LIFESTYLE

更新

どうしてプロパンガスは高い?都市ガスとの違いやガス会社の切り替え方法

なぜプロパンガスは高いのかについて解説します。プロパンガスと都市ガスとの違いなどもまとめています。高いときの対策もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どうしてプロパンガスは高い?都市ガスとの違いやガス会社の切り替え方法

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

プロパンガスの会社も、電力会社と同様に自由に選ぶことができるのをご存じでしょうか?家を建てた際に建築会社から勧められたままガス会社を選んでしまっている方も多いでしょう。

しかし、そのガス会社が果たして本当に優良な会社なのかは分かりませんよね。そこで今回は、プロパンガスと都市ガスの違いや安い会社を見つけるための方法についてご紹介します。ガス会社を選ぶ際の注意点も併せて説明しますので、参考にしてください。

プロパンガスと都市ガスの違い

プロパンガスと都市ガスは、同じ使い道のガスでも様々な点で異なります。ここでは、2つの違いについてご説明します。

ガスの成分と供給方法

プロパンガスの主成分は「プロパン」、原料は「液化石油ガス」で、空気よりも重い特徴があります。供給方法は、液化されているガスをタンクやガスボンベに詰め込み、人の手によって各家庭に配送されています。供給エリアは、全国各地の都市ガスの導管がない場所です。

一方、都市ガスの主成分は「メタン」、原料は「液化天然ガス」で空気よりも軽いのが特徴です。供給方法は、地面の中に埋められているガス導管の中を通って各家庭に供給されています。

都市ガスの場合は、人の手で運んでいないため人件費がかかっていません。また、供給エリアは都市部を中心に、ガス導管を引ける場所です。

料金システムについて

2つのガスは、料金システムも異なります。都市ガスは、全ての費用に利益を加える「総括原価方式」という考え方で料金が決められています。総括原価方式は、政府の認可が必要な「規制料金」として決めなければなりません。

しかし、プロパンガスは「自由料金制」となっています。都市ガスのように料金に対する規制は特になく、ガス会社が売上や人件費などを考慮したうえで自由に料金を決めることができるシステムです。そのため、都市ガスよりもプロパンガスのほうが高くなってしまうことが多く、また同じ地域のガス会社でも金額にばらつきが見られます。

さらに、プロパンガスの料金を公開しなければならないという決まりはありません。そのためガス会社を選ぶ際に公式HPを見ても料金が載っていないことが多いです。この場合、ガス会社に連絡して見積もりを取ってもらわないとはっきりした料金が分からない仕組みになっています。

公開していないからといって料金が高いわけではありません。公開していなくても安い料金でガスを提供している優良企業もありますので、手間はかかりますが見積もりを取ってもらいましょう。

プロパンガスが都市ガスと比べて高い理由

それでは、都市ガスと比べてプロパンガスが高い理由をもう少し詳しく見てみましょう。

プロパンガスは人件費やガソリン代がかかる

前述の通り、プロパンガスはガスボンベなどを人が配送しています。そのため、人件費やガスボンベを運ぶ自動車のガソリン代なども上乗せされた料金なのです。反対に都市ガスは、ガスを導管に通して各家庭に配送しているため、人件費や経費がかかりません。よって、プロパンガスは、都市ガスに比べて料金が高く設定されています。

しかし、都市ガスを使用するにはガス導管が自宅の近くに通ってる必要があります。ガス導管が通っていなければ、都市ガスを選択することはできません。都市中心とはいえ、どこの家でも都市ガスにできるわけではないのです。

プロパンガスは自由料金制

先にもご説明した通り、プロパンガスは自由料金制となっています。政府からの規制もなく、自由にガス料金を設定することができます。悪徳なガス会社では、高いガス料金に設定してしまうことも珍しくありません。もともとガス料金を公開しなければならない決まりはないので、高い料金に設定していても広く知られていないことが多いでしょう。

プロパンガス会社を選べることを知らない

プロパンガスの料金が高いことに悩む方の中には、「プロパンガスの会社は選べない」と思い込んでいる方も少なくありません。しかし、電力の自由化が始まっているようにガスの小売自由化も始まっています。それを知らずに、ガス会社は変えられないという先入観があるようです。

そして、ガス会社もわざわざ「ガス会社を選ぶことができる」などとは教えてくれません。ガス会社からしてみれば、安いガス会社に変えられたくないので、自らは教えないのです。近年では、インターネット上にプロパンガスの会社も選べることが書かれているため、比較してガス料金を安くする手段を考えられますね。

プロパンガスが高いときの対策

ここでは、プロパンガスのガス料金が高いときの対策についてご紹介します。

プロパンガス会社を選べる人と選べない人

これまでプロパンガスの会社を選べることを述べてきましたが、実は選べる人と選べない人がいます。

  • プロパンガスの会社を自由に選べる人…戸建て住宅などの持ち家の方、自分が契約者の店舗など
  • プロパンガスの会社を自由に選べない人…アパートやマンションなどの賃貸住宅・集合住宅に住んでいる方

持ち家で暮らしている方や自分の店舗などを持っている経営者などは、自分がプロパンガスの会社と契約を結べるため、どのガス会社を選んでも自由です。

しかし、賃貸住宅や集合住宅に住んでいる方は、ガス会社と契約しているのは大家さんや管理会社となります。そのため、個人でガス会社を変更することはできません。どうしてもガス会社を変更したいという方は、大家さんや管理会社に直接問い合わせる必要があります。

地域のプロパンガス会社を複数社比較する

前述でご紹介した、ガス会社を自由に選べる方は、安いガス会社を選ぶために複数社を比較することが大切です。複数社のガス料金を比較して、どこが一番安い料金設定なのかを見極める必要があります。それでは料金を比較する手順についてご説明していきますね。

公式HPで料金をチェック

まずは、各ガス会社の公式HPにガス料金の記載があるかをチェックしてみましょう。既に述べていますが、プロパンガスの料金は公開する決まりがありません。

そのため公式HPを見ても料金の記載がない場合が多いです。最近では、他社との比較化で料金をはっきりと載せている会社も出てきています。公式HPに料金が載っていればわざわざ見積もりを取ってもらう必要はないので、あらかじめ公式HPを確認しておくといいでしょう。

見積もりを出してもらう

公式HPを確認してもガス料金が明確に分からなかった場合には、ガス会社に連絡して見積もりを取ってもらいましょう。

見積もり自体は基本的に無料で行なわれていますが、稀に有料の会社もあります。事前に確認しておくといいですね。何社も見積もりを出してもらうのは面倒なことに感じますが、複数比較をしなければどこが本当に安い会社なのかが見えてきません。

高いプロパンガス会社を切り替える方法

最後に、ガス会社を切り替える方法について解説していきます。

候補の会社に最終見積もりを出してもらう

一番安いガス会社を見つけるために、複数のガス会社の見積もりを比較します。そして「ここのガス会社がいい」というのが見つかれば、そのガス会社に連絡して最終見積もりを出してもらいましょう。

複数社の見積もり時点では簡単な条件の見積もりが多いため、実際に自分の家でガスを切り替えたときに料金をはっきりと把握することは難しいです。そのため、最終候補の会社には最終見積もりを取ってもらい、料金に納得すれば契約しましょう。

新しい会社と契約、旧会社とは解約

最終見積もりに納得し、新しいガス会社と契約します。そのときに従来のガス会社とは契約を解約しなければなりません。

解約をする場合、基本的には自分で旧会社に連絡を取り解約を申し出ます。しかし、場合によっては新会社が解約手続きを代行してくれることもあります。

ここで注意していただきたいのは、代行してもらえるのは楽ですが、自分が解約することに対しての責任や費用がかかるのかを必ず確認しておきましょう。代行してもらえることに気を取られてしまい、後々費用を請求されてしまったなどというトラブルも少なくはありません。

違約金に注意する

旧会社と「無償貸与契約」を結んでいた場合に、期間内に解約をすると違約金が発生してしまうことがあります。無償貸与契約とは、取り付けているガス機器(ガスコンロや給湯器など)の料金を無料で貸し出してくれる契約です。旧会社との契約時に無償貸与契約を結んでいる方は、取り付けているガス機器の料金を支払っていないはずです。

旧会社に無償貸与契約を結んでいるかを確認しておきましょう。そして、結んでいた場合にはあと何年の契約期間が残っているのか、違約金はいくらになるのかをチェックしておくことをおすすめします。違約金が発生する場合には、ご自身で違約金を全て支払ってから新しいガス会社と契約を結ぶのが一般的です。

違約金を肩代わりしてくれる会社もある

違約金も残りの契約期間によっては高額になってしまうこともあります。しかし、新しいガス会社が違約金を肩代わりしてくれるところもあるのです。違約金が高くて悩んでいる方は、ガス会社を探すときに違約金の肩代わりをしてくれる会社を探すのも1つの手段だといえます。

日程を調整してガスボンベを新旧入れ替える

いよいよ、新旧のガスボンベを入れ替えます。まず旧会社に連絡して、これまで使用してきたガスボンベなどのガス機器の撤去方法について指示をもらいましょう。

ガスボンベは旧会社の所有物です。勝手に処分することはできませんので、撤去してもらえるのかを確認しておくといいですね。方法としては、新旧会社がそれぞれに撤去と設置を行うこともありますし、旧会社が新会社にガスボンベの撤去を依頼することもあります。

そして、撤去する日程調節も行なってください。撤去日が決まれば、次に新会社のガスボンベを設置する日程を合わせます。工事自体は30分〜1時間程度で完了です。最後に、新会社が安全にガスが作動するかの確認作業を行って終了します。

高いプロパンガス料金を下げたい

プロパンガスがなぜ都市ガスより高いかというと、供給方法の違いから人件費やガソリン代が含まれているからです。

また、料金システムが異なるためでもあります。もしもプロパンガスの料金が高くて悩んでいる方は、少しでも安くなるようにガス会社を切り替えてみましょう。プロパンガスの会社も電力会社同様に自由化が進んでいます。持ち家の方や自店舗を持っている方は、ぜひ複数社のプロパンガス会社を比較してみてくださいね。

マーケットエンタープライズフィールドセールス

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

ビギナーズTOPページ