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きゅうりを上手に育てるには?畑やプランター栽培のコツを解説

採れたての新鮮な野菜をすぐ食べられたら嬉しいですよね。これから家庭菜園をはじめるなら「きゅうり」がおすすめです。縦方向に成長するきゅうりは、狭いスペースやプランターでも気軽に作ることができるので、家庭菜園に打ってつけの野菜です。
きゅうりを上手に育てるには?畑やプランター栽培のコツを解説

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きゅうりは、サラダや漬物、和洋中など様々な料理に使えて、数多くある野菜の中でも色んな食べ方があり、使い勝手の良い食材として昔から多くの人に食べられてきた人気のある野菜です。

「ただ水分が多いだけで栄養価は低い」と思われがちですが、実はカリウムがナスの1.4倍、ビタミンCはトマトの1.26倍、食物繊維はキャベツと同程度など、体に良い野菜です。

実は意外にも多くの品種があります。

多様なきゅうりの特徴を知って、色々な品種を育てて食べ比べをするのも楽しいのではないでしょうか。ここでは、家庭菜園初心者にも手軽に作れるきゅうりの栽培方法を解説します。

初心者でも育てやすいきゅうりの品種

きゅうりの種類はそれ程多くなく、どれもみな同じというイメージがありますが、実は多くの品種があります。ここでは、初心者でも育てやすいおすすめの品種をいくつかご紹介します。

定番の「夏すずみ」

きゅうりといえば、「夏すずみ」という品種が定番です。スーパーや青果店で店頭に並んでいるきゅうりは、ほとんどがこの品種です。育てるのも簡単ですし、収穫量も多く、初めてきゅうりを栽培する人に向いています。きゅうり栽培の初心者が、手始めにどの品種を作ったら良いかと迷ったら、この「夏すずみ」をおすすめします。

「夏すずみ」は、平均して21~22㎝程の長さまで育ち、長期間安定した収穫を楽しむことができます。

きゅうりは育てやすいのですが病気には弱いのが一般的です。最近はウイルス病に対して耐性を強くした「VR夏すずみ」という品種改良したものも出ています。

管理のし易さで選ぶなら「つや太郎」

きゅうりはつるの伸びが早いので、毎日整枝や葉、花のチェック等をする必要があります。その点、「つや太郎」は、他の品種に比べてつるの伸びが遅い方なので、他の品種に比べて整枝にかける手間も少なく済みます。

又、不安定な気候や気温に弱いきゅうり科の中でも、比較的病気にかかり辛いのも「つや太郎」の大きな特長です。大きさは21~22㎝位まで育ち、つやのある濃い緑色が特徴的です。気温にも左右され難いので大きさのバラつきも少ないです。

プランター向きは「よしなり」

「よしなり」はつるを伸ばさず、親枝(基の茎の部分)の節目に花を咲かせて実を付けますので、つるが伸びていなくても十分な量を収穫することのできる品種です。狭い土地やプランター等で栽培するのに向いています。

又、暑さや寒さに強く、べと病やうどんこ病、褐班病に耐性がある為、無農薬で育てるのも難しくありません。気候に左右され難いので、手間をかければ秋まで長期間収穫することも可能です。

基本的なきゅうりの育て方

きゅうりにも色々な品種がありますが、育て方はほぼ同じですので、ここで基本的なきゅうりの育て方についてご説明します。

種をまく

きゅうりは生育が早いので、種からでも十分に育てることができます。ただし、直接畑に植えるのではなく、最初はポットや箱に種を蒔き、苗を作ります。種まきは4月から5月位が良いでしょう。芽が出てから育つのが早いので、温暖な地域では時期をずらして種まきをすると、長期間収穫ができます。

ポットに蒔く場合は、一つのポットに直径3㎝、深さ1㎝程の穴を開け、2~3粒埋めます。箱の場合は、深さ1㎝程の溝を作り、そこに1.5~2㎝間隔で種を並べて埋めます。

どちらも水をかけても流れ出ない程度に土を軽く被せ、たっぷりの水を与えます。1週間程で芽が出ますが、芽が出るまでは温度を25~30℃位に一定に保てる環境にすることが大切です。

逆に、夏の暑い時期に種を蒔く場合は高温に注意し、熱を防ぐ為に苗床に白い寒冷紗やシキワラをかけると良いでしょう。

苗の管理

ポット植えの場合、子葉が出てきたら、その内の1本を間引きし、その後本葉になる頃に苗を1本にします。

箱植えの場合は、全部の種から子葉が出てきたら(一列が直線状に芽が出てきたら全部の種が発芽した証拠です)ポットに移し替えます。ポットに移し替えてからしばらくすると本葉が出てきますので、ポット内の苗を1本だけ残し、他は間引きします。その後、1か月程で本葉が出ますので、畑やプランターに植え替えをします。

定植のため土を準備

種を蒔いてから本葉が出るまで1か月程かかりますので、その間を利用して次のように計画的に土を整えておきましょう。

苦土石灰を混ぜ込む

畑で栽培する場合、苦土石灰を土全体に散布してしっかりと混ぜ込みます。これは、土の成分を中性化する為です。土によっては苦土石灰を混ぜ込まなくても良い状態のものもありますので、できれば苦土石灰を混ぜ込む前に、土が酸性かアルカリ性かを調べるのが良いでしょう。

調べる為の「酸度測定液」が市販されていますので、自分で簡単に調べることができます。

ちなみに、日本の土壌は特定の地域を除いて弱酸性の土壌の為、苦土石灰を多く混ぜ込まなくても大丈夫です。しかし、畑全体の土の質をむら無く整えたいなら、苦土石灰をしっかりと深く耕すように混ぜ込むのが良いでしょう。この作業は、土と苦土石灰をしっかりと馴染ませる為に、植え替えをする2週間前には済ませておきましょう。

肥料を混ぜ込む

苦土石灰を混ぜ込んでから1週間後に肥料を混ぜ込みます。野菜用の配合肥料でも良いですし、堆肥を1㎡当たり2㎏、元肥は1㎡当たり150g~200g位を使用しても構いません。土に混ぜ込んでしっかりと万遍なく耕してください。

支柱を立ててシートで地表を覆う

肥料を混ぜ込んだら土をマルチシートで覆い、苗を植える場所を決めて支柱を立てておきます。支柱の長さは、180~200㎝程のものが良いでしょう。短い支柱だと葉やつるで密集してしまい、日陰で病気や虫が付きやすくなります。支柱の間隔は、きゅうりが生育した時のことを考えて50㎝位の間隔を空けて立ててください。

マルチシートには、あらかじめ植え替えしやすいように植える場所に穴を開けておくと良いでしょう。マルチシートはビニール素材で出来ていますので、はさみなどで簡単に開けられます。

苗を定植する

本葉が出てしっかりした苗に育ったら、土に植え替えます。時季としては、気候が安定する5月上旬~中旬が良いでしょう。苗を購入して植え替える場合も、この時期に植え替えてください。

畑に植え替える場合は、あらかじめ開けておいた穴に苗を植えます。プランターの場合は、プランターの中心部分に穴を掘って植え替えます。この時、ポットから取り出す際に、根が切れてしまわないように丁寧に扱ってください。植え替えをしたら必ずたっぷりの水をやり、土が乾燥しないように注意して下さい。肥料は2週間に1度の割合で与えてください。

株として成長させるため枝を整える

きゅうりは本葉が出てからあっという間につるが伸びます。その為、日頃の手当て(摘心・つるの剪定)が必要不可欠です。ただし、伸びたつるを無暗に切ってしまうと収穫量も増えません。

つるの剪定の前に、きゅうりの実がどの部分に生るかを見極めることが大切です。きゅうりには親つるに実が生るタイプと、親つるから枝のように伸びたつる(子つる)に実が生るタイプがあります。

いずれにしても、実が生る先の2節目のつるから先の方を剪定します。欲張ってつるを伸ばしたままにしておいても実は生りません。それどころか実に栄養が行き届かなくなり、十分に育たなかったり花も咲かなくなります。

徹底した水やり管理

きゅうりは乾燥に弱い為、水やりには十分注意してください。特に夏場は乾燥しやすいので、朝や夕方など気温が低い時間帯にしたり、朝と夕方の2回に分けて水やりをするなど、工夫して乾燥しないように注意しましょう。

又、プランターで栽培すると、尚のこと水の乾燥に気を付けなければいけません。土の乾燥を防ぐ為には、シートやシキワラ等で土の部分や苗の周囲を覆う等の工夫が必要です。

病害虫に注意する

葉が病気に罹っていると、花が咲きませんし実もなりません。葉の状態はチェックを欠かさないようにしましょう。特にきゅうりは病気にかかりやすい野菜です。

べと病

べと病は、梅雨時など湿度の高い時期に罹りやすい病気で、葉の表面に黄色い斑点が付きます。粉状のものが固まったように葉にこびり付きますので、早めに除去すれば手でも簡単に取り除くことができます。

しかし、放っておくとどんどん広がっていき、しまいには葉を枯らしてしまいますので、気が付いたら早めに対処しましょう。

うどんこ病

うどんこ病は、葉の表面に白い粉状のものが付く病気です。白い粉状のものがうどんの粉(小麦粉)に似ていることから名付けられました。うどんこ病になると葉に日光が当たり難くなり、生育に支障を来たしますので、気が付いたらすぐにぬぐい取るようにしましょう。早めに対処すれば手で簡単に取り除けますが、いつまでも放っておくと葉が枯れてしまいます。

病害虫

きゅうりの生育を妨げる害虫に、アブラムシやウリハムシ等がいます。いずれも葉に付く小さい虫で、気が付いたら葉の裏やつる等にびっしりということもあります。こうなると一々手で取り除くのは大変ですので、害虫防止用の液剤(よく使われるのが木酢液や竹酢液です)を使うのが良いでしょう。液によって使い方が違いますので、必ず説明書きを読んで使用してください。

虫の数が少ない状態で見つければ、薬を使わずに粘着テープ等で取り除くことも可能です。

しかし、液剤を使っても虫が付くのを防ぐ為ですので、全く付かなくなる訳ではありません。取り除いた後も小まめに虫が付いていないかのチェックをしましょう。

手で取り除くのは気持ちが悪いし、薬も使いたくない人は牛乳を使ってみてください。牛乳を霧吹きに入れ、晴れた日の午前中に吹きかけて数時間置いておき、その後軽く洗い流すか、水拭きします。これだけでも虫を防ぐことができます。

きゅうりを収穫する

夏場の気温が安定している時季でしたら、開花から1週間程で収穫できます。収穫は一度きりでは無く、花が咲けば何度でも収穫できます。

とにかく花を咲かせることが大事ですから、その為にも追肥や水やりは欠かさずに行いましょう。水は毎日必要ですが、肥料は2週間に1度、一株に一握り程度で十分です。肥料のやり過ぎに注意しましょう。

きゅうりは成長が早いので、一日できゅうりが大きく育ち過ぎてしまうこともあります。

又、栄養不足や日光不足等が原因で、急に成長が遅くなったりします。その場合は、追肥をしたり葉の状態をチェックして、病気や虫が見られないかどうかチェックしましょう。

地這いきゅうりの育て方のコツ

きゅうりにはつるが伸びて実が生るものだけでなく、地を這うタイプもあります。地這いタイプは、支柱を立てる必要はありませんが地を這って横に伸びるので、ある程度のスペースが必要です。

ここでは、地這いタイプのきゅうりの育て方について解説します。

種まきは2~3回に分ける

きゅうりは生育が早いので、温暖な地域では年に何度かに時季をずらして種蒔きをし、育てて収穫することが可能です。一度に蒔いてしまうと、発育が早いきゅうりは収穫時季には多量のきゅうりが、となって収拾がつかなくなる恐れがあります。

自宅で食べる為に、且つある程度土地に余裕がある場合、時季をずらして作った方が良いでしょう。4月頃を1回目に、その後半月~1ヵ月位の間隔を開けてから種蒔きをすると、秋まで断続的に収穫をすることができます。

夏の日差しには寒冷紗を使う

畑で育てる場合には、気温や天候だけでなく土自体の温度や湿度にも気を付けなければいけません。土の温度が安定していないと根の育ちが悪くなります。

根をしっかり張らせる為には、寒冷紗や敷きわら等で土を覆い、温度を一定にします。育ってからでは敷くのが難しくなるので、苗を土に植え替えた時に敷いてしまいましょう。その方が、夏の暑さだけでなく、朝晩の低温による霜も防ぐことができます。

このようにすることで、丈夫な根が出来るだけでなく病気や害虫等を防ぐこともできます。

ネギと混植

野菜は、他の野菜や植物を傍に植えることで害虫や病気を防ぐことができます。このことをコンパニオンプランツと言います。きゅうりの場合は、長ネギを植えると虫除け効果があります。

又、根が浅いので、ラディッシュのような土中で育つ根菜類を植えると、害虫を防ぐのにも効果的です。ラディッシュならスペースも取らず、背も伸びないので、きゅうりの根元に植えても邪魔になりませんし、無駄の無い家庭菜園が楽しめます。

連作しない

きゅうりは、連作(同じ場所に続けて同じ作物を植えること)に強くありません。どの野菜も出来るだけ連作は避けた方が良いのですが、きゅうりは特に避けてください。病気になり易くなり収穫量も減ってしまいます。きゅうりの場合、植えた次の年は避けて、少なくとも2年以上は同じ場所に植えない方が良いでしょう。

どうしても毎年きゅうりを育てたい場合は、植える前に土地を上手く区分けして、年毎に植える場所を移動したり、畑で植える年とプランターで育てる年とに分けるのも良いでしょう。

尚、きゅうりを植えない土地に、他の野菜や植物を植えても問題ありません。この機会に他の野菜に挑戦してみるのも良いでしょう。

プランター栽培のきゅうりの育て方のコツ

きゅうりは、プランターのような限られたスペースでも育てることができます。

きゅうり栽培に適したプランターには、丸型なら直径30㎝以上で深さのあるもの、横長タイプなら50㎝以上のサイズのある程度大型のものが必要です。土は野菜用の培養土を使うととても便利です。野菜用の培養土と言っても、色々な種類がありますが、袋にきゅうりの絵が描いてあるものなら間違いありません。土の量は、プランターの8分目位です。

品種は立ち性のものを

プランターで育てたい場合は、地這いタイプよりも縦に伸びる立ち性タイプが向いています。中でも、前にご紹介した「夏すずみ」や「つや太郎」がおススメです。

鉢底石を底に敷く

プランターは土が乾燥しやすいので、水やりは欠かせません。その為、プランターの底に鉢底石を敷き詰めてください。鉢底石はいわゆる軽石の類で、「パーライト」や「日向石」等があります。鉢底石を敷き詰めることは、土の余分な水分を出し、常に適した状態にしておくために大切です。

プランターの中には、鉢底石を敷かなくても水はけを良くする為に上げ底になっているもの、底に敷く為のメッシュ状のシートが付いているものもあり、この場合は鉢底石を用意する必要はありません。購入するプランターを確認してから、鉢底石を購入すると良いでしょう。

植え付け時季には仮支柱を立てる

ポットからプランターに苗を植え替えた時に、仮支柱を立てておきましょう。その後ある程度育ってから、本支柱を立ててください。尚、立てる際には根を傷付けないように斜めに立てるのが良いでしょう。

又、つるの伸びが早いので、縦方向に1本だけではなく、2本以上の支柱を逆V字(合掌式とも言います)に立てたり、更に複数本使用してきゅうり用のネットを張るのも良いでしょう。

ただし、丁度きゅうりが育つ時季は台風や大風がある時季でもあります。倒れてしまわないように、早めにしっかりと立てておいてください。

きゅうりを病気から守るために

きゅうりは他の野菜に比べてとても病気になりやすい、デリケートな野菜です。水やりや追肥、日光等、常に気配りを怠らないように注意しましょう。

気温の管理をしっかりと行う

きゅうりは主に夏に収穫する野菜ですが、暑さや寒さだけでなく湿度にも敏感な野菜です。気温が高く、且つ湿度が低い乾燥した状態が続くと、べと病やうどんこ病など葉の病気に罹り易くなります。

乾燥を避ける為に、葉や土全体に水をたっぷりと与えてください。水を与えることで、葉の表面の菌を取り除くだけでなく、地面の温度を下げ、病気防止にもなります。

収穫までは地温に十分気を付け、20~23℃を保つように、株元に直接日光が当たらないようにして、地温が上がらないように工夫しましょう。

又、畑で育てる場合は、きゅうりの周りに花やハーブ類等を植えて、土が直射日光に当たらないようにすると良いでしょう。きゅうりの周りに、何かオブジェ等を置くのも良いかもしれません。又、アルミホイル等を敷くと、虫除けにもなります。

プランターの場合は、シートを敷く他、もう一回り大きい鉢やプランターを用意して二重鉢にすると、プランターの横からの熱も防ぐことができ、土全体の温度が一定に保たれます。

梅雨の時季の水の量に気を付ける

乾燥にも弱いですが湿度の高い状態も、きゅうりにとっては不作や病気の原因になります。

特に、雨が多く日照量の少ない梅雨の時季は、どうしても湿度が高くなりますので、出来るだけ余計な水分を避ける何らかの工夫が必要になります。

畑に植える場合は、きゅうりの苗の上にビニールの屋根を設置したり、横からの風雨も防ぐようにビニールハウス状にしても良いでしょう。

又、プランター栽培の場合は、プランター全体をビニール袋に入れたり、出来るだけ雨が直接当たらないような場所、例えば壁際や窓際、場所があれば屋内に避難させたり等の工夫が必要です。

ただし、雨を避け過ぎて水やりを忘れないようにしてください。乾燥させるのも良くありません。

泥はね防止にマルチシートを敷く

きゅうりは病気に罹りやすい作物なので、気温だけでなく、土の中にある菌や害虫からも守らなければいけません。土に含まれている菌が根を駄目にしてしまう可能性があります。

下から苗を守る為にマルチシートや敷きわら、寒冷紗などがあります。丈夫で手軽に扱えて固定しやすいという点ではマルチシートが向いています。

シートで覆うと、梅雨時季など雨で泥が葉や花にはね上がるのを防いだり、水分を含み過ぎて地温が下がり過ぎるのも防いでくれます。

きゅうりの形が変形する原因

きゅうり栽培初心者にとっての悩みの一つに、「どうしてもきゅうりが曲がってしまう」という事をよく耳にします。

お店に並んでいるきゅうりは真っ直ぐなのに、家で作ると何故か曲がってしまう人が多いようです。家庭で食べる分には曲がっていても味は一緒ですので構わないですが、出来れば見栄えも良いきゅうりを作れるようになりたいものです。

ここでは、きゅうりが曲がってしまう原因と対策、他にも大きく育たない原因と対策を解説します。

水が足りない

曲がってしまう原因に、水不足があります。特に、夏の暑い時季に水分が少なくなると、実に水分が行き届かなくなり、形の悪いきゅうりが出来てしまいます。

この場合は水やりを小まめにすることで解消します。一度曲がってしまったきゅうりは真っ直ぐにはなりませんが、次に実るきゅうりの為に、水やりには気を付けましょう。

養分が足りない

苗も花も順調に育ち、実もそれなりに出来ても、大きくならない場合があります。これは、株自体に元気が無くなっていることが原因です。大きい健康なきゅうりに育てる為には、収穫までの時季に追肥をして、栄養を補充する必要があります。

だからといって肥料のやり過ぎも良くありません。1回に与える量は、一株に一握り程度を株の根元に少し混ぜ込むようにするだけで十分です。

又、より土に馴染みやすい液状の肥料も効果的です。ただし、液体だとつい多く与えがちになりますので、必ず説明書通りに与えてください。

日光が足りない

水やりも追肥も小まめにしていても大きく育たなかったり、実の付きが悪かったりします。この場合は、日光が十分に当たっていなかったことが考えられます。

つる状のきゅうりの場合は、上の方の葉が大きく育ち過ぎて下の方にまで日光が当たっていなかったり、地這いのきゅうりは葉が邪魔をしていたり、隣り合わせで植えてある作物が邪魔をして十分に日光が当たっていなかったりします。

花を咲かせ、実を十分に育てることが重要ですので、邪魔をしているような葉があれば剪定したり、立てた支柱につる等を結わえる等して、全体に公平に日が当たるようにしましょう。

地這いタイプは予想以上に横に広がりますので、苗を植え付ける時点で十分なスペースを用意しましょう。

美味しいきゅうりを育てよう

以上のように、きゅうりは畑でも、狭いスペースやプランターでも手軽に作ることができる野菜です。

しかし、他の野菜に比べると暑さや寒さ、湿気や乾燥等にとてもデリケートな作物です。それだけに、手間を掛ける必要があります。

手間を掛ければ掛けるほど新鮮で美味しいきゅうりが収穫できるのです。手間の掛け甲斐のある野菜と言っても良いでしょう。

採れたての野菜ほど美味しいものはありません。自宅で手軽に作って食卓に並べると、それだけ食事が楽しくなります。

きゅうりの栽培について正しく理解して、自宅で気軽に「産地直送」のきゅうりを食べてみませんか。

また、こちらの記事ではプランターで簡単にできる野菜10選を紹介していますので、ぜひチェックにしてみてください。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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