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趣味のドローンを仕事にするには?免許や資格について
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
ドローンを趣味としてはじめたい方には、ドローンに関わる仕事がしたいという方もいらっしゃるかもしれません。ドローンはホビーとしても面白いですし、空の産業革命なんていわれているくらいですから、ドローンが産業としてもこれからどんどん発展して、ドローン関係の仕事のニーズは高まりそうですよね。
最近ではテレビでドローン操縦士の方が取り上げられることもあるようで、嘘か本当か、1回のドローン空撮で50万円から100万円の収入があるとか、年収が1億円だとか、ドローンは将来性のある仕事のようです。
実際に稼げるかどうかはその人次第なので、あまり根拠のない情報で儲かります!などとはいえないですが、ドローンが好きな人にとっては夢のある仕事であることは確かだと思います。では、ドローンを仕事にするというのはいったいどういうことなのでしょうか。
この記事では、ドローンを活用した仕事にまつわる情報をお伝えできればと思います。まだ職業として一般的に確立しているものではないので、現状はどのようになっているのかを紹介できればと思います。
ドローンの仕事にはいったいどういったものがあって、どうしたら仕事にできるのかなど、ドローンの趣味を仕事にすることに興味がある方にお伝えできればと思います。
目次
ドローンを仕事にするには?
ドローンを仕事にするにはどうすればいいのでしょうか。どういった分野でどういった仕事をするかにもよりますが、まずはドローンを仕事で活用するために、知っていたほうがいいことを説明します。
ドローンに免許はいるの?
ドローンは、規制が厳しかったり操縦が難しそうなイメージがあるので、そういった疑問を持たれる方がいます。しかし、ドローンを飛ばすために免許は不要です(存在しません)。
ホビードローンや産業用のドローンなど様々なタイプのものがありますが、運転免許などとは違い、免許がなくとも飛ばすこと自体は自由にできます。
ドローンを操縦する人のことをドローンパイロットといいます。ドローンに関する法律やマナーなどを守れば、操縦を行える人であれば実質的に誰でもドローンを飛ばすことができ、ドローンパイロットになることができます。実際にいろいろな分野で活躍するドローンパイロットも、ドローンの免許をもっているわけではありません。
ドローンの資格は存在する?資格は必要?
ドローンを飛ばすために免許も資格も不要です。免許は現状では存在すらしていません。ただ、ドローンに関する資格は存在します。
このドローンの資格は、民間の団体が設けている検定なので法的な資格ではありません。ただ、認定資格校で講座を受け、試験に合格することで無人航空機に関する飛行履歴・知識・能力を有することを証明する資格が与えられます。
ドローンの知識や技術を深めたい一般のドローンユーザーの方は、以下で紹介するドローン検定などを受けますが、これはあくまで筆記試験のみの実施となります。仕事などでドローンを活用する場合の技術証明として、講座を受け、実技試験も実施し資格を持つケースもあるのです。
こういった認定資格を得ることで、ある一定基準の経験や技術が資格により裏付けされることになるので、仕事でドローンを飛行される方はこういった資格を取得されるようです。
参考:無人航空従事者試験 ドローン検定ドローン検定協会公式テキストも発売されております。無人航空従事者試験(ドローン検定)3級と4級に対応した例題も多数収録し。試験対策はもちろんのこと、ドローンを取り扱うすべての人が持っておきたい一冊です。
認定資格の代表例
上述したドローン検定が比較的ライトな資格であるのに対し、複数の一般社団法人設けている各種の資格は、本格的で時間や費用がかかります。代表的なものを以下では紹介したいと思います。
JUIDA|一般社団法人日本UAS産業振興協議会
2014年7月に設立された一般社団法人です。団体としては日本では一番古くからあり、知名度も高い団体です。
JUIDAの認定スクールで規定の課程を修了すると、操縦技能証明証が交付されます。操縦技能証明証を取得していれば、業務利用などの特定の経験を積み、さらに講習を受けることで安全運航管理者証明証が交付されます。
※JUIDA無人航空機操縦士
無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者
※JUIDA安全運航管理者
無人航空機の運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理する者
参考:JUIDA 一般社団法人日本UAS産業振興協議会 認定スクール
DPA|一般社団法人ドローン操縦士協会
省庁の出身者が設立しドローンの国家資格化を目指す団体です。その一環としてDPA技能認定資格を発行しています。主要都市に認定スクールを多く持ち、ドローン飛行場も充実している点が特徴です。
ドローン操縦士資格とインストラクター資格の2種類の資格が存在します。JUIDA同様、認定スクールで規定の課程を修了し認定試験に合格することで資格を取得できます。
DJI CAMP
大手ドローンメーカーであるDJI JAPANも、ドローン講習プログラムを開いています。この講習を受け、合格するとDJIスペシャリストとして認定されます。
各地でDJIインストラクターにより開催される講座を受けることが可能です。DJIスペシャリストになると、ドローン保険料が割引になるなど、特典の資格を得ることができるもの特徴です。
DJI CAMPの様子はこちらの動画でみることができます。
参考:DJI CAMP
ドローンを仕事にしている人はいるの?
ドローンの資格を得たドローンパイロットはどのような分野で活躍しているのでしょうか。ここで取り上げるドローンの仕事とは、基本的にドローンを飛行させるドローン操縦士(ドローンパイロット)になって活躍することを指します。
もちろん、ドローンを販売したり、ドローンを設計したり、ドローンのプログラムを開発するエンジニアなどもドローンの仕事といえると思いますが、今回は世間で注目されはじめているドローンパイロットにフォーカスをあてて説明します。
ドローン空撮カメラマン
ドローンでの撮影に特化したカメラマンというのが最もポピュラーな仕事内容ではないでしょうか。空撮映像を撮影するのはもちろんですが、そういった素材の撮影だけではなく、クリエイターとして映像を制作する場合もあるようです。
クライアントのイメージにあった空撮映像をかたちにするのは、一見普通のカメラマンとやることは似ているようですが、ドローンという機材の性質上、天候や法律に関する知識、撮影時間や安全への配慮、もちろん操縦技術など、様々な見識を求められる仕事といえるでしょう。
ドローンの映像制作
動画はドローンを用いた空撮特化カメラマンの派遣サービスDroneAgent(ドローンエージェント)の制作事例です。こういったプロダクションに所属して映像制作に携わるんですね。
ドローン空撮の第一人者ともいわれる、請川 博一さんのレイブプロジェクトもテレビで取り上げられ聞いたことがある方もいらっしゃると思います。紹介した動画では少しですが、プロの現場の雰囲気を感じることが出来ます。職人の世界という感じがしますね。
広告や映画など映像によるクリエイティブの分野でドローンの活用が進んでおり、ドローン空撮カメラマンの活躍の場が広がっています。
ドローン測量士
建設現場など測量が必要な場面で、ドローンの空撮が活用されています。測量士が人力で測量するよりも短時間で測量が完了することから、企業でドローンを導入したり、ドローンパイロットを養成したり雇用したりするケースが増えているようです。
ドローンを活用する場面は現状では限られるようですが、活用が進めば大きな低コスト化が見込めることから、今後ニーズが増えるであろうといわれています。
実際にどういったことを行うかは、動画のほうが分かりやすいと思います。基本的に求められるのはドローンの操縦技術ですが、測量という専門的な領域になる以上、測量の資格や技術も必要になるはずです。
また、分野により測量や解析など、ドローンで撮影する目的や対象が違います。建築分野から土木の分野、建物の保守メンテナンスの分野など業界ごとに必要な見識はドローン以外にも存在します。
こういった仕事はドローンパイロットとして関わるというよりは、ドローン操縦の技術を仕事に活かすという意味合いがより強くなりそうです。
今後は農業や警備の分野でもドローンは活躍する
ほかにも、ドローンが様々な分野で活用されています。農業や警備の分野での活用事例を紹介します。
農業×ドローン
農薬散布の場面で、ドローンは代替手段として期待されています。農薬を散布するため、正確な操縦技術やドローン自体にも飛行性能やペイロード(積載量)が求められるため、専用の機体も登場しています。
コマツのドローン参入は話題になりましたが、農業以外の分野でもこういった産業ドローンがますます広がりをみせていくことでしょう。
警備×ドローン
農業以外にも話題になっている分野として、警備の分野があります。農業同様、人手不足などで効率化が求められる分野ではどんどんドローンの活用が進んでいます。
以下の動画はNECのドローン警備のプロモーション動画です。どういったふうにドローンが活用されるか、産業ドローンの現状が事例で分かると思います。
ドローン警備の事例をみると、実際ドローンパイロットがドローンを操縦して運用するよりも、あくまでドローンは自動操縦で飛行することが前提となっていくと思われます。現在の法規制では、目視外飛行や人の頭上飛行の禁止、飛行区域の制限など様々な制約があり人間が操縦することが前提でなければ運用は難しいという側面であります。
ただし、あくまで現状の法規制の場合の話で、産業へのドローン活用が進めばきっと法規制も変わっていくと思われます。なので、ドローンパイロットの仕事は、ドローンの活用が進むにつれて増えていきそうですが、実際はドローンの技術進歩や法改正が進み、産業用途ですと人間が操縦することはなくなっていくのではないでしょうか。
今後ドローンの仕事は、操縦よりも、それぞれの分野でドローンの導入をすすめたり、飛行ルートの策定や必要な折衝、ドローン運用時のモニタリングやオペレーティングが主な仕事になるのではないでしょうか。
趣味のドローンを仕事にする方法
全くドローンパイロットの仕事がなくなるということはないと思います。ドローンの普及や産業への活用が進むに連れて、ドローンパイロットの活躍の場は広がることでしょう。しかし、個人的な意見ではそれはほんの一部の人や分野に限られると思います。先に説明したとおり、普及にともないドローンを人が操縦しない時代がやってくると思うからです。
事実、現在でもドローンパイロットを専業でやっている方は少ないようです。みなさん本業でドローンを導入したり、本業の傍らでドローンパイロットとして仕事を請け負うようなケースがほとんどのようです。でも、本当に趣味は仕事にできないんでしょうか。
ドローン業種専用の人材派遣・紹介サイトを使う
ドローンビジネスに特化した会員制転職サイトスカイエージェントがあります。 雇用形態としては、人材派遣、人材紹介、紹介予定派遣ですが、ドローンを使った仕事を多数あります。趣味で培ったドローン操縦技術を活かして仕事を探してみましょう。
ドローンをはじめたばかりでパイロット・エンジニア経験の少ない方には、提携しているドローンスクールの紹介も行ってくれます。
<参考:スカイエージェント|https://skyagent.jp/
クラウドソーシングを活用する
先述した請川博一さんのように、本業をドローンパイロットとして成功するケースはごくわずかだと思いますが、趣味で培ったドローン操縦技術を活かして仕事をすることはできると思います。そのアイデアはクラウドソーシングです。
クラウドソーシングサービスでいえば、クラウドワークスが有名です。こういったサービスでドローンでの撮影などを請け負うことが可能です。また、最近では、ドローン専門のクラウドソーシングサービスも登場しました。
DRONE MASTER|ドローン専門クラウドソーシングサービス
参考:DRONE MASTER
DRONE MASTERは株式会社ディレックが運営するサービスです。ドローンを用いる仕事を依頼したい人と仕事をしたい人をマッチングするサービスです。
スキルシェアサービスを使う
シェアリングエコノミーの流行に伴いWEBサイトや、アプリで簡単にスキルを売ることができるようになりました。ココナラやタイムチケットにドローンスキルを掲載しましょう。
ドローンを利用した結婚式やイベントなどでの撮影代行や、ドローン未経験の方へドローン体験をさせたりドローンを教えたりというようなプランを作成して掲載してみてはいかがでしょうか?
ドローンを仕事にしたくても、仕事の獲得方法やどういう仕事をすればいいのか分からない方も多いはずです。ただ、ドローンを仕事をする場合は、経験が何よりも重要になります。仕事にするという意味でも、経験を積むという意味でもこういったものから始めてみるのがよいと思います。
本格的にドローンの技術を学びたい方へ
ドローンは資格がなくても飛ばすことができるため、挑戦してみるハードルは比較的低いです。
しかし、操縦、空撮技術を高めるのは難しく、どうしてもドローン操縦士を本業にすることは難しいのが現実です。
それでもドローン市場は1兆2410億円、5年後に2倍の2兆2814億円になる成長産業といわれており、日本だけでなく世界で必要とされる技術なので本業として本格的に技術を学びたいという方も多いと思います。
そんなときにおすすめなのがドローン操縦士を養成するスクールです。
初心者の方ももちろん、操縦の経験がある方もプロとしてドローン操縦を仕事にできるレベルまで上達することができます。
何より客観的にレベルを判断してくれるので、独学で学ぶより早く、確実に身につくというポイントが大きいですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ドローンビジネスは注目されているものの、現状はまだまだドローン関係の仕事は活躍の場が少ないかもしれません。
しかし、ドローンの普及や活用が進むことによってドローンパイロット以外にもドローンにまつわるいろいろな仕事がきっと出てくると思います。趣味ではじめたドローンの経験や技術が人に喜んでもらえるかたちで活かせたらいいですよね。
ドローン好きにとって、仕事でドローンに関わることができるのはすごく幸せなことでと思います。いくつかの資格を取ったり、ドローン専用の求職サイトに登録することでドローンの仕事に関われる可能性を上げることはできます。
今回紹介した事例などはほんの一部ですし、これからも日々状況は変化していくことと思います。可能性はいろいろなところに眠っていると思いますので、趣味の領域から仕事にすることに興味がある方はまずはチャンレンジしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
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