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【初心者必見】パターの基本的な打ち方と選び方を解説!練習方法も紹介
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パターがうまく決まらずスコアアップできないと悩む人は多いでしょう。力加減ができなかったり、狙い通りに打てなかったりしてカップにボールを入れられないと、なかなかホールを上がれない苛立ちさえ感じることもあります。
パターはゴルフのスコアの3~4割を左右するほど大切です。「パターに型なし」という格言を信じてフォームを試行錯誤する人もいるようですが、フォームや打ち方などの基本的要素はあります。パターに悩みがある人は、基本的なフォームや打ち方に立ち返ってみましょう。
本記事ではパターの姿勢や打ち方の基本的な知識を紹介します。これを踏まえ、パターの種類や理想的な選び方、パターマットなどを使った自宅での練習方法も解説します。
目次
ゴルフにおけるパターの基礎知識
パターの基本的な要素は2つあります。その2つの要素とは、決まった型がないことと、スコアアップのために重要であるということです。
まずは、この2つについて解説をしていきます。
決まった型がない
「パターに型なし」という格言どおり、パターには絶対的な型がありません。人によって動きやすいアドレスは異なります。それでもパターには守らなければうまくできない基本があるので、スタイルを定めるには基礎を徹底することが大切です。
パターが上手くなるには、グリップやパット時は手首をなるべく動かさないことです。パターはドライバーやアイアンと違ってダフとは縁遠いとイメージする人もいるようですが、パターもボールへのインパクト前に地面に当たり、ダフになるケースがあります。ソール (底面) をコイン1枚分浮かせてダフを防ぎましょう。
パターの上達はスコアアップに重要
ゴルフではスコアとなる打数の3割がパターによるものです。スコアアップにはパターの上達が重要です。
ドライバーによるティーショットや、2打目以降のアイアンでボールをうまくコントロールすることも、調子のよいラウンドのために重要ですが、パターがうまく決まらなければ、台無しになります。逆にドライバーとアイアンがそこそこでもパターが上手なら、バーディーやパーでまとめられる可能性が高くなります。
ゴルフのスコアが伸び悩んでいる人は、パターを見直してみましょう。なるべく1打のパターでボールをカップに入れるかどうかがスコアアップの鍵になります。
パターの構えと打ち方の基本
パターを上達させるには、姿勢と打ち方の基本を押さえることが大切です。グリップの握り方、前傾姿勢のアドレスを徹底しましょう。安定したパターの打ち方は、肩を振り子のように、パターはほうきのように振ることです。
グリップはブレないようにしっかり握る
まずはパターの握り方を強く意識しましょう。握り方にこれといった決まりはないので、自身にとってしっくりくるグリップで大丈夫です。
パターはクラブやアイアンよりヘッドが重いので、グリップが緩いとブレやすくなり、ボールがカップとは別方向に逸れるおそれがあります。グリップが強すぎても肩に力みが入り、スイングが乱れます。
パターの基本的な握り方には3パターンがあります。この3つのパターンについてご紹介します。
逆オーバーラッピング
左手人差し指が右手小指の上に乗るようにグリップします。これにより、両手首を軸にしてパターが安定しやすくなります。逆オーバーラッピングでパターを長めにグリップすることで、フェースの開閉なくまっすぐ動かしやすくなり、ボールを狙った方向へ打ちやすくなります。
クロスハンド
左手を下、右手を上にグリップします。両手が交差するような形になることからクロスハンドと呼ばれます。右手の動きに制限を加え、安定してパターを振りやすくなります。左肩からヘッドまでが一直線になるので、ブレを防ぐことが可能です。マスターズ覇者などプロゴルファーの多くはクロスハンドでパターを打ちます。
クロウグリップ
左手はいつも通りに握りますが、右手はパターの正面側をそっと包むように添えます。添え方は人によりけりで、パターの横からや、ただ指で挟むだけなどもあります。パターの太さで添え方が変わることもあります。
変則的なグリップなので、経験を積まないとものにしづらいです。その代わり慣れてくればストロークをまっすぐに決めやすくなります。
アドレスは前傾姿勢
パター時のアドレスは前傾姿勢にしましょう。足を肩幅より大きく広げ、ゴルフボールの位置が両足の間隔の真ん中か球1個分左側にくるように立ちましょう。つま先はボールの軌道に対して直角になるよう位置調整してください。どんなスタンス幅でもつま先の角度が90度になることを忘れないようにしましょう。
このとき、ゴルフボールが目線の内側にこないように気をつけてください。ボールを覗き込む形になり、距離感や軌道をつかみづらくなります。ボールは自分の目線の外側か真下で見るようにしましょう。
肘から下とシャフトが一直線になるように構えてください。パターのライ角にボールを合わせるためです。これができていないと、ボールをうまくまっすぐに転がせず、カップに近づけることもままなりませんので気をつけましょう。
安定した打ち方の基本
安定した打ち方の基本で押さえておきたいことは2つあります。肩は振り子のように動かすこと、パターはほうきで掃くように振ることです。
振り子のように打つ
上半身を固定し、みぞおちを重心として肩を振り子のように動かす打ち方を徹底しましょう。パターは手打ちでは安定したパットが打てません。手ではなく肩の動きを強く意識してください。
ほうきで掃くように打つ
パターをほうきに見立て、ゴミを掃くようにボールを真横から払うのがセオリーです。パットを「打つ」ことを意識しすぎず、ボールをカップに向かいまっすぐに「転がす」ことを意識しましょう。
パターの種類と選び方
ゴルフのスコアを向上させるには、クラブやアイアンだけでなく、パター選びも大切です。パターは長さや重さなど仕様が大きく異なり、ヘッドの形も5種類にわかれています。自分に合うパター選びには自身の身長を参考にすることが大切です。
現在は身体測定アプリが開発されているので、ゴルフショップの中でも自分の身長を測り、適正なパタータイプを正確に知ることができます。
パターには様々な種類がある
パターは長さ、重さ、ヘッドの形状を合わせたパターンの数がドライバーやアイアンよりも多いです。
パターの長さは32~35インチのレギュラーから、最長45インチの長尺まであります。2016年からゴルフ競技では中・長尺パターで左手のグリップを体にひっつけることが禁止されましたので、中・長尺パターを選ぶ際は注意しましょう。
重さやバランスもパターにより異なります。基本的にヘッドが大きいほど重量があり、バランスもパターの長さに従って変化します。
ヘッドの形状は5種類あり、ピン型、T字型、L字型、マレット型、ネオマレット型とあります。初心者向きなのはピン型とマレット型です。
パターの長さは身長を基準にする
パターの長さは自身の身長を基準に選びましょう。身長170cmなら33~34インチがセオリーです。これを基準にして身長が高ければ長め、低ければ短めのパターを選びましょう。
しかし、パターの打ち方により、セオリーから外れた長さのパターを選んだ方がいい人もいます。スタンス幅が広い人ほど短め、前傾角度が浅い人は長めという風に、身長だけで適正なパターの長さが決まるわけではありません。
どの長さのパターが使いやすいかは試打をしてみないと正確にはわかりません。以上のことからドライバーやアイアンと同じく、パターもネットショップでの注文ではなく店舗を訪れて購入する方がよいでしょう。
安定性なら重いパター、操作性なら軽いパター
パターの重量は使用時のこだわりで決めましょう。安定性なら重いパターを選び、操作性なら軽いパターがおすすめです。
パターはヘッドが大きいほど重くなる傾向があります。重いパターを使えば小振りをしやすく、ストロークが安定しやすいです。重いパターほどボールに衝撃を伝えやすいので、振り幅が小さくても長い距離を転がせます。ショートパットの際は確実にボールをカップの方向へ転がせるように重いパターを選ぶとよいです。
ただし操作性が悪くなるので自分の感性にこだわりがある人はあまり重いパターは選ばない方がよいです。
軽いパターは逆にコントロールがしやすいです。ボールへのインパクトにこだわる人はこのタイプがおすすめでしょう。ロングパットではボールに確実に衝撃を与え、長い距離を転がすことが大切なので、軽めのパターを選びましょう。
こちらのタイプのパターは手先のコントロールが求められ、うまくいかないと引っ掛けや押し出しなどのミスが起きやすくなります。
プレイスタイルに合ったヘッド形状を選ぶ
パター選びはヘッド形状に注目し、自身のプレイスタイルにあったものを選びましょう。 以下に主要なヘッド形状ごとの特長を紹介します。
ピン型
ピン型はパターの中で最もベーシックな形状です。「トゥーヒール」や「ブレード」と呼ぶメーカーもあります。操作性がいいので構えやすく初心者向きです。ヘッドの両端であるトウとヒールに重量が大きく配分されているので、安定したパットが打ちやすいです。
L字型
L字型はスイートエリアが小さく、フェース面が開閉しやすい特徴があります。パットの名手に愛用されてきましたが、ヘッドの開閉を伴うので初心者には扱いづらく、上級者向けです。
マレット型
かまぼこ型とも呼ばれるマレット型は、大型ヘッドと広いソールが特徴です。目標を定めやすくボールをまっすぐ転がすのに優れています。深い重心で多少芯から外れてもボールが受けるインパクトが逸れにくいです。
前述のL字型とマレット型の要素を組み合わせたパターンもあり、フェースを開閉しながらボールをまっすぐに打ちたい人が選ぶことがあります。
自宅でできるパターの練習方法
パターはほかのショットと違い、自宅でも練習できます。パターマットを使い、バックストロークを抑えた姿勢で打ちましょう。
パターマットを使って反復練習
自宅練習ではパターマットを用いた方が、実戦に近づいた状況でできます。パターマット自体はカップゾーンが設けられているものが多いうえ、実際のゴルフ場のベントグリーンに近い性質だからです。本格的なものでは1~3万レベルのものが多いですが、安いものだと1,000円未満で買えるものもあります。
パターマットのタイプも、傾斜の有無や芝生の材質、距離などで異なります。マットの下に新聞や雑誌などを詰めることで意図的に傾斜を作り練習する人もいます。初めてパターマットを使うなら癖がなくボールが転がりやすい人工芝タイプを選ぶとよいです。
パターマットで毎日繰り返し練習することで、正しい姿勢を体が覚え、ストロークのスピードも定まってきます。自身の振り幅でどれだけボールが転がるかを把握でき、適正な距離感をつかめます。
バックストロークせずに打つ
パターマットの練習でも、ボールを強く打ったり、カップに入れたりしようという意識が先走りすることなく、ボールを押し出すことを意識してください。大切なのはバックストロークをせず、直接ボールをプッシュする感じで打つことです。
フェースの方向が正確に定まっていないと、ボールはまっすぐに転がってくれませんので、何度も打って正しいフェースの方向を覚えましょう。
基本を抑えて自分の打ち方を確立しよう
基本に忠実なアドレスと打ち方が、パター上達の鍵です。パターはゴルフスコアの3~4割を占めるので、パターがスキルアップするだけで、ゴルフ自体のスコアが上がります。
パター選びも、長さ、重さ、ヘッド形状などを基準に厳選し、試打での感触がいちばん良かったものを選びましょう。大切なのはパターを「打とう」と思わず、パターでボールを「転がそう」という気持ちです。
正しいスイングを学ぶためには、ゴルフレッスンを受けることもおすすめです。初心者の方におすすめなゴルフスクールはこちらの記事でまとめています。ぜひ確認してみてください。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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