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【初心者向け】サッカーJリーグ観戦の楽しみ方|基礎知識まとめ
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
「スポーツ観戦は好きだけれども、サッカーのJリーグは初めて見る」という人は、Jリーグに関しての知識を増やしておきたいですよね。
Jリーグについて知っておいた方が知らないよりも、観戦を楽しめます。
この記事では、Jリーグの歴史、仕組み、記録、注目の選手を紹介します。さらに、Jリーグを観戦するための方法も解説しましょう。このページを参考にして、Jリーグ観戦で、お気に入りのチームを見つけましょう。
目次
Jリーグの歴史を知ろう
日本サッカーのプロ化の動きは、1988年3月、アマチュアの日本サッカーリーグ(JSL)が「JSL第一次活性化委員会」を設置したことによって始まりました。
1989年3月に日本サッカー協会は「プロリーグ準備検討委員会」を設置し、1990年にプロリーグの参加条件が決まり、1991年にJリーグ(日本プロサッカーリーグ)が設立されました。
Jリーグ誕生後、シーズンが開幕したのは、1993年5月15日です。はじめは10クラブしかありませんでしたが、1994年には12クラブになり、ジーコ選手など、世界的に有名なプレイヤーもJリーグのチームに加わりました。
1995年以降毎年のようにチーム数は増え、2019年現在、J1・J2・J3あわせて58チームにまで発展しています。
- 参考:Jリーグの歴史
- 参考:2019Jリーグ クラブ編成
Jリーグの仕組みを知ろう
Jリーグ観戦をより楽しむために、日程や試合方式を紹介します。リーグ戦以外にもカップ戦がありますので、その詳細も見ていきましょう。
日程や試合方式について
Jリーグは2月下旬から12月初旬まで行われます。ホームとアウェイで1回ずつ敵チームと戦い、試合は全部で第34節あります。
また試合は金・土・日に行われることが多く、勝ったチームに3点、引き分けは1点、負けたチームは0点の勝ち点がつきます。
勝ち点の多いチームがリーグ優勝です。総勝ち点が同じだった場合、得失点差などによって、優勝チームが決まります。
J1~J3まである
Jリーグは、J1、J2、J3と3つに分かれ、優勝賞金や昇格・降格の違いがあります。
Jリーグ | 優勝賞金 | 昇格・降格 |
---|---|---|
J1 |
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|
J2 |
|
|
J3 |
|
J2の下位2クラブがJ3に降格、J3の上位2クラブがJ2に昇格 |
リーグ戦以外にもカップ戦がある
Jリーグには通常のリーグの試合だけではなく、ルヴァンカップや天皇杯などの国内カップ戦、AFCチャンピオンズリーグやFIFAクラブワールドカップなどの国外カップがあります。それぞれの日程などを見ていきましょう。
国内カップ戦について
3月~10月に開催するJリーグYBCルヴァンカップは、J1の18チームとJ2の2チームによって行われる国内カップです。
はじめはJ1の14チームとJ2の2チームによってグループステージ、プレーオフステージを行い、そこで勝ち上がったチームと鹿島、浦和、川崎F、広島によってトーナメント試合を進めます。
J1やJ2のチームだけではなく、アマチュアも参加する天皇杯という国内カップもあります。アマチュアのチームは、大学のクラブも含まれます。
天皇杯の試合は、5月から翌年1月まで開催され、全88チームでノックアウト形式で優勝者を決めます。
- 参考:JリーグYBCルヴァンカップ
- 参考:天皇杯
国外カップ戦について
アジア各国の強豪チームで競い合う「AFCチャンピオンズリーグ」(ACL)という国外カップ戦も有名です。
2019年は日本からは、鹿島、浦和、川崎F、広島が参加し、2月に始まり決勝戦は11月に行われます。AFCチャンピオンズリーグの優勝チームは、FIFAクラブワールドカップという世界選手権に出場できます。
FIFAクラブワールドカップは以前は大陸ごとの優勝チームと開催国のチームで行われていましたが、2021年大会から24チームが参加でき、4年に1度の開催に変更される予定です。
記録で見るJリーグ
最多優勝チーム、歴代得点王、ギネス記録、最年少ゴール記録など、Jリーグの中の印象的な記録を紹介します。
J1最多優勝はアントラーズ
J1の中でもっとも優勝しているチームは、鹿島アントラーズです。優勝した年は、次の通りです。
- 1996年
- 1998年
- 2000年
- 2001年
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 2016年
1996年から2016年まで、合計8回優勝しています。また、天皇杯も5回優勝し、2018年には、AFCチャンピオンズリーグのチャンピオンになっています。
さらに、2016年のFIFAクラブワールドカップにて2位という実績を持っているチームです。
歴代得点王
J1の通算得点ランキング1位は、441試合に出場し、184得点決めているジュビロ磐田の大久保嘉人選手です(2019年7年20日現在)。またJ1の歴代得点王は、次の通りです。
年 | 選手名 | チーム | 得点 | 試合数 |
---|---|---|---|---|
1993年 | ディアス | 横浜マリノス/横浜F・マリノス | 28得点 | 32試合 |
1994年 | オルデネビッツ | ジェフユナイテッド市原/ジェフユナイテッド千葉 | 30得点 | 40試合 |
1995年 | 福田 正博 | 浦和レッズ | 32得点 | 50試合 |
1996年 | 三浦 知良 | ヴェルディ川崎/東京ヴェルディ | 23得点 | 27試合 |
1997年 | エムボマ | ガンバ大阪 | 25得点 | 28試合 |
1998年 | 中山 雅史 | ジュビロ磐田 | 36得点 | 27試合 |
1999年 | 黄善洪 | セレッソ大阪 | 24得点 | 25試合 |
2000年 | 中山 雅史 | ジュビロ磐田 | 20得点 | 29試合 |
2001年 | ウィル | コンサドーレ札幌 | 24得点 | 26試合 |
2002年 | 高原 直泰 | ジュビロ磐田 | 26得点 | 27試合 |
2003年 | ウェズレイ | 名古屋グランパスエイト | 22得点 | 27試合 |
2004年 | エメルソン | 浦和レッズ | 27得点 | 26試合 |
2005年 | アラウージョ | ガンバ大阪 | 33得点 | 33試合 |
2006年 | ワシントン/マグノ アウベス | 浦和レッズ/ガンバ大阪 | 26得点/26得点 | 26試合/31試合 |
2007年 | ジュニーニョ | 川崎フロンターレ | 22得点 | 31試合 |
2008年 | マルキーニョス | 鹿島アントラーズ | 21得点 | 30試合 |
2009年 | 前田 遼一 | ジュビロ磐田 | 20得点 | 34試合 |
2010年 | 前田 遼一/ケネディ | ジュビロ磐田/名古屋グランパス | 17得点 | 33試合/31試合 |
2011年 | ケネディ | 名古屋グランパス | 19得点 | 31試合 |
2012年 | 佐藤 寿人 | サンフレッチェ広島 | 22得点 | 34試合 |
2013年 | 大久保 嘉人 | 川崎フロンターレ | 26得点 | 33試合 |
2014年 | 大久保 嘉人 | 川崎フロンターレ | 18得点 | 32試合 |
2015年 | 大久保 嘉人 | 川崎フロンターレ | 23得点 | 32試合 |
2016年 | レアンドロ/ピーター ウタカ | ヴィッセル神戸/サンフレッチェ広島 | 19得点 | 31試合/33試合 |
2017年 | 小林 悠 | 川崎フロンターレ | 23得点 | 34試合 |
2018年 | ジョー | 名古屋グランパス | 24得点 | 33試合 |
参考:通算得点ランキング
三浦知良選手が持つギネス記録
日本サッカー界のレジェンドである三浦知良選手は、ギネス記録とJリーグ最年長出場記録を持っています。
ギネス記録として認定されているのは、50歳14日の得点での「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」です。さらに、52歳と134日(2019年7月10日現在)というJリーグ最年長出場記録も更新し続けています。
最年少ゴールは15歳
J1の最年少ゴールは、森本貴幸選手の15歳と11カ月28日です。Jリーグ全体の場合、J3の試合でゴールを決めた久保建英選手の15歳10カ月11日です。
ちなみに久保選手は、J1でも17歳2カ月22日に初ゴールを決め、J1史上2番目となる記録を持っています。
注目の日本人選手
今活躍している日本人選手は、次の通りです。
- 中村俊輔選手
- 宇佐美貴史選手
- 前田大然選手
各選手の経歴などを紹介していきましょう。
中村俊輔選手
中村俊輔選手は、日本代表、Jリーグベストイレブン、JリーグMVPに選出された実績を持ち、スコットランドのセルティックでプレイしていたときは、スコットランド・プロサッカー選手協会年間最優秀選手などにも選ばれた実力の持ち主です。
日本では、横浜F・マリノスでプレイしていた期間が長く、2017年には、ジュビロ磐田に移籍しました。中村俊輔選手のプレイの特徴は、精度の高いフリーキックです。フリーキックに関しては、世界からも評価されています。
- ポジション:MF
- 生年月日:1978年6月24日
- 身長:178cm
- 体重:71kg
宇佐美貴史選手
ガンバ大阪からキャリアをスタートさせた宇佐美貴史選手は、ドイツのバイエルン、ホッフェンハイム、アウクスブルク、デュッセルドルフでプレイし、2019年現在、ガンバ大阪に在籍しています。
日本代表として活躍しているほか、Jリーグではベストイレブンにも選出されています。宇佐美貴史選手のプレイの特徴は、スピードやパワーのあるドリブルやシュートです。
- ポジション:MF
- 生年月日:1992年5月6日
- 身長:178cm
- 体重:69kg
前田大然選手
前田大然選手は、松本山雅FCからキャリアをスタートさせ、期限付きで水戸ホーリーホックに移籍し、2019年には、初めて日本代表に選ばれました。
また、2019年7月21日、ポルトガルのCSマリティモに2020年6月30日までの期限付き移籍が発表され、海外でのサッカーキャリアを始めます。プレイスタイルの特徴は、とにかく足が速く、相手を抜き去り、シュートを決められる力を持っていることです。
- ポジション:FW
- 生年月日:1997年10月20日
- 身長:173cm
- 体重:67kg
注目の外国人選手
今、Jリーグで活躍している注目の外国人選手は、次の通りです。
- アンドレス・イニエスタ選手
- ダビド・ビジャ選手
- イサーク・クエンカ選手
各選手のキャリアや実績などを見ていきましょう。
アンドレス・イニエスタ選手
現在、ヴィッセル神戸に在籍しているアンドレス・イニエスタ選手は、「スペインの至宝」と言われるほど、世界的に有名なプレイヤーです。
スペインでは、FCバルセロナでプレイし、32ものタイトルを制覇した実績を持ちます。スペイン代表としては、南アフリカW杯での優勝経験もあります。
アンドレス・イニエスタ選手の特徴は、驚異のパスセンスとテクニックです。相手ディフェンダーの間を切り裂くパスは、他のスター選手からも、絶賛されています。
また、キャリアを重ねるごとにシュートも上達し、フィジカルも強く、「世界最高のMF」と称されるほどの才能を持っています。
- ポジション:MF
- 生年月日:1984年5月11日
- 身長:170cm
- 体重:68kg
ダビド・ビジャ選手
アンドレス・イニエスタ選手とともに、スペイン代表としてプレイしたこともあるダビド・ビジャ選手は、ヴィッセル神戸で活躍しているFWのスター選手です。
UEFA欧州選手権得点王やFIFAワールドカップ南アフリカ 得点王などの実績があり、名門バルセロナでは、リオネル・メッシ選手ともプレイしていました。
ダビド・ビジャ選手の特徴は、スピード、両足のシュート力ともに世界トップクラスであり、ゴール数は、スペイン代表の最多記録を保持しています。こうした攻撃力だけではなく、パスセンスなどを評価している人もいます。
- ポジション:FW
- 生年月日:1981年12月3日
- 身長:176cm
- 体重:69kg
イサーク・クエンカ選手
イサーク・クエンカ選手は、FCバルセロナなどでプレイし、UEFAスーパーカップやクラブワールドカップなどのタイトルを獲得しているスタープレイヤーです。2019年は、サガン鳥栖に在籍しています。
プレースタイルの特徴は、さまざまなポジションを担えるユーティリティープレーヤーであり、クロスボールも得意なところです。身体能が高いとは言えませんが、抜群のテクニックによって、相手選手を圧倒しています。
- ポジション:FW / MF
- 生年月日:1991年4月27日
- 身長:179cm
- 体重:68kg
Jリーグの試合を見に行こう
Jリーグの試合を見に行く前に、チケット入手方法やチケットの値段、観戦に持っていくものについて知りましょう。
チケット入手方法は3通り
サッカー観戦のチケットは、コンビニで購入できます。コンビニに設置している機械を操作して、クラブや日程を選ぶだけです。コンビニに立ち寄った際についでに購入できますし、その場で発行されます。
他の入手方法には、インターネット予約があります。会員登録する必要がありますが、コンビニで発券できるため、手間はかかりません。
またスタジアムに行ってチケットを購入することもできます。現地では当日券しか販売していなく、人気試合などは売り切れている可能性がありますので、注意しましょう。
チケットの値段と席種を知っておこう
スタジアムの席は、メインスタンド、バックスタンド、ゴール裏に分けられます。値段は、席だけではなく、クラブ、会場、対戦相手などによって変動します。
最も安い席は、ゴール裏ですが、基本的には応援するための場所であり、落ち着いて試合を見られない可能性があります。メインスタンド、バックスタンドであれば、値段は上がってしまうものの、落ち着いてサッカー観戦を楽しめます。
観戦に持っていくもの
サッカー観戦に持っていくものは、次の通りです。
- チケットは必須
- レインコートやビニール袋があると便利
- ビン・カンは持ち込み禁止
それぞれを詳しく紹介します。
必須なのはチケットだけ
絶対に忘れてはいけないものは、チケットだけです。チケットがなければ、入場できません。スタジアムへの入場後、食事をするために、あるいはサッカーグッズを購入するために、外に出ることは可能です。
その際もチケットを必ず持っていきましょう。チケットを持っていないと、再入場できません。
レインコートやビニール袋があると便利
試合当日、雨の予報が出ているときは、レインコートを用意しておきましょう。スタジアム内で傘をさして試合を見ることはできません。スタジアムの行き帰りは、折り畳み傘を使いましょう。
また、カバンを置く場所が座席の下ですので、雨や汚れを防ぐために、カバンが入る大きさのビニール袋があると便利です。
ビン・カンは持ち込み禁止
スタジアム内にビンやカンを持ち込みできません。他にも、花火、爆竹、発煙筒、ガスホーンなども持ち込み禁止です。入場の際には、手荷物検査もありますので、事前にスタジアムのルールを調べておきましょう。
また試合でコールをかけるとき、拡声器の使用を避けるなど、さまざまなマナーもあります。「周囲に迷惑をかけない」と意識しながら、サッカーの試合を観戦しましょう。
ネットでは一味違った観戦方法も楽しめる
スタジアムに行くのではなく、ネット配信サービスを利用してサッカー観戦を楽しむことも可能です。おすすめのサービスは、DAZN、YouTubeの専門チャンネルです。
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こちらの記事ではその他の、Jリーグを視聴できるサービスについて紹介していますので、ぜひご覧ください。
サッカーとJリーグを知って観戦を楽しもう
サッカーJリーグを観戦するためには、その歴史や仕組み、さまざまな記録、今活躍している選手などについて知っておきましょう。さらに、チケットの入手方法やマナー・ルールについても理解を深める必要があります。
スタジアム以外でサッカーを観戦する方法もありますので、忙しい人は、ネット配信サービスをおすすめします。サッカーとJリーグを知り、観戦をより一層楽しんでみませんか。
サッカーでおさえておきたい基本的なプレーな用語、練習方法についてこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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