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扇風機とエアコンの電気代比較|1ヶ月いくら?併用で節電!おすすめ扇風機厳選

扇風機とエアコン(クーラー)の電気代を徹底比較すると、なんと10倍以上の差が!今回、夏の電気代を節約するために扇風機の種類と各メリット・デメリット、おすすめの節電方法・省エネ扇風機をご紹介します。
扇風機とエアコンの電気代比較|1ヶ月いくら?併用で節電!おすすめ扇風機厳選

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

年々暑さが増しているように感じる近年、ついつい室内ではエアコンに頼ってしまいますよね。

しかしエアコンを使い過ぎると電気代が気になる──という方も多いのでは?

扇風機のほうが電気代を安く抑えることができるというのは本当なのでしょうか?

そこで本記事では、エアコンと扇風機の性能と電気代を徹底比較。

また、電気代も節約できてなおかつ涼しく快適に過ごすための秘訣をご紹介します。

扇風機の電気代は大体いくら?エアコンと比較!

快適な温度に設定が可能なエアコンと比べ、扇風機は温度自体を下げることはできません。ではなぜ扇風機を使用すると「涼しい」と感じるのでしょうか。

それは体の発する熱を扇風機の風が吹き飛ばしてくれて、体温よりも低い空気に触れるからなのです。

最近では電気代を安くするために、扇風機を使う方が増えてきているとか。

では、扇風機を使うと実際に電気代はどの程度安くなるのでしょうか?扇風機とエアコン、それぞれの電気代の目安を比較してみましょう。

扇風機の電気代は1ヶ月約170~330円

まず電気代は「消費電力(w)÷1000×使用時間(h)×27円」で計算することができます。※27円は1kWhあたりの電気代(主要電力会社平均単価)です。

今回は1日10時間使用したケースを想定してで計算してみます。機種などにもよるのですが、一般的な扇風機(ACタイプ)の消費電力を最小20w/最大40wとすると電気代の目安は以下の通り。

  • 1日の電気代
    最小20w÷1000×10h×27=5.4円
    最大40w÷1000×10h×27=10.8円
  • 1ヶ月(30日として計算)
    最小5.4円×30日=162円
    最大10.8円×30日=324円

この結果を見るだけでも扇風機の電気代は安いと感じますよね。

さて続いては気になるエアコンの電気代をみていきましょう。

エアコンの電気代は1ヶ月約3000円

エアコンの消費電力は6〜9畳用でおおよそ355w程度です。つまり、これを先述した計算式にあてはめると、以下の通りになります。

  • 1日の電気代
    355w÷1000×10h×27円=95.8円
  • 1ヶ月(約30日)
    95.8円×30日=2,874円

扇風機と比較すると、大幅に電気代が高額になるのがわかりますね。その差はなんと、約9〜18倍の金額になるのです。

電気代を節約したいのであれば、エアコンより扇風機が有効であることがおわかりいただけたでしょうか。

扇風機とエアコンの併用で電気代節約

前項の計算で、エアコンを使用するより扇風機を使用するほうが電気代は安くなるということがわかりましたね。

しかし、任意の温度調整が可能なエアコンと違い、扇風機は温度自体を下げることができません。

猛暑日には室内でさえ40度近くになってしまうことも考えられます。エアコンは設定温度を1度高くするだけでも約13%の節約になります。

そこで提案したいのが、「扇風機とエアコンの併用」です。エアコンの設定温度をいつもより少し高くした上で、冷気を扇風機の風で部屋中に循環させる──両者の併用で上手に電気代を節約し、夏を快適に過ごしてみませんか。

扇風機の4つのタイプとそれぞれのメリット・デメリット

扇風機といえば、羽のついているタイプを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、最近は羽のないタイプや携帯用の小型扇風機など、様々な種類が販売されています。

それぞれの特徴を把握して、自身のお部屋やライフスタイルにぴったりな扇風機を選びましょう。

リビング扇風機

古くから用いられてきた、スタンドタイプの扇風機。直径約30㎝の羽のついているのが主流となっています。

上下の風向きの設定や左右に首振りができるタイプが多く、近年では就寝時のタイマーや多段化の風量調節機能を搭載したものも。

リビング扇風機のメリットとしては、分解が可能なので羽などの掃除も手軽にできる点が挙げられます。

一方、羽が大きく、首振りする際には両サイドに物があると邪魔になってしまうので、設置にある程度のスペースが必要となるのがデメリットと言えるでしょう。

スリムファン

縦に長い細いタイプの扇風機です。メリットはその細さゆえに場所をとらないことでしょう。すっきりとしたその見た目から、インテリアとしてもデザイン性が高いと言えます。

しかし、リビング扇と比べると、上下の調整ができないものが多いので、購入する際には使いたい高さを事前に決めておく必要があります。

また、分解できないものが多いために、羽の掃除をすることは困難。羽自体が小さいために機械音は大きめなのもデメリットです。

壁掛け扇風機

その名の通り壁に掛けるタイプの扇風機です。これまでのリビング扇やスリムファンなどのスタンドタイプと違って、床上の設置場所を必要としません。

また、エアコンのそばに設置することも可能ですのでエアコンの風を効率よく部屋中に循環させることができ、併用して使うのには最適です。

しかし、ねじでとめる必要があるため、壁に穴をあける工事をする必要があり、手間がかかってしまう上に賃貸マンションの場合は設置自体が不可能なケースも。

サーキュレーター

サーキュレーターとは、厳密に言うと扇風機とは別物です。涼むために広範囲に風を送ることを目的とする扇風機とは異なり、サーキュレーターは真っ直ぐに風を押し出すことで空気の循環を目的としているのです。

風が直進的で身体の付近に置くと風が強すぎるので、涼むために使用するのには不向き。エアコンと併用することで、効率的に部屋全体を快適にできるのです。

夏だけでなく、冬には暖房の風を遠くに届けられるので季節を選ばずに活躍させられます。

モーターのタイプでも電気代は変わる

扇風機のモーターには交流式の「ACタイプ」と直流式の「DCタイプ」の2種類があり、かかる電気代も異なります。

それぞれの違いを理解しておき、扇風機の購入時にはどちらのモーターが搭載されておるのかを確認しておくことが、電気代節約への近道と言えるでしょう。

最近の機種に多いのが「DCタイプ」で、旧式の扇風機に多いACタイプに比べて消費電力が低いのが特徴です。

では、電気代に換算するとどれくらいの差があるのか、詳しくご説明します。

旧式扇風機に多いACタイプの電気代

旧式の扇風機にはAC(交流)タイプのものが多く、DCタイプと比べて電気代は高い傾向があります。

電気代の目安は、前項の扇風機とエアコンの比較でも説明しましたが、以下の通りです。

  • 1日:(20w)5.4円(40w)10.8円
  • 1ヶ月(約30日):(20w)162円(40w)324円

DCタイプよりは電気代が高いACタイプの扇風機でも、エアコンと比べるとかなり安いことが分かりますね。

最近の機種に多いDCタイプの電気代

近年の扇風機はDC(直流)タイプのモーターが搭載されていることが多いです。その消費電力は大体2〜20w程度と、ACタイプと比べてとても省エネ。

実際の電気代を計算して比べてみましょう。

  • 1日:5.4円(2w÷1000×10h×27=0.54円〜20w÷1000×10h×27)
  • 1ヶ月(約30日):16.2円~162円(0.54円×30日~5.4円×30日)

機種によって消費電力は異なりますので、あくまで目安ではありますが、DCタイプはACタイプの半分程度に収まることが分かります。

また、省エネ性能だけではなく、DCモーターはACモーターよりも細かい風量設定が可能です。

そのため、「弱」だと涼しくないし「中」だと風が強すぎるといった風量調整機能が3段階の扇風機で抱きがちなお悩みを持つ方にもおすすめです。

おすすめの省エネ扇風機3選

扇風機で電気代を節約するポイントを把握したところで、おすすめの省エネ扇風機をご紹介します。

厳選した3機種ですので、購入時の参考にして頂けたらと思います。

パナソニック リビング扇風機

消費電力は最小2wとかなりの省エネ性能を誇ります。タイマー(入・切)機能もついているので、おやすみの際に最適です。

稼働時の音量も呼吸音と同程度の11dB(デシベル)と音も気にならないほど静かなのもおすすめポイント。

さらに、左右の首振り(最大90度)だけでなく上下も最大20度の首振り機能がついていますので、エアコンとの併用で空気循環も良くなります。

そして特筆すべきは空気清浄機能。衣類の臭いを脱臭するナノイーを搭載しているので、雨の日の部屋干しの際にも大活躍です。

シャープ プラズマクラスター3Dファン

こちらも省エネ性能に定評があり、最小の消費電力は2.2w。音も17dB(20dBで木の葉のすれあう音程度)と非常に静かです。

そして本機の特徴は、なんといってもシャープ独自の空気清浄技術、プラズマクラスター。空気の殺菌に加えて、消臭効果もあるという優れものです。

さらに、「3Dターン」という柔軟な上下左右だけではない首振り機能もあるので、空気の循環効果も高くなっています。

アイリスオーヤマ リビング扇風機

リーズナブルな価格が最大の長所。ACタイプの扇風機に比べ価格が高めのDCタイプですが、こちらは上記におすすめしました2商品より比較的に安価で購入できます。

そしてもうひとつの特徴は7枚の羽根。通常の3枚羽のもよりも多いので調節がしやすく、繊細でやさしい風を送り出してくれます。

タイマーもついているので、おやすみ時のご利用も安心。そして本体重量が2.9kgと非常に軽量なので、お部屋間の移動をされたい方やお子さんのお部屋、女性の方にも持ち運びやすい扇風機です。

まとめ

扇風機の方が電気代が安いという認識はあっても、ここまで違うのかと驚かれた方もいらっしゃるのでは。

エアコンの温度設定をいつもより少し高めに設定して、扇風機をサブとして上手に使うことで、暑くなるこれからの季節を省エネで快適に過ごしましょう。

マーケットエンタープライズフィールドセールス

タカ /
ビギナーズ編集部 ライター

ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。

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