていない分、ストレートペグは弦の張力で巻き戻されやすいので。もしお持ちのウクレレがストレートペグタイプだった場合は次の方法を試してみましょう。
ペグのネジが緩んでいないか
お持ちのウクレレがストレートペグならば原因のほとんどはこちらになります。
ドライバーを使ってネジを回してみて緩んでいるようであれば、スムーズに回って尚且つ巻き戻らない丁度いい具合にネジを締めましょう。ネジを締める時にはペグを手で押さえながら回さないと故障の原因となりますので要注意です。
またウクレレのペグはネジをしっかり締めていても少しずつ弦の張力で巻き戻ってしまうものですので、ネジを締めすぎて調弦できなくなってしまわないようにも注意しましょう。
ウクレレの購入時期・弦の交換時期
ウクレレは基本的にナイロン弦が張られています。ナイロン弦はチューニングをした状態の弦の張りに馴染むまでに比較的時間がかかります。購入・弦交換してから1、2週間の間は、チューニングをしても弦の張力ですぐに巻き戻ってしまう状態が続くかもしれません。
何度もチューニングすることでチューニング音の音感もつかめるかと思いますので、それも練習の一環と捉えて時間の経過とともに解消されるのを待ちましょう!
まとめ
ウクレレのチューニング方法とチューニング時の注意点をご紹介させていただきました。技術的な部分ではなく意外とナイロン弦の張力でチューニングがすぐにズレてしまうことが挫折の原因になってしまうようです。
サイズ的にも手軽なだけでなく手の届きやすい価格のウクレレは非常に初心者向な楽器ですので、しっかりチューニングの情報を手にした状態で練習に臨んでいただければと思います!
また、チューニングの際に必要になるウクレレの弦交換についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
Koji Kawando /
ビギナーズ編集部 ライター
高校時代には吹奏楽部、大学時代にはビッグバンドと軽音楽部に所属。最近では一眼レフを衝動買いしたのでカメラの勉強中。無類の飲み会好き。