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ゴルフのハンディキャップとは?その意味と種類・取得方法を解説

ゴルフのプレーでよくつけられるハンディキャップ。上級者にとっては常識のゴルフ用語ですが、ビギナーにとっては、意味がわかりにくいかもしれません。ここでは、初心者にとって特に重要となるゴルフのハンディキャップの意味について詳しく見ていきましょう。
ゴルフのハンディキャップとは?その意味と種類・取得方法を解説

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ゴルフは、プレーヤーの間でも実力差がはっきり分かれるスポーツであり、ビギナーと上級者がそのままの状態でホールをまわるとダブルスコアになってしまうこともあります。

複数のプレーヤーがスコアを競うコンペ方式でも、上級者とそれ以外のビギナー、という組み合わせはトップのプレーヤーばかりがどうしても突出してしまい、かなり早い段階で順位が固定されるため勝負として成立しない場合があります。

ゴルフのハンディキャップは、プレーヤー間の実力差を均等にするためのシステムであり、適切なハンディキャップを導入することによって、ビギナーもプレーそのものを楽しむことができますし、上級者のほうも実力通りのスコアをたたき出すことができます。

この記事では、ゴルフにおけるハンディキャップの意味と種類、計算方法について具体的に解説していきます。

ハンディキャップについて知ろう

ハンディキャップは、さまざまなスポーツで導入されていますが、ゴルフの場合、ハンディキャップの種類が多く、種類ごとに計算方法も異なるため、ビギナーにとってはわかりにくい面があります。

まずは、ハンディキャップの意味を理解し、それぞれの種類についても詳しく把握しておきましょう。

ハンディキャップとは

そもそもゴルフは、「ボールをホールのカップに入れるまでの打数」を競うスポーツです。より少ない打数でカップインさせたプレーヤーが上位となり、フルラウンドであれば18ホールのトータル打数がカウントされます。

ホールごとの長さや広さに応じて規定打数が決められており、規定打数ぴったりでカップインさせればパー、1打少ない場合はバーディ、2打少ないならイーグル、マイナス3打ならアルバトロスとよばれます。

ゴルフの場合、平均的なスコアは82あたりであると言われており、ビギナーでは18ホールで100を超えることもめずらしくありません。

そこで必要となるのがハンディキャップです。ゴルフでは実力が低位なプレーヤーのほうにハンディキャップが適用され、トータルスコアが110でハンディキャップが30であれば、記録上のスコアは80ということになります。

ハンディキャップには2種類ある

ゴルフのハンディキャップには、公的なものと私的なものの2種類があります。それぞれの違いと意味について見ていきましょう。

オフィシャル・ハンディキャップ

オフィシャル・ハンディキャップは、JGA(日本ゴルフ協会)が認定する公的なハンディキャップであり、国内では唯一の公式ハンディキャップとなります。

オフィシャル・ハンディキャップを取得するためにはまず、協会が認定する組織及び団体に所属する必要があり、さらに、オフィシャル・ハンディキャップが適用される公式コースにおいて、2年間で最低10ラウンド以上行い、スコアカードを協会に提出しなくてはなりません。

一度取得したオフィシャル・ハンディキャップは、一定期間国内のどの公式コースでも適用されるため、ゴルフを本格的につづけたいプレーヤーにはおすすめです。

プライベート・ハンディキャップ

一方、プライベート・ハンディキャップは、一般的には「ハンディ」といい、まだオフィシャル・ハンディキャップを取得できないレベルのビギナーがコンペなどに参加する際に用いられます。

プライベート・ハンディキャップには、3つの方式があり、隠しホールとパーの打数、掛け率によって算出されます。

オフィシャルハンディキャップとは異なり、公的な組織や団体に所属しなくても取得可能であり、ゴルフを休日しかプレーできないビギナーにもおすすめです。

ハンディキャップの呼び方

ゴルフのハンディキャップには3つの呼び方があります。それぞれに意味と計算方法が異なりますので、ゴルフを本格的に覚える前に、ぜひとも把握しておきましょう。

シングルとは

ゴルフでいうシングルプレーヤーとは、自身の平均スコアに対してのハンディキャップがひとケタの範囲におさまるプレーヤーを指します。

平均スコアが130~170の中級プレーヤーの場合、おおよそのハンディキャップは60~70と言われています。

このように数字だけで比較してみても、シングルプレーヤーがゴルフにおいていかに特別な存在であるかがわかります。

日本国内では、シングルプレーヤーはすべてのゴルフ人口のうちおよそ5%~7%と言われており、ゴルフ教室などでは、ビギナーにまず「シングルプレーヤー」を目指すことを教えています。

片手シングルとは

シングルよりもさらにすごいのが片手シングルです。自身の平均スコアに対するハンディキャップが片手でおさまる範囲、つまり1~5であるプレーヤーのことであり、その比率はシングルプレーヤーよりもさらに少なくなります。

片手シングルのプレーヤーは、シングルプレーヤーにとっても憧れの対象であり、アマチュアプレーヤーにとっての最終目標であるとも言われています。

スクラッチとは

どんなホールでもハンディキャップなしでまわれるプレーヤーのことを「スクラッチプレーヤー」とよびます。あらゆるホールをつねに規定打数通り(パー)でまわることができる実力をもち、片手シングルよりもさらなる上級者として、ゴルフ熟練者の間でも羨望と尊敬をあつめています。

プロのゴルファーがそのほとんどがスクラッチ以上の実力をそなえていますが、ハンディキャップを算出する基準となるコースが異なるため、必ずしも(プロ=スクラッチプレーヤー)として認定されるわけではありません。

オフィシャル・ハンディキャップを取得してみよう

アマチュアのゴルフプレーヤーが、オフィシャル・ハンディキャップを取得するためには、いくつかの手順を踏む必要があります。

ゴルフ初心者がオフィシャル・ハンディキャップを取得するための方法についてひとつひとつ具体的に見ていきましょう。

公式ハンディキャップの必要性

ゴルフを本格的に覚えたいというアマチュアプレーヤーにとって、オフィシャル・ハンディキャップはぜひとも取得していただきたい要素のひとつです。

JGAが認定するオフィシャル・ハンディキャップは、日本国内で共通して通用する指標であり、全国どこのホールをまわっても、それが協会認定の公式ホールであれば、取得したハンディキャップが実際のプレーでも適用されます。

オフィシャル・ハンディキャップは、自分の現段階での実力を正確に表すバロメータであり、初心者がゴルフをより楽しむために必要なライセンスとも言えます。

取得方法を知っておこう

JGA認定の公式ハンディキャップを取得するには、大きく3つの方法があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

  • JGAに加盟するゴルフ倶楽部に入会する
  • 都道府県ゴルフ団体に入会する
  • JGA認定の既存の組織・団体に所属する

まず、JGA加盟のゴルフ倶楽部に入会し、その倶楽部が管轄する公式ホールを規定回数以上まわることで、オフィシャル・ハンディキャップを認定してもらうのがオーソドックスな方法です。

ゴルフ倶楽部に入会するためには数十万円~数百万円におよぶ会員権を購入する必要があり、かつ、決められた期間内に、決められた以上のホールをまわらなくてはならないため、資金と時間にゆとりのあるシニア世代でなければ難しいかもしれません。

個人としてゴルフ倶楽部に入会するという方法もあり、JGAプレミアム会員、JGAグリーンクラブ会員、JGAジュニア会員の3種類が用意されています。

プレミアム会員の場合、入会金・年会費ともに10,000円で、グリーンクラブ会員では入会金不要で年会費が2,400円、ジュニア会員は入会金・年会費ともに1,000円となっています。

都道府県のゴルフ倶楽部に入会するためには、当該のゴルフ倶楽部を管轄している都道府県に居住している必要があります。また、居住の事実がなくても、現在勤めている職場が管轄範囲内にあれば、会社単位で入会することも認められています。

JGAが認定する外部団体としては現在、「楽天GORA」、「GDO」があり、どちらもオンライン上で一連の取得手続きが行えるというメリットがあります。

以前はオフィシャル・ハンディキャップの取得というと、とにかくお金がかかるイメージでしたが、最近は楽天GORAなど、オンライン上から無料で申請が行えるようになりましたので、アマチュアプレーヤーにとってのハードルは、よりいっそう下がってきていると言えます。

楽天GORAの詳細をみる
GDOの詳細をみる

申請に必要となるもの

先ほど見てきたように、日本国内でゴルフの公式ハンディキャップを取得するためには、3つのアプローチがあります。

細かい申請要件については、アプローチごとに違いがありますが、共通している条件として以下の3点が挙げられます。

  • 5枚以上のスコアカードを提出する
  • スコアカードが20枚を超える場合は、直近の20枚が有効となる
  • JGAおよびPGSが認定する公式ホールでのスコアにかぎる

要するに、オフィシャル・ハンディキャップ取得のためには「協会が認定する公式ホールを一定回数以上まわり、最低5枚以上のスコアカードを提出する」ことが必要であり、協会によって認定されていないホールでの成績は一切カウントされません。

なお、スコアカードの有効期限は2年間ですので、最低でも2年間で5回以上はフルラウンドをまわらなくてはならない、ということになります。

手軽に取得する方法

費用と時間をかけずに公式ハンディキャップを取得したい、という方にはオンラインからの申請手続きがおすすめです。

JGAと提携している外部団体(楽天GORA、GDO)ではウェブサイトからの公式ハンディキャップ申請を受け付けており、JGA加盟のゴルフ倶楽部に所属するよりもはるかにリーズナブルな料金でハンディキャップを取得することができます。

特に、楽天GORAであれば年会費、入会金ともに無料で申請が行えますので、ゴルフをはじめたばかりのアマチュアプレーヤーにもおすすめです。

3種類のプライベート・ハンディキャップの計算方法

JGAが認定するオフィシャル・ハンディキャップに対し、その日のラウンドごとに算出されるプライベート・ハンディキャップは「略式ハンディキャップ」ともよばれ、非公式のゴルフコンペなどでも用いられています。

ここでは、3種類用意されているプライベート・ハンディキャップの計算方法について、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

どの計算式も隠しホールが計算対象となる

プライベート・ハンディキャップの算出方法には、ぺリア方式、ダブルペリア方式(新ペリア方式)、新々ぺリア方式の3種類がありますが、どの方式でも「隠しホール」が導入され、隠しホールとスコアによって最終的なハンディキャップが導き出されます。

ベースとなる計算式は、(隠しホールの合計スコア×(隠しホールの数)-72)×0.8となり、隠しホール数は算出方式によって異なります。

隠しホールは、ラウンドが終わるまでプレーヤーには伏せられ、隠しホールの数が多くなるほど、運の要素が減り、よりストレートな実力が反映されやすくなります。

ぺリア方式とは

最も古典的なプライベート・ハンディキャップの方法で、ラウンド前にまずイン、アウトからそれぞれ3つずつ、トータルで6つの隠しホールを選び、それらの合計スコアをもとにハンディキャップを算出します。

隠しホールが3つと少ないため、プレーヤーにとっては運の要素が強い反面、実力が正しく反映されにくいという欠点がありました。

ダブルぺリア方式とは

ダブルペリア方式(新ぺリア方式)は、「プレーヤーの実力がわかりにくい」というぺリア方式の弱点を補うために考案された方式です。

ダブルペリア方式では、隠しホール数がインとアウトでそれぞれ6つとなり、ぺリア方式と比較すると運の要素がかなり薄まっています。

現在、非公式のゴルフコンペなどでは、ダブルペリア方式が採用されており、日本国内におけるスタンダードとなっています。

新々ぺリア方式とは

運の要素が強すぎるぺリア方式と、実力の差が表れやすいダブルペリア方式の中間ともいえるのが、新々ぺリア方式です。

新々ぺリア方式では、隠しホール数がトータルで9となり、運の要素と実力の要素がちょうど良いバランスで反映されるようにつくられています。

ワンステップ上を目指すなら公式ハンディキャップを取得してみよう

上級者にとってもビギナーにとっても、JGA認定のオフィシャル・ハンディキャップは、ゴルフを本格的に楽しむうえで大切な指標となります。

最近では公認のゴルフ倶楽部に入会する必要もなく、オンライン上で手軽にハンディキャップの申請ができるシステムがととのえられています。ゴルフをまだはじめたばかりのビギナーでも、時間とお金をそれほどかけずにハンディキャップを取得することができます。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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