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ガス代を賢く節約する方法は?継続して続けるためのポイントも解説
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2019年10月から消費税が増税されました。ヨーロッパ諸国の中には消費税が20%を超える国もあり、将来的に日本もヨーロッパ並みになるのではないかと予想されています。家計を預かっている主婦にとっては頭の痛い話ですが、節約で一番に思いつくのは光熱費の削減でしょう。
光熱費の中でもガスの使用量は、普段から気をつけることで年間の支払い額が違ってきます。エコにも繋がるガス節約のノウハウを知って、賢く節約しましょう。
目次
家庭用ガスの種類
家庭用ガスは、都市ガスとプロパンガスがあります。都市ガスとプロパンガスの主な違いは、ガスの原料と成分、ガスの供給方法、ガスの発熱量と使える器具や料金システムなどです。プロパンガスは、販売店を自分で選ぶことができます。
ガスの供給方法が都市ガスとプロパンガスがあるのは、その地域の人口密度に関係があります。都市ガスは導管を伝って各家庭に供給されます。ガスの導管設置には莫大な投資金額がかかりますので、回収できるぐらいの集中した民家の地域が必要になります。
このような理由から、民家が一定以上集中していない地域ではガス導管を引くことができないので、プロパンガスを容器ごと購入して使用します。
プロパンガスは液化されたLPガスを容器に充填して、ボンベを業者が契約者に配送します。発熱量は都市ガスの約2倍で火力が高いのが特徴ですが、自由料金なので契約する会社によって利用金額は違います。
プロパンガスは、基本料金と使用量に応じた従量料金がかかります。プロパンガスの基本料金は、都道府県やガス会社によっても違います。金額は約1,500円から2,600円までと様々です。一戸建ては安く、マンションやアパートなどの賃貸住宅は高くなり、特に単身者用のアパートは高い傾向があります。
ガス管を使う都市ガス
都市ガスは、主に都市部で使用されています。各地域の拠点のガスタンクから、電気や水道と同じように地面の下に通されたガス管から、契約者の家庭に供給されます。つまり、ガス管が敷かれていない地域では都市ガスは使えません。
都市ガスの宅地内引き込みには料金が発生します。立地条件などにより引き込み金額の相場が違い、また自由料金なので契約する会社によって料金が違います。
ガス代節約のコツ
キッチンやお風呂などで使用するガスは、生活する上で欠かせないものですが、請求額を見て驚くことはありませんか。毎日の使い方を少し見直すことで、年間10,000円以上の節約も不可能ではありません。
都市ガスへ変更する
プロパンガスを利用している場合、地域的な問題がないのであれば都市ガスに変更するとガス代の節約になります。都市ガスはプロパンガスより料金がとても安いので節約になります。
また、2017年4月からガス自由化となり、契約する都市ガス会社の選択肢が広がり自由に選ぶことができるようになりました。ガスと電気のセット割を提供する会社にすれば、年間で10,000円以上の節約になることもあります。
注意すべき点は、都市ガスの利用は、ガスの本管が通っている地域しか契約できないということです。仮にガス導管が通っていても、敷地内にガス管が来ていなければ費用を支払って工事する必要があります。
また、プロパンガスから都市ガスに変更するのは、工事費用も高く郊外では私道があることで工事が難しいなどの問題点があります。
オール電化に変える
オール電化は、家の中が「全て電気エネルギー」のことをいいます。電気で料理を作ったりお湯を沸かすので、ガスは一切使用しません。オール電化にするには設備投資費用が必要ですが、上手に電気を使える環境ならオール電化を検討してみてもよいかもしれません。
今まで使っていたガスを電気にすれば電気代が高くなってしまいますが、オール電化にするとガス代の基本料金がなくなります。電力の自由化により、安い電力会社や電気料金プランに変更できるので、家庭によっては光熱費の節約に繋がる可能性があります。
支払い方法の見直しをする
ガス代の支払い方法は、払込用紙による支払い、クレジットカードによる支払い、口座振替による支払いの3種類があります。
ガス会社によっては口座振替割引があるので、割引の有無を確認して支払い方法を決めましょう。口座振替割引がない場合、クレジットカード支払いにすればポイントが貯まるので、買物でポイントを利用すれば節約になります。
ガス会社を変更する
プロパンガスを使用している場合、会社によって金額差がかなり違うので、高いと感じたら会社を変更しましょう。都市ガスの場合も会社によって金額が多少違うため、ガス会社の見直しをすることをおすすめします。
ネットでシミュレーションができるガス会社もあるので試してみて下さい。
キッチンのガス代節約方法
キッチンのガス使用は、お風呂のガス代と比べると断然安いですが、使い方を少し見直すだけで節約ができます。
炎は中火を使おう
火力は中火を使用することが節約につながります。ガス代は弱火、強火、中火の順で安くなるので、なるべく中火で調理し、弱火で煮込む場合は余熱を利用するなどガス代を節約しましょう。
また、ガスコンロの火が鍋底からはみ出ていると、その分はガス代が無駄になるので気をつけて下さい。
鍋底の水滴はふき取ってから使う
鍋底やフライパンの底に水がついたままの状態で火にかけると、余分なエネルギーを使ってしまいガス代が上がります。底の水気を拭いてガスを使えば、年間で数十円ですが節約になります。ちりも積もれば山となるということわざがあるように、少しの額でもガス代の節約になります。
また、濡れている状態だとバーナー部分が濡れてしまい火がつかず、それに気がつかない場合もあるので安全にガスを使うためにも気をつけて下さい。
電気ケトルを使う
電気ケトルは、使いたい量がすぐに沸かせて便利です。ガスコンロではなく電気ケトルを使う方が節約できます。
保温機能はありませんが、その場ですぐ飲むのであれば電気ケトルは沸くのが速いので、忙しいとき重宝します。また、コップ1杯だけのお湯を沸かすなら、電子レンジを使うと節約ができます。
炊飯器を活用する
ちょっとした工夫ですが、炊飯器でご飯を炊くときに野菜や卵をアルミホイルやラップで包んで一緒に入れるだけで下ごしらえができます。水量やタイマーを変える必要はありません。
じゃがいもをガスコンロで茹でると結構時間がかかるので、手早く料理をしたいときなどはガス代も節約でき一石二鳥です。ゆで卵も時間を気にせず出来上がるので、調理時間の短縮ができます。
ガスコンロの掃除をする
ガスコンロのバーナーは、吹きこぼれや油の飛び散りなど様々な汚れで詰まってしまいます。汚れが詰まったままにしておくと、ガス本来の機能が発揮できずに無駄にガスを使用することになります。
ガス本来の火力を発揮させるためにも、バーナー含めガスコンロをいつもきれいにしておいて下さい。また、ガスコンロをきれいにしておくことで、ガスコンロの寿命も延びます。
調味料がこぼれた汚れや油汚れは、放置したままだと落ちにくくなり、ガスコンロの変色や変質の原因となるのですぐに拭き取ってください。
細かい部分は綿棒を使ったり、汚れがひどい場合は重曹を水に溶かして拭くなど普段から清潔を保つようにしましょう。
洗い物でお湯は使わない
洗い物をするとき、冬場の寒い時期や油汚れのひどい場合は湯沸かし器を使うことが多いでしょう。この洗い物のガスがガス料金をあげてしまう要因になります。節約するには、洗い物のときガスを使わないようにし、できるだけ水を使うことです。
野菜やパスタの茹で汁は捨てないようにし、油で汚れたお皿を茹で汁で流せば、スポンジの汚れも少なくてすみます。油汚れがひどい場合は、キッチンペーパーやティッシュで予め拭いて洗えば節水できます。
お湯で洗い物をすると手が荒れるもとになり、冬場は特に乾燥肌を招きます。手のケアにはゴム手袋を使って洗い物をすれば、手荒れの心配をしなくても済み、ガスを使わないと水が冷たいという場合にも手を保護してくれます。ゴムアレルギーの人は、ゴム手袋をはめる前に綿の手袋をすれば防ぐことができます。
冬場のゴム手袋のひんやり感がいやな人は、内側が起毛タイプのゴム手袋を選ぶとよいです。100均ショップでは、スローブ部分が花模様やドット柄などおしゃれなゴム手袋が販売されています。おしゃれなゴム手袋は吊るしておくだけでも楽しい気分になれます。
お風呂でのガス代節約方法
お風呂で顔や髪を洗うときに、シャワーを出しっぱなしにしてしまう人も多いです。お風呂のガス代節約は、第一にお湯を出す時間を少なくすることです。ここでは、お風呂のガス代を節約する方法を紹介します。
シャワーを出す時間を短くする
シャワーの出しっぱなしは、ガスと水道の無駄なのでこまめに止めて使いましょう。シャワーは約15分使うと浴槽一杯分のお湯を使用しているのと同じ水量になるため、15分以上シャワーを使う人は浴槽にした方が安くなります。
1日1分シャワーを出す時間を減らすことで年間数千円の節約になります。
お風呂のふたはこまめに閉める
お湯を張るときは必ず浴槽にふたをしましょう。また、お風呂を沸かすときや入浴後にふたをするとガス代が節約できます。
浴槽の温度を逃さないために、髪や体を洗っている時もお風呂のふたをしましょう。ふたを閉めることで追い炊きの回数を減らせます。
さらに節約したい場合はふたを少し閉めながら入浴すると、中の温度が下がらないので、追い炊きの回数を減らすことができます。
節水シャワーヘッドを使おう
節水シャワーヘッドは、シャワーの勢いを強めてくれるシャワーヘッドのことです。シャワーヘッドを節水シャワーヘッドに変えると、通常のシャワーヘッドより穴の大きさや数を減らしているため、少ない水の量でも勢いが強くしっかり洗い流すことができます。
使うお湯の量も少なくなるので、ガス代だけでなく水道代の節約にもなります。
お風呂のお湯を自動で止めてくれる装置を使う
給湯は最もガスを使うので、入ったら溢れるくらいのお湯を沸かしてしまうと無駄になります。自動湯はり装置は、お湯を溢れるのを防ぐことができ、どれぐらい入ったかを気にしなくて済みます。
無駄にお湯を入れてしまうとガスと水の無駄使いになるので、自動装置がついていない場合は購入をおすすめします。 また、水道の蛇口に取り付けて自動でお湯張りを止めるアイテムもありますので活用して下さい。
追い炊きはなるべく使わない
お風呂のお湯の温度が下がると追い炊きをすることになるので、ガスの使用量も多くなります。お風呂を沸かしたら間隔をあけずに入浴し、追い炊きをなるべく使わないようにすると良いです。
また、お湯の上に置いて使う保温シートを活用すれば温度が下がりにくくなり、追い炊きの回数を減らすことができ節約になります。
ガス代節約のコツ
ガス代の節約はエコにもつながるので良いことです。普段の生活の中で意識を少し変えることで節約ができます。
節約を始めたら、請求額の確認をしてみて下さい。前月より減っていたら、嬉しくなってまた来月も頑張ろうと励みになります。
一人暮らしの場合
一人暮らしでガス代が高い場合の主な要因はお風呂です。一人暮らしの場合は、お風呂に入るよりもシャワーの方がガス代の節約になります。シャワーだけの日を設けるなど工夫すれば節約につながります。
スポーツジムに通っている人は、施設のお風呂を利用するのも良いです。運動しなくてもお風呂だけの利用もできます。ガス料金を気にせずにリラックスできます。
節約をがんばりすぎない
主婦が節約を考えた場合、まず光熱費の節約をしようとする場合が多いです。できるかぎり電気を付けないようにしたり、お風呂の水を洗濯に使ったりと、試行錯誤して節約しようとします。
日頃から無駄に使う電気やガスは環境のためにもよくないので、できる範囲で節約するのはとても良いことです。家族みんなで節約する意識を持てば効果的ですが、口うるさく言われると家族仲がぎくしゃくしてしまうこともあるので、主婦の人がひとり頑張りすぎてしまわないように気をつけて下さい。
家族が多いと消し忘れの多いトイレの電気など、見える所の貼り紙は効果的です。生活感がでないように市販されているかわいいカードなどを使って「消灯」をイメージできるように、視界に訴えるような工夫をしてはいかがでしょうか。習慣になれば消し忘れも減って節約に繋がります。
無理をしないでガス代を節約しよう
節約は家族の協力が必要です。ただし目くじらを立てて、電気を消していない、シャワーを出しっぱなしにしている、続けてお風呂に入ってくれないなど、主婦ひとりが頑張って目を光らせていると家族もストレスになり、主婦もイライラが募るだけです。
家族が節約を頑張ったらお楽しみを作るなど、ご褒美があれば節約も楽しくなるのではないでしょうか。今月はこれだけ節約できたから、ピザのデリバリーをとるとか、おいしいケーキを買ってみんなで食べるなどして節約を楽しみましょう。
普段のちょっとしたことで節約に繋がるので、ぜひできることから実行してみてください。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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