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卓球のサーブを上手に打てるようになるには|種類や打ち方を紹介
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卓球のサーブは「攻撃の要」とも言われており、サービスエースを取ったり、試合展開を有利に進めるためにはとても重要です。
しかし練習を始めたものの、上手く行かずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここではルールやサーブの基本、さらにサーブの種類の特徴や習得するための方法について詳しく解説します。
目次
サーブのルールを確認
まずはしっかりとルールを確認しておくことをおすすめします。
- ボールを開いた手の平に乗せ、台のエンドラインより後ろで一旦静止する。
- トスは台より高い位置から16cm以上、真上に上げる。
- トスが落ちてきたところをサーブする。
- 自分のコートにボールを1バウンドさせて、相手のコートに入れる。
- ボールがネットに振れることを「レット」といい、再び打ち直す。
サーブを放ったボールが自陣のネットに引っ掛かると「サーブミス」となり、相手に得点が入ってしまいます。空振りの場合も同じなので注意しましょう。
サーブの基本
サーブは「低めのボールを打つ」ことを意識することが大切です。高めのボールしか出せないと相手にチャンスを与えてしまうからです。
低いサーブを打つコツは姿勢を落とし、打球点を下げることが重要になります。ただし下げすぎると、ネットに掛かりやすくなるので、少しずつ調整していきましょう。
また短めのサーブを打つことがおすすめです。これによって相手は台の前で対応せざるを得なくなり、スマッシュなどの攻撃が出しづらくなります。
第1バウンドをネット付近に落とすことを意識しましょう。また敵陣で2回ボールが跳ねる程度の球が打てれば成功です。
最初は上手くいかなくてもタイミングさえ分かれば、徐々に打てるようになるので継続して練習しましょう。
サーブの種類別の概要を紹介
サーブにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると6種類あります。ここでは個々のサーブの特徴とサーブの打ち方について紹介します。
- ロングサーブ
- 無回転ナックルサーブ
- 下回転サーブ
- 横回転サーブ
- 上回転サーブ
- しゃがみ込みサーブ
相手の意表つく「ロングサーブ」
ロングサーブは通常のサーブに比べて球速が速いので、状況によっては相手の意表を突くことが可能です。
「ラリーを早くした状態」と表現した方が理解しやすいのではないでしょうか?
初心者でも覚えやすいサーブの一つで、しかもラリーに感覚が近いため、慣れればすぐに習得できるかもしれません。
ロングサーブとは
前進回転をかけるサーブで、スピード感のあるボールを敵陣の深い所に打ち込むサーブです。
フォアハンドが打てれば、初心者でも比較的打ちやすいと感じるかもしれません。初めてサーブを習得するならロングサーブを覚えましょう。
ただしフォアで強い上回転ができなければ、逆にチャンスを与えてしまう可能性があります。さらにスピードが遅い球やサーブのコースが甘いと、打ち返されてしまうので注意しましょう。
ロングサーブを打つコツ
ロングサーブは、ラケットの握り方が必要です。
- 真上に高くトスを上げ、トスを上げた手を引き、重心を後ろ足に移動する。
- インパクト時はラケットの角度をある程度、やや被せ気味にする。
- ボールの上側をこするように意識して打つ。
- ラケットを後ろから、前に押し出すように振り抜く。
打球の打点を下げて、低い位置でのインパクトを意識し、後ろ足から前足への体重移動が上手くできれば、スピードの速いロングサーブが打てるようになるので、積極的に練習しましょう。
無回転のナックルサーブ
ナックルサーブは回転がかかっていないサーブのことをいいます。このサーブには、いったいどのような効果があるのでしょうか。練習法についても詳しく解説します。
ナックルサーブとは
ナックルサーブは、「回転の無いボールを打つ」ことを目的としており、単体で打てたとしてもあまり効果が得られません。
他のサーブと組み合わせることによって、初めて威力を発揮するので上手く取り入れるようにしましょう。そのためにもナックルサーブを打つコツを覚えて、自分自身の技の一つとして積極的に取り入れていきましょう。
ナックルサーブを打つコツ
横回転や下回転などのスピンサーブと、ナックルサーブを同じフォームで打つことによって、卓球初心者でも勝てる確率が高くなります。
- 卓球台に対して横向きに立ち、ラケットは卓球台と水平方向にし、面は天井を向くように構える。
- 力を抜くイメージで、振り子のようにスイングする。
- 弱いバックスピンをかけるイメージで、相手のコートへボールを運ぶ感覚で打つ。
また下回転サーブはボールの真下をとらえて打つのに対し、ナックルサーブはボールの後ろをとらえて打ちます。どちらも打ち方が似ているため、相手に2択を迫る戦術としては効果的です。
習得すると武器になる下回転サーブ
下回転サーブは他の回転サーブを覚えるために、最も基本となるサーブです。卓球初心者はまず下回転サーブを習得していきましょう。
ここでは下回転サーブの特徴と打ち方について解説します。
下回転サーブとは
下回転サーブとは相手がラケットにボールを当てると、下に落ちてしまう回転サーブのことをいいます。
ほかの回転系サーブに比べシンプルではありますが、習得することで攻撃の要となります。
ただ下回転サーブは相手にとって打ち返ししにくいボールですが、スピードが落ちるという弱点もあります。そのため相手に攻撃されないためにも、短めのサーブを出すことが要求されます。
少し難しいサーブということもあり、打てるようになるまで多少時間がかかるかもしまうかもしれませんが、最も基本となるサーブなので、他の回転系サーブより先に練習しましょう。
下回転サーブを打つコツ
下回転サーブを打つには、ラケットの種類によって握り方が異なります。
- ペンフォルダーの選手は、フォアハンドを振るときの構えと同じ
- シェークハンドの選手は、人差し指と親指でラケット面を挟み込み、残り3本の指は軽く添え、打球を打つ瞬間に親指に力を入れる。
- フォアハンドサーブの場合、卓球台に対して横向きに構える。
- ボールの底面に当てるのではなく、こするイメージで打つことを意識する。
- なるべく身体の近くで打つ。
またラケットの先端にボールを当てるイメージで打つと、ボールに回転がかかりやすくなります。
大きく曲がる横回転サーブ
横回転サーブは、打った後に相手側の台で大きく曲がるのが特徴です。
ラケット面の角度を平行にして打ち返すと、回転する方向とは反対にボールが飛んでしまうので、レシーブする相手側は返しづらいと感じるかもしれません。
最初は難しいですが、コツをつかめば打てるようになるので地道に練習していきましょう。
横回転サーブとは
横回転サーブとは横に大きく曲がっていくサーブのことをいい、打ち方によって回転する方向が変わります。
例えば右利きの場合フォアハンドなら右回転、バックハンドで打つと左回転がかかります。左利きの場合は、右利きのサーブと反対に曲がります。
このサーブは卓球初心者やレシーブが苦手な相手には効果的ですが、打つことが難しいことから、習得までに時間がかかるかもしれません。ですので最初は基本となる下回転サーブの練習から始めることをおすすめします。
横回転サーブを打つコツ
卓球の試合で横回転サーブが打てるようになれば、得点につながるチャンスも広がりますので、下回転サーブを習得したら、すぐに横回転の練習に取りかかりましょう。
- フォアハンドとバックハンドいずれの場合でも、ラケットの面を斜め45度に構える。
- ボールを横にする感覚を身につけるため、練習ではラケットを下から上に擦り上げるよう意識する。
- ミスをしても構わないので、ボールを強くこすって横回転の感覚を少しずつ、つかんでいく。
慣れるまでは、最初からラケットを立てた状態で振り上げて、ボールの横をこする練習方法がおすすめです。
次に横回転ができるようになったら、相手に横回転だと分からなくするために、普通の構えから「打つ直前に角度を変えて打つ」練習をしていきましょう。
高難易度のサーブ 上回転サーブ
上回転サーブを卓球初心者が習得するには時間がかかります。しかし上回転サーブを打てるようになれば、サーブで得点できるほか、相手の返球が浮いてしまうことから、チャンスにつながる確率が高まります。
そのためにも、ここでは上回転サーブの特徴や、打ち方の方法について詳しく解説します。
上回転サーブとは
上回転サーブは、ボールが吹き飛んでしまうほどの回転がかかります。
相手がラケットを平面にして打ち返した場合、台からオーバーしてしまったり、高い球が返ってくる確率が高いので、スマッシュなどを打つチャンスが作ることが可能です。
ただし、上回転サーブを初心者が覚えるのは、少し難しいかもしれません。それは横回転サーブを打てるのが前提となるからです。まずは横回転サーブを打てるようになってから練習しましょう。
上回転サーブを打つコツ
上回転サーブを習得するには、まず下回転や横回転など、回転系サーブの打ち方を理解しておく必要があります。なかでも、横回転のサーブが打てるようになれば、上回転サーブも簡単に覚えることができることができるでしょう。
- 上回転を練習する場合、シェークハンドの選手でも、最初はペンフォルダーで覚えるのが効果的。
- 上回転サーブは、ラケットを引き上げるようにして打つ。
- ラケットのグリップ側にボールを当て、先端に向けてボールを転がすイメージで、スピンをかける。
ペンフォルダーであれば手首のスナップが利かせやすいので、まずは感覚をつかむために、シェークハンド使いの選手も、ペンフォルダーに変えて練習することをおすすめします。
身体全体を使ったしゃがみ込みサーブ
しゃがみ込みサーブとは、サーブを打つ際にしゃがみ込みながら、回転をかけるサーブのことをいいます。
しゃがみ込みサーブとは
しゃがみ込みサーブは身体全体を使ってボールに回転をかけるので、通常のサーブより強い回転をかけることができるのが特徴です。
ただししゃがみ込んだ姿勢からの戻りが遅いので、サーブのコースが甘ければ、反対に相手から攻撃されてしまうかもしれません。
また反対に曲がる「王子サーブ」といわれるものがあります。
しゃがみ込みサーブを打つコツ
しゃがみ込みサーブは、一見サーブするのが難しく感じるかもしれませんが、基本的な打ち方をすれば、意外と簡単に打つことができます。
- まず利き手側の足を、少し後ろに下げて構える。
- ボールをトスし、落ちてくるタイミングでバックスイングをする。
- スイングを開始したら、そのままボールに横回転をかけながら振り抜く
ラケットの角度を変えることで、サーブの回転が変化します。例えば、ラケットを垂直に立てると「横回転」、ラケットの角度を少し下げると「横下回転」がかかります。
サーブの練習方法
正確なサーブを打つためには基礎を覚える必要があります。ここではサーブの基本となる練習方法について紹介します。
握り方やフォームの感覚をつかむ
さまざまなサーブを打つときには、正しい打ち方を把握していないと、いくら練習しても上達しないので、まず基本となるグリップの握り方や持ち方を覚えましょう。
次に鏡などを利用して素振りを行い、打ち方を体が覚えるようになるまで練習します。
そして、正しいグリップの握り方が身につき、基本的な素振りができるようになったら、実際にボールを打ち込んで、それぞれのサーブの感覚をつかむことを意識して練習しましょう。
打球点を調整していく
サーブの正確なフォームのコツをつかんだら、打球点の調整をしていく必要があります。
打球点が正確に打てなければ、ボールが台からはみ出したり、ネットにかかってしまいます。
しかし、打球点のタイミングさえ覚えてしまえば、徐々に思い通りのコースに入って行くようになるので、地道に練習しましょう。
また、ネットミスが多い場合、原因として、打球点が低いため、ネットに引っかかってしまうことが考えられます。この場合、打球点を上げることを意識してサーブしてみましょう。反対にオーバーミスの場合は、打球点を下げることで、ちょうどよいサーブが打てるようになります。
サーブを打つ時の立ち位置は、フォアハンドの右利きなら台の左端、左利きなら右端に立ってサーブをすると、上手く相手の台に入りやすくなります。
サーブは正確なフォームを覚えることが大切
公式試合でルール違反にならないためにも、サーブのルールについて理解しておきましょう。
サーブには、さまざまな種類がありますが、どのサーブでも習得するには練習が必要となります。
フォームがしっかりしていなければ、サーブの回転が上手くかからなかったり、甘いコースに入ってしまい、相手に攻撃のチャンスを与えてしまうかもしれません。
まず、正確なサーブを打つには、基本となるフォームを覚えることが大切です。
それぞれのサーブを習得するには、時間がかかるかもしれませんが、地道にコツコツと練習していきましょう。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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