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高齢者の見守りサービスとは?選び方やサービスの種類、メリットについて

高齢者見守りサービスとは、離れて暮らしている高齢の親のことを見守ってくれる、主に民間企業で行っているサービスです。形態もいろいろあるので親や家族の納得のいくものを選ぶことが大切です。見守りサービスの内容と提供している民間企業を紹介します。
高齢者の見守りサービスとは?選び方やサービスの種類、メリットについて

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年々一人暮らしの高齢者世帯は増加してきている傾向にあります。慣れ親しんだ土地を離れることを苦痛に感じる高齢者と働き世代である子供世帯では生活環境を変えることがお互いに難しくなります。

「見守りサービス」は、離れている家族の代わりに見守りサポートするサービスです。サービスの種類もいくつかあるので、その内容とどのような企業が行っているのかご紹介していきます。

見守りサービスとはどんなサービスなのか

「見守りサービス」は遠方にいる家族の代わりに高齢の家族の生活を見守りサポートするサービスです。

民間企業がそれぞれにおこなっていますが、主に安否確認や安全確保、緊急を要する対応などを行うことが一般的です。そのためある程度自立した生活を送っている高齢者に適しているサービスともいえます。

民間企業がおこなうサービスなので介護保険は適用外です。利用する場合は全額自己負担となります。

高齢者の見守りサービスの種類

見守りサービスの種類はいろいろあります。

タイプ 特徴
訪問型 定期的にサービス利用者宅を訪問し状況を家族に報告します。
カメラ型 自宅にカメラを設置して状況をリアルタイムで確認できます。
センサー型 家電やドアなど普段の生活動線の範囲に設置し、一定期間使用、動きがない場合に登録した電話番号に連絡がいきます。
配食型 決まった時刻に自宅玄関まで食べやすいお弁当を配達します。
会話型 決められた時刻に電話をして安否確認をします。
異常時通報(緊急対応) 体調が悪くなってしまった時にスイッチ等を押すことで駆けつけてくれます。

見守りのサービスでは、何か異常があった場合には登録の連絡先(複数可能)に連絡が入るものがほとんどです。

また見守ってもらう側に条件等があるものもあります。緊急時の対応がないものもありますので、複数組み合わせることや、オプションまでよく見ておくことをおすすめします。

訪問型見守り

内容 定期的にサービス利用者宅を訪問。安否確認や生活状況の確認
メリット 人と会話をすることでコミュニケーションが前提になり孤独の解消にもなります。
デメリット
  • 定期訪問のため日常的な見守りや緊急時の対応には不向き
  • 見守りに特化した専門スタッフでないことが多い。
  • サービス利用者が人間関係に煩わしさを感じる場合
費用

月に1回程度の訪問で月額2,000円~3,000円※(別途有り)

参考

カメラ型見守り

内容

高齢者の自宅に設置されたカメラを通して健康状態などの確認が目視で可能。 また呼びかけにも対応可能です。

メリット

  • リアルタイムの状態を目視できること
  • 会話も可能なのでコミュニケーションもまめにとれる

デメリット

  • プライバシーの問題
  • 常に見張られている感じを受ける
  • 精神的な自立の阻害を感じてしまう

費用

3,000円~(月額)※初期費用、オプション費用別途有り

参考

センサー型見守り

内容

普段家の中で必ず使うものや、長くいる場所にセンサーを設置。一定期間反応がない場合自動的に家族に連絡が入るものが多くあります。

メリット

  • 生活に合わせた見守りが可能
  • 設置側の負担が少なく設置がしやすい

デメリット

  • 目視できない不安感がある
  • 外出することが多い場合人感センサー設置では無意味

費用

  • 初回契約料、月額利用料、機器代金などあり
  • 月額利用料3,000円~5,000円(参考)

参考

配食型見守り

内容

食事の宅配時に高齢者の健康状態などを確認します。高齢者の食べやすい柔らかさやメニューからすきなものを選べて、低カロリー食や療養食も対応します。

毎日決まった時間に自宅玄関まで配達してくれます。

メリット

  • 食事の準備をする心配がない
  • 栄養制限があった場合にも適応している
  • 高齢者に合った栄養バランスのよいものでメニューが豊富。

デメリット

  • 好みの違い(好き嫌いが多い場合)
  • コストがかかる
  • 安否確認のみなので細やかな気配りなどを希望の場合は不向き

費用

1食につき500円前後~


試食やお試しができるものもあります。

自治体によっては「介護保険適用外サービス」として通常より低価格で紹介しています。各自治体のHP等で確認してみましょう。

会話型見守り

内容

決まった時間に電話あるいはメールで高齢者に連絡が入ります。(担当者から直接、またはTV電話、スカイプ、自動音声の場合あり)健康の確認など複数の質問に回答、またはプッシュボタンで選択して回答してもらい、その結果を家族に配信するサービスです。

メリット

  • 手軽な操作で高齢者には操作しやすい。
  • 比較的安価

デメリット

  • 決まった時間にいくつかの決まった質問が繰り返されるので慣れてしまうと正しく回答しないことがある。
  • 緊急な対応や異常検知には不向き

費用

月額1,000円~8,000円(回数、内容により)

参考

異常時に通報できる見守りサービス

内容

体の調子が悪くなった時にボタンひとつで24時間駆けつける見守りサービスで、ハンズフリーのボックスタイプやペンダントタイプがあります。事前にかかりつけの病院等を登録しておくと対応可能です。

メリット

  • ボタンひとつですぐに対応してくれる安心感
  • 大手セキュリティ会社がサービス提供していることが多い
  • 24時間対応

デメリット

  • 導入時の費用が高め
  • 利用者本人がボタンを押さないと通報が出来ない。
  • インターネット回線が必要。

費用

月額2,960円~※オプション、初期費用など(プランにより異なります)

参考

自治体や地域の人びとがする見守りサービス

見守りサービスは企業が提供しているものが多いですが、各自治体で高齢者が安心して暮らせるサービスを実施しています。65才以上であれば要介護認定を受けていなくても、低額で見守りサービスを受けられることもあります。

見守りサービスを受ける人の住んでいる役所や地域包括センターなどに確認してみることをおすすめします。

全ての自治体で行っているわけではありませんが、以下に例として自治体や地域での活動を紹介します。

役所

名称

内容

小平市

介護予防見守りボランティア他

  • 研修を受けた見守りボランティア(65才以上)が日常生活の中でさりげなく65才以上の高齢者を見守る制度
  • 見守り活動(地域包括支援センターがサポート)のほかに、見守りボランティア自身の介護予防も図っている。
  • そのほかにも見守りサービスあり。

板橋区

ひとりぐらし高齢者見守りネットワーク

  • 一人暮らしの高齢者を地域で見守るため民生委員、町内会など情報交換をしてネットワークの強化を図っている
  • 一人暮らし高齢者見守り対象名簿を作成警察、消防、関係機関で共有し、緊急時に迅速に対応する(希望者登録)

 

ライフライン

内容等

電気

  • 各電力会社で利用者の見守りサービスがあります。
  • 電気消費量のモニターだけでなく異変を感知するなど
  • お住まいのエリアの電力会社のHPにて最新情報を確認

ガス

  • ガス使用量による異変を感知
  • 駆けつけるサービスのオプションあり
  • お住まいエリアのガス会社に確認

水道

  • 水道使用量から生活リズムを見守るサービス
  • 月額1,450円で全国で利用可能(初期費用別途必要)

郵便局

内容

費用

みまもり訪問サービス

  • 定期的に郵便局員が高齢者宅を訪問します。
  • 生活状況の確認など30分ほどお話しさせてもらう
  • その後ご家族にメールか郵送で様子をご報告

月額2,500円(税別)

みまもりでんわサービス

  • 毎日決められた時間に体調確認(自動音声)
  • 結果を家族へメールでお伝えします
  • 電話未対応の場合1時間以内に再度電話をかける
  • 未対応の場合不在結果をメールで連絡します。

月額固定980円(税別)

月額携帯1,180円(税別)

高齢者の見守りサービスを利用するメリット

見守りサービスを利用するメリットは、郵便局員や配食サービスのスタッフなどが、自宅に訪問した際に安否の確認ができ、相談事や生活の状況などの会話をすることによりコミュニケーションが取れることにあります。

見守る方法はいろいろあるので、それぞれのメリットを知っておくことをおすすめします。

孤独死を防止してくれる

孤独死を防止するために適してしている見守りサービスは

  • 家電系センサー
  • カメラ
  • セキュリティ会社
  • 自動電話見守り
  • 訪問型見守り

特に緊急駆けつけのサービスがある「セキュリティ会社」のサービスは安心ですが、コスト面で高くなってしまうのが難点です。

地域のスタッフの見守りで犯罪防止

地域のスタッフの見守りとは、主に郵便局、電気、水道などの会社がサービスを提供しているものです。

日ごろから管轄エリアを巡回しているので、地域の情報の提供や犯罪防止などにも効果が期待できます。

またライフラインの検診員などは前月との使用量の異変があった場合に積極的に声かけもしています。

会話型サービスを利用した場合には定期的にオペレータと会話をするタイプもあります。コミュニケーションが取れることや、一人暮らしでの相談なども聞くことが出来るので、利用者に安心なサービスです。

また中には声だけでなく、TV電話での会話も可能なサービスを行うところもあります。

安否確認ができる

見守りサービスを利用することにより、離れて住んでいる家族も安否確認ができるので安心です。

安否確認の方法もいろいろあります。リアルタイムの状況を知りたい場合や自分の目で確認したい場合はカメラ型が適していますが、高齢者の方は好まないことが多いので、負担にならない方法を探すことも必要です。

高齢者見守りサービスの選び方のポイント

見守りサービスには企業によりいろいろなサービスがそろっています。サービスの内容や料金をよく吟味し、高齢者と家族どちらにとっても良いサービスを選んで下さい。

サービスの内容で選ぶ

分類

メリット

デメリット

内容

接触型

  • 簡単操作で安否確認
  • 駆けつけてくれるサービスがセットになっていることが多い
  • 緊急時自分で操作しないといけない
  • コストが高い
  • 緊急通報付きのペンダントや押しボタン式装置
  • 自動音声による電話での確認

非接触型

  • 利用者が直接危機等の操作の必用がない
  • 24時間の監視が可能
  • 機器の設置工事あり
対面型
  • 見守り対象者と直接話せる
  • テレビ電話など活用でき表情などの確認ができます
  • 人件費がかかるのでコストが高め
  • 訪問、電話の回数が週に1度と回数が少ないものあり
  • 日々地域を巡回しているひとが対応
  • 電話での安否確認や相談事など

料金で選ぶ

見守りサービスは介護保険利用適用外のサービスになるので、全て自己負担になり、サービスによって費用が異なります。予算にあったサービスを選択するようにしましょう。

介護保険利用適用外のサービスでも自治体によっては、通常より低い金額で提供していることもあります。サービスを検討しているならば、お住まいの担当の「地域包括センター」や「役所」に相談してみましょう。

見守る相手によって選ぶ

見守るサービスの内容は見守る相手の状況に応じたものを選ぶことがポイントです。

  • 24時間必要か、12時間で可能か、緊急時の対応が可能なものが必要かなど
  • 見守る相手と相談したり、迷ってしまったときはお住まいの自治体で相談してみましょう。
  • 操作など簡単なものや、さりげなく負担にならないものなど相手のこともよく考慮すること。

見守られている人のストレスにならないように

家族が心配なあまり、カメラやセンサーの設置をしたり、セキュリティ会社のサービスを取り入れたりすると、見守られている人がストレスを抱えてしまう場合があります。

カメラ導入でいつも見られているという安心感ではなく、見張られているようなストレスになってしまうことがあり、これでは逆効果です。

また、簡単なボタンタイプの緊急時の駆けつけも、気を遣って我慢して本人が押さなければ、無意味になってしまいます。

そのため、見守る側の一方の都合だけでは決して決めず、設置や契約などは利用する本人が納得、理解した上で行うことが大切です。

電力会社の見守りサービスがおすすめ

東京電力エナジーパートナーの見守りサービス「遠くても安心プラン」は、ご家庭の分電盤に電気の動きを特定するセンサーを設置し、日々の家電の利用状況で生活リズムを把握し、変化が合った際にスマートフォンのメールアドレス宛に知らせて確認ができる見守りサービスです。

カメラの設置も専用家電の買い足しや、既存家電の買い替えの必要がなく、なにより配電盤に設置するセンサーのため、見守られている方のストレスになることが一切ありません。

また、全国で利用でき料金プランも「買取コース」、「レンタルコース」の2つが用意されており、ニーズに応じて選ぶことが可能です。

遠方に住んでいてなかなか会いに行けない、といった方に非常におすすめです。ホームページでは利用者の声も紹介されているため、見守りサービスの利用を検討している方はぜひチェックしてみてください。

見守りサービス「遠くても安心プラン」の詳細を確認する

見守りサービスは種類が豊富

見守りサービスは、安否確認だけのツールではなく、コミュニケーションのひとつとしても大切な役割になっています。

緊急時にかけつけてくれるホームセキュリティ会社のサービスはコスト面では高めですが、オプションなどで定期的にオペレーターが電話をかけてくれるサービスなどもあります。

また出歩くことが少ない場合は、定期的に家を訪問して状況を確認するサービスなどを取り入れることも必要です。どのサービスを利用していいかわからない場合には、利用者の住まいの地域包括センターや自治体に相談してみて下さい。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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