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クラリネットの始め方|初心者向け基礎知識と演奏方法
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クラリネットは音域も広く、さまざまな音色を奏でることができるため、オーケストラやジャズでなど様々なシーンで活躍する楽器です。
また、初心者の方でも比較的始めやすいため、学生の吹奏楽部や大人になってから始める楽器としても人気も高い楽器のひとつです。
今回はこれからクラリネットを始める方や始めたばかりの初心者の方に、ぜひ知って欲しい基礎知識をまとめました!
目次
そもそもクラリネットってどんな楽器?
呼吸法や運指の方法を知る前に、少しだけクラリネットという楽器についての知識を紹介いただきたいと思います。楽器について深く知ると愛着が生まれ、練習のモチベーションになったり、長く続けられるようなります。短くまとめましたのでクラリネットのことを知って好きになってください!
クラリネットとは|歴史と特徴
管楽器には金管楽器と木管楽器がありますが、クラリネットは木でつくられているので木管楽器に分類されます。フランスで生まれたシャリュモーというリコーダーのような楽器がその始まりで、最初は現在のクラリネットの半分ほどの大きさしかなく、その後ドイツの楽器職人が改造したといわれています。
特徴としてはクラリネットの音域は管楽器の中で一番広いく、その音域の広さから、様々なジャンルの音楽で活躍しています。吹奏楽やオーケストラでは木管パートの中間音域として主旋律も伴奏も演奏し、ジャズではソロの演奏をすることもある楽器です。
クラリネットの音色|やさしくてあたたかみのある音
クラリネットは音色は全体的にあたたかみがあり、やさしい音色をしていると言われます。文章だけでお伝えするのは難しいので、まずは聴いてください。
ドラマ『のだめカンタービレ』を見ていた方は聴いたことがあるのではないでしょうか。ほかにもCMや映画にも使われ、世界的にとても有名な曲です。
今回はクラリネットの音色を聴いていただくために4重奏バージョンをご紹介しました。オーケストラバージョンで聴いてもクラリネットは冒頭のメロディでとても目立っています。
知っておきたいクラリネットの基本の4種類
クラリネットには代表的な4種類の同属楽器があります。それぞれ音域や使われ方も異なるので、特徴を理解して自分に合ったものを選びましょう。
B♭クラリネット
最も一般的でよく使われるのがB♭クラリネットです。ソプラノクラリネットという名前もありますが、ドイツ音階でBは(ベー)といいますので、通称「ベークラ」とも呼ばれています。
さまざまあるクラリネットの種類の中でも基本となりますので、初心者の方でどれを選べばいいかわからない場合はべークラから始めることをおすすめします。
E♭クラリネット
通称「エスクラ」と呼ばれています。大きさはベークラの4分の3程度で、音域はベークラより4度高いことが特徴です。吹奏楽やオーケストラでよく使われるクラリネットです。
アルトクラリネット
アルトという名前がついていますが、クラリネットの種類の中では中低音の音域になります。吹奏楽で、ほかの中低音楽器とのユニゾンで曲中の厚みをもたせるために使われることが多いクラリネットです。
バスクラリネット
大きさはベークラの約2倍で、アルトクラリネットよりさらに低音の音域を出します。低音の伴奏だけかと思いきや、その深みのある音色から主旋律を奏でることもあります。かなり長さがあるので肺活量も必要とされます。
マウスピースとリードの選び方|種類によって音色が変わる
クラリネットやサックスなどの管楽器はリードを使って演奏するので、「リード楽器」とも呼ばれます。さらにクラリネットはリードだけでなくマウスピースも使用し、このリードとマウスピースによって音色や吹きやすさに大きく影響される楽器でもあります。
正しい演奏方法でもうまく音がでない時は、変えてみるのもひとつの手段です。リードを育てたりと非常に奥が深いので、今回は初心者の方におすすめの定番マウスピースとリードを紹介します!
クラリネットのパーツの名称
リードとマウスピースを選ぶ前に、画像で各パーツの名前をご説明します。
基本的に覚えるのは4つのパーツだけで問題ありません。練習やリード、マウスピース選びでも使うことがある言葉なので最小に覚えておくと便利です。
初心者におすすめのマウスピース2選
数あるマウスピースの中でも、初心者の方におすすめしたいマウスピースをご紹介します。
Vandoren 5RV
定番中の定番です。クラリネットを始めるときに最初に使う方も多いと思います。初心者の方でも楽に吹くことができるので、多くの方からも永く愛されているモデルとなっています。
Vandoren 5RVライヤー
こちらも定番のモデルです。初心者からベテランのクラリネット奏者の方まで幅広い層で使われています。全音域で音を出しやすいため、コントロールが楽にできることから人気が高いモデルです。
クラリネットはリード選びが肝心!
リードとは木で出来た薄片で、このリードの振動により音が出ます。リードは厚さがそれぞれ異なり、自分の唇とリードの厚さがマッチしたときに、綺麗な音色が出ます。
またマウスピースとの相性もあるため、自分にあっているリードを見つけることがポイントです。自分との相性がいいリードを見つけるためにもまずは中間の厚さである「2-2/1番~3番」で試奏してみましょう。薄すぎると、リードミスが多くなり、厚すぎると音が出にくくなります。
またおすすめのリードはやはり「Vandorenのトラディショナルシリーズ」です。世界でトップのシェアをもっており、最もスタンダードなシリーズとして有名です。
もちろんほかにも多くの種類のリードが存在します。メーカーや厚さも様々なので自分に合うリードを見つけてみましょう。演奏する曲のジャンルによっても厚さを変えることもあります。
こちらの記事ではクラリネット奏者がよく使うリードとリードを長く使うための裏技をご紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
いよいよ演奏|演奏方法を順番に解説します
ここまでクラリネットの基礎知識をご紹介してきましたが、いよいよ、どうしたら音を出すことができるのかをご説明します!
演奏の準備をしよう
クラリネットの組み立て
クラリネットを演奏する前にまずはパーツの組み立てが必要です。難しくありませんので動画を参考にして組み立てを行ってください。
演奏時のフォームを知ろう
組み立てが終了したら、次は構え方とマウスピースの正しいくわえ方についてです。こちらも文章で説明させていただくより、動画を見ていただくとスムーズに理解できると思います。練習慣れるまで少し唇が痛いかもしれませんが、少しずつ練習していきましょう。
クラリネットの運指を覚えよう
運指とは、指づかいのことです。楽譜を見て、出したい音を出せるようになるためにも運指を覚えましょう。運指についてはこちらのヤマハの「クラリネットの運指表」というサイトがわかりやすく解説をしています。
覚えるコツとしては、自分の練習したい曲の楽譜を見ながら演奏できるようにしていくことです。また、実際にクラリネットがないところでも構えて指を動かしながら覚えていくのが良いでしょう。まさにエアークラリネットです!
いつも手元に運指表を持っておきたいという方は運指本がおすすめです。クラリネットを吹くなら1冊は持っておきたいですね。
クラリネットで音を出してみよう
運指を覚えたら音を出してみましょう。綺麗な音を出すためには姿勢を意識して、息を吸ったときに頬が膨らまないようにすることです。初めから綺麗な音は出せないかもしれませんが、慌てず、ゆっくりと練習していきましょう。
初心者の方が注意するべきポイント
クラリネットには上達のコツがあります!初心者の方はとくにうまく音が出ない、音程がおかしいという問題に直面しがちです。あきらめる前に基本やコツを覚えて練習していきましょう!
マウスピースを正しくくわえる
初心者の方はマウスピースをくわえすぎてしまっていたり、口の力を入れすぎてしまっていることがあります。マウスピースは約1センチ程度軽くくわえる程度です。また鏡を見ながら正しいくわえ方ができているかチェックしてみましょう。
正しい呼吸法を身につける
クラリネットは腹式呼吸を使います。腹式呼吸とは横隔膜を上下させて呼吸することです。お腹を意識するよりは横隔膜を意識を向けましょう。そして吐く息によってクラリネットの管を振動させることをイメージしましょう。
演奏したら必ずお手入れをしよう!
クラリネットは木管楽器です。木管楽器は湿度や温度に敏感で痛みやすいため、練習後は必ずお手入れをして清潔な状態を保ちましょう。
お手入れ方法や必要なお手入れグッズはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
大切な楽器なので必ずお手入れをするクセをつけましょう。
まとめ
今回はクラリネットを初心者の方でも始められるように基礎知識や上達の仕方について紹介しました。
管楽器は慣れるまで難しいと思われる方も多いかと思いますが、クラリネットは正しい演奏方法を習得していけば、決してハードルの高い楽器ではないと思います。お気に入りの曲を演奏しているところを想像しながら、まずはゆっくり練習を始めてみてください!
おっきー /
ビギナーズ編集部 編集長
ビギナーズ編集部で編集を担当しています。子どものころから趣味は多く、中学時代は吹奏楽部にいました。そのころからダンスもはじめて、大人になった今でも続けています。またスポーツ観戦も好きです!