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サックスのリードの選び方|おすすめリード[クラシック・ジャズ用]ご紹介

サックスのリードの選び方|おすすめリード[クラシック・ジャズ用]ご紹介

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サックスを習い始めたばかりのとき、リードの選び方がわからず戸惑った経験はありませんか?リードはサックスを演奏する上で、音色が左右されてしまうくらい重要なものとなります。

そこでこの記事では、サックスを演奏する際に使用するリードの選び方を解説。リードの種類を知って、自分に合ったリードを見つけていきましょう。また、リードの正しい扱い方も紹介していきます。

サックスのリードの選び方

サックスリードを選ぶ際に押さえていきたいポイントがあります。リードの選び方は大きく3つに分かれているのでそれぞれ詳しく見ていきましょう。

サックスの種類に合わせて選ぶ

サックスには、「ソプラノ」「アルト」「テナー」「バリトン」という種類があります。サックスの種類によって大きさや音もそれぞれ違うので、リードのサイズも変わってくるのです。

サックスの種類に対応したリードが販売されているため、自分が使用しているサックスに合わせて購入すると良いでしょう。サックスの種類に対応していないリードは使用できないので注意してください。

リードの硬さを選ぶ

柔らかいリードと硬いリードでは出る音が違います。リードは吹きやすさや音の特徴が違うので、出したい音で選ぶことが大切です。

リードを購入する際に見ておきたいのがパッケージの数字です。数字は2分の1ごとに表記されていて、リードの硬さを表しています。この数字が大きくなるほど、リードの厚みや硬さがあるということになります。

リードが硬いと息が入れにくいと感じることが多くなりますが、その分深みのある音が鳴りやすいと言われています。

反対に、リードが柔らかいと音が鳴りやすいのですが、厚みがなく平らな音になってしまうのです。どのような音色を出したいかによってリードの硬さを選びましょう。

演奏する曲で変える

リードの削り方でクラシック向きなのかジャズ向きなのかが変わります。また、リードを削っている部分を「ヴァンプ」といい、リードを選ぶ際は、ヴァンプの形も選ぶポイントとなります。

ヴァンプの口に入る部分が「ティップ」といい、そしてヴァンプの真ん中あたりが「ハート」です。演奏する曲によってリードを変えたいという人は、リードの削り方が違うものを持っていると良いでしょう。

サックス用リードの種類

リードの削り方は「ファイルドカット」と「アンファイルドカット」の2タイプあります。この2つの大きな違いはヴァンプの根元が削られているかいないかです。それを踏まえてそれぞれのリードの特徴を比較していきましょう。

ファイルドカットのリード

ファイルドカットはリードのヴァンプ部分の根元の表皮を削るタイプです。ファイルドカットは比較的音の立ち上がりにまとまり、クラシック向きの明るい音を出すのが特徴です。

リードの削り方 特徴 向いている音楽の種類
ファイルド(フレンチ)カット
  • U字に削っている部分の下に直線で表皮をむいている
  • 音に輪郭がある
  • 明るくてクリアな音色
  • クラシック

アンファイルドカットのリード

アンファイルドカットは、ヴァンプを削っていないリードのことを言います。

このリードの特徴としては、比較的暗めでジャズ向きの落ち着いた音になります。アンファイルドカットは、アメリカンカットとも呼ばれていて、ジャズ向けのリードです。

リードの削り方 特徴 向いている音楽の種類
アンファイルド(アメリカン)カット
  • U字に削っている部分がそのまま
  • 音は倍音を多く含んでいる
  • 暗めでソフトな音色
  • ジャズ

サックスのリードに関するQ&A

サックスのリードについて素朴な4つの疑問をまとめてみました。リードを購入する前にリードの知識を学んでおきましょう。

リードの保管方法は?

リードを保管する際は、気温室温が重要なのでリードケースに入れて保管します。リードは温度や湿気に対してとても敏感なので、サックス用のリードケースに入れて慎重に扱うようにしてください。

特に日本の気候は湿気が多く、そのまま放置してしまうと水分を吸い込んでしまい、波打った状態になる可能性があります。さらに夏場は湿気でカビが生えてきてしまいます。

とはいえ、乾燥させすぎるとリードが反り返ってしまうこともあるのです。

そのためリードを購入した際についてくるケースを使用するか、専用のリードケースを購入してリードを保管してください。リードを使ったあとリードケースに保管するときは、軽くリードを拭き取ってからセットするようにしましょう。

リードのあたりはずれはあるの?

リードの多くは葦(あし)と言われるイネ科の植物から作られています。そのため、一つの箱にいくつも入っているリードの出来はばらつきがあり、どうしてもあたりはずれが出てくるのです。

あたりのリードというのは違和感なくリラックスして吹け、ピッチが安定して良い音色が出ることです。はずれのリードは音が裏返るような音色で、吹きづらいと感じます。

リードを購入する際、大体1箱で10枚入りの場合が多いですが、その中でもあたりのリードは5枚あれば良いほうだと言われています。まずは全てのリードを試してみて、吹きやすいものとそうでないものを分けておくと良いでしょう。 

リードの育て方とは

リードを購入したらすぐに使うのではなく、育ててから使用します。

水や舌でリードを湿らせてから使用します。リードを使って良い音が出るようになっても、長時間使いすぎず休ませることが大切です。そしてリードは複数枚用意して使い回すようにしましょう。

また、リードを育てるために、購入してからのリードの取り扱い方法を見ていきましょう。

  1. 購入したリードのパッケージをすぐに取る
  2. 体温ほどのぬるま湯を用意し、リードを10秒ほど浸ける
  3. タオルにリードを取り、しっかりと優しく水気を拭き取る
  4. ケースに戻し1日ほど乾燥させる
  5. これを3回ほど繰り返す

2回目のときは15秒、3回目は20秒というように浸ける時間を少し長くしていきます。

初めてリードを拭くときの育て方

  1. リードケースに油性ペンで使い始めの日付と番号を書き込む
  2. 1日目は10~20秒吹いたら次のリードに替えて、10本とも同じ時間ずつ吹いて終了する
  3. 2日目は20~30秒に増やして同じように10本とも吹いていく

1カ月の間に徐々に吹く時間を増やしていき、リードを育てていきます。1カ月が過ぎても1本のリードを吹く時間は10分~15分くらいに留めて、交換しながら吹き、長時間吹かないようにしましょう。そうすることで常にリードが良い状態に保てます。

リードの手入れ方法を知りたい

リードは湿った状態と乾燥させた状態を繰り返すと寿命が縮むので、湿った状態のまま保っておくことが大切です。その際は湿度調整パックやシートを利用して、リードのコンディションを保ちましょう。

リードの保管が一番重要なポイントとなるため、面倒でも手入れを怠らないことが大切です。

[クラシック用]おすすめリード3選

クラシック向けのリードでおすすめのものを選んでみました。それぞれ比較をして自分に合ったものを見つけてみてください。

Vandoren Traditional

青箱と呼ばれているスタンダードなモデルのサックス用リードです。

青箱はリードの硬さの種類が豊富で、自分に合うものを見つけることができます。サックス奏者であれば誰もが一度は使ったことのある世界的スタンダードで、多くのサックス奏者から高い支持を得ています。

また、どのような音楽スタイルにも合わせやすいため、リード選びに迷っている初心者の人でも比較的選びやすいでしょう。

Vandorenの商品はリードの精度を維持するために、精密な電子機器で全て1枚ずつチェックされています。さらに、損傷を防ぐために各リードには、プラスティック製のプロテクターで保護をしているため安心です。

フローバックは湿度管理もしっかりとされていて、安定性を保証した湿度バリアパッケージとなっています。

RICO GrandConcertSelect

音の響が良く優しい音が出てバランスの良い万人向けのリードです。アンファイルドカットのリードで、ジャズ奏者から支持されていて人気があります。

リードが薄いため耐久性に劣ってしまいますが、柔らかくしなやかなので繊細な音を表現しやすいのが特徴です。高域帯になっても音が薄くなり過ぎず、全ての音域でバランス良く安定したサウンドを得られます。

Leger Signature

樹脂製のリードで、葦製のものとは違い湿度で状態が変わらないので管理が容易です。樹脂製リードであれば扱いやすいため初心者向きと言えるでしょう。

演奏前にリードを慣らす必要がなく、コンサートやコンクールなど本番で使える音色です。通常のケーンリードは、一般的に約2〜3週間が寿命と言われていますが、物理的な衝撃で割れない限り半永久的に使えます。

[ジャズ用]おすすめリード3選

ジャズ用のリードでおすすめのものを用意しました。それぞれの特徴を比較して選んでいきましょう。

RICO RJA1025 by D’Addario

オレンジと呼ばれるジャズの定番のリードで、音が鳴りやすく音量が出るのが特徴です。さらに他のリードよりも低価格なのが嬉しいところです。

1930年代から多くの奏者たちから愛用され、ジャズシーンで今も人気が衰えず往年の名手たちの名演を支えてきました。

また、リードに息がダイレクトに入る感じで、同じRICOシリーズのラボーズよりもパワフルに音が出る印象です。

Vandoren Jazz Alto

Vandorenの中でジャズ向けの定番のリードです。

リードの先端部が厚いので吹いたときにより響きます。パレットに柔軟性があるので、広い面積部分で最大限の弾力性を持って振動させることができ、ハリのある音色を出せます。

しかし、青箱に比べると音の伸びが良いですが、ソフトさに欠けるでしょう。Vandorenのパッケージに書かれているJAVAの表記「JA」はジャズを表し「VA」はバラエティとVandorenということを表しています。

D’Addario RICO

品質が良いのに、値段は他のものと比べて安価です。

初心者でもきれいな抜けのある音が出て、扱いやすいリードと言えるでしょう。

強度が2S、アルトサクソフォーンの10枚セットで、クラリネットやサックス全般に適しています。RICOのリードデザインは、演奏のしやすさを重要視しているのが特徴です。

カットはアンファイルドカットなので、程よくパワフルな音色になります。さまざまなシーンに使用できますが、ジャズに最も合っています。

リードの厚さを抑えたモデルでとても吹きやすいため、厚めのリードが苦手な人や初心者の人におすすめです。

リード選びは演奏内容やレベルに合わせて選ぶのが大事

リード選びはサックスを演奏する上で、とても大切なアイテムだということが分かります。

たくさんのリードが販売されているので、それぞれの特徴をうまく掴みながら使用していく必要があります。

単にサックスに合うリードとして決めるのではなく「どのような曲なのか」「自分のレベルはどのくらいなのか」ということを考えながら決めてみてください。

リードをしっかりと育てて、自分の理想とする音色を奏でていきましょう。

こちらの記事では、マウスピースとリードを繋げるサックスのリガチャーの種類と選び方・おすすめリガチャーをご紹介しています。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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