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テニスのサーブを上手に打つために!知識を学び練習して上達するコツ

テニスとサーブという関係は、切っても切れないくらい大切なものです。サーブがどうしても苦手だという人は、フォームや練習方法が間違っているのかもしれません。ここではサーブが苦手だという人のために、どのように練習をすればよいのかチェックしていきましょう!
テニスのサーブを上手に打つために!知識を学び練習して上達するコツ

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サーブがいかに上手に打てるかで、試合の勝敗も変わってくるというのは、テニスを始めた人は薄々感じているのではないでしょうか。

プロの試合を見ていても、ダブルフォルトになったりする選手もいるので、プロでさえ難しいと感じるのがサーブです。

サーブが入らないと試合にならないため、サーブが苦手だと感じている人は、打てるコツから学んでいきましょう。

テニスのサーブには、いくつかの種類があるため、自分に合いそうな方法を選んでみてください。

テニスのサーブとは

テニスのサーブは「フラット・スライス・スピン」という3つの種類があります。それぞれの打ち方の特徴をよく理解した上で、練習を行ってみてください。

テニスの勝敗に影響する重要なショット

テニスの試合を始める前には「トス」というものを行い、コインの表裏でサーブをする権利やコートを選ぶ権利、レシーブを受ける権利が選べます。

多くの選手たちは、トスを勝ち取ったら、サーブをする権利を選びます。それほどサーブは、試合の勝敗を左右する大切なものなのです。

サーブは、自分のリズムで打てるショットなので、サービスエースが決まったり、相手のゆるく返ってきた返球で、チャンスボールを決められる確率が高くなります。

試合に勝つためにはサービスゲームをキープし、相手のサービスゲームをブレイクできるかが、負けるか勝つかの分かれ道になります。例えば、プロは1回目に失敗しても、2回目のサーブも思い切り相手のエリア内に打ち込んでいきます。

しかし、初心者は1回目が失敗してしまうと弱気になってしまい、何が何でも決めたいため、2回目のサーブで弱く打ってしまうのです。それが相手からするとチャンスボールとなってしまい、反対に点数を取られてしまうという流れになってしまいます。

サーブの種類は主に3つ

3種のサーブは、身体の使い方はあまり変わらず、打点までの腕の振りだしの方向が異なってきます。それぞれの特徴を表でまとめました。これらを使い分けながら、試合を進めていきましょう。

フラットサーブ

    特徴
  • 回転をかけずにスピードを出せる。
  • 軌道は直線的で相手のサービスボックル内にまっすぐに打ち込める。
  • ノータッチエースが決まりやすい

ボールの真後ろにラケット面を当てて回内運動を使って、狙った方向にラケットを思い切り振り抜くことでフラットサーブを打つことができます。

この打ち方のメリットはスピードが出しやすいうえに自分の狙ったところがイメージしやすい点です。しかし、回転がないためコントロールが効きにくくネットしやすいというデメリットもあります。

スライスサーブ

    特徴
  • 進行方向に対し横に回転がかかった状態のボールになる
  • 回転がかかることでバウンドが低くなる
  • 右利きの場合は軌道は左へいき、バンドしたあとも左に切れる

ボールの真うしろに当て、打ちたい方向に向かってラケットをほぼ直角にして振ることでスライスサーブを打つことができます。速いスピードを出したいときはボールの真後ろと真横の中間をヒッティングポイントとして振るとスピードが出ます

メリットは回転がかかっているのでサービスボックスに入りやすく、セカンドサーブにも使える点です。また高さを変えたりコースを変えたりなど回転のかけ方を変えるだけで自在にボールが飛ぶ方向を変えることができます。

その反面スピードが遅くフラットサーブよりも遅いサーブになってしまいます。

スピンサーブ

    特徴
  • 進行方向に対し巡回転がかかる
  • 右利きの場合高い軌道から落ちて右方向へ高くバウンドする

ボールの真後ろを当て打つ方向に直角に振ることで打つことができます。スピードを速くするにはボールの真うしろと真横の中間地点をヒッティングポイントとして前に向かって振ることで速くなります

メリットはサービスボックスに入りやすくファーストサーブでも使いやすい点。また相手のバック側に球が飛んだ時非常に打ちにくい球になることや回転のかけ方を変えると変化がつけやすい点もメリットです。

デメリットは中途半端な球を打ってしまうと相手に打ち込まれる点とフラットサーブよりも球が遅いことです。

サーブを上達させるには正しいフォームが重要

正しいフォームを知るためには、自分の現在のフォームを撮影してチェックするのが一番分かりやすいです。

正しくないフォームをいくら練習しても意味がないため、フォームが安定するまでは、量よりも質を重視して練習してください。

自分のフォームを確かめるために、カメラを真横と斜め前に設置し、何球か打って自分のフォームをチェックするのもひとつの方法です。

正しいフォームのチェックポイントは、次のようなものがあげられます。

  • サーブトスのときに、弧を描くような腕の動きではなく、まっすぐ上にあげているか
  • フォロースルーを体の右側に振り抜いているか(右利きの場合)
  • 右手と左足が直線になるように打っているか

これらを意識しながら正しいフォームを身につけてきましょう。

日本では、放送されるテニスの試合が少ないですが、インターネットの動画配信サービスを利用してテニスのライブ中継でプロのフォームを見てみましょう。以下の記事では、テニスのライブ中継が観られる動画配信サービスをご紹介しています。

基本的なサーブのコツ

基本的なサーブを体にしっかりと染み込ませるまで繰り返し行ってください。

スライスサーブやスピンサーブなどの前に、基本からしっかりコツを身につけていきましょう。

グリップの握り方も重要

グリップの握り方ひとつで、フォームが変わってしまいます。サーブを打つ方法としては次のようなことが適しています。

  • 正しいサーブの打ち方では「コンチネンタルグリップ(薄いグリップ)」が最適
  • 包丁を握るようにラケットを持つ

メリットとしてあげられるのは、回転がかけやすくプロネーションを使いやすくなることです。サーブやフォアハンドにとって重要な技術です。サーブフォームでは、このグリップの持ち方が基本です。

トスはまっすぐ上に高く上げる

ボールをまっすぐ上に上げるのは、簡単そうに見えて、実際に行ってみると難しいものです。しかし、コツさえつかめば楽しく感じられます。正しいフォームで、トスを行って練習してみてください。

トスはまっすぐ上に上げるコツ

弧を描くように上げるトスは、真上に上がりません。横方向のずれが出やすくなってしまいます。

上げた位置に真っすぐ戻ってくるように、上げたほうが安定しやすくなります。また、ボールは握らず、手のひらが上を向いたまま、そっと上に置くように投げてみてください。

上にトスを上げる際は次のことに意識してみましょう。

  • ボールを握らず手のひらに軽く載せる
  • 手のひらが上を向いたままそっと上に置くように投げる

ボールを握って上に投げるのではなく、上にボールを置くようなイメージで、自然と手から離すようにしてみてください。

また、ボールは回転をさせないこともポイントです。ヒジや手首が曲がらないように気をつけてください。

トスを高く上げるコツ

「スピードが出ない」「回転があまりかからない」というときはトスが低い場合が多いです。低いトスの場合は、スピードや回転させるサーブが打ちにくくなってしまいます。

高く上げるには脇を伸ばすように意識しましょう。自分の脇をぐっと伸ばすことで大きくトスが上がります。サーブがうまい人はトスが高い傾向にあります。

慣れないうちはブレるのが怖くて、低い位置のトスになってしまいますが、脇をしっかり伸ばして、ボールを上げるようにしてみてください。

きれいなトロフィーポーズを意識する

トロフィーポーズというのは、トスを上げるときに3つの流れになる動きのことを言います。

正しいフォームの確認ポイントは、次のようなポイントがあります。

  • トスを上げる
  • テイクバックする
  • 右利きの場合、左足に体重をかけて沈みこむ

これらのことを意識して、きれいな流れができるようにしてみてください。違和感なく、トロフィーポーズができれば、自然にサーブが打てるようになります。

スウィングは肩と上半身を意識して行う

スウィングはサーブをしたあとの動作のことです。ポイントを押さえて正しい動きをマスターしましょう。

肩の位置を意識する

肩を意識することでサーブに大切な「ひねる」動作がスムーズにできます。

  • トロフィーポーズをする(ラケットを持っているほうの肩が下がっている)
  • スイングする(ラケットを持っている肩が上がっている)
  • 同時に曲げていた足を伸ばし地面を蹴り上げるようなイメージにする

このような左右の肩の位置の入れ替えを意識してみてください。トスを上げたほうの肩の脇を締めるように引くと、簡単に体をひねる動作ができます。

左手で身体の回転を抑える

質の高いスイングをするために、次のことを意識してみてください。

  • サーブのスウィング動作で、身体は横向きから前向きに回転する
  • インパクトの際に左手を抱え込んで体の回転を抑える

回転を完全に止める必要はありません。

プロネーションを習得する

プロネーションとはスイングの際の「内旋」「回内」という2つの動きを合わせた動作のことです。

内旋とは上腕をひねる動き、回内とは前腕をひねる動きのことです。プロネーションの習得方法は次のようなことがポイントになります。速いサーブを打つためには必要な動作です。

  • インパクト時に手首が開かないよう意識する
  • 利き腕の手首を親指側に力を入れず、少しだけひねって手首が開かないようにする

スライスサーブのコツ

スライスサーブは、相手コートのサービスボックスに入りやすく、十分に攻撃性のあるサーブです。しっかりとスライスサーブのコツを掴んで実践してみてください。

地球儀を回すような厚い当たりで回転をかける

スライスサーブは、地球儀を回すような感覚で「払う」打ち方をすると良いです。

ボールの周りに沿って薄く当てるというイメージがありますが、厚い当たりにすることが重要なポイントとなります。

ついついインパクト付近で手首やヒジを使って手打ちをしてしまいますが、リターンを難しくさせるサーブにはなりません。次のようなことを意識しながらスライスサーブを行ってみてください。

  • スライスサーブをボールの外周に沿って薄く当てる
  • リンゴの皮をむくように巻き込む
  • ラケット面が中心に近いほど厚い当たりになる

回転がかかりつつも威力のあるスライスサーブになります。

攻撃的なスライスサーブを狙うなら高い打点を意識する

スライスサーブは低い打点でも打てるのですが、高いところから打つことにより、鋭い角度を付けられて、攻撃的なスライスサーブとなります。

攻撃的にエースを狙いにいくために、高い打点を打つように意識すると良いです。次のようなポイントに気をつけてみてください。

  • トロフィーポーズで、肩が下がらないようにする
  • ジャンプしながらサーブを打つ
  • サービスボックスの浅いエリアに切れていくようなボールを意識する

高い打点でしっかりと角度をつけながら打ち下ろしていきましょう。そうすることでサービスエースにもなりうるくらい攻撃的なスライスサーブとなります。

スピンサーブのコツ

スピンサーブはネットを越えてから急激に落ちるため、相手の不意をつくことができるサーブです。

スピンサーブを習得すると、ポイントが取りやすくなります。スピンサーブを打つコツをしっかり押さえて実践してみてください。

斜め前方向から縦の軌道を作るイメージで回転をかける

スピンサーブは、ボールに縦回転を与えることで、ネットを越えてから急に落ちるようなサーブです。

ラケットを斜めの前方向に振り出す途中で、縦の軌道を作ることをイメージしてください。次のようなポイントを押さえてみてください。

  • 上方向の外側に向かってラケット面を動かすイメージする
  • 前方向に振って縦回転をかけた厚い当たりのスピンサーブを打つ
  • 他のサーブと同じでラケット面とスイングの振り抜き角度を調整をする
  • ラケットの軌道をイメージする
  • 手首とラケットの角度を保つ
  • 頭の上か真うしろにトスを上げる
  • 膝を曲げて地面から力を使って蹴り上げ、腕が勝手に振られるように意識する

スピンサーブというと体を反り返して打つイメージがありますが、背中を痛めてしまう原因となるため気をつけてください。また、下から擦り上げて打とうとする人もいますが、ボールに回転がついても威力がなくなります。

スウィング前は手首を外にひねる

スピンサーブを打つときにやりがちなのは、トスアップのときに手首を自分のほう倒すことです。

プロでよく行う方法ですが、初心者の場合は難しく、思うようにスピンサーブが打てなくなります。慣れるまでは、次のような動作で行ってみてください。

  • トスアップの際に手首を外に倒す
  • 外側に倒し、打点での手首の形を準備した状態にしてスピンサーブを打つ

あとは振り抜くだけで高速回転がかかり、相手が打ちづらいサーブとなります。

テニスのサーブ練習方法

テニスコートでできるものと、自宅でもできる方法をいくつか紹介していきます。雨が降ったときの自主練習としても活用できるためおすすめです。

的を置いて打つ

自分の狙いたい位置にコーンやマーカー、ボールピラミッドなどを置き、狙いを定めて打つ練習をします。

大きすぎるとすぐに当たり、小さすぎるとなかなか当たらずに、モチベーションも下がってしまいます。そのため、自分のレベルに合ったサイズの的を選んで練習してみてください。

例えばボールを3つピラミッド状にして立たせ、うまくピラミッドをサーブで倒すような練習も良いでしょう。

徐々に当たってくるようになったら、今度はいくつかボールを1個ずつコート内に置いて、連続して当てるようにします。

2個までならまぐれということもありますが、3連続当てられるようになれば、完全にサーブをコントロールできている証拠です。ただ普通にサーブの練習をするよりも、効果的な練習です。

天井ギリギリにトスを上げる

腕を使うのではなくヒザを意識し、体全体を使って真上にボールを上げるイメージで行います。サーブの練習としては、室内で天井ギリギリまでトスを上げる練習をする方法です。トスのコントロール力が上がるため、安定したトスがあげられるようになります。

次のようなポイントに気をつけながら練習してみてください。

  • コップを持つような持ち方で投げると、指に引っかからず、無回転でトスをあげられる
  • 天井に当たらないように意識する

また、ボールが入っている缶を使ってトスを上げる練習もあります。

缶にボールを入れてそのまま上に出し、缶でキャッチします。上にあげるときに軌道がブレていたら、ボールが缶から出る際に縁に当たってしまって、うまくキャッチができません。

自宅でできる練習

雨が降っていたりテニスの練習が休みのときは、自宅でも簡単にできる練習方法を紹介します。

練習器具を使用する

「サーブアップ」という器具を使用して練習します。持ち運びやすいサイズで、価格も比較的安価なので、いつでもどこでもサーブのフォームが練習できます。

小さな手持ちがあり、真ん中にヒンジが付いていて間違った動きをするとヒンジが折れる仕組みです。サーブにとって重要な動きが身につき、スピードや回転がアップして、力強いボールが打てるようになります。

また、正しいフォームは手首や腕周りなどの故障を防いでくれます。ヒンジが折れないように練習していきましょう。

タオルで素振りする

タオルの先端を結び、重さをつけ素振りをします。ちょうど結び目でボールを打つようなイメージで、遠心力を感じながら振ってみてください。

最初は手打ちになってしまい、なかなかうまくいかないのですが何度も繰り返していくうちにタオルがうまく回るようになります。

最初から最後まで、遠心力を感じながら打ち、トロフィーポーズも一緒に行って、本当にラケットをスイングしているかのような軌道で練習していきましょう。

そうすることでサーブのフォームが体に馴染んでいき、サーブを打つときにも肩の力が抜けて、楽に打てるようになります。

こちらの記事では、上達するテニスの練習メニューを解説しています。サーブの練習法に加えて、バランス良くテニスが上達する練習法をご紹介しています。

テニスのサーブはフォームが重要

サーブは立派な攻撃手段として、十分にポイントを稼げます。しっかりとした基本のフォームを学んでから、他のサーブも習得してみてください。

どうしてもサーブは苦手意識があるという人が多いので、まずはそれを払拭させるために、練習して自信をつけてみてください。テニスコートや自宅で、サーブが好きになるくらいまで練習しましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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