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引っ越し時に損しない!電気代の基本料金を安くする方法とは?

今まで電気代が少し高いなと感じていた人は、もしかすると基本料金が高かったのかもしれません。少しでも基本料金を安くするための方法があるので、引っ越しを機に、一度電気料金の見直しをしてみましょう。新電力会社と料金プランについても解説します。
引っ越し時に損しない!電気代の基本料金を安くする方法とは?

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

引っ越しをするときは、さまざまな手続きが必要になります。電気に関して引っ越したその月は、基本料金を2軒分払う必要があるのか気になりますね。

そのほかにも引っ越しを機に電気代を安くしたい人のために、お得な電気料金プランも紹介していきます。今まで使用してきた電気消費量を確認し、自分に合ったプランを見つけていきましょう。

引っ越し日を電力会社に連絡する

引っ越しの日が決まったら、電力会社に連絡することから始めます。まずは、今住んでいる家と、新居の両方の移転手続きをしなくてはなりません。

電話、またはインターネットで1〜2週間前に連絡するとよいです。今はインターネットからでも簡単に手続きができるようになっています。

引っ越し時にはバタバタしてしまい、電力会社に連絡するのを忘れてしまうこともあります。しかし、電気を使用していなくても基本料金はかかってしまうので、その分の電気代を請求されることもあります。

引っ越し月の電気料金

引越し時の電気料金は、月の途中で解約した場合、日割り計算になります。基本料金などの細かいポイントも解説していきます。

電気料金は日割り計算される

中途半端な日付に引っ越しをしたとすると、前回の検針が行われた日から引っ越しの日までの電気使用量を日割りで計算されます。

これは転居先でも同じように日割り計算されますが、電気料金プランなどによって料金が異なってきます。新居先ではアンペアブレーカを「入」にした日から、初回の検針日の前日までの期間電気料金が発生します。

基本料金も転出転入それぞれ日割り計算

基本料金制では電気を使用した日数に応じて計算され、日割り計算が行われます。例えば、15日に引っ越しをしたとして基本料金が1,000円の場合は、半額になるということです。

最低料金制では、各段階それぞれの範囲を区分した上で日割り計算されます。引っ越し月は転出先も転入先もそれぞれ日割り計算されます。

電力自由化で料金プランが多様化

2016年の電力自由化で、各地域でさまざまな電気料金プランが提供されています。今までは決められた電力会社と契約ができなかったので、料金も自分のライフスタイルに合わせられなかった人も多いですが、現在は一番多い新電力の会社は東京だけで60社もあり、料金プランは251プランもあります。(2019年5月時点)

今使用している電力会社から、新しい電力会社に切り替えることも簡単です。新電力会社への切り替えは「スマートメーター」の交換が必要となります。

しかし、工事費用が無料のところがほとんどなので、消費者には負担がかかりません。

切り替え方法も簡単で、「お客様番号」と「メーター個別の番号(供給地点特定番号)」がわかればインターネットから簡単に申請ができます。

電気料金プランの基本事項

電気料金を細かく理解していないことも多いです。電気料金の明細の内容を見ていきます。

電気料金の内訳

電気料金の明細は大きく3つに分かれていて「基本料金・電力量料金・再生エネルギー賦課金(ふかきん)」があります。電気料金を計算する方法は以下の通りです。

  • 基本料金+電力量料金 ± 燃料費調整単価×使用量+再生可能エネルギー賦課金単価×電力使用量=電気料金
     

そのほかにも電気料金の支払い方法で、割引額が示されます。電気料金プランによって割引率も変わってきます。

基本料金とは

従量電灯は電気プランのことを言い「アンペア制・最低料金制」の2つに分けられます。

アンペア制

アンペア制を採用している大手電力会社は「東京電力・中部電力・東北電力・北陸電力・北海道電力・九州電力」です。新電力会社も、アンペア制の料金体系を採用しているところが多いです。

アンペア制は毎月電気の使用量によって、金額が左右される電気料金です。東京電力の従量電灯Bの場合は、以下の通りになります。

  • 10アンペア 280円80銭
  • 15アンペア 421円20銭
  • 20アンペア 561円60銭
  • 30アンペア 842円40銭
  • 40アンペア 1,123円20銭
  • 50アンペア 1,404円00銭
  • 60アンペア 1,684円80銭

電気代を安くしたいときに必要なのは、アンペア数を下げることだと言われています。固定された金額から見直しすることも大切です。

最低料金制

最低料金制を採用している電力会社は「関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力」の4つとなっています。最低料金制は一定の電気の使用量ごとに料金が決められています。

そのため決められた電気量に満たなかった場合でも、支払う必要があります。

電力量料金とは

電力量料金は3段階料金に分かれていて、電気を使用した分だけ単価が上がります。1〜3段階までの内訳は以下の通りです。

  • 1段階料金 120kWhまで1kWhあたり約19円
  • 2段階料金 300kWhまで1kWhあたり約25円
  • 3段階料金 300kWh以上1kWhあたり約29円

3段階で使用料金を分けるのには意味があり、生活水準を守るために設定されています。電気を使いすぎてしまわないよう、単価を上げることによって注意を促していくためです。

電気をあまり使用しない人は当然電気代も安くなり、反対に電気を多く使用する人はその分単価が高くなります。電気を使用した分だけ目に見えて分かるため、電気代を節約しようという考え方になるのです。

再生エネルギー賦課金とは

再生エネルギーを電力会社が買い取る費用を、国民が負担する制度です。現在はまだコストが高いため、国民から賦課金という形で集めることによって再生エネルギーの導入を支えられます。

高度な発電設備や建設コストも回収されるため、再生エネルギーの普及が急速に進められるのです。賦課金の特徴は以下の通りです。

  • 賦課金の負担額は電気の使用量に比例する
  • 全国一律の単価
  • 電気を使用するすべての国民が負担(大量に電気を消費する事業などの場合は、国が定める条件に該当すれば免除)
  • 毎年経済産業大臣が年間再生可能エネルギーが導入されるかを予想し、賦課金の単価を決めていく
  • 日本のエネルギー自給率の向上を目指す
  • 電気料金の変動を抑える

基本料金が特徴的な料金プランを紹介

料金プランはたくさんあり、どれにすれば良いのか迷ってしまいます。それぞれの特徴を比較して、自分のライフスタイルに合わせてみましょう。

基本料金0円プラン

Looopでんきや楽天でんきは基本料金で、電気は使った分だけ支払うという分かりやすいシステムです。途中で解約しても違約金は発生しません。大手電力会社の対応エリアなので、ほぼ全国で利用が可能となっています。

Looopでんき

2015年に事業開始してから、契約数がかなり増え続けているという人気の新電力会社です。基本料が無料で、電力量に合わせて電気代を支払う仕組みです。

Looopでんきがお得になるのは、部屋数が多い家や日中家にいて電気を使用する人、オール電化ではない家庭です。毎月電気量をたくさん使用している人におすすめです。全国にある電力会社で、1kWhあたりのプラン料金金額を比較してみましょう。

  • 北海道電力 29円(税込) / kWh
  • 東北電力 26円(税込) / kWh
  • 東京電力 26円(税込) / kWh
  • 中部電力 26円(税込) / kWh
  • 北陸電力 21円(税込) / kWh
  • 関西電力 22円(税込) / kWh
  • 中国電力 24円(税込) / kWh
  • 四国電力 24円(税込) / kWh
  • 九州電力 23円(税込) / kWh

またLooopでんきでは「Looopでんきプラス」というサービスがあります。住宅用太陽光発電システムを使用している家庭のみの契約です。自家発電した電力をLooopに提供することで、通常従量料金よりも1kWhあたり1円引かれる仕組みです。

引用:https://looop-denki.com/low-v/

楽天でんき

電気代を楽天カードで支払うと楽天ポイントがつき、契約するともれなく楽天2,000ポイントが追加されます。楽天でんきは電気量が多いほどポイント還元されるため、とてもお得になります。電気料金は200円につき1ポイント貯まります。(契約期間4カ月以上が対象)プランは2タイプあり個人・家庭向けだとSプランとなり以下の通りです。

  • 北海道電力 29.50円(税込)/kWh
  • 東北電力 26.00円(税込)/kWh
  • 東京電力 26.00円(税込)/kWh
  • 中部電力 26.00円(税込)/kWh
  • 北陸電力 21.50円(税込)/kWh
  • 関西電力 22.00円(税込)/kWh
  • 中国電力 24.00円(税込)/kWh
  • 四国電力 24.00円(税込)/kWh
  • 九州電力 23.00円(税込)/kWh
  • 沖縄電力 26.50円(税込)/kWh

今の電力会社からの切り替えもWebから簡単に行え、スマートメーターの交換も工事費無料となります。

引用:https://energy.rakuten.co.jp/electricity/

ある程度大きな容量を使う方向けプラン

関西電力のはぴeプラスは、契約電力6kW以下まで基本料金が一律となっています。契約使用量が東京電力の従量電灯30A〜60Aの場合におすすめのプランです。

  • 基本料金が契約電力6kW以下788.40円(税込)
  • 基本料金が最初の6kWまで1,630.80円(税込)
  • 基本料金が6kWをこえて1kWにつき280.80円(税込)
  • 電気量料金が最初の120kWhまで1kWhにつき19.42円(税込)
  • 電気量料金が120kWh〜300kWhまで1kWhにつき25.57円(税込)
  • 電気量料金が300kWh以上1kWhにつき27.59円(税込)

電気の使用量によってはぴeポイントが貯まり、電気代の支払いに使用できるのでお得です。

引用:https://kepco.jp/mp/

電力量料金が特徴的な料金プランを紹介

電力量料金は使用した分だけ単価が上がるので、電気を多く使う時間帯を安くする必要があります。それぞれの電力会社と比較してみましょう。

地域や時間帯で単価が異なる

東京エナジーパートナーは、日本最大の小売電気事業者です。

東京エナジーパートナーを関東圏で使う場合

単価が使用する地域によって異なってきます。関東圏と中部圏は以下の通りです。

  • スタンダードSを関東圏では第1段階19.52円/kWhで提供
  • スタンダードSを中部圏では第1段階20.68円/kWhで提供 

同じスタンダードSでも関東圏のほうが単価は安くなることが分かります。関西圏はスタンダードA・Lがあるので、それぞれ比較してみてください。また電気料金1,000円ごとに「暮らしTEPCO」で5ポイント貯まり、電気の支払いに充てられます。

オール電化の住宅向け

スマートライフSは基本料金が280.80円(税込)となっています。時間帯の電気量料金は以下の通りです。

  • 1時から6時までの単価が17.46円(税込)/kWh
  • 6時から1時までの単価が25.33円(税込)/kWh

エコキュートなどの夜間蓄熱式機器を利用していて、キッチンや空調も電気を使用されている方におすすめです。

引っ越しにあたり自分の生活に見合った電気料金プランを選ぼう 

新居に住み替えるときのきっかけとして、電気料金の見直しというのはとても重要なものになります。今までどのくらいの電気量を使用していたのか分からなかった人は、これを機に知ることから始めてみてください。

基本料金からの見直しだけでも電気代を節約できるのです。新電力会社選びを慎重に行い、自分の生活に合ったプランを見極めて活用していきましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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