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バスケットボールはディフェンスが重要!上達のコツと試合で勝つためのポイント

バスケの試合では、どんなにシュートが上手く入っていても、ディフェンスをおろそかにすれば勝利を掴むことができません。この記事では、ディフェンスのコツと練習方法、またディフェンスをするときの注意点について解説していきます。
バスケットボールはディフェンスが重要!上達のコツと試合で勝つためのポイント

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2016年9月よりBリーグが開幕されたことや、FIBAバスケットボールワールドカップ2019への出場を、男子日本代表が決めたことなどにより、バスケットボールがどんどん身近なスポーツになってきています。

観戦だけではなく、学校の授業や大人になってからのサークル・イベントなどで自らがバスケをする機会もあるかと思います。

バスケが好きな方もそうでない方も、プレーする際はディフェンス(守備)をチーム内で人一倍、頑張って行いましょう。チームにとって必要なのは、しっかりと相手チームのオフェンス(攻撃)を抑えることができるプレーヤーだからです。

ディフェンス力を上げるには、意識するべきポイントがいくつかあります。ポイントを意識しながら実践的なテクニックを体得すれば、チームに欠かせないスタンディングメンバーになれるはずです。

ディフェンスを上達させる5つのコツ・心構え

極端な話、敵のオフェンスを0点に抑え、自チームのシュートを1本決めさえすれば、勝利を手に入れることができます。

バスケにおいて、ディフェンス力(守備力)はオフェンス力(得点力)以上に重要なポイントであり、「ディフェンスを制する者が試合を制する」といっても過言ではありません。

ディフェンスをオフェンスよりも意識する

大多数のバスケプレーヤーは、ドリブルやシュートといったオフェンスの個人練習はするけれど、地味で面白味のないディフェンスの個人練習は後回しにしています。どうしたら1対1で抜けるか、ということは考えても「どうやって相手の攻撃をとめるか」と考える時間が極端に少ないのです。

バスケで求められる人材は、オールラウンドプレーヤーです。得点力があり、チームの司令塔としてボールを運ぶことはできても、相手の攻撃を抑えようとする気迫と、それに伴ったスキルがなければ、自然と試合での出番は少なくなっていきます。

人よりも一歩上のプレーヤーを目指すのであれば、まずはディフェンスに興味をもち、ディフェンスに対して人一倍の意識を持ちましょう。

どのようにすれば抜かれないか、パスカットできるか、スティール(※)できるかを考えながら練習していけば、おのずとディフェンス力がアップしていきます。

※スティール:ディフェンスの選手がオフェンスの選手からボールを奪う行為をいいます。この際、ディフェンスはオフェンスの手や身体に触れてはいけません。もし触れた場合はファウルとなります。

オフェンスが得点しないよう邪魔をする

ディフェンスを行うにあたりベースとなるのは、オフェンスを好きに動かせないという心構えになります。

そもそも、何のためにディフェンスをするかといえば、オフェンスのシュートやドライブを邪魔するためです。つまり、ディフェンスの本質は、「どれだけオフェンスを嫌がらせることができるか」にあります。

さまざまな引出しをもつオフェンスのあらゆる手段をおさえこむ意気込みで、とにかく点数を入れさせないための邪魔をしましょう。オフェンスが何もできなくなれば、こちらの勝ちです。

ディフェンスで攻めることを意識

ディフェンスを「守る」ことだと認識している人は、少なくありません。

しかし、ディフェンスを「攻める」感覚でおこなうことが、ディフェンスのスキルアップに欠かせない重要なポイントとなります。どのように動けばオフェンスが嫌がるかを常に考え、オフェンスより先手を打って動くように意識しましょう。

例えば、フェイクされる前に先に動き、フェイクさせないテクニックなどがあげられます。

攻めることで、相手の動きを封じるのです。オフェンスの動きに合わせて後手に回っていては、エース級のプレーヤーを止めることはできません。

ディフェンスには、「できることを可能な限りやりきる」という忍耐が必要になります。常にやりきるのは体力的に困難かもしれませんが、できる限りプレッシャーを与えなければいけません。

相手がボールをもっていない時も、プレッシャーを与え続ければ、それが相手にとってストレスとなり、ミスを呼べるのです。

足を動かしてディフェンスすることを心がける

「ディフェンスは足でする」ものです。相手にステップバックされたり、切り返されたりしても、しっかりと足を動かして付いていきましょう。

ディフェンスに疲れたからといって、安易に手でオフェンスのボールを奪うことを考えてはいけません。オフェンスはボールを守ることに必死なので、カットしてくる手には十分に警戒しています。

腰をできるだけ下げ、足をしっかり広げて、左右のどちらにもすぐに動ける姿勢をキープしておけば、相手の動きに反応しやすくなります。

相手の腰の向きを観察

オフェンスの動きにすぐ反応できるように腰を下げ、足を広げた姿勢をとっていても、ドライブが左右のどちらにくるかが分からなければ、ワンテンポ遅れてしまいますよね。

そのため、ディフェンスをする際には、相手の腰の向きを観察しましょう。腰の左右の向きは、進行するドライブの方向と一致します。

つまり、相手の腰の動きに合わせてディフェンスの踏み出す一歩目を見極めれば、おのずと相手の進行方向の前に立てるのです。

相手のドライブの方向が分かりさえすれば、ディフェンスをするのがものすごく楽になります。

実践的なディフェンスの7つのコツ

ディフェンスのスキルをアップするため、これから紹介する実践的な7つのコツを、チームの中で最もオフェンスが上手いプレーヤーとの1対1を試みてみてください。

はじめは抜かれてばかりで落ち込むかもしれませんが、回数を重ねるごとに、そのプレーヤーが動きにくくなるポイントが分かってくるはずです。

結果、1対1で勝てるようになれば、ディフェンスの達人への道はそう遠くはありません。

ワンアームの距離を保つ

ディフェンスでの基本となるのが、ポジション(立つ位置)です。

オフェンスにシュートを打たせず、ドライブに行かせないための最適な距離は、オフェンスの目の前から「ワンアーム(腕1本分)」といわれています。

常にワンアームの距離を保つように意識しましょう。

常に相手のインラインに立つ

ボールを持っているプレーヤーとリングの間「インライン」に立つことにより、プレッシャーを与えながらオフェンスがドライブしたいコースを阻害できます。

ドライブコース上ワンアームの距離は、ディフェンスの役目を果たしやすいポジションなので、リングを背にしたその位置を常に外さないようにしましょう。

ポジションチェンジに出遅れないようにさえすれば、相手に対して相当なプレッシャーを与えることができます。   

状況に応じたディフェンスの構えをとる

状況に応じて構えを使い分けることで、ディフェンス力は一気に上がります。

ドリブルがある場合とない場合、どちらのスタンスもしっかりできるように、繰り返して練習しましょう。

ドリブルがある場合はボクサーズスタンス

オフェンスに対し左右いずれかの足を前後させて構え、前足側の手のひらをやや上方に突き出して、ボールにスナップをかけます。

このとき、相手との距離をワンアームに保ちます。その後の動きは、次の通りです。

  • 足を肩幅より少し広く
  • 前後左右に反応できるよう、両足の親指付け根に均等に体重をかける
  • もう一方の手をやや下方に下げ、手のひらをオフェンスに向けて構える   

手のひらをボールに向け、ボールに動きに合わせて追従しながら、必要に応じてスナップできるように体で覚えてください。相手のドリブルの動きを予測して、体全体のバランスを崩さないように注意しましょう。

ドリブルがない場合はスクエアスタンス(スティック)

オフェンスに対し真正面に向かい合い、重心を落として真横に足を開いて構えます。相手の動きを全身で囲い込むように防御するイメージで、ワンアームより近い距離でおこないましょう。

ドリブルを止めてしまった相手に強いプレッシャーをかけるときや、ポストマン(※)にプレーさせないようにするときに、このスタンスは最適です。ただし、攻撃能力が高い相手の場合は、左右どちら側にも抜かれやすい危険な構えでもあります。

※ポストプレー:相手陣内で、ゴールに背中を向けた状態で敵のプレーヤーを背にし、味方からボールをもらおうとするプレーをいいます。また、このプレーをする選手のことをポストマンと呼びます。

積極的に体をあてに行く

極論をいえば、接触のないディフェンスはディフェンスとはいえません。

体当たりはNGで、ファールになってしまいますが、「必要なタイミングで積極的に体をあてに行く」ことではじめて、相手を自由に動かせない効果的なディフェンスになるのです。接触の例を次にまとめました。

  • パスアンドランを崩されたとき、進行方向に行かせないよう押しのける
  • 手を出して来られたら払う
  • 相手がドリブルしているとき、スキがあれば体を寄せる

ただし、強力なドライブが武器のプレーヤーに対しては、常に接触しようとすると逆効果になることもあるので注意が必要です。

ハンドチェックをしてカットをねらう

カットを狙えるタイミングで、しっかりと腰を落としながらハンドチェックができれば、オフェンスに対してかなりのプレッシャーを与えることができます。ドリブルに対してのスティールやディナイ(※)からのパスカットの際など、そのタイミングは至るところにあります。

相手がボールを保持した瞬間、保持からシュートのラインに手を出しておくだけでも、十分に効果的です。ただし、ファール(ハンドチェッキング)を狙うためにわざと手を絡めてくるプレーヤーもいます。その場合には、手を出したり引いたりを繰り返して、不要なファールを導かないようにしましょう。

※ディナイ:自分のマークマンがボールを持っていない状況で、ボールを持たせたくないときのディフェンス方法をいいます。 

相手の得意な場所から押し出す

まず、相手との関係において、占めるべきコート上の位置や守るべき重要な場所を明確に理解しましょう。そのうえで、体をあてたりバンプしたりして、相手の得意な場所から相手オフェンスを押し出すのです。

オフェンスは、得意なプレーを制御されることを非常に嫌がります。ですから「どうすればオフェンスにとって嫌な状況を作れるか」をしっかり考え、先手でディフェンスをおこなわなくてはいけません。

ディフェンス優位の立場で守れるスタイルを作れるようになっていきましょう。

抜かれてもあきらめずに追いかける

ディフェンスをしていて抜かれることは多々ありますが、大切なのは、どれだけ早く再度チェックに行けるかということです。

抜かれて抜かれても、あきらめずに追いかけましょう。「あきらめたら、そこで試合終了」なのです。

こちらの記事内でもバスケット初心者向けにディフェンスのコツと練習方法をご紹介しています。

試合中のディフェンスプレーで大切なこと

試合中のディフェンスプレーで大切なことを、3点紹介します。

バスケにおいて、「これが正しいディフェンススタイル」というものは存在せず、その時々に合わせ、チ―ム全体で臨機応変に対応していかなければなりません。それほど、ディフェンスプレーは奥深いのです。

ディフェンスをしながらオフェンスをする感覚

ディフェンスは勝利を左右する非常に重要なプレーですが、日頃ディフェンスばかりを練習し、試合中にディフェンス中心のプレースタイルをとっていても、そのディフェンスが通用しなければ勝てないのが現実です。

攻撃(オフェンス)と守備(ディフェンス)は相対的につながっていて、オフェンスがわかればディフェンスがわかり、逆にディフェンスがわかればオフェンスの動きを先読みできます。

ディフェンス(オフェンス)をしながら、オフェンス(ディフェンス)をする感覚を養いましょう。

そのため、練習中はディフェンスとオフェンスをバランスよく練習し、試合中にはどちらのファインプレーも多く引きだせるようにするべきです。ディフェンスとオフェンス、どちらが得意かは個人やチームによりさまざまですが、どちらか一方だけをおこなうプレーはバスケでは通用しません。

むやみにヘルプに行かない

オフェンス力が高いプレーヤーをダブルチームで止めるべき場面も多々ありますが、できれば自己責任でのノーヘルプが一番リスクがありません。

最悪なパターンとして、自分のマークマンを完全に見捨てた際、そこからオフェンスが展開されて点を取られるケースもあります。

必死でディフェンスをしての失点であればともかく、相手をフリーにさせてしまってからの失点だけは避けたいものです。ヘルプは、自分からチャンスを与えてしまうことにつながりかねません。

そのため、ディフェンスがおろそかになるのは本末転倒だと考え、むやみやたらとヘルプには行かないようにしましょう。

コミュニケーションをとる

試合中は、オフェンス・ディフェンス時に関わらず、声をかけ合ってコミュニケーションをとることが非常に大切です。

コミュニケーションをとりながら、チームとしての対策や、プレースタイルを考えていきましょう。気迫ある声が飛び交えば、それだけで相手チームへのプレッシャ―にもなります。

特にディフェンスの際、声かけはれっきとしたひとつの戦術です。相手チームとの実力差がある場合、自分が「抜かれる」と声をだし、抜かれるのを前提にポジショニングをとることで、味方のヘルプの担保を確保できます。

また、抜かれるとマークマンに直接聞こえるようにいうことにより、相手も微妙に攻めづらくなるのです。

コツをつかんだディフェンス力でチームを勝利に導こう

ディフェンスを上達させるには、まず第一に、ディフェンスで「攻める」という意識を持つことが大切です。

オフェンスを「抑える」ディフェンスではなく、オフェンスが嫌がることをするくらいの意気込みで臨まなければいけません。コツをつかんだ攻撃的なディフェンス力で、チームを勝利に導きましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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