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アドレスとはどういう意味?ゴルフ初心者向けに解説
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ゴルフを始めるとよく聞くようになる「アドレス」という言葉。日常生活では、「住所」や「所在地」といった意味になりますが、ゴルフ用語の場合、その意味は大きく異なります。
ゴルフ用語の「アドレス」は、どのような意味をもつのでしょうか。また、正しいアドレスを意識することで、プレーヤーにとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ゴルフの基礎知識ともいえるアドレスの取り方について、具体的にひとつひとつ解説していきます。
目次
ゴルフでのアドレスとは
ゴルフ用語の「アドレス」は、ボールを打つためのフォームを表しています。野球、サッカー、バレーボールなど他のスポーツでも、正しいフォームが確立されており、それを身につけることで成績が良くなったり、身体への負担を減らすことができます。
ゴルフでは、正しいフォームを「アドレス」という言葉で表現します。ゴルフ初心者は、まずアドレスをしっかりと身につけることが、上達へのポイントであると言われています。
アドレスは、ポスチャー(姿勢)、スタンス(足の位置)、ソール(接地面)の3点から成り立っています。これらのうちのどれかひとつでも乱れてしまうと、アドレスを完成させることができません。
初心者のうちから、適切なアドレスを身につけておくことは、スコアを伸ばす以外にも、全身に無理な負担がかからないため予期せぬケガを防ぐ効果もあります。
そのため、アドレスが特に重要であるとされています。今回は、アドレスの基本とその取り方について解説していきます。
ゴルフのアドレスの基本
正しいアドレスを身につけるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。クラブ、ボールとの関係性から詳しく見ていきましょう。
クラブによってアドレスは異なる
クラブとの距離感によっても、適切なアドレスは変わってきます。特に意識すべきなのは「ライ角度」で、ゴルフではつねに「トゥダウン」という現象を意識する必要があります。
トゥダウンとは、ダウンスイングの際に遠心力の影響でヘッドの先が下がってしまう現象のことです。トゥダウンをまったく意識しなければ、ヘッドの接地面がずれてしまい、ボールの軸をしっかりととらえることができません。
アドレスの基本としては、トゥダウンをあらかじめ計算に入れ、ヘッドを最初から少し浮かせた状態で構えることが重要です。そうすることによって、ボールの軸をきちんととらえ、飛距離を稼ぐとともに、コントロールを向上させることが可能になります。
初心者にとって、「ヘッドの先を浮かせる」というのは、少々違和感があるかもしれません。しかし、トゥダウンは、あらゆるホールにおいて意識すべき基本になりますので、しっかりとおさえておきましょう。
アドレスにおいて、何よりも重要なのは、グリップと身体との距離です。目安としては、ドライバーや3Wでは、身体とグリップの間に、握りこぶし2つ分の距離が空くようにし、アイアンであれば、握りこぶし1.5個分の距離を空けるのがよいでしょう。
グリップとの距離が空きすぎると、ボールをしっかりととらえることができません。だからといって、近すぎても、手打ちのリスクが大きくなってしまいます。プレイを積み重ねるなかで少しずつ、自分にとって無理なく打ちやすい距離感をつかんでいきましょう。
クラブごとにボールの位置は変わる
グリップとの距離と同様に、ボールとの距離も重要です。プロ野球選手が、バッティングにおいて、つねに正しいフォームを心がけるように、プロゴルファーは、アドレスにおいて、正しいボールポジションを意識しています。
ボールに対して、最もヘッドのエネルギーが伝わりやすい距離の目安は、「シューズ1足分」が最適とされています。一流のプロゴルファーは、どのラウンドでも、この距離を絶えず意識しています。
ボールとの距離は、正しいアドレスを身につけるうえで必須のプロセスです。初心者のうちからしっかりと、自分なりの距離感を意識するようにしましょう。
前傾姿勢が基本
ゴルフのアドレスでは、前傾姿勢が基本となります。前傾姿勢といっても、猫背になるのではなく、背筋のラインはあくまでもピンと伸ばしたままの状態で、シャフトとの角度が前傾になるように姿勢をキープするのがポイントです。
正しい前傾姿勢をキープできていない状態でスイングをしてしまうと、どうしてもグリップがずれてしまい、ボールにしっかりとエネルギーを伝えることができなくなってしまいます。反対に、前傾姿勢がきつすぎても、グリップやライ角がずれてしまい、フォームが乱れ、ボールの軌道も歪むことになります。
理想の前傾姿勢は、曲げた時の背筋とシャフトラインとの角度がちょうど90度になるポジションが推奨されています。そうすることによって、初心者でもスコアを安定させることができるのです。
前傾姿勢がきつすぎると、フックになりやすくなり、反対に、まったく前傾していなければ、スライスになるリスクが高くなると言われています。普段のプレーで、どうしてもボールが左右のどちらかにそれるようなら、前傾姿勢を意識したほうがいいかもしれません。
スタンス幅はクラブが長いほど広く
ゴルフのアドレスは、先にも述べたように、ポスチャー(姿勢)、スタンス(足の位置)、ソール(接地面)の3つがセットになっています。スタンスとは、ボールを打つ時の足の幅のことです。
スタンスが広すぎても狭すぎても、ボールをしっかりととらえることができません。理想のスタンスは、使用するクラブの種類や、ホールの形状などによって異なります。初心者のうちから把握しておく必要があります。
スタンスを広くとると、飛距離を稼ぎやすくなります。ホールの序盤、ドライバーでしっかりとグリーンに近づけたい場合は、できるかぎりスタンスを大きくするのが基本です。
一方、スタンスを狭くすると、飛距離は出なくなりますが、ボールをコントロールしやすくなり、ある程度ねらったところに、ボールを飛ばせるようになります。したがって、グリーンの近くで細かく寄せたいシチュエーションでは、アイアンを選び、スタンスを極力狭くとることで、ピンポイントにカップまで寄せることができます。
グリップの位置は同じ
スタンスや姿勢をどのようにとっても、グリップの位置をむやみに変えてはいけません。言い換えれば、自分にとって最適なグリップのポジションを基準にして、スタンスや姿勢を組み立てることが重要ということになります。
ゴルフ上級者やプロの場合は、ホールの特性に合わせて臨機応変に、グリップの位置を調整しています。しかし、初心者のうちは、グリップの位置を固定するつもりでアドレスを組み立てたほうが上達が早くなります。
前傾が深いほど手首の角度は付く
アドレスにおいて前傾姿勢が重要とされています。それは、手首の角度が直接的にインパクトの強さに影響するためです。前傾姿勢が深いほど、手首の角度がつきやすく、最適なライ角をキープしやすくなるため、ボールをしっかりととらえることができるようになると言われています。
プレーを重ねていくなかで、筋肉に余計な負荷がかかったり、疲労が蓄積したりする場合には、前傾姿勢が正しくない証拠ですので、一度フォームを見直したほうが良いでしょう。
フェースの向きはクラブによって変わる
スタンスや姿勢と同じくらいに重要なのがフェースです。アドレスがたとえ正しいポジションでキープできていたとしても、フェースの向きが合っていなければ、ボールにきちんとエネルギーを伝えることができず、フックやスライスのリスクが大きくなってしまいます。
正しいフェースの向きは、クラブによって異なりますので注意しましょう。ドライバーの場合は、シンプルにシャフトに対して水平にボールを合わせましょう。アイアンの場合は、ロフトが特殊なので、ネックとトゥを直線で結ぶようなイメージで合わせるのがコツです。
7番アイアン以上のクラブはロフトが小さいのでフェースを左に向けない
7番以上のアイアンは、ロフトが比較的小さいという特徴があります。このタイプのアイアンでは、フェースを左に向けないほうがインパクトが安定します。
6番アイアン以下のクラブはロフトが大きいのでフェースを左に向ける
反対に、6番以下のアイアンは、ロフトが大きくなります。そのため、フェースをあえて左に向け、きちんとボールの軸にインパクトがあてられるように、角度を調整することがポイントです。
ゴルフでのアドレス時の体重配分
理想のアドレスを組み立てることができたら、今度は体重移動にも意識を向けてみましょう。スイングのポジションに合わせて、細かく体重配分を変えていくことで、力が寄りかかりやすくなり、スコアも安定させやすくなります。
安定性がある左右均等の重心
どんなスポーツでも、重心を左右均等に保つことが基本です。それはゴルフの場合も同様です。背筋から腰、そして両脚にかけて均等に体重を分散させることで、力がバランスよくかかるようになり、自然で無理のないフォームが実現できます。
つま先とかかとどちらに体重をかけても良い
前後の体重移動は、つま先とかかとのどちらに力点を置いても、プレーそのものに影響はありません。
ただし、もともと前傾になりやすい場合は、つま先にばかり重心をかけすぎると、前傾姿勢がきつくなり、せっかくのアドレスが乱れやすくなってしまいますので、注意が必要です。初心者のうちは、できるだけかかとへの重心移動を心がけたほうが、上達につながります。
ゴルフのアドレスの注意点
初心者が、まったくの自己流で、ゼロからアドレスを組み立てようとすると、どうしてもフォームがくずれやすく、骨や筋肉によけいな負担がかかってしまいます。
ここからは、初心者がアドレスを組み立てるうえで、特に意識すべき注意点について、具体的に見ていきましょう。
膝の曲げすぎはショットが不安定に
序盤では正しいラインを意識していても、バンカーやラフなど、難しい局面になると、無意識のうちに膝が曲がってしまい、自分からフォームを乱しているという人も少なくありません。
膝が曲がりすぎているということは、背筋のラインもくずれているということなります。どうしてもショットが不安定になり、フックやスライスの原因になります。
力みすぎると棒立ちになる
「猫背になってはいけない」というアドレスの基本を意識しすぎると、初心者のうちは、ついつい力みすぎてしまい、結果として棒立ちのような状態になってしまいます。
ショットは、力まないことが鉄則です。全身に力が入った状態でスイングをしても、空回りするばかりで、正しいフォームから遠ざかってしまいます。プレー中は、とにかく力を抜くことを意識しましょう。
正しいアドレスでないとダフリの原因に
フォームを意識しているはずなのに、どうしてもダフリが出てしまう場合は、正しいアドレスが身についていないのかもしれません。
ダフリとは、ボールを打つ手前で地面を打ってしまう現象のことです。ダフリが出ると、ボールへのエネルギーが正しく伝わらず、飛距離を出すことも、ボールを正しくコントロールすることもできません。
ダフリのおもな原因としては、以下の2つが考えられます。
- 手首のリリースが早すぎる
- ボールとの距離が近い
手首のリリースが早い場合は、ショットの際にコックをある程度溜める意識を持つことで、改善が望めます。
ボールとの距離が近い場合は、ショットのフォームがくずれているということです。正しいアドレスをもう一度意識し、適切なスタンスを保つことで改善することができます。
イメージとしては、スイングの際に左腰を軽く押し出すようなフォームをキープすることが重要です。
正しいアドレスを身に付けよう
これまで述べてきたように、ゴルフ用語の「アドレス」は、ボールを打つための正しいフォームをいいます。そして、アドレスは、ポスチャー(姿勢)、スタンス(足の位置)、ソール(接地面)の3つから成り立っています。これらのうちのどれかひとつでも不完全なままでは、スコアを安定させることができません。
初心者のうちから自分のプレースタイルに合った理想のアドレスを追求することで、結果的にスコアを安定させることができます。それには、自己流では限界があります。本格的にプレーを続けるのであれば、一度ゴルフレッスンを受けるなど、理想のアドレスを身に着ける手立てをとりましょう。
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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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