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一人暮らしの電気代の平均は?オーバーしてるかどうか見直してみよう

毎日何気なく使っている電気ですが、自分の電気代が平均と比べて多いのか少ないのかわからないことが多いです。一人暮らし世帯の電気代の平均と自分の電気代とを比較して、電気代の無駄をなくすための方法を検討していきましょう。
一人暮らしの電気代の平均は?オーバーしてるかどうか見直してみよう

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普段何気なく使っている電気の料金が平均よりも多いのか少ないのかは意外とわからないですよね。節約しているつもりだけれど、いまいちわからないという人も多いと思います。

まずは、政府が公開している一人暮らしの電気代の平均を知って、自分の電気代と比較してみましょう。年齢や住まいの地域により異なりますので、該当部分を確認してみてください。

平均より電気代がかかっていると感じたら、ご紹介する節電・節約方法をぜひ試してみてくださいね。

一人暮らしの電気代の平均

政府統計が見られるポータルサイトe-Statでは、総務省統計局が公表した家計調査の結果が閲覧できます。そこから、単身世帯(一人暮らし)の1カ月の電気代の平均を見ていきましょう。

男女別一人ぐらしの平均電気代

政府統計ポータルサイトのe-Statより、2018年度の家計調査の統計から、単身世帯(一人暮らし)の電気代の1カ月平均を、34歳以下、35歳~59歳までの男女別でまとめました。

  • 34歳以下の1カ月の電気代の平均:男性3,395円/女性3,315円
  • 35歳~59歳までの1カ月の電気代の平均:男性6,038円/女性5,879円

年齢によって電気代に差が出る理由として、収入金額の差による生活スタイルの違いが考えられます。

おおまかに計算すると、上記における単身者の1カ月の電気代の平均は「4,656円」となります。

参考:e-Stat

地域別一人暮らしの平均電気代

政府統計ポータルサイトのe-Statより、2018年度の家計調査の統計から、地域別の単身世帯(一人暮らし)の1カ月の電気代の平均をまとめました。

  • 北海道、東北 5,918円
  • 関東地方   5,669円
  • 北陸、東海  6,209円
  • 近畿地方   5,897円
  • 中国、四国  6,121円
  • 九州、沖縄  5,673円

北陸・東海地方が1年を通して平均金額が多くなっています。1年の電気代の増減は、全国的に1~3月の寒さが厳しい時期に電気代が多くなり、次に7~9月の暑い時期が多くなっています。しかし、同じ条件で生活していても、契約している電力会社や契約内容の違いで電気代は変わってきます。

参考:e-Stat

一人暮らしの電気代が平均より多い場合

電気代の平均を見て、自分の電気代が平均より多くて驚いた人もいると思います。また、平均より少ない人でも、もう少し気を付ければもっと電気代を少なくすることができます。

節約方法を試すにあたり、電気使用量の大きい家電製品をご紹介します。

電気使用量の大きい家電製品を知る

経済産業省の資源エネルギー庁のサイトに、どの家電製品の電気使用量が多いか表にしたものがあります。電気使用量が多い電化製品には、どのようなものがあるでしょうか。

  • 冷蔵庫  14.2%
  • 照明器具 13.4%
  • テレビ  8.9%
  • エアコン 7.4%
  • 電気便座 3.7%
  • 洗濯機・洗濯乾燥機 2.1%

24時間稼働している冷蔵庫がもっとも多く、次に照明器具、テレビ、エアコンと生活の必需品が続きます。また、電気便座が洗濯機よりも多く電気を使用しているなど、24時間電源を入れ続けているものは電気使用量が多いようです。

参考:経済産業省の資源エネルギー庁

一人暮らしで電気代を節約する方法

ここでは、一人暮らしで電気代を節約する方法をご紹介します。

冷蔵庫は詰め込み過ぎない

もっとも電気使用量が多い冷蔵庫は、壁や天井との間に適切な間隔がある場合と、両側と上が壁や天井と接触している場合より、年間で約990円の節約になります。

冷蔵庫の中にものを詰め込んでいた場合、冷蔵庫の中のものを半分にすると、年間で約960円の節約になります。

缶詰めやレトルトパック、瓶詰めの調味料を冷蔵庫に入れている人も多いでしょう。しかし、未開封であればそれらの食材、調味料は常温で保存できます。

捨てようと思っている食材を捨て忘れたままにしておくと、冷蔵庫の中がものでいっぱいになってしまいます。もう食べないものはこまめに捨て、常温保存できるものは外に出して、冷蔵庫にものを詰め込み過ぎないようにしましょう。

冷蔵庫内の設定温度を見直す

また、冷蔵庫の庫内の設定温度を「強」から「中」や「弱」にすると、消費電力が少なくなります。周囲の温度が22℃の時、設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で1,360円の節約になります。

ただし、住んでいる環境によっては、設定温度を低くすると中の食品が傷みやすくなります。設定温度を低くするときには、一気に低くしないで、少しずつ様子を見ながらにしましょう。

照明は省エネ性能の優れたものを選ぶ

部屋の照明は引っ越ししてきたときのまま、という人も多いでしょう。白熱電球が使用されている場合、電球形蛍光ランプやLEDランプに替ると節約になります。

例えば、54ワットの白熱電球から12ワットの電球形蛍光ランプに交換すれば、年間で約1,850円の節約になります。

また、白熱電球や電球形蛍光ランプよりも、電力消費が少なく長く使えるLEDの照明があります。54ワットの白熱電球から9ワットの電球形LEDランプに交換した場合は、年間で1,980円の節約になります。

使用している白熱電球から違うものに変えることが不安な場合は、使用している電球の頭の上を見て下さい。そこに「54W」などとワット数が書かれています。ワットは消費電力数を表していますが、白熱電球の場合はワット数が大きいほど明るくなります。

LEDランプの明るさには、ルーメン(lm)という単位が使われています。ルーメンの数字が大きいほど明るくなりますが、白熱電球と比べてどの程度の明るさなのかがわかりません。

そこで、LEDのパッケージには「54W相当」などと記載されており、そのLEDランプがどのくらいのワット数と同程度かがわかるようになっています。同じワット数相当のLEDランプに交換すれば、明るくなりすぎたり暗くなりすぎてしまうことはないでしょう。

テレビは映像の設定を見直す

テレビは、映像がくっきりと明るいきれいになればなるほど、消費電力もより大きくなります。例えば、32V型液晶テレビの画面の明るさ(輝度)の設定を最大から中央にした場合は、年間で約600円の節約に、42V型プラズマテレビの明るさを同じように設定し直した場合は年間で約3,340円の節約になります。

輝度設定を変更するだけではなく、映像切り替えができる場合は、標準モードやリビングモードに設定を見直すだけで、消費電力をおさえられます。

また、テレビによっては、省エネモードなどの自動で消費電力を抑える設定があります。取扱説明書を見て、どのような設定があるのか確認してみましょう。

こまめにテレビを消すことも節約になります。テレビをつけたまま、ついスマホやパソコンをいじってしまいがちですが、テレビを見ないときはスイッチを消す習慣をつけましょう。

エアコンのON・OFFを工夫する

エアコンは生活必需品ですが、その電気代は気になります。エアコンを消し忘れて帰省してしまって、電気代が高額になった話もあれば、夏の間エアコンをつけたままにしていたけれど、普段とあまり変わらなかったという話もあります。では、実際はどうでしょう。

冷房使用時はつけっぱなしが良い場合もある

夏にエアコンを冷房で使用する場合、外との気温差と時間帯によって「つけっぱなし」がいいのか、「こまめにつけて消す」ほうがいいのか変わってきます。

エアコンの設定温度と外の気温との温度差が大きい運転開始時に、多く電力を消費して部屋を冷やそうとします。そのために、気温がもっとも高くなる日中の30分くらいの外出ならば「つけっぱなし」お得になります。

しかし、日中でも1時間以上の外出するときは、エアコンをOFFにするほうが節約になります。

一方、夜の場合はどうでしょうか。夜は外の気温が日中よりも低くなっているために、冷房の運転開始時にもそれほど電力を消費しません。そのために「こまめにつけて消す」ほうが節約になります。夜に外出する場合は、短時間でもOFFにしたほうがお得です。

しかし、夜でも気温が高いと、熱中症になる恐れがあります。体調に注意して快適にエアコンを使用しましょう。

暖房使用時は温度差が電気代を高くする

冬にエアコンを暖房で使用するときは、夏に冷房で使用するときよりも電気代が高くなります。それは、設定温度と外気温の差が大きいほど使用する電力が多くなるからです。例えば、夏に冷房で30℃から26℃に下げるよりも、冬に暖房で5℃から23℃に上げるほうが温度差が大きく、電気代が高くなります。

暖房使用時のスイッチは「こまめにつけて消す」ほうがお得です。

ただし、30分くらいの外出の場合は「つけっぱなし」がおすすめです。コンビニに行くときはつけっぱなしでもOK、寝るときはエアコンをOFFにして、温かい恰好で寝ると節約になります。まずは外気温と室内温度とエアコンの設定温度の差を考慮してエアコンを使いましょう。

洗濯は洗剤量を守り、まとめ洗いする

洗濯機は、洗剤の適量を守って、洗濯物を入れすぎないことで電気代の節約につながります。洗剤を入れすぎてしまうと、すすぎに時間がかかってしまい、その分電気代や水道代がかさみます。

また、洗濯は少量ずつこまめに行うよりも、まとめ洗いをした方が電気代・水道代ともに節約できます。まとめ洗いとはいえ、洗濯物を入れすぎてしまうと洗濯槽の回転が悪くなって電力を消費するので、洗濯機の容量の範囲内でまとめ洗いしましょう。

待機電力を減らす

テレビやパソコン、ゲーム機などは、待機状態のときも電力を消費しています。冷蔵庫のように電源を切っては困ってしまう家電製品以外は、仕事に行くときなど数時間以上使わない場合、コンセントから抜いたほうが節約になります。

また、コンセントにさしたままの充電器の数が多くなると消費電力が気になってきます。家電製品だけでなく、使わない充電器もコンセントから抜いておきましょう。

スイッチ付きの電源タップを利用すれば、電源タップのスイッチを切るだけでいいので便利です。また、雷ガード機能付きのスイッチ付き電源タップを使用すれば、もしも外出中に雷が落ちても安心です。

契約を見直して電気代を節約する方法

電気を開通するときに契約してそのままというひとも多いでしょう。電力会社では様々な契約プランがあります。自分の生活に合わせた契約で電気代を少なくしましょう。

アンペア数を変更する

アンペア(A)とは同時に使用できる電気の量を表しています。アンペア数が大きいほど同時に使用できる電気の量が多くなります。ほとんどの電力会社では、契約したアンペア数が大きいほど基本料金が高くなります。

アンペア数を小さくして契約し直せば、電気代は安くなりますが、同時に使える電力は少なくなります。夜、仕事から帰ってエアコンをつけて洗濯機を回して、電子レンジを使ったら、ブレーカーが落ちた場合は、契約アンペア数が少ないことが原因です。

一人暮らしでの電力会社との契約では、20Aや30Aでの契約が一般的です。まずは、検針票などで契約しているアンペア数をチェックしましょう。そして、自分の生活スタイルに合っているか考えましょう。

ただし、エアコンを多く使う季節はアンペア数を多くして、他の季節はアンペア数を少なくするように季節によってアンペア数を変える契約はできません。アンペア数の変更を考えるときは、一番電気を使うときを想定しましょう。

なお、賃貸物件は、アンペア数を変更するのに管理人の許可がいる場合があるので、管理会社等に相談しましょう。

電力会社との契約プランを見直す

主な電力会社では、全体の電力使用量が少ない夜に、料金が安くなるプランがあります。夜10時~翌朝8時までの電気料金が安くなるなど、ほとんどのプランで夜10時~11時からの料金が安くなっています。帰宅が遅くて、洗濯は夜にしてしまう人などは、夜の料金が安くなるプランに変更すると、節約になります。

電力会社よっては、関東圏限定だったり、平日と土日祝日の料金が違っていたりと、細かくプランの内容が異なる場合があるので、電力会社のホームページで確認をしましょう。

電力会社を見直す

2016年4月から電力自由化が始まりました。これにより、既存の電力会社だけでなく、いろいろな業種の会社が電力の販売に参入し、自由に電力会社と契約できるようになりました。

東京電力エリアに住んでいる場合は、50社以上の会社から200以上のプランが、関西近畿地方では30社以上の会社から100以上のプランがあります。一括比較サイトを利用して、自分に合った電力会社を見つけるのがおすすめです。

しかし、建物一括契約タイプの賃貸住宅だと、個人で契約を変更できません。賃貸住宅の場合は管理会社などに確認しましょう。

支払いは口座振替がお得

電気代は口座振替で支払うと割引が適用されます。東京電力の場合、月55円(税込)割引されます。年間にすると660円節約できる計算になります。

基本料金無料の電力会社を紹介

電気代の節約にはLooopでんきがおすすめです。

「Looopでんき」では、電気代の基本料金が無料です。そのため、使った分だけ支払えばいいので節約に繋がります。また、いつでも解約でき、違約金がないので、気軽に乗り換えられるところもおすすめです。

「Looopでんき」の公式サイトで料金シュミレーションができるので、どれだけ今より安くなるか、一度確かめてみてくださいね。

また、Looopでんきでは電気だけでなくガスのサービスも提供しています。セットで乗り換えることでさらにお得に利用することが可能なので要チェックですよ。

そしてお得なのは料金だけではありません。セットで乗り換えることで、電気代とガス代を一つにまとめることができ、支払いが非常に楽になります。さらにお得なポイントはまだあります。

Looopでんきの詳細をみる

家電は7~10年で省エネ家電への買い替えも検討

各メーカーでは、使用頻度などを考慮して、買い替え時期の目安を設定しています。エアコンはおよそ7年、冷蔵庫やテレビはおよそ10年とされています。買い替え時期を過ぎて使用している家電製品は、経年劣化によって、消費電力量が当初の設定量よりも多くなっている場合もあります。

家電製品の省エネ化は毎年進んでいます。入居した時に買った冷蔵庫などの家電製品をそのまま10年近く使っている場合などは、買い替えたほうが電力消費が抑えられるでしょう。

経済産業省資源エネルギー庁が作成している「省エネ性能カタログ2018年冬版」では、液晶ワイドテレビ40V型は2010年のものに比べて2017年のものは約49%の省エネになっています。

テレビだけでなく冷蔵庫もエアコンも年々毎年省エネ性能が向上しているので、引っ越しなどの生活スタイルの変化に合わせて、省エネタイプに買い替えてしまうのもおすすめです。買い替えするときは、統一省エネラベルの年間消費電力量や目安電気料金を確認しましょう。

一人暮らしの電気代は家電や契約の見直しを

これまで見てきたように、電気代の節約は、電力の契約プランを見直したり、古い家電製品を買い替えたりと、さまざまな方法があります。これらを参考にしていただきながら、一人暮らしの電気代の平均のデータをチェックし、自分がどのくらい電気を使っているかを確認して、生活スタイルに合わせて電気代の無駄を減らすにはどのような方法がいいのか見直してみましょう。

こちらの記事では、電気・ガス・水道代といった光熱費の相場や、光熱費を節約する方法を解説しています。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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