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乗馬ブーツは自分に合わせて選ぼう|人気ブランドから手入れまで

乗馬で非常に重要なアイテムである乗馬ブーツについて、選び方のポイントや使用される素材、人気ブランドについて解説します。乗馬ブーツを買いたい、これから乗馬を始めるからまずは道具から揃えたい、と考えている人におすすめの記事です。
乗馬ブーツは自分に合わせて選ぼう|人気ブランドから手入れまで

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乗馬ブーツを買いたいけど、何を基準に選べばいいか分からないと悩んでいませんか。

乗馬ブーツは乗馬を始める際、きちんと揃えたいアイテムの1つです。

なぜなら馬に指示を送る際は「踵で軽くキックする」など、足を使った動作が重要だからです。乗馬ブーツが自分の足に合っていないと、馬に合図が伝わらないこともあります。

また足に対して緩すぎると、馬から降りるときに引っかかって転落する恐れもあります。自分に合う乗馬ブーツを選ぶことは、安全面からみても重要なポイントと言えるでしょう。

ここでは乗馬ブーツの選び方を中心に手入れの手間やフィット感に関わる素材ごとの違い、人気ブランドについて解説します。

乗馬ブーツの選び方のポイント

乗馬ブーツを選ぶ際は、まずは次の3つのポイントをチェックします。

  • ブーツの種類
  • ブーツのサイズ
  • ブーツの素材

これらの3つのポイントの組み合わせにより「初心者向けで扱いやすい」ものや「長期間使えて馬に指示が送りやすい」ものなどブーツごとの特徴が変わります。

ブーツの種類は2種類

乗馬ブーツは大きく分けて、ロングとショートの2種類があります。

初心者に向いているのショートブーツにチャップスという専用のカバーを合わせて使うタイプです。

ロング

乗馬ブーツと聞いてすぐイメージしやすい、ひざ下までしっかり覆うような作りになっているブーツです。ファッション用のロングブーツとは違い、スキーのブーツのように足首が固定される作りになっています。

馬への指示が送りやすく、大会や競技会のスタンダードとして用いられるため本格的に乗馬を始めたい人におすすめです。

ショート+チャップス

ショートブーツは足首から少し上までを覆うタイプであり、ロングブーツに比べると踵が比較的自由で動きやすいのが特徴です。

ただしショートブーツはふくらはぎ周辺をカバーできません。そこで「チャップス」という装具を併用するのが一般的です。

チャップスはキュロットという乗馬用のズボンの上から着用して、足首からふくらはぎまでを保護する役目を持っています。

足首が動きやすく、パーツを分けることで手入れや持ち運びも簡単になります。ふくらはぎと足、それぞれのサイズに合わせて購入できるため、おすすめの組み合わせです。

使っている革の量も少ないため、経済面でもロングブーツよりお得と言えます。

サイズ

ショートブーツは、靴のサイズが合っていれば問題ありません。

しかしロングブーツはスリムな部分が多いので、自分の足全体のサイズを部位ごとに測っておくのがおすすめです。乗馬の時に履く予定のズボンを着用した状態で、次の5カ所は必ず測っておきましょう。

  • 履き口に当たる膝下回り
  • ふくらはぎの一番太い部分
  • ヒールの高さ
  • ブーツそのものの長さ
  • 自分の踵下から膝裏の折り曲がる部分まで(筒丈)

上から3つの長さはブーツの履き心地に繋がります。足が甲高で幅広という人は、一回り大きめにした方が履きやすいでしょう。

ブーツの長さは乗りやすさを左右します。踵下から膝裏までが長すぎると、ブーツが膝裏に当たり、痛みの原因にもなります。

実際に店頭でサイズ感や履き心地を試すと、より自分に合うブーツを選びやすくなります。

乗馬ブーツの素材

乗馬用ブーツの素材は、「本革」「合皮」そして「ラバー」の3種類です。

本革

牛革など、本物の革を用いた素材です。他の素材に比べて長い間利用でき、ブーツの作り方にもよりますが、短くて4年前後、長いものは20年近く使えます。

汚れが付いた後の手入れや、使わない期間の収納にも気を遣う必要はありますが、使い込むほどに革が自分の足にフィットするように伸びていき、色が変化するとともに独特の味わいが現れます。

長く乗馬を続けたい人にとっておすすめの素材と言えるでしょう。

また大会によっては黒い本革製のロングブーツが規定となることもあります。本格的に乗馬を続ける決心がついたときに、本革のロングブーツを購入するのも良いでしょう。

合皮

合皮とは本革に良く似せた人工の革を指し、人工皮革と合成皮革の2種類があります。

  • 人工皮革:本革のコラーゲンの構造などに良く似せた布をベースに作られている
  • 合成皮革:布に合成樹脂を塗って作られており、布に近い

どちらも見た目だけなら区別がつかないほど精巧で、本革が持つ独特なにおいがなく、比較的安価で購入できます。

表面の耐久度が高いためお手入れも本革ほど必要ではないため、初心者でも管理しやすい素材です。

しかし本革に比べると経年劣化が激しいため、寿命は2~3年ほどです。長持ちはしませんが、ブーツを定期的に買い替える楽しみがあります。

ラバー

ラバーはゴム製の素材で、防水性に優れて柔らかく、特に雨の日に騎乗する際に便利です。

外側を水で丸洗いできるため、泥まみれになっても手入れが簡単で長く使えます。

一方で本革のように足にフィットしないため、サイズが合っていないと馬への指示が通りにくくなってしまいます。

また履き続けても形が変わらないため、合わないブーツを履き続けると足を痛める恐れがあり、注意が必要です。

人気ブランド乗馬ブーツ

乗馬ブーツ選びの1つの目安として、多くの乗馬ファンから支持を集める人気の5ブランドを紹介します。

Shires ノーフォーク

英国王室合用達のブランドとして有名な、定番のブランドの1つです。

ロングブーツには72種類もの豊富なサイズ展開があり「既製品なのにオーダーメイドのよう」と評価され、オーダー品だと高くて手が出しにくい人にもおすすめです。

タウンユースにも映える流行に左右されない優雅なデザインで、世界中から愛される人気ブランドといえるでしょう。

Franco Tucci

Franco Tucci

ヨーロッパのトップライダーの間でも人気のブランドで、その履きやすさから人気があります。

オーダーブーツがメインで、ブーツ職人が1つずつ丁寧に手作業で仕上げ、細かなブーツの装飾や素材、デザインまで、全てオーダーメイドで仕上げてもらえます。

また既製品を含めて、ショートブーツ、チャップスなども広く取り扱われています。

普段履きもできるような上質なデザインが魅力で、パンチングホールなどカスタマイズにも対応しています。

SEGIRO GRASSO

イタリアのブランドで、履き心地の良さと耐久性を兼ね備えた、優雅なデザインが魅力です。ブランドとしては老舗であり、1979年からブーツを作り続けています。

シンプルなデザインはもちろん、素材の異なる革を組み合わせたり、スワロフスキーで装飾を施したり、既成概念にとらわれないブーツも数多くあります。

SERGIO GRASSO

EGO7

EGO7

時には20万円以上するロングブーツが5万円からと、お手頃感のある価格設定ながら、デザインや設計、監修、保証は前述の「Franco Tucci」によって手掛けられているブランドです。

オーダーメイドの高いクオリティはそのままで、後ろ側がジッパーで履きやすく、体形の変化にも対応するフィット素材を一部に使用しています。使いやすさと見た目、価格帯、耐久性にもこだわりたい人におすすめです。

ツシマブーツファクトリー

日本のブーツメーカーで、既製品はなく職人が一から作るオーダーメイド品をメインに取り扱っています。

色や柄の種類も豊富で、ロングブーツ以外にも、チャップスとショートブーツのセット、チャップスのみなど、オーダーできる内容も様々です。

自分だけの逸品を手に入れたい、日本製にこだわりたい、という人におすすめです。

ツシマブーツファクトリー

乗馬ブーツ用バッグ

乗馬に必要な道具は様々で、ブーツだけでなく、頭を守るヘルメットやベスト、着替え、手袋、ボディプロテクターなどがあります。そのため、乗馬クラブに通う場合、道具の持ち運びに工夫が必要です。

たとえば道具専用の大きなカバンを利用したり、ブーツ用に単体でバッグを用意したり、運びやすいバッグが候補に挙がります。天候が悪い日の練習後は、ブーツ単体のバッグだと他の荷物を汚す心配はありません。

一方でバッグが増えてしまうため、電車やバスの移動がメインの人は、持ち運びに困ってしまうかもしれません。移動方法を考えながら選ぶと、使いやすいバッグを選べるでしょう。

また、乗馬クラブによっては、ロッカーを貸し出しているところもあります。

乗馬ブーツの手入れ

ブーツを長持ちさせるためにも、使った後を含め定期的なケアが大切です。使った後は、汚れを落とし、素材に合わせたケア用品を使って綺麗にしておきましょう。

特に本革は手入れを怠ると、そこからひび割れができたり、カビが生えたり、場合によっては修理できないようなダメージを受けてしまうこともあります。

合皮やラバーも本革に比べると丈夫ですが、汚れを落としたり、防水スプレーを使ったり、手入れも大切です。

次に素材別に、ケア用品の代表例を挙げます。

素材 ケア用品の代表例
本革
  • 竹ブラシ
  • ブーツキーパー(履いている状態と同じように保たせるもの)
  • ステインリムーバー(汚れや古いクリームを落とすためのもの)
  • リムーバークロス
  • ブーツのカラーに合わせたクリーム
  • クリーム用のブラシ
  • つや出しクロス
  • 防水スプレー
合皮
  • 埃落としのブラシ
  • 古布
  • 汚れがひどい時用のクリーナー
ラバー
  • やわらかい乾いた古布
  • ラバー用の汚れ落とし
  • コーティングスプレー

本革は乾燥が大敵のため、保護のための油分を補給するクリームを使った手入れが欠かせません。手入れに必要な道具の数も多くなりますが、手をかけた分だけ長持ちするため前もって用意しておくと良いでしょう。

一方で合皮は油分の補給が不要なため、美しさを保つケアが中心です。古いTシャツなどを切ったもので汚れを拭き取ったり、色落ちのケアをするだけでも、見栄えを美しく保てます。

ラバーは丈夫で多少手荒に使っても問題ありませんが、放置していると変色やカビ、ひび割れが起きてしまいます。

使った後はすぐに乾いた布で汚れや水分を取り、しっかり乾燥させておくことが大切です。

乗馬ブーツの選ぶポイントをおさえて自分に合うブーツを購入しよう

馬と心通わせ楽しむ乗馬は、自分に合う道具をそろえることで、より意思疎通しやすくなります。

まずは乗馬クラブの体験などを利用して、実際にロングブーツが良いか、ショートブーツとチャップスの組み合わせの方が良いか、検討してみるのもおすすめです。

デザイン面にこだわりたい人は、オーダーブーツを検討してみるのも良いでしょう。

近所に乗馬用のアイテムを扱っているお店があれば、足のサイズを測った上で実際に店員に相談しながら履き心地を確かめられます。相談しながら決めたいときは、そちらも利用してみましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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