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シャドーイングで英語は話せるようになる?英語を上達するためのコツを伝授
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
外国で飲み物をオーダーしたら違うものが出てきたという話をよく聞きます。
文章は合っているのに、通じなかったのはなぜでしょう。それは、発音やイントネーションがおかしいので相手が聞き取れなかったということです。
日本語の勉強をして間もない外国人の発音に違和感を覚えるのと同じで、英語にも言葉の強弱やイントネーションがあります。日本に方言があるように、アメリカでも「なまり」があり、標準的な発音やリズムがあるのです。
英語の上達を目指すなら、シャドーイングを行ってみてはいかがでしょうか。シャドーイングは発音を上達させる方法の1つです。
こちらでは、シャドーイングについて詳しく説明します。
目次
シャドーイングとは
シャドーイング(Shadowing)とは、英語を聞きながら約0.5秒ほど遅れて発音の真似をすることです。
元々は、同時通訳の訓練法で、文章を聴いたら少し遅れて発音の真似をすることで、同時にリスニング、スピーキングを鍛えるトレーニング方法です。
シャドーを訳すと「影」です。英語の音声を聞きながら、影のように追いかけて発音するという練習方法です。
リピートは英文を聞き終えてから繰り返すことですが、シャドーイングは、聞こえてくる英文のすぐ後ろを追いかけて発音します。
「聞くこと」「発音する」を同時に行う高度な学習法ですが、「聞くこと」が鍛えられ、ネイティブな発音ができるようになるのが目的です。
シャドーイングによってもたらされる効果
シャドーイングがもたらす効果は、繰り返し練習することで「リスニング」「スピーキング」「語彙」の力がつくことです。
シャドーイングが英語学習の方法として注目されている理由は、ネイティブスピーカーの発音、英語のリズム、音の強弱のつけ方を学び、イントネーションの改善など伝わりやすい英語を身につけることができるからです。
さらに練習を重ねることで「リスニング力」「スピーキング力」「語彙力」が鍛えられます。
リスニングが上手になる
聞こえてくる英語を同じ発音とスピードで繰り返すことがシャドーイングの大事なポイントです。
シャドーイングを繰り返し行うことで、ネイティブスピーカーの発音や音の強弱、イントネーションが聞きとれる力が徐々についてきます。
スピーキングも上達する
発音に加えて「日本人の英語が通じない理由」はイントネーションとアクセントの違いです。ネイティブスピーカーが、I want to~を発音すると「アイ ワァナ」ととなります。
繰り返し行うことで、読むのと聞くのでは全く違う発音ということが徐々にわかってきてスピーキングの力がついてきます。
単語がたくさん覚えられる
英文に知らない言葉、聞いたことがない単語があると真似するのは簡単ではありません。知らない単語や熟語が出てきたら調べる習慣をつけて、スペルもしっかり覚えるようにすれば英単語がたくさん覚えられます。
単語だけを覚えるのとは違い、英文の流れに沿って覚えればより効率よく習得できます。
すでに知っている単語でも、文中で使用されている英語を声に出して練習するので、実用的な単語の使い方ができるようになります。
リスニングとスピーキングに加え単語力がつけば、自然と英単語、英文のライティングも上達します。
シャドーイングのやり方
実際、シャドーイングはどのように行えばいいのでしょうか。効果的なやり方を説明します。
まずはリスニング
使用する音声のテキストを見ないで全文を聞くことに集中します。何について話しているのか、音声の内容を考えながら聞きましょう。次に、テキストは見ないで聞こえてくる英文をシャドーイングします。
マンブリングで練習する
音声を聞きながら小さな声でぶつぶつとつぶやいて練習することを「マンブリング」といいます。音声をいきなりシャドーイングするのは、自分の声が邪魔になるのでリスニングは困難です。
自分の声で反応していくマンブリングは、シャドーイングを始めた頃に行うにはよい練習法です。口の動きが最小限ですむので、自分の声に邪魔されることも少ないでしょう。
テキストなどを見ながらシャドーイング
テキストを見ながらシャドーイングをしてみましょう。最初は発音が違ったり、イントネーションがおかしいと思っても音声についていけていれば大丈夫です。
そして、シャドーイングの音声は録音しながら行うのがポイントです。録音をすれば、どれだけ聞き取れているかを確認することができます。
意味がわからなかった点は、放置せず都度確認していくことが大切です。
慣れるまでは、途中でついていけなくなることもありますが、めげずにシャドーイングすることが大事です。発音、イントネーション、リズムに注意しながらシャドーイングをしていきましょう。
再度シャドーイングをする
テキストを見ずに録音をしながら、再度シャドーイングを行います。そして、1回目と2回目の録音を比較しましょう。
初回は声が小さかったり、抑揚がなかったりと自分の欠点がわかるので、間違えた点を意識しながら練習すると効果的です。慣れてきたら英文の意味を考えながら、繰り返し練習しましょう。
シャドーイングのコツ
シャドーイングの上手なコツを説明します。ぜひ学習に取り入れて英語を上達させましょう。
きちんと発声をする
聞こえてくる音声を真似しているだけでは効果は出ません。相手にきちんと伝わる声で話しているかがとても重要です。
聞き取れないような小さな声ではなく、大きな声できちんと発声することが大事です。鏡の前で大きく口を開いて発声するのもよい方法です。
文法やスペルを気にしない
書き出してシャドーイングを行う場合は、単語のスペルや文法を考えてしまい、スピードに追いつけないということがあります。はじめは正確性は求めなくても大丈夫です。
スペルがわからないなら、最初は全てカタカナで書き出してもOKです。重要なのはスペルではなくで、見直したときにどこが間違っているかがわかることです。
文法も気になってしまうかもしれませんが、最初のうちは音だけに集中しましょう。英語の音についていけているのかが重要なポイントです。慣れることが大事なので文法やスペルなどは気にせず行いましょう。
リズムに気を配る
日本語でも同じですが、単語の音を区切る位置やイントネーション、発音の強弱を意識してシャドーイングを行い、英語の独特のリズムに慣れましょう。
慣れてくると英文の中で、強調したい部分や一番伝えたい大事な部分の意味の切れる位置がわかるようになります。
毎日の習慣にする
シャドーイングは、まとめて勉強するものではありません。たとえば試験などで集中して何時間も勉強するより、毎日短時間で勉強した方が効率が上がるのと同じです。
そこで、毎日10分間シャドーイングを行うルールを決めてはどうでしょうか。また、10分間の練習を1日の中で何回か行うのもよいでしょう。長い時間で行うよりも毎日、短時間で行うほうが定着しやすいです。
教材選びが重要
シャドーイングに使う教材の選び方で大事なのは、自分が英語のスピードに追いつける教材なのか、日常の会話に近いものであるかなど、自分の英会話レベルにあった教材を選ぶことです。
初心者は、英文が長すぎない教材を選び、徐々に慣れていくとよいです。また、興味が持てる内容の題材を選ぶと理解しやすいです。
海外の音声データがあるニュースサイトや好きな映画の会話や海外ドラマなどの会話をピックアップして真似してみるのは、英語の勉強が楽しくなります。
わからなかったりできなかったところを確認する
わからなかったり、うまくできなかった部分は必ず確認してできるようになるまで練習してください。録音した自分の発音を聞いて、再度見直しをするようにしましょう。
上達しようという意識をもつ
シャドーイングの目的は、英語力を向上させることです。英語に限らず、何事も目的意識を持って行わないと上達はしません。
ただ闇雲にシャドーイングを行っても効果はあがらないので、シャドーイングの学習法とコツをつかんで練習をしましょう。
周りの音をシャットダウンする
どうしても最初のうちは、周りの雑音が聞こえて集中できないでしょう。そんなときは、イヤホンやヘッドホンを使って、周りの音を遮断し、英語の音のみに集中したほうが効果がでます。
リラックスして行う
何かをしながらシャドーイングを行うとリラックスできます。散歩やジョギングなどをしながらリラックスして楽しんで行うのもひとつの方法です。
シャドーイングが上達しないときにすべきこと
シャドーイングを始めてから、しばらくは「なかなか上達しない」と焦るかもしれません。集中して聞いていると、少し遅れて発音するのはむずかしいでしょう。
では、上達するには何を行えばいいのでしょうか。
意味を理解しながら行う
聞いている音声の意味を考えながら行いましょう。わからない部分はあとで必ず調べて理解するまで練習しましょう。
自分にあったスピードの教材を使う
自分にあった教材を選ぶときのポイントをまとめました。
- 英語が聞き取りやすいこと。
- 発音、イントネーションなどが、ニュートラルな英語を話しているかということ。
- スピードがやや遅めのものを選ぶ。早すぎるとついていけない。
- 語彙レベルが標準的なもの。
- 内容が興味深いもの。
- 自分に合ったスピードなのか。
- 発音はネイティブスピーカーなのか。
- 内容が日常の会話とかけ離れてないか。
などをチェックして、自分に合った教材を選びましょう。
練習の振り返りを行う
シャドーイングは繰り返し練習することが大切ですが、正しく発音できていないまま反復しても効果はでません。
1回の練習を完璧にするためには、自分が真似て発音している声を録音し、きちんとできているかを確認するようにしましょう。
録音することで弱点がわかるので、その部分を早く克服することができます。
シャドーイングにおすすめの教材3選
おすすめの教材を3選紹介します。
選定条件は、参考書などの書物、初心者向けのものを中心に選んでいます。
決定版英語シャドーイング超入門
リスニング力と会話力を同時に伸ばすことを目標に、トータル30時間の練習を目指します。専用のCDを使って挨拶から始まるゆっくりしたスピードの短い会話を練習します。
喜び、怒り、驚きなどの感情をイントネーションで表現する会話例や海外旅行や電話の表現の仕方、インタビューやニュースまで多彩なトレーニング素材が用意されています。
究極の英語リスニングVol.1
この教材で使用されている語句は、日本の英語学習者にとって有用な英単語12000語をレベル分けした語彙リスト「「標準語彙水準12000」の最初の1000語です。(固有名詞を除く)
この1000語は、英語の基礎を成す必須単語で、どのような英文にも登場する基本単語ばかりです。
知っている単語ばかりなので、聞き取りに集中できスピードが3段階に収録されているので、レベルに合わせた学習ができます。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
この教材で、リスニング、リピーティング、シャドーイングのトレーニングします。初級から初中級レベルに最適な中学レベルの英文で、語彙も制限しているので学習効果に期待できます。英文はトレーニングに合わせて収録したCD付きです。
シャドーイングにおすすめなアプリ3選
シャドーイングにおすすめな無料のアプリ3選を紹介しましょう。
TED
TED Talksは、いろいろな分野のエキスパート達のプレゼンテーションを無料で視聴できる動画配信サービスです。政治、心理学、経済、日常生活などの幅広いコンテンツの中から自分に合ったものを選べます。
TED Talksが英語学習に適している理由は、作品の内容がバラエティに富んでいることです。
無料なので視聴している途中でも興味がない内容なら、他の作品に切り替えることが可能です。モチベーションを維持するためには大切なことです。
また、作品が短いのが特徴です。約10分から20分程度となっていて、短いものであれば3分のものもあります。電車の中や仕事の休憩などにも利用できます。
TED
TED Conferences LLC無料posted withアプリーチ
YouTube
シャドーイングに特化した動画はもちろん、様々な英会話の動画がアップされていますので、自分に合うものを見つけて活用しましょう。
YouTube
Google LLC無料posted withアプリーチ
瞬間リスニング
瞬間リスニングは、オンライン英会話のレアジョブが無料で提供しているアプリです。
瞬間リスニングは「瞬間で回答できるフレーズ」を増やすための機能がいくつも用意されていて、テスト時間は最短10秒からです。素早い回答を意識し、素早く復習できる仕組みが整っています。
シャドーイングで上達した口コミを紹介
シャドーイングで英会話が上達した口コミを紹介します。
シャドーイングで英会話が上達した口コミ
【#TOEIC を使った Speaking練習】#シャドーイング って非常に役立ちますよ🤟
— りょうすけ / 大学中退→TOEFL DELFへ継続力💪🇫🇷 Youtubeもあります👍 (@Nanba_man) July 12, 2019
・正確なリスニング
・発音、イントネーション矯正
・何か伝える時のナチュラルさ
・TOEICの問題傾向把握
・英語資格関連の音声に慣れる
→たくさんメリットがあるんで、ミスしてもやってみることをオススメします👍 pic.twitter.com/uy20DdUVuG
リスニング力だけではなく、発音もよくなるので間違っても気にせず練習すれば効果が出てきます。
シャドーイングの結果をネットにアップした口コミ
Emma Stoneのゴールデングローブ賞受賞スピーチを耳コピしてみました #シャドーイング#lalaland pic.twitter.com/MTLNB4aNby
— kiki☺︎ (@kikijij60553598) March 25, 2019
シャドーイングを繰り返し行った結果、「ラ・ラ・ランド」でゴールデングローブ主演女優賞を受賞したエマ・ストーンのスピーチの真似ができるようになったそうです。感動のスピーチは、映画好きの人には楽しんで行える方法です。
繰り返し行って英語力をアップしよう
全く英語がしゃべれなった人が、アメリカで毎日、テレビを見ているうちにある日、突然何を言っているのかわかるようになったという話をよく聞きます。
これはリスニングによって聞く力が鍛えられたからでしょう。タレントのLiLicoさんも日本に来た頃は、全く日本語がわからないので、毎日テレビを見ていたら、自然にしゃべれるようになったそうです。
この訓練方法を知っていたのかどうかはわかりませんが、聞く力はどんな言語でも、繰り返し練習することで「リスニング」「スピーキング」「語彙」の力がつきます。
継続は力なりという言葉があるように、繰り返しシャドーイングを行うことで英語力はアップしていきます。
また、こちらの記事ではおすすめのシャドーイングアプリをご紹介しています。ぜひ、確認してみてくださいね。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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