BASKETBALL

更新

バスケットボールでのシュートの打ち方のコツから種類までを解説

バスケットボールでのシュートの打ち方のコツから種類までを解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

男子日本代表が2019年FIBAワールドカップ出場への切符を手に入れたこともあり、現在日本国内ではバスケットボールへの関心が高まっています。

今までバスケットボールに触れたことがなかった人も、バスケをする機会が増えているかもしれません。

バスケをするならシュートをかっこよく決めたいですよね。バスケのシュートにはさまざまな種類があり、打ち方にも独特のコツがあります。

これらのシュートを覚えてそれぞれの基本フォームを体にたたき込めば、試合で大活躍できるはずです。

シュートを打つコツ

バスケットボールでシュートを打つときのポイントは、「全体のリズム」です。バスケで綺麗なシュートフォームを保ち続けるには、シュート全体を通してのリズムを保たなければなりません。

シュート全体の流れは、大きく3つの段階に分けられます。

  • ボールをもらう
  • シュートを打つ
  • シュートを打った後

これら一連の動作をリズムよくスムーズにできることが大切です。この3つの段階の中どこかでぎこちない動きをしてしまうと、綺麗なシュートフォームは保てません。

逆に3つの段階すべてを意識し、しっかりスムーズに打つことが可能になれば美しいフォームで打てるようになります。

体に1本の軸を意識する

シュートを決めるために最も重要なのは、「体に1本の軸を作るよう意識する」ことです。この軸を作れないとシュートを決めることができません。

一度シューターとして成功を収めている選手たちのシュートフォームを観察してみてください。シュートがうまい選手はみんな、体に1本の軸が通っていることを確認できます。

体に1本の軸が通っている状態は、ボディバランスがよくて体をコントロールできていなければ作りだせません。

逆に体に1本の軸が通せていない状態でのシュートは、バランスボールの上でシュートを打っているのと同じ状況になります。

つまりボールをリングに入れるようにコントロールしたいのであれば、まずは自分の体をコントロールできるようになることが大切です。

このことをスルーしたまま闇雲にシュートを練習していても、入るようにならないことを肝に銘じておきましょう。

シュートを打つには体勢が重要

シュートフォームを綺麗に保つには、ボールを貰う前から体勢を整えておくことも大切です。シュートは下半身を使って打つので、構えを意識するとシュートのリリースを早くできるのです。

具体的な方法を次に紹介するので、自分で再現してみて下さい。

  • 脚を肩幅に開いた状態でひざを軽く曲げ、お尻を落とした姿勢をとる
  • つま先をゴールに向け、軸足でないほうの脚を少し前に出す(右利きの人は右足)
  • ボールを胸の前にセットする
  • ゴールに目を向けて集中する
  • 利き手を前に出すようにシュートを打つ

※利き手・利き足を前に出すことにより体のねじれを防げるので、効率よくボールに力を加えられます。

ただしプレイヤーひとりひとりでしっくりくるスタンスは異なり、脚を通常より広く開いたほうが安定してシュートが打てるという選手がいることは確かです。

自分自身が最もしっくりくるシュートスタンスを体得するためには、反復練習が欠かせないものとなります。

ボールの持ち方を意識する

ボールの適切な持ちかたを意識することで、グッとシュートが打ちやすくなります。まず準備段階としてひじ幅を肩よりも若干狭くして脇を締め、ボールに力を伝えやすくしておきます。

また右手の手のひら(右手が利き手の場合・左利きの人は左手のひら)は、ボールにべったり付けず少し浮かせた状態で、親指と人差し指でY字をつくるようにしてください。

その際、左手は、ボールをリリースするときに無駄な力を付加してシュートの軌道を乱さないよう、ボールに添えるだけにします。ボールの持ちかたのコツをリストにして、下にまとめました。

  • 手首を返してボールを持つ
  • 手のひらでボールを触り過ぎないようにし、利き手(打つほうの手)を可能な限りリラックスさせる
  • ボールの両サイドを右手と左手で持ち、右手親指と左手親指でT字をつくる(右親指がTの下部分(❘)・左親指がTの上部分(ー))
  • 利き手の逆の手は添えるだけ
  • ひじと体をリングに向ける

毎回同じフォロースルーを意識する

シュートが上手なプロバスケ選手を観察していると、彼らは必ずしっかりとフォロースルーをしています。毎回同じフォロースルーを意識することも、シュートを打つときの重要なポイントです。

毎回同じフォロースルーでシュートを打てるようになれば、安定したシュート率を保つことが可能になります。フォロースルーのコツをリストにまとめて下に記載したので、実践してみて下さい。

  • 腕をしっかり伸ばす
  • 手首を使い、スナップをかける
  • スナップをかけた後の指先をきちんとゴールに向ける(綺麗なバックスピンがかかる)
  • 意識は手ではなく体全体、そしてゴールに向ける    

代表的なシュートの種類を紹介

バスケットボールにはさまざまなシュートがあります。相手チームのディフェンス攻撃に対して、シュートを使い分けることができるよう、複数のシュートを反復練習しましょう。

バスケットボールにおいては、シュートセレクションが多い選手が求められるのです。

得点別のシュート

バスケットボールのシュートは、自分とリングとの距離、そしてシュートを打つ状況によって点数が分けられています。得点別にシュートを分類すると、次の3種類になります。

  • 2ポイントシュート
  • 3ポイントシュート
  • フリースロー

2ポイントシュート

リング付近から3ポイントラインまでの距離の間でシュートを決めた場合、2点が得点に加算されます。試合中に打つことが最も多いシュートで、このシュートの積み重ねが試合の得点の土台となります。

3ポイントシュート

3ポイントラインを超えた位置からのシュートで、シュートが決まれば3点が加算されます。1本成功の得点が大きいので、試合中にかなり重要となるシュートです。NBAで活躍しているステフィン・カリーが、3ポイントシュートを得意としています。

フリースロー

試合中、シュートを打つ際に相手からのファールを受けた場合や、相手チームのファールが1Q(クォーター)内で5回を超えたときなどに与えられるボーナスフローです。

なお、チーム全体のファールが4回を超えると5回目からは、シュート体勢以外のファールの場合でも2本のフリースローを打てます。その他、フレイグラントファール(※)やテクニカルファール(※)が起こった場合にも与えられます。

こちらのシュートは、1本決まると1点が加算されます。フリーフローは、止まった状態のまま誰からも邪魔されずに打てるため、成功確率を上げておくべき非常に重要なシュートです。フリースローからの得点は、試合結果を左右する1点にもなり得ます。

  • (※)フレイグラントファール:スポーツマンシップに反している悪質なファール
  • (※)テクニカルファール:審判または相手チームに対して暴言を吐いたり、ボールや器具などを蹴る・殴るなどをした場合に与えられるファール(この場合は1本のフロー)

基本のシュート

次の2つはすべてのシュートの基本です。試合中、頻繁におこなうシュートとなるので、しっかりと把握しておいて下さい。

セットシュート

セットシュートは、立ったままの状態で、頭の上や胸の前で構えてシュートする方法です。女性に多くみられる両手でおこなうものと、男性がよくおこなう片手での「ワンハンド・セットシュート」の2種類があります。

体がぶれないシュートなので、正確に決められ遠くにボールを飛ばすことが可能です。そのため、主にフリースローやミドル・ロング・3ポイントシュートに使用されます。

ただし、シュートの打点が低いため、ディフェンスにカットされやすいのが注意点です。

セットシュートには、ジャンプシュート・ジャンピングシュート・フェイドアウェイシュート・バンクシュートなどの種類があります。ワンハンド・セットシュートのフォームをしっかりと確立させたら、これらのシュートにもチャレンジしてみてください。

レイアップシュート

レイアップシュートは、走りながらリングにジャンプし、下からボールを片手で持ち上げてリリースするシュートです。バスケを始めた人が最初に練習するシュートのひとつで、はじめは難しいと感じますが、右手・左手ともに打てるようにしておきましょう。

レイアップシュートにも、セットシュートと同じく、レイバックシュート・オーバーハンドレイアップ・フィンガーロールなどの種類があります。

次にベースとなるレイアップのフォームを記載しますので、基本に忠実に再現できるようになったら、これらのバリエーションにも挑戦してみてください。

【レイアップシュート(ランニングシュート)のやり方】

  1. 右サイドからゴールに向かい、ドリブル
  2. リングに近づく
  3. 左足で踏み切り、空中でボールを持つ
  4. 右足で一歩目のステップを踏む
  5. 二歩目の左足で、リングに向かってジャンプする
  6. ボードの四角枠の角部分やや上を狙い、ボールをリリース

レイアップシュートは、体をリラックスさせ、無駄な力を入れないことがポイントです。また、ボールは放り投げるのではなく、ゴールにボールを置いてくる感じでリリースしましょう。      

背の低い選手の武器になるフックシュート

フックシュートとは、ゴール近くでディフェンスのブロックを避けつつ、もう片方の手でゴールに放つシュートのことをいいます。

斜めだったり横向きだったりとゴールに対して正面を向いた体勢ではおこなわないため、難易度の高いシュートではあるものの、身に付ければ背の低い選手の大きな武器になります。

ふわりと浮かせて打つフローターシュート

ディフェンスのブロックを避けるため、高くボールを浮かせ上から落とすシュートで、日本代表の富樫選手が得意としています。

通常のシュートと同様、片手かつオーバーハンドで押し出す感覚で打つのですが、コントロールが若干難しいので上級者向けのテクニックだといえます。

バスケの花形ダンクシュート

ボールをバスケットリングの真上から強くたたき込むシュートです。なお正しい英語では「ダンクショット(dunk shot)」といいます。

身長が高く、身体能力の高い選手にしかできない、バスケにおいては花形のシュートで、バスケをする人なら「いつか成功させたい」と憧れるプレーのひとつです。

チーム連携が不可欠なアリウープ

アリウープとは、見方からのボールを空中でキャッチしてダンクするシュートです。タップシュートのダンク版だとイメージしてください。

ジャンプ力や耐空距離が高い人にしかできず、試合でかなり盛り上がるシュートとして、NBAのファインプレー特集などでよくみられます。チームメイトとの連携が不可欠で、息がぴったり合っていないと成功しません。

シュートの練習方法

シュートを上達させるために効果的な、3つの練習方法を紹介していきます。いずれにせよ繰り返して練習することが上達への近道です。

自分のシュートフォームを客観視しながら、狂いのないフォームを確立させていって下さい。

まずはゴールに近い位置から練習する

はじめから適度な距離からのシュートを練習するのがよいという人がいるかもしれません。しかしここでは、まずはゴールに近い位置から練習をはじめて、少しずつゴールとの距離を話していくやり方をおすすめします。

ゴール下のシュートという基礎が覚えられていないと、遠くからのシュートが決まるはずがありません。逆に近い位置から打ったときのシュート率が上がれば、ミドルやロングシュートも次第に入るようになります。

このように、シュートレンジを徐々に広げていく方法は、試合で使える基本が身につく練習法です。

シャドーシュートで練習する

ボールを使わず、シュートの動きをシャドーでおこなう方法も挙げられます。自分のひざやスタンスの広さ、ひじの角度、手のひらの感覚、左手の添えかた、ボールをリリースする位置など、角度を変えながらいろいろ試してみて下さい。

自分が最もしっくりとくるフォームを探しながらおこなって下さい。

シュートを動画で撮影し確認する

自主練習中のシュートフォームを、スマホなどで撮影してチェックする方法は、客観的に自分のシュートフォームをみることで改善点を発見できます。

確実に正しいフォームを身に付けるため、早速試してみて下さい。

その際には、「HomeCourt」というスマホアプリがおすすめです。シュート練習を録画すれば、どのエリアが苦手かなど、改善点が一目瞭然に理解できる数値分析をしてくれます。

シュートフォームをスローで観ることもできるので、効率よく改善することが可能です。

HomeCourt - The Basketball App
HomeCourt – The Basketball App
開発元:NEX Team Inc.
無料
posted withアプリーチ

バスケットボールのシュートは繰り返しおこない感覚を掴もう

NBAプレイヤーや日本代表として活躍しているプロの選手たちの試合は、とてもエネルギッシュでかっこよく、観戦しながら興奮してしまいます。

彼らの動きは実にしなやかで、いとも簡単にシュートを決めているかのように見えますが、あれほどのシュート率をキープし続けることは並大抵のことではありません。

シュート率の高さはいかにシュートフォームを正確に再現できるかにかかっています。そのため、バスケットボールのシュート練習は正しいシュートフォームを意識しながら繰り返しおこない、シュート成功の感覚をつかむことです。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

ビギナーズTOPページ