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【保存版】年賀状のマナーはこれで完璧!正しい書き方や時期について解説

多くの人がメールやSNSを使うようになった現代でも、年賀状は大切な日本の文化です。年賀状は1年の始まりに送る大切なコミュニケーションツールで、書き方など普通の手紙とは違う点があります。ここでは、改めて年賀状のマナーを分かりやすく解説します。
【保存版】年賀状のマナーはこれで完璧!正しい書き方や時期について解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

年賀状は年に1度の大切なコミュニケーションツールとして、昔からある日本の伝統的な慣習です。

しかし最近ではメールやSNSなど通信手段も多様化し、わざわざ年賀状を出さなくてもいいかなと、年賀状を出す人が減っているのが現状です。それでも年に1度のけじめとして新たな気持ちを年賀状に込めて送りたいものです。

ここでは年賀状を書くための基本的なマナーについて改めて説明します。毎年出し慣れている人にも、目からウロコのマナーがあるかもしれません。

年賀状の書き方マナー

年賀状には普通の手紙とは違うマナーがあります。普段手紙を書き慣れている人でも、間違えやすいポイントがあるので、ここで改めて説明します。

表面のマナー

年賀状の表面、すなわち宛名や住所の面を書く際に大切なのは、見やすいことです。この面は出来るだけシンプルにし、必要以上にメッセージなどは書かないようにしましょう。

宛名と住所

縦書きの場合、宛名はハガキのほぼ中央になるようにバランスよく書き、住所は宛名よりも右側の斜め上あたりから書きます。

横書きの場合は住所は宛名よりも左側からバランスよく書きましょう。 宛名を先に書いてから住所を書くと、見た目もバランスよくなります。 マンション・ビル名は省略しないで、できるだけ詳しく書きましょう。

自分の住所・氏名を書く場合は、縦書きの場合は左下のあたりに、横書きの場合は下の方に、宛名の邪魔にならないように若干小さめに書きます。

書くスペースがない場合は、賀詞や図柄の面に書きましょう。この場合、どんなに親しい間柄でも、自分の住所・氏名は正確に書きましょう。

また年賀状ではなく、普通の官製はがきや市販のお祝い用のはがきを使う場合は宛名面の左側に赤字で「年賀」と書いてください。それによって、年賀状扱いになり、年が明けてから配達されます。もし書かれていない場合は、年内に配達されてしまう可能性もあります。

寒中見舞いとして送る場合は、年内、年明けにかかわらず送ることができますので、そのまま普通の郵便のように出しても構いません。

住所の番地などの数字

住所の数字は、縦書きは漢数字(一、二、三)を、横書きではアラビア数字(1,2,3)を使うのが一般的です。

特に25や356といった二桁三桁の漢数字の場合は、二五や三五六のように十や百を入れないで縦書きにします。十や百を入れると読みにくくなります。205のようにゼロが入っている場合は、二百五よりも「二〇五」の方が見やすくなります。

横書きの場合は、アラビア数字を使った方が見やすいです。住所全体のバランスを考えて、数字の部分だけ極端に大きくし、小さくしたりしないようにしましょう。

漢数字、アラビア数字のどちらにも言えることですが、住所が長い場合数字の部分は途中で改行をしないようにバランスを考えましょう。数字などの番地から行を変えると一番見やすくなります。住所は配達する人のことを考えて見やすく書きましょう。

敬称

どんなに親しい間柄でも必ず敬称は付けましょう。個人名の場合は「様」、会社や団体名などの場合は「様」や「御中」、恩師などは「先生」「様」と付けましょう。

連名の場合はひとまとめにしないで、それぞれの名前に「様」を付けます。会社名と個人名を宛名にする場合は、会社名を上に個人名を少し下げて、個人名に敬称を付けるのがいいでしょう。

小さい子どもの場合は「さん」や「くん」、「ちゃん」などでも構いません。

連名にしたくても、その他の人の名前が分からない場合は失礼に当たらないように「ご家族様」などと添えるのがいいでしょう。

裏面のマナー

年賀状の裏面を書く際にも、基本的なマナーがあります。

賀詞

賀詞とは、年賀状の決まり文句のことです。「あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」などのことを指します。他にもいろいろな言い回しがありますが、送る相手によって使い分けるようにしましょう。

ただし、目上の人や仕事上の関係者、親しい知人・友人とそれぞれ使ってはいけない言い回しがあります。

「あけましておめでとうございます」は、比較的幅広く使えますが、仕事上の形式的な賀状の場合は、受け取る相手のことをよく分からないこともありますので、「謹賀新年」と書くのが最も無難でしょう。

本文

賀詞だけでは、相手に冷たいイメージを与えてしまいます。少なくとも「本年もよろしくお願いいたします」や「皆様のご多幸をお祈り申し上げます」などのような文章を添えるといいでしょう。

また、前年のお世話になったことや感謝の言葉を書いたり、プライベートでも親交がある人なら、プライベートなコメントを加えるのもいいでしょう。

このようなひとことは必ず賀詞の後に書きます。今後のことを願うことばは、末尾に来るようにしましょう。

日付と年号

本文の次には、年号と日付を書きます。 年号は西暦でもいいですし、元号を用いても構いません。

その後に、「元旦」や「元日」、「一月一日」を書きます。ちなみに「元旦」は、1月1日の朝のことをいい、「元日」は1月1日のことを指します。

1月1日に確実に届けたいのであれば「元旦」や「元日」と書くことができますが、投函した日が1日遅れるだけで、1月2日や3日に届く場合があります。そうなると「元旦」「元日」では誤りになりますので、少しでも遅れそうな場合は、「正月」や「一月」などにしておいた方がいいでしょう。

本来は元旦に届くように出すものですが、元旦にこだわらなくても失礼にはあたりません。

ひとことメッセージ

賀詞や本文の他にちょっとしたひとことを添えるだけで気持ちが伝わるものです。

特に普段あまり会わないけれどもつながりを持っていたい相手なら、年に一度の近況報告などをするコミュニケーションツールとして利用するといいでしょう。

お互いにしか分からないような家族の話、趣味の話など共通の話題を踏まえると年賀状をもらう楽しみ、送る楽しみが増えます。

ただしあまり何かを必ず書かなければいけないと思いすぎるあまり、本文と被ってしまったり変に長文になったりする場合があります。無理に書き過ぎると文章にまとまりがなくなりますので、バランスと内容を考えて少しだけ「書き加える」意識で書くといいでしょう。

送る相手で異なる賀詞のマナー

賀詞には多くの種類があります。 どの言葉もお祝いを表すことばですが、実は送る相手によって、使い分けをしなければいけない決まりがあります。

賀詞の正しい使い分けについて解説します。

まず、数ある賀詞を送る相手別に分けて表にしてみました。

目上の人(会社の上司、恩師、親世代を含めた親類など) 謹賀新年、恭賀新年、謹んで初春のお慶びを申し上げます、
謹んで年頭のご祝詞を申し上げます など
家族や友人、目下の人 寿、福、春、初春、新年、賀正、あけましておめでとうございます、新年おめでとうございます など
一般的 あけましておめでとうございます、
新年おめでとうございます など

次に、それぞれの賀詞について詳しく解説します。

上司や先生など目上の人

上司や先生など、立場的にも年齢的にも目上の人には、「謹賀新年」や「恭賀新年」、「謹んで初春のお慶びを申し上げます」「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」など、丁寧なことばを用いましょう。

年賀状のデザインの関係で、「寿」や「福」、「賀正」などのような漢字だけで「めでたい」という意味を表すことばが多くあります。また、印刷できるイラストデータの中にも、一文字・二文字をデザイン化したものが数多くあります。

しかし、目上の人には文言をデザイン化したものは避け、あまり派手ではない干支やお正月の絵を用い、賀詞や本文を添えるようにしましょう。

家族や友人、目下の人など親しい間柄

一方親類縁者、家族、友人などには、「寿」「福」や「迎春」「賀正」などといった漢字一文字、二文字のものを使うことができます。どの言葉もお祝いに使えることばで意味としては大きな違いがありません。

漢字に興味のある人は、それぞれ調べて自分の好みにあったものや見た目、デザイン性などからことばを選ぶのもいいでしょう。

ただし、あまりにも凝りすぎて相手に伝わらなければ意味がありません。自分らしさを出しつつも伝わりやすい形で送るのが一番いいでしょう。

一般的に使えるもの

「あけましておめでとうございます」や「新年おめでとうございます」、「HAPPY  NEW  YEAR」は、比較的幅広く使える賀詞です。

デザイン重視のおしゃれな年賀状はもらって楽しいですが、いずれにしても読みやすいもの、分かりやすいものであることが大切です。

言い回しとしては誰にでも使えるとしても、目上の人にデザイン重視したあまり何を書いているのか分からないものや、ユーモア満載のものでは失礼に当たります。送る相手のことを考えて書き方を変えるのがいいでしょう。

気を付けたい年賀状のマナー

年賀状を出すことは、書き方だけではなく、出す時期などにも注意を払う必要があります。しかし、それほど厳格なマナーではありません。出す際の基本的なマナーとして知っておくとよいです。

出し方のマナー

年賀状はポストに投函する時期が決まっているので確認しましょう。また、相手から年賀状をいただいた場合の対処なども考えておく必要があります。

年賀状はなるべく元旦につくように

年末は何かと忙しい時期で、なかなか年賀状書きに時間を割くことも難しいですが、元日に届くようにするには12月25日までには投函し、どんなに遅くとも1月3日までには届くようにしましょう。

ただし、2日、3日に配達をしない地域もありますので、できるだけ元日に届くように早めに準備するか、松の内と言われている7日までに届くようにしたいものです。

2日以降に届く可能性がある場合は、年賀状に書く日付は「元旦」や「元日」の言葉は用いずに、「正月」や「一月」にしましょう。

7日以降に届ける場合は、寒中見舞いとして送るという方法もあります。

出していない人から届いたら

年賀状を送り先は、職場を変えたり、結婚したりなど生活自体が変わらない限り、毎年ある程度決まっています。

しかし、久しく会っていなかった知人や年賀状のやり取りなどしたことがない人、ちょっとしたかかわりがあった人などから年賀状が届くことがあります。こういう思わぬ人から年賀状をもらうとうれしくなります。

このような場合は年賀状をいただいたお礼と、お詫びなどの言葉を添えて、すぐに返信するのがマナーです。年賀状を投函した日付を入れておくとさらにいいでしょう。

もし手元に予備の年賀状がない場合や、普段は電話やメールなどでやり取りしているような人であれば、ハガキを使わずに直接連絡しても構いません。

いずれにしてもどんなに親しい間柄でもそのままでは失礼です。「親しき仲にも礼儀あり」と弁え、年に1度ぐらいは礼儀を守りましょう。

喪中の人に送ってしまったら

早くから喪中であることが分かっていたのに、不注意で出してしまった場合はすぐに謝罪するのが一番です。

この場合電話でも構いません。気づいた時点でお詫びの連絡をするようにしましょう。電話番号が分からない場合は、後日ハガキなどで寒中見舞いとして送り直すのもいいかもしれません。

普段よく会う人であれば、後日会った際に直接謝罪するのもいいでしょう。ずっと気づかないふりをしているのは失礼です。

反対に、自分が喪中の時に年賀状をいただくこともあります。この場合、相手が自分が喪中であることを知っているかどうかにかかわらず、喪中のため新年のあいさつができなかったことを寒中お見舞いという形で伝えるのがいいでしょう。

相手の非を責めるのではなく、自分の非として「喪中のため新年のご挨拶ができなかった」ことを謙虚に伝えるのがいいでしょう。

言葉のマナー

年賀状はお祝いを表す文面であれば、どのようなものでもいいわけではありません。年賀状も手紙の一種と言ってしまえばそれまでですが、新年という新しい年を迎えた特別な日のために、特別な人に送るコミュニケーションツールですので、普段何気なく使っている言葉にも十分に注意して使いたいものです。

ネガティブな意味の言葉や漢字

言葉はプラスイメージを与えるものと、マイナスイメージを与えるものなど、実にさまざまです。

普段何気なく使っている言葉でも、年賀状にはできるだけ使わない方がいい言葉というものもあります。縁起の悪い言葉や、悪いイメージを与えるような言葉などがそれにあたります。

例えば、「死ぬ」「亡くなる」はもちろんのこと、「失う」「倒れる」「枯れる」「滅びる」「衰える」「消える」なども、決してイメージのいい言葉ではありません。

また、前年のことを表す「去年」ということばがありますが、実は「去年」の「去」という字には「去る(いなくなる)」というマイナスイメージがあり、「去年」は忌み言葉とされています。前年のことを書きたい場合は、「昨年」「旧年」ということばを使うのがいいでしょう。

句読点はつけないようにする

年賀状には賀詞を必ず書きますが、賀詞と本文、ちょっとした図柄だけでは、寂しいイメージを与えてしまいます。かといって、空白を派手な図柄で埋める必要はありません。

どうしても本文やなにか文章を添えたい場合は、長文にならないように注意しましょう。書きたいことがたくさんあって長文にすると、どうしても句読点を付けてしまいがちになります。その場合は、長文を短い文に分けるか、句読点を付ける箇所で改行をするなどの工夫をしましょう。

短文にすることで見た目もバランスが良くなり、読みやすくなります。

新年あけましておめでとうは間違い

普段、年賀状を書きなれている人でも、多くの人が間違って使っている言い回しがあります。

それは、「新年明けましておめでとうございます」です。「新年」と「あけまして」はどちらも「新しい年になる」という意味なので、「新年明けましておめでとうございます」というと、一文の中に言葉が重複していしまいます。大事なあいさつ文ですので注意が必要です。

また、年号と日付の場合も、「〇〇年一月一日元旦」と書くのも間違いです。「一月一日」と「元旦」は同じ意味なので言葉がかぶってしまいます。この場合は「○○年元旦」あるいは「○○年一月一日」と書くのが正しい書き方です。

年賀状のマナーを守り気持ち良い新年の挨拶を

日常的に手紙を書き慣れていても、年賀状には普通の手紙にはない特別なルールやマナーがあります。だからと言って面倒がって出し渋ることはありません。

会社関係の人やあまり会う機会のない親類縁者、反対に普段親しくしている人にも1年の感謝と今後の絆を再確認するために必要なツールになりますので、できるだけ毎年続けたいものです。普段親しくしている間柄だからこそ、年に1度ぐらいはきちんと挨拶をしましょう。

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