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簡単にできるベースのチューニング方法| ベース初心者必見

ベースを弾く前の正しいチューニングは重要な準備です。レギュラーチューニング、フラットチューニング、ドロップDチューニングの違いや基本的なベースのチューニング方法、チューニングポイントなどこれさえ読めばベースのチューニングをマスターできます。
簡単にできるベースのチューニング方法| ベース初心者必見

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ベースの練習を始める前に必要な準備の一つがチューニングです。

ベースには4本の弦それぞれに決められた音程があり、4本とも正しい音程に調律することをチューニングと呼び、チューニングをすることで正しい音程でベースを演奏することが出来ます。

チューニングがしっかり出来ていないと、楽譜通りに弦を正しく押さえても違う音が鳴ってしまいます。どれだけ上手に演奏しても楽器自体がチューニング出来ておらず音痴だと台無しになってしまいますね。

どの弦を押さえて演奏しても正しい音程で鳴ってくれるようにする準備であるチューニングの重要性はこういったところにあります。今回はそのチューニングの方法を幾つかご紹介させていただければと思います。

ベースのチューニングは3種類

早速それぞれの弦の音程を確認していければと思いますが、実はチューニングにはいくつか種類があります。

始めのうちは基本の一種類のみで大丈夫ですが、演奏する曲調によっては変速チューニングが必要な場合もありますので確認していきましょう!

レギュラーチューニング

これが基本となるチューニングです。皆さんが聴いてる音楽の殆どはこのチューニングで演奏できる構成になっています。

上図の音程の割り振りに合わせて一弦ずつチューニングをしていきましょう。

チューニング用具がなければ動画の音を参考にしてください。

フラット・チューニング(半音下げ)

レギュラーチューニングよりも4弦全て半音下がっている音程設定です。4本の弦の全て半音下げることで、それぞれの弦で出せる最低音が半音下がるので演奏の幅が広がる効果があります。

具体的に言えば、通常「D」の音が最低音の2弦はフラットチューニングにすることで最低音が「D♭」になるので、もし「D♭」の音が出したい時に通常だと2弦では出せなかった音がフラットチューニングにすることで同じ2弦でも出せるようになるわけです。

もちろん普段レギュラーチューニングで演奏している時と全ての箇所が半音低くなるわけですので実際に使うにはある程度技術が必要です。こういったチューニング方法もあって、そのチューニングでの演奏が指定されている曲もあることだけまず覚えておきましょう。

使っているチューナーによっては「♭」でなく「♯」で表示されることもありますので、実際にフラットチューニングをする時には以下を参考にしてください。

  • 1弦=G♭(F♯)
  • 2弦=D♭(C♯)
  • 3弦=A♭(G♯)
  • 4弦=E♭(D♯)

ドロップDチューニング(1音下げ)

4弦だけ1音下げているチューニングです。このチューニングは4本の弦の中で一番太く低音を鳴らせる4弦の最低音を1音下げる事ができるチューニングなので低音を使った表現がより広がるわけです。

上図のチューニングはドロップDチューニングというものですが、ドロップチューニングにはその他にもいくつか種類があり、全ての弦を1音以上下げるようなチューニングもあります。

こちらの記事でも、ベース初心者のための基礎知識を解説しています。

基本的なベースのチューニング方法

弦の構成を覚えたところで、続いてチューニング方法を習得しましょう。

基本的なチューニング方法として電子チューナーを使ったチューニング方法をご紹介します。コンパクトで使いやすく、正確な音程に合わせやすいことから主流になっています。

初めはベースを構えたときに一番手前にくる4弦(E)から合わせます。4弦の音程があったら3弦、2弦と他の弦の音程も同様に合わせていきます。

チューニング手順

  1. ベース本体の音量を0にして、ベースとチューナーをシールドで繋ぐ
  2. チューナーの電源を入れて、Eのランプが点灯するまで4弦を鳴らす
  3. 4弦を鳴らし、電子チューナーの針が真ん中なるように調整する(左に振れる場合は低い、右に振れる場合は高い)

大前提として、音程が低い場合は弦を緩め、高い場合は弦と締めましょう。

マイク内蔵式の電子チューナーは周囲の音も拾いやすいので、できるだけ静かな場所で行うことをおすすめします。

チューニングのポイント

チューニングするときは弦を緩めるのではなく、締めながら合わせるということが音程を合わせやすくするポイントです。

現状の音が既に高く、緩めないと音程が合わないときは、合わせたい音よりも弦を緩め音を低くしてから弦を締めるという手順でチューニングを行いましょう。

さらに、チューニングは何度も繰り返すことで音程が合ってきます。1度全ての弦を合わせたら、初めにチューニングした音をもう1度チューナーで合わせてみてください。

ズレているのがわかると思います。繰り返しチューニングを行って音と音の差を小さくしていくというのがチューニングということになります。

様々なベースチューニングツール

チューニングする道具は電子チューナーの他にも様々な種類があります。

昔からあるチューニング方法や、スマホアプリを使ったチューニング方法など手軽にチューニングができる方法が増えています。

チューニング1つをとっても様々な選択肢があるので、自分に合ったチューニングツールを見つけてくださいね。

電子チューナー(クリップ式)

ヘッドに取り付けられているのはクリップチューナーと呼ばれる電子チューナーで、クリップ部分が楽器の振動を拾い、その時に鳴っている音を液晶画面に表示してくれるという仕組みです。約1,000~2,000円程度で購入できます。

右図のように、画面の中心に針が止まれば正しい音程でチューニングできていることになりますので、中心からズレている場合はペグを回して調整してください。

また、色々な楽器に対応しているチューナーもあり、ベース専用のモードになっているかも確認しましょう。

▼KORG製ギター/ベース用クリップ型チューナー

こちらの記事では、おすすめベースチューナーをご紹介しています。

スマホチューニングアプリ

スマホをお持ちの方は、「ベース チューナー」とアプリストアで検索をするとスマホで使えるチューナーアプリがいくつか出てきます。スマホのマイクを使って音を拾い、チューナーの役割を果たしてくれるアプリです。

チューナーをわざわざ購入せずに正しいチューニングが出来るので非常に便利です。アプリを使う時には、スマホのマイクが音を拾えるようにアンプに繋いでチューニングするようにしましょう。

楽器チューナー Lite by Piascore
楽器チューナー Lite by Piascore
開発元:plusadd,Inc
無料
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こちらの記事では、iPhone版おすすめのギター・ベースアプリをご紹介しています。

音叉(おんさ)

これは古くから使われてきた音叉(おんさ)というチューニング道具です。音叉は叩くとその振動で音が鳴る作りになっており、音叉を振動させるとベースでいうところの3弦開放弦のAが鳴ります。

傷つかないように膝に当てて音叉を振動させます。耳を近づけないと音が聞こえないので、叩いたら耳の近くに持ってきましょう。

音叉でチューニングを行う方法

音叉でチューニングを行う方法

音叉が鳴らしてくれるAの音を頼りに3弦をチューニングすれば、その3弦で鳴らした音を頼りにその他の弦のチューニングも出来ます。

音感がなければ難しいチューニング方法ですが、道具にあまり頼らずにチューニング出来るので非常に便利です。

手順

  1. 音叉の音をたよりに3弦をAの音にチューニングする
  2. チューニングした3弦の音(A)と4弦の5フレットの音を合わせる
  3. チューニングした3弦の5フレット(D)と2弦の開放弦の音を合わせる
  4. チューニングした2弦の5フレット(G)と1弦の開放弦の音を合わせる

▼ウィットナー社音叉(合皮革ケース付き)※「A=442Hz」

まとめ

ベースのチューニング方法はこのようにいくつもあります。チューニング用具やアプリなど種類が多く悩むところですが、感知する音程の精度には差がありますのでその点も注意して探すようにしましょう。

もちろん練習を重ねて慣れてくれば最終的に自分の耳だけでチューニング出来るようになってくることもありますので、そのために始めのうちはチューニング用具を活用しつつそれぞれの音を意識して聴いてみるのも良いかもしれませんね。

初心者の方は、こちらの記事も参考にしてみてください。ベースのメンテナンス方法など知っておくと便利な情報がまとまっています。

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Koji Kawando /
ビギナーズ編集部 ライター

高校時代には吹奏楽部、大学時代にはビッグバンドと軽音楽部に所属。最近では一眼レフを衝動買いしたのでカメラの勉強中。無類の飲み会好き。

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