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【保存版】バイクツーリング用のおすすめのロードと装備を紹介

どこかに行くのが目的ではなく、道を走ること自体を楽しむためにバイクに乗ることをツーリングといいます。電車では行きづらいようなところにも、どんどん行けるのがツーリングならではの魅力です。バイクツーリングに関する基本知識をまとめてみました。
【保存版】バイクツーリング用のおすすめのロードと装備を紹介

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

バイクに乗り、走りながら風景を楽しむことをツーリングといいます。

風を感じ、スピードを体感しながら、美しい自然やカッコいい都市空間のなかを走るのはバイクでしか体験できない楽しみです。

「ここをバイクで走ったら楽しいぞ」という道は全国にありますが、なかでも選りすぐりのツーリングロードをいくつか紹介します。

またツーリングを楽しむための装備や注意点についても解説していきます。

全国バイクツーリングにおすすめの場所

まずはツーリングの楽しさがたっぷり味わえるロードを5つ紹介します。

北海道 日本海オロロンライン

北海道を代表するツーリングロードです。

日本海側の美しい町「小樽」と日本最北端の町「稚内」を結ぶ約380kmの道で、ひたすら海岸沿いを走ります。地元民でも走破に7時間はかかるという長大なドライブウェイです。

380kmすべてが見どころといっていいのですが、なかでも有名なのが、稚内の南にある約68kmの国道106号線です。海岸沿いにどこまでもまっすぐ続く直線道路を、遠くに名峰「利尻富士」を見つつ走り抜ける爽快感は他に類を見ません。

東京 奥多摩周遊道路

東京の奥座敷「奥多摩」の絶景を楽しめるロードです。東京からすぐに行けるロードとして人気があります。

19.7kmという短い道ですが、ワインディングとアップダウンが多いので手応えがあります。

要所に休憩スポットが設けられており、奥多摩湖などの奥多摩の美しい自然をさまざまな角度から眺望できます。終点の檜原村には名滝「夢の滝」もあり、風景を堪能できる道として定評があります。

ただ夜間は閉鎖されているので注意が必要です。また無謀な運転で事故を起こす車両が時々現れてしまい、警察の手で一時封鎖されてしまったこともあります。

レース場ではなく一般道だということを忘れず、安全でマナーのあるツーリングを心がけたいものです。

長野県 ビーナスライン

長野県の茅野市から上田市までの間の約76kmの美しい道です。平均の標高は1,400m、終点の美ヶ原高原は標高1,900mという高いところを走ります。

ワインディングロードでありながら、視界をさえぎるものが全くありません。高原ならではの爽快感が最大の特長といえるでしょう。澄み切った空が広がる中で、切り返しながら走ってゆく快感は他では味わえません。

終点の美ヶ原高原には美ヶ原高原美術館があります。広大な野外に彫刻をたくさん配置したユニークな美術館で、彫刻の横で眺める高原の風景も素晴らしいものです。

愛媛県 四国カルスト

カルストとは石灰岩が雨などで削られて露出した地形のことです。四国カルストは山口の秋吉台、福岡の平尾台と並ぶ日本三大カルストのひとつです。標高1,000m以上ある広大な高原に遠目から見ると羊のような石灰岩がたくさん露出して、独特の風景を作っています。

この四国カルスト内を横断してゆく道は、バイクツーリングに向いていて大人気です。雄大に波打つ高原の中をときには曲がり、ときにはまっすぐ伸びる道は楽しさに溢れています。

要所に牧場や休憩所があり、山頂にはキャンプ場もあるので、それらに立ち寄りながらのんびりツーリングを楽しむといいでしょう。

熊本県 阿蘇山

日本でもっとも雄大な山のひとつである阿蘇山はバイク乗りにとってはあこがれの地です。

ゆるやかに起伏する地形はどこまでもスケールが大きく、自分が小さくなったような錯覚にとらわれるほどです。その中を加速してゆく快感はたまらないものです。

どこを走っても楽しい場所で、たくさんの有名なロードがあります。観光地を多く通る定番中の定番「やまなみハイウェイ」、初心者でも安心な絶景道「ミルクロード」、マニアックな人気を誇る細めの「ひごだいロード」などです。どの道を選んでも素晴らしい風景と爽快感が味わえます。

なお一時期「ラピュタの道」と呼ばれる絶景道が人気を集めましたが、残念ながら熊本地震によって通行止めとなり、いまも復旧のめどは立っていません。

バイクツーリング向け鉄板の装備

バイクでツーリングに出るために、最低限用意しておきたい装備や道具について解説します。

安全のためライディング用のブーツやグローブ

まず何よりも重視したいのが、怪我を防ぐことです。

頭を守るヘルメットについてはどのライダーも準備しているでしょうが、意外と軽視されがちなのがグローブです。転倒で投げ出されたとき、まっさきに地面につくのはたいてい手です。丈夫なバイク用グローブをつけているかどうかで、怪我するかしないかが決まるのはよくある話です。

ブーツについても同様でなるべく丈夫で、手足を守る働きの高いものを選ぶのは大事なことです。

手先と足先はバイクはバイクにつねに触れながら操作することになるので、事故以外でも痛めやすい箇所です。防護性が高いこと、そして快適なこと、2つのポイントを兼ね備えたものを選ぶといいでしょう。

もちろんジャケットやパンツも同様のことがいえます。バイクツーリングは危険と隣合わせのものです。身につけるもので少しでも安全性を高めておくべきです。

必要な荷物の持ち運びにバッグ

後述する雨具やナビツール、水分補給用のペットボトルや水筒、緊急用の食料など、長時間のツーリングには持っていかないといけないものが多いです。

そういったものを携帯するためのバッグには、大きく分けて2種類があります。バイク固定のバッグと身に付けるバッグ、両方を使いわけるのがおすすめの荷物収納です。

バイクに固定するタイプのバッグには、シートバッグやサイドバッグがあります。さっと取り出すことはできませんが、たくさんのものを収納できます。雨具や飲食物や工具などはこちらに入れておきましょう。

一方身につけておくタイプのバッグもあります。ウエストバッグやリュックなどです。こちらにはすぐに取り出したいもの、たとえば携帯電話や財布などを入れておくといいでしょう。

急な悪天候に備えてレインウェア

バイクに乗るときはどんなに天気予報が晴れると言っていても、雨や雪が急に降る可能性を頭に入れて動きましょう。

とくに、ここでご紹介したような山や高原の絶景ツーリングロードは、天候が非常に変わりやすいので、雨具の準備は忘れないようにしてください。

普通の雨合羽やレインコートでも間に合うのですが、風で煽られてバタバタするので、乗りにくくなることが多いです。できればバイク用のレインウェアを、バイクのシートバッグに入れておくといいでしょう。

ツーリングで迷わないためにナビ

ツーリングは初めての場所を走ることが多く、やはり迷ってしまうこともあります。昔は必ず、地図を持っていくのが普通でした。いまはナビやナビアプリといった便利なものがあります。

バイク用のナビはバイクに取り付けて使えたり、音声で教えてくれたりと大変便利なものです。もし予算に余裕があれば、備え付けておくとなにかと重宝します。

また、スマートフォンのナビゲーションアプリも高度な機能を持つようになってきており、音声で教えてくれるのも当たり前になっています。バイクに取り付けるためのホルダーも売っているので、専用ナビに近い形で使えます。ただし、日に当たるところに出していると、熱暴走する可能性があるので、注意が必要です。

いざという時のために修理道具

ツーリングで走りたい道というのはたいてい人里離れたところです。故障で立ち往生してしまったら、えんえんと押し歩きして、修理してくれるところまでたどり着かなくてはいけません。

バイクのトラブルに対する最低限の備えはしておくべきです。

トラブルの中で断然多いのはタイヤのパンクですから、パンクを修理するための応急キットはつねに使える状態にしておきましょう。数千円で買えますし、それほどかさばりません。シートパックやサイドバッグに入れておくといいでしょう。

バイクツーリングを楽しむコツ

ツーリングをより快適に、また飽きずに楽しむためのちょっとしたコツをお教えします。

ソロツーリングで自由きままな旅もよし

同好の士が集まってワイワイと走るマスツーリングも楽しいものですが、1人きりで気ままに出かけるソロツーリングもいいものです。なんといっても自分だけの都合で好きな時間に、好きな場所に行けるのが長所です。

ペースも休憩も、他人に気を使う必要がありません。気になる道があったら、気まぐれでプランを変えて、そちらに行ってみるのもOKです。バイクにひとりで向き合えるので、運転の上達にもつながります。

バイクは自由な乗り物です。ツーリング行きたい、でも他の人と都合が合わない、という人は思い切ってソロツーリングを試してみてはどうでしょうか。

長時間疲れないため乗り方を工夫

ツーリングの1番の敵は「疲労」です。

疲れてくると楽しいものも楽しくなくなりますし、なにより集中力が落ちて事故の危険が高まります。近所を回ってくるだけならともかく、遠くまで出かけるとなると疲れにどう対抗するかが重要になってきます。

実はポイントになるのはクラッチです。クラッチは長時間握っていなくてはいけない大事なところですが、どうしても握り疲れが発生しやすいです。そして手が疲れてくると、どんどん他の場所もつらくなってきます。

たとえば信号で止まっているときにはクラッチを手放せるよう、信号で止まる直前にギアをニュートラルにしてみてください。それだけでだいぶ手の疲れが違います。クラッチ自体も、できればなるべく軽く握れるものにしましょう。

そのほか重い荷物を背負うのをやめたり、走行中に意識して姿勢を変えてみたりと、ちょっとした工夫で疲労はかなり軽減できます。

雨や風が強い時はスピードをセーブ

言うまでもありませんが、ツーリングで事故を起こしてしまっては楽しむどころではありません。セーフティファーストがライダーの基本の基本です。

とくに注意しなくてはいけないのは雨や強風のときです。バイクという乗り物は接地面が不安定なので、雨や横風によるスリップに極端に弱いのです。雨が降ると、タイヤが雨水に乗ってしまう「ハイドロプレーン現象」が起き、非常に滑りやすくなります。また、突風は、バイクの天敵で、横から大きな力が突然かかるとスリップの危険が大きくなります。

安全に走るためにもっとも重要なのは、スピードを抑えることです。ハイドロプレーン現象も突風による姿勢の崩れも、速度を抑えることでかなり軽減できます。もうひとつ、全ての動作をいつもより、慎重にゆっくり行うように心がけましょう。とくに急なハンドル操作は禁物です。

また、雨と強風がともに来ているようなコンディションでは、バイクに乗らないという判断も大切です。

ツーリングの種類を変えてみる

しばらくバイクに乗りツーリングを繰り返していると、自分なりのパターンができてきます。そして、そのパターンのツーリングに飽きてしまい、バイクにあまり乗らなくなってしまうこともよくあります。そういう兆候を感じたら、ツーリングのやり方を少し変えてみましょう。

ツーリングにはいろいろな種類があります。

人数で分けると、1人で走るソロツーリングと、複数人で走るマスツーリングがあります。

期間で分ければ、その日のうちに帰ってくる日帰りツーリングと、どこかに泊まる宿泊ツーリングに分かれます。宿泊ツーリングの中にはキャンプ場など野外に泊まるキャンプツーリングもあります。

数時間で数十km走って帰ってくるショートツーリングもあれば、何日もかけて何百kmも走りつづけるロングツーリングもあります。

ツーリングといってもやり方はさまざまです。いろいろなツーリングを試してみるのもバイクに乗る楽しみのひとつです。

バイクツーリングクラブに入る

もしもバイク仲間が欲しい、マスツーリングを試してみたいと思ったら、ツーリングクラブに入ってみるといいかもしれません。

現在FacebookやTwitterやInstagramといったSNSを使っているクラブが多く、そういったところで検索すれば、たくさんのクラブが見つかります。

たいていのクラブは会員募集中なので、あたたかく歓迎してくれます。一緒にツーリングに行くのがクラブの最大の活動ですが、もし場所や時間などの制約で会うことが難しくても、クラブに入ればいろいろな話が聞け、アドバイスもしてもらえるでしょう。

ただ、何事にも相性というものはあります。入る前に規約や雰囲気などをよく見て、自分に合うかどうかを考えてから入会を申し込むといいでしょう。

準備を整えバイクツーリングに出発

バイクはどこへでも気軽に行ける相棒です。思い立ったらふらっとツーリングに出てしまう気持ちは、ライダーなら誰しも覚えがあるものです。

しかし、ツーリングを事故なく快適に楽しむには、準備や工夫をしたほうがいいでしょう。最低限の道具や装備を揃え、ここに書いたような知識を頭に入れておけば、ツーリングの途中で立ち往生したり迷子になったりすることも減るはずです。

まだ見ぬツーリングロードがたくさんあなたを待っています。ぜひ安全に気をつけてツーリングライフを楽しんでください。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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