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鮎釣りを楽しもう!シーズン・場所・友釣りについても紹介

鮎釣りはとても人気があり、特に友釣りは初心者でも仕掛けを作れたら簡単に釣ることができます。しかし、必要な道具がたくさんあり、しっかりと用意していかないといけません。ここでは、釣りの楽しみ方や必要な道具、おすすめのポイントを紹介します。
鮎釣りを楽しもう!シーズン・場所・友釣りについても紹介

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鮎釣りは清流に身をゆだね、しっかりしたポイントを探す本格的な釣りとして初心者から上級者まで幅広い人気があります。

ここでは特に鮎釣り初心者のために基礎的なことから必要な装備まで詳しく解説します。鮎釣りというと友釣りが有名ですが、そのやり方について紹介します。

ポイント選びと道具の入れ方などをより知って、鮎釣りを楽しんでみましょう。

鮎釣りの時期と場所

鮎釣りのシーズンと、鮎の釣りやすい場所について知っておきましょう。

鮎釣りのシーズン

鮎釣りのシーズンは6月から9月末までの夏の時期の約4カ月です。

鮎は天然のものはほとんど存在せず、多くは稚鮎を育てたものを放流しています。

この時期以外に鮎釣りをすることは基本禁止になっています。漁ができる時期は河川により異なるため、漁協などに問い合わせましょう。

鮎釣りを趣味にしている人は鮎釣りのシーズンは鮎釣りに専念し、その他の時期は仕掛けなどの創作に時間を費やしていることも多いようです。

鮎が釣れる場所

鮎は川のきれいな場所に多くいて、苔などを食べています。ですからこの条件が揃っている場所が釣れる場所ということができます。主に河川の中流から上流域に数多くいます。

現在河川はほぼ整備されており、天然の鮎はほとんどいません。河川の氾濫防止などを理由に海から続く河川が少ないことが理由です。

時期によって釣れるポイントが違い、解禁初期の頃は、比較的流れが速い箇所に多くいます。時期が進むにつれて、流れの緩やかな場所へと移っていきます。

友釣りをする場合には流れの早い箇所に生息する鮎を狙います。流れの穏やか過ぎる場所だと鮎が攻撃をしてこないので、別の釣り方を選択すると良いことがあります。

友釣りで初心者に釣りやすいポイントは、次の3つです。

  • チャラ瀬
  • トロ場

それぞれどのようなポイントなのか見てみましょう。

チャラ瀬

チャラ瀬とは川の流れがゆるく、川底が浅い地点です。川底が細かい石などで移動しやすく、初心者には安全な場所です。

しかし友釣りをするには、完全に緩やかな場所だと、なかなかかかりにくいことです。理由は、瀬にいる鮎は、攻撃性が高いからです。したがって、ある程度流れがある箇所を狙うと良いです。

瀬は大きな石が多く、流れもそれなりに早い場所です。ナワバリ意識をしっかりと持っており、攻撃してくる鮎が多いのが特徴です。

ただし移動には危険が伴うので、初心者にはあまり向いていない場所で、ある程度慣れてから挑むのがよいでしょう。

ある程度慣れている人にはおすすめのポイントです。

天然の鮎を釣りたい場合には、ある程度流れの早い場所を狙うと良いです。

養殖の鮎はナワバリ意識が低く、流れのゆるやかな場所を好むために、瀬などには生息はしない傾向ですね。

トロ場

川の水深が深く、やや広くなっており、流れがゆるやかな場所をトロ場と言います。

友釣りでは水の抵抗が少ないために、元気な鮎を泳がせておくと引っかかります。

トロ場でも大きな石のある付近が狙えるポイントです。川底に小さな石や砂があるような場所では、トロ場でも鮎はいませんので、注意しましょう。

時期的には、産卵を迎える後期に、鮎が集まりやすいです。この時期は、初心者でも釣りやすいと言えます。

鮎の友釣りで用意するもの

鮎の友釣りをするには、いろいろな道具を揃えないといけません。ここでは、鮎の友釣りについて詳しく解説します。

友釣りとは

友釣りとは「友」といいますが、鮎のナワバリを作る習性を利用し、オトリ鮎を泳がせ「敵」として追い払うときに釣る方法です。

具体的には鮎のいそうな場所やポイントに仕掛けと共に投げ入れ、ナワバリから侵入したオトリ鮎を攻撃する鮎を針でひっかけて釣ります。

市販の完成した仕掛けが充実しているために、初心者でも鮎釣りを楽しむことができると人気です。

ただし、鮎の個体を持ち運ぶために、多くの道具を揃えることが必要になります。

オトリ鮎の状態や仕掛けなどによっては、釣り方が若干異なりますが、初心者は、鮎のいそうな場所に糸を垂らすと、大抵はかかってきます。

特に考えることなく、面白い釣りが楽しめると人気のある釣り方ですね。上級者になると、オトリ鮎を使わなくても、鮎を釣るテクニックを持っている人が多いです。

用意するオトリと道具

鮎の友釣りには、いろいろと用意するものがあります。

オトリ

オトリ鮎は元気なものを選びましょう。

選び方としては上から見て比較的黒っぽく、鼻先が傷ついていない個体が良いです。

水槽に長く入れられている鮎だと、色が薄くなっていたり、水槽に鼻をぶつけ鼻先が白っぽくなったり、傷があったりします。

また左右のバランスが良い個体を選びましょう。

一度やさしく手に取ってみて、左右のバランスや胸ビレが傷ついていないかをチェックしましょう。釣り場に生息するのと同じか、やや小さめの個体がおすすめです。

オトリは攻撃されないといけないので、攻撃されやすそうな、元気で自然に泳ぐ個体を選びましょう。

オトリ鮎の選び方は養殖の個体の場合、体色が黒く適度にぬめりがある個体を選択します。天然の鮎をおとりに使う場合には、傷の有無を確認しましょう。

釣り竿

9m程度の適度な長さのある竿が一般的ですが、初心者ではそれより短いものの方が扱いやすいでしょう。

竿の硬さはオトリを適度に泳がせるために、やや柔らかいもので硬すぎないものを選ぶと良いです。 素材はカーボン製がおすすめです。軽くて丈夫でそして適度なしなりを持ちます。

初めて釣り竿を揃える際の予算は3~4万円程度で、店員さんに選んでもらうと良いです 鮎の友釣りは、コントロールが必要なために他の竿とは混合しない方が良いでしょう。

釣りをする川やポイントにより、竿の調子や合っている種類が異なります。例えば、大物を狙う急流なら、長めの竿で硬さが適度なものが良いなどという具合です。

シーズン序盤は、鮎が元気なので硬めの調子の竿、シーズン後半は、流れの滞る場所に多く生息するため、柔らかめを選ぶと良いです。

川で鮎釣りをしているベテランさんに質問するのもよいかもしれません。そのアドバイスを受けて、いくつかの種類の竿を用意していくと良いですね。

別記事で釣り竿の選び方を一から解説しているので釣り竿選びで悩んでいる方は是非ご覧ください。

タモ

鮎の友釣りでは釣った鮎を捕らえることと、仕掛けの際にオトリ鮎を入れるなどにも使用します。

全体が網になっている「素ダモ」と底が袋状になっている「袋ダモ」の2種類があります。

柄が短く、あまり大きくないものを選ぶと良いです。なぜならある程度流れがある場所をポイントにすることも多いことから、水流に流されないようにするためです。

意外に水の勢いは強く、あまり大きなタモだと水の流れに負けて転倒する要因になるので注意しましょうね。

オトリ缶

オトリの鮎や釣った鮎を生きている状態で運ぶための容器です。エアポンプが付いていることが必須ですね。

エアポンプが付いていると移動時や鮎釣りをしながらの時間、鮎を弱らせることなく長時間置いておくことができます。バッテリー式のものは、予備のバッテリーを用意しましょう。

気をつけないといけないのが中の水温です。鮎が多く入っていると、水温が高くなる危険性があります。また、夏の時期の釣りになるので、温度上昇にも注意が必要です。このため、水流があって安定している下流の部分に、固定しておくと良いでしょう。

長時間鮎を入れている場合はオトリ缶そのものを氷で冷やすなどの工夫も必要です。オトリの鮎の元気さは、友釣りには重要なポイントですから、大事に扱いましょう。

引き船

鮎ベルトと接続し、自分の側にオトリ鮎を置いておく他、釣った鮎を保管しておく場所になります。プラスチック製のものが多いです。

オトリ鮎を付け替えにわざわざオトリ缶まで移動するのはたいへんですので、オトリ缶から10尾ぐらいの鮎を引き船に移しておきます。引き船は抵抗が少なく、安定感があるものが良いです。

また適度に水が流れるような形になっていると良いです。鮎に負担をかけることなく、友釣りのオトリを上手に慣らすことができます。

釣った鮎をなるべく弱らせないためにも、引き船の形状にこだわりましょう。抵抗が強すぎると、釣りの邪魔になることもあるので、なるべく無駄のない流線型をしているものを選ぶと良いです。

鮎ベルト

腰に巻いてタモを差すことや、引き船のヒモをひっかけて、繋いでおくために必要なものです。また、オモリポーチ入れがあるものがあります。

長さを自由に調整できるものが良いですね。またいろいろひっかける箇所が多いものの方が使い勝手は良いです。

釣りをしているときは、両手が空くように、全てのものはベルトに繋げるようにすると良いです。

仕掛け

鮎釣り用の仕掛けは天井糸・水中糸・目印・ツケ糸・ハリス・ハナカン・掛け針など多数に及びます。

糸はなるべくオトリ鮎を自由に泳がせるために、水の抵抗が無い細いものを使用します。

その他の仕掛けも小さめのものを使用し、オトリ鮎に水流の負荷をかけないようにすることが良いです。仕掛けは川底を這うように使用することから、非常に傷みやすいです。

度々交換する必要があることから、水の中に近い部分を中心に、複数持っていくことをおすすめします。壊れているたびに作り直していては、時間の無駄になってしまいます。

作成した仕掛けをベストに入れておき、壊れたらすぐに付け替えることができるのが良いでしょう。

装備

鮎の友釣りには、しっかりとした装備をしていくことも大事なポイントです。身の回りの装備品について解説します。

鮎タイツ

鮎釣りは川の中に入って釣りをするため、肌に密着している、専用の鮎タイツを着用することがおすすめです。水の抵抗を抑え、ある程度流れのある場所でも移動しやすくなります。

ドライタイプとウェットタイプがあり、水温の低い時期にはドライタイプ、水温の暖かい時期にはウェットタイプを使用しましょう。

水温がかなり低く、冷える場合にはドライタイプの重ね履きをおすすめします。逆に水温が高い場合には、ウェットタイプがおすすめです。理由は適度に濡れて、機動力で勝るからです。

時期によって上手に使い分けるのも良いでしょう。1日中水の中にいるため体が冷えやすい人はドライタイプを、冷えても大丈夫な人はウェットタイプを使用すると良いです。

鮎タビ

フェルト素材でできた、底で滑りにくい釣り専用の靴です。

鮎の釣り場は、コケが生えている場所が多いため、滑ってけがをしないために必要なものです。

タビのようなものからスニーカーのようなものまでいろいろあります。おすすめは、やや大き目のサイズを購入することです。理由は、水圧によって、ある程度締め付けが起こるからです。

ベスト

鮎の友釣り用のベストには、いろいろな収納が必要になります。理由は仕掛けやハリなどの種類がいろいろあるためです。

鮎釣りの場合は1日中川に入りっきりになります。仕掛けの作成などを川の中で簡単にできるように、いろいろな道具を忍ばせておきます。

仕掛けも根掛かりが多いために、1日に何度も変えないといけません。したがってそれら一式をベストに入れておき、移動の時間を無駄なく使えるようにします。

またドリンクを収納できるタイプなどもあります。生地の素材や色、デザイン、サイズが豊富にあるので、自分の好みに合わせて選んでみましょう。

帽子やサングラス

鮎釣りの時期は日射が強く、直接日光が当たるのを防止するために、帽子を必ず使用します。通気性が良く濡れても、大丈夫な素材の帽子を選びましょう。

スポーツタイプの帽子やゴルフで使うような帽子でも大丈夫です。特に決まりは無いので、自分に合うものを選んでみましょう。

サングラスは直射日光から目を守り、川底の様子を確認するため、偏向グラス製がおすすめです。視界がある程度守れて、そしてポイントの確認などに活躍します。

全国で鮎釣りができるおすすめの河川3選

全国の中でも初心者の鮎釣りに向いているおすすめの河川を3つ紹介します。初心者におすすめのポイントと共に解説をしますね。

なお鮎釣りの日程は年によって変わるので注意しましょう。

滋賀県の安曇川(あどがわ)

京都市左京区を源流とし、滋賀県高島市の琵琶湖に注ぐ一級河川です。

川の流れが穏やかで、大きな石があり足場が安定していることから、初心者や女性にもおすすめのポイントです。

2019年の鮎釣りは、6月29日から9月30日まで楽しめます。

岐阜県の和良川(わらがわ)

岐阜県の郡上市から流れる湧水が水源の、鮎の名産の河川です。水質が良いために良質の鮎が釣れると、全国でも有数のポイントです。

鮎釣りができる場所は、法師丸橋下えん堤から下洞橋下のえん堤までと、宮下橋から上ケ田橋までの2カ所です。

2019年は6月8日から9月10日まで鮎釣りができます。

鹿児島県の天降川(あもりがわ)

鹿児島県のほぼ中央にあり、全長約42kmの清流です。

稚魚の放流が行われており、鮎の遡上が見られる国内有数の鮎釣りスポットです。

鮎釣り解禁日は毎年6月1日で、それに伴い鮎まつりも開催され流域周辺は鮎とそれを楽しむ人との熱気に包まれています。

12月31日まで鮎釣りを解禁しており、秋口に鮎釣りを楽しむ釣りファンも多いです。

日当山天降川漁業協同組合

基本を学び道具や装備を整えて鮎釣りを楽しもう

鮎の友釣りは仕掛けだけの面倒くささを除いては初心者でも楽しみやすい釣りです。

初めての場合は釣りを知っている人に仕掛けづくりなどから学び、鮎釣りを楽しんでみましょう。

鮎の友釣りは、道具をしっかりと揃えないといけません。特に装備は鮎釣り独特のものがあり、揃えておかないと楽しく釣りに集中できません。必要なものはしっかり揃え、釣りの先輩にアドバイスをもらいながら、楽しめると良いです。

1日中楽しめるので、駐車場所や休憩スポットなどを確保しておくことも大事です。

仕掛けや飲み物など必要なものはなるべく自分のベストに入れて、夜が来るまで鮎釣りを楽しんでみましょう。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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