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指先が痛くてギターが弾けない│その原因や痛みを抑える方法も解説

ギターを気軽に弾けるようになりたくて何度もトライしているけれど、いつも指先が痛くて挫折してしまう人が多いようです。しかし、少しの工夫で指先が楽になる方法があります。ここでは、気軽にギターが弾けるようになる方法について解説します。
指先が痛くてギターが弾けない│その原因や痛みを抑える方法も解説

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ギターが弾けるようになりたくて、いざギターの練習を始めてみたけれど、少し弾いてみただけですぐ指先が痛くなってしまい、長時間続けられなくて困るという話をよく耳にします。

「指が痛いから」という理由で、途中で挫折してしまう人も多いようです。弦が指先に触れると痛くなるのはギターに限らず、バイオリンやハープなどといった弦楽器全般にもあります。

ここでは、弦楽器の中でも身近なギターを例に、指先が痛くなる原因や対処法などをアドバイスします。

ギターの練習中に指先が痛くなってしまう原因

ギターを弾いていて、指先、特に弦を押さえる左手の指先が痛くなってしまうことには次のような原因が考えられます。

指先の皮がまだ弱いから

ギター初心者のほとんどの人が抱える悩みの中で一番多い原因が、指先の皮が柔らかいために弦を押さえると指先が痛くなるといった点です。

ギターには通常6本の弦を張りますが、これらは全て太さが異なり、中でも高音用の弦は細いため、触れるだけでも指先が切れてしまうのではと思うぐらいに痛さを感じるものです。

普通の生活をしていると指先が丈夫になることはありません。慣れるまでは指にかなりの負担がかかります。特に女性や子どもの指先は皮がより薄いため、中には指先が弦で切れてしまう人もいます。

正しい演奏フォームがまだ身に付いていない

ギターは胴の部分を体で押さえるようにして、ヒザにのせて弾くのが一般的な姿勢です。しかしそのときの姿勢が悪いと指先に変な力が入り、痛くなってしまいます。慣れるまでは、正しい姿勢で弾くことが大切です。

常に正しい姿勢で弾くように習慣づけると、指先に無駄な力もかからなくなり、適度に力が抜けて上手に弦を押さえられるようになるものです。

ギターの弦の高さや太さが自分に合っていない

ギターは弦とフレットの間にすき間があります。新品のギターは特にすき間の幅が広く設定してあるので、抑えるのに負担がかかるようなら、すき間の幅を狭めるのがよいです。

狭めたからといって音色が変わるわけではありませんし、狭めることで押さえやすくなります。

また、ギターに張る弦は6本あり、音程を表しているのでそれぞれ太さが違います。太い弦(低音用)は押さえやすい反面、重たく感じ、細い弦(高音用)は軽いけれど指先が切れてしまうのではないかと思えるくらい痛さを感じます。

本来は音色の違いで使い分けますが、素材の違いで指に負担の少ないものもあります。エクストラゲージやナイロン弦などは比較的指に優しく、軽いタッチで押さえられます。

腱鞘炎になっている可能性がある

ストイックに痛いのを我慢して弾き続けると、指先だけではなく指の関節や手全体、さらには腕全体も痛くなってきます。

指先の弦に触れている部分だけではなく、指の関節や手首などにも痛みが感じられたら、腱鞘炎の可能性が高いです。練習は止めて病院で診てもらってください。

放っておくと、普段の生活にも支障をきたしてしまいます。

ギターの練習中に指先が痛くなるときの対処法

ギターを弾いていて指先が痛くなった場合はどうしたらよいのでしょうか。

ここでは、自分で簡単にできる対処法と未然に防ぐ方法について、いくつかアドバイスします。

ギター用の指サックを使って練習する

指先を保護するための指サックを使うと、無駄な力を入れなくても軽く弦を押さえることができます。プロのギタリストも長時間の演奏の際に使用している人がいます。

指サックを使用すると指先が保護されるだけではなく、無理なく弦を押さえることができるようになります。ただし、スライド演奏のように弦の上を指を滑らせることはできません。

価格としては4個(通常は5個セットになっていますが、ギターの場合は4個で十分です)で500円ぐらいからあります。

形状としては指先にはめるシリコン製が一般的です。よく事務作業などで使用する指サックをギター用に使用する人もいます。素材も形状もほぼ同じなので、十分代用可能です。

正しいフォームを身に付け指先に力を入れすぎない

正しい姿勢で、指の動かし方や指の形などにも注意しましょう。常に正しい姿勢で演奏すると指先に無駄な力が入らず、楽に弦を押さえられるようになります。

初心者は、頑張るあまりに指先から腕、肩へと無駄な力が入ってしまいがちです。体中の力が入ってしまうと肝心の指先に力が入りません。体の力は抜いて、指先だけに適度な力が入るようにしましょう。

そのためには、常に正しいフォームで演奏するように心がけることです。どんなに簡単な曲を弾いているときでも常に同じフォームで演奏してください。

弦の高さを自分に合わせて調整する

弦とフレットボード(弦が張ってある部分)が離れていると、弦をしっかり押さえないと音が出ません。特に新品のギターなどは、弦をしっかり張っている上にフレットから離れている状態になっています。

弦がフレットに触れるまで指で押し付けることで音の高低がつきますので、弦の高さを狭めると指で軽く押さえるだけで済みます。

弦の高さはサドルと呼ばれる、ギターの胴体側の弦の留め金に近い部分を削ることで簡単に調整できます。

ものを作ったりするのが得意な人なら自分でもできますが、失敗したくなければ楽器店などに頼む方がよいです。ちなみに、楽器店に依頼した場合の費用は5,000円程度が相場です。

弦の太さを変えてみる

ギターに張られている6本の弦は、低音は太く高音は細い弦を使用します。太い弦は弦が重いので指にかかる負担は大きくなり、細い弦は軽く押さえられる反面、指先が切れるのではと思えるような感覚があります。

どうしても抵抗がある場合は、比較的軽い力で押さえられるライトゲージやスーパーライトゲージの弦が、軽く押さえやすくできています。

また、シルク素材でできているコンパウンド弦も柔らかい触り心地なので、初心者に向いています。

その他、アコースティックギターでもラテン系やジャズ、クラシックなどで使用するナイロン弦は、軽く触り心地もよいです。音色はソフトですが、練習するためならナイロン弦を使用するのもおすすめです。

無理せず休むことも大切

どの弦を使っても痛くなる場合は、無理をしないことです。痛い原因が指先の皮が薄いためではなく、炎症を起こしてしまうこともあるからです。

また、練習が原因ではなくもともと仕事や普段の生活で腱鞘炎になっていると、それほど練習していなくても痛みが出てくる場合があります。

それでも「指先を丈夫にしたい」一心で痛いのを我慢して練習し続けると、変な力が入り余計に痛みが増してくる場合があります。

それどころか、指先だけではなく、関節や腕、肩全体にも痛みが広がってしまう場合もあります。

痛みを悪化させると普段の生活にも支障をきたしてしまいますので、痛みが長引くようであれば必ず病院で診てもらってください。

指先の痛みに慣れるまでの期間と時間

実際ギターを弾いている人は、どの程度練習したら平気になるのでしょうか。どのくらい練習したら痛みを感じなくなるのでしょうか。

毎日継続して練習した場合は2週間

毎日定期的に2時間練習した場合、およそ2週間で指が弦になじみ、痛みが感じなくなると言われています。

「そんなに早くなれるの?」と思う方も多いでしょう。それに、仕事などで一日2時間も練習できない人も多いかもしれません。

一日にかけられる練習時間は人それぞれなので、弾けるようになるまでの時間にもかなりの個人差はあります。

とにかく毎日短時間でもギターに触れていると、自然と指先が弦に耐えられるようになります。毎日継続することが大切です。

半年経過しても痛い場合は医師に相談する

毎日ギターに触れているのに一向に指先の痛みがなくならない場合は、炎症や腱鞘炎を起こしている可能性があります。

腱鞘炎や指などの炎症はギターに関係なく起こるものです。普段の生活でも十分に発症する可能性があります。

無理をして練習を続けず、どうしても痛みが治まらない場合は一度病院で診てもらうことをおすすめします。

ギター演奏時の指先の痛みを予防する方法

毎日練習をしていて指先に痛みが出てくると、せっかくの練習も嫌になります。ここでは、痛みを未然に防ぐ方法について解説します。

毎日少しずつ練習を継続する

楽器を演奏すると、普段使わない筋肉や関節を使います。ギターも同様に指を一本ずつ動かし、早い動きや弦を押さえるために指を広げたりしなければいけません。

最初から器用に指を動かせる人はほとんどいません。どんな名演奏家でも最初は皆初心者です。

誰でも初めのうちは指に変な力が入り痛く感じるものです。ギターを弾く人は必ず通らなければいけない「指先の痛み」を乗り越えるには日頃の練習が必要です。

毎日少しずつでよいので、指を慣れさせることを目的に練習をしましょう。そして、痛くなったら練習を辞めるぐらいの気持ちでコツコツと続けることが結果的には一番の早道です。

演奏前に指のストレッチやウォーミングアップをする

ギターの弦を押さえるのは指先だけではなく、指や腕の関節も使います。指の関節や手首が硬直した状態になっていると、運指がうまくいきません。

演奏前には指先や手首などをほぐしましょう。指の関節部分をほぐすには手のひらをグーパーして開いたり閉じたりする程度の軽いウォーミングアップで十分です。

また、寒い時期は指先が冷え切っていると指の動きがぎこちなくなるので、ウォーミングアップが必要です。

演奏するときには指の関節が柔らかい方が、適度に力が抜け、痛みを感じず無理のない演奏ができるようになります。

簡単な短いパッセージから練習する

どのような楽器でも、初心者ほど難しい曲や大曲にチャレンジしたくなるものです。難しい曲、以前から弾けるようになりたいと夢見ていた曲が弾けるようになるととても嬉しいものです。

しかし、難しい曲や長い曲ほど、指に負担がかかってしまいます。指が十分にこなれていない状態で難しい曲、長い曲をすると途中で挫折する可能性が高くなります。

特にギターは、指先が痛くならないように「指を慣らす」ことが大切です。そのためにも、最初は簡単な曲やパッセージが短い曲、スローテンポの曲などから手がけて、徐々に難しい曲を挑戦した方が上達の早道です。

ギターを長く続けるために無理せずに少しずつ指を鍛えよう

どの楽器でも言えることですが、どんなアーティストでも最初はみな初心者です。昨日今日ですぐに上手になることはないので、毎日の練習が大切です。そして、焦らずコツコツと継続することが大切です。

ピアノなどの鍵盤楽器は鍵盤を押せば音が出ますが、ギターは音を奏でる前に弦を押さえていなければ演奏したことになりません。そのためには指先を弦になじませることが必要です。

まずは、ギターの弦に痛みなく触れられる指先を「作る」ことが必要です。焦らずコツコツと練習をしながら丈夫な指を作っていくようにしましょう。

こちらの記事ではギター弦の種類や選び方を紹介しています。指が痛くなりづらい弦も紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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