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初心者のためのジャズピアノ|独学をしたい人必見の基本情報

ジャズピアノを弾きたい方に向けて、初心者が独学するときに知っておくべき基本情報をまとめました。興味はあっても、よく知らないジャズの歴史や簡単なコードで弾ける練習曲もご紹介するので、ぜひジャズピアノを始めるときの参考にしてください。
初心者のためのジャズピアノ|独学をしたい人必見の基本情報

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ジャズは、リズミカルな曲やしっとりとした曲など、曲によって異なる表現をするので、とても魅力的なジャンルです。

ここでは、初心者の方がジャズピアノを独学で始めるときに、役立つ情報をご紹介します。ジャズとは何なのか、ジャズピアノを弾く上で大切なコードについてもお伝えしているので、ぜひ練習する際にお役立てください。

ジャズのこと知ってる?ジャズピアノを弾くための基本知識

「カフェのBGMとして聴いたことがある」「バーで流れている曲」という漠然としたイメージをジャズピアノに持っているけど、詳しくはわからないという方がほとんどではないでしょうか。

まずはジャズピアノを始める上で知っておきたいジャズの基本的な情報をおさえておきましょう。

ジャズの歴史

ジャズは1900年ごろにアメリカのニューオリンズで生まれた音楽だと言われています。ジャズ音楽のルーツは、アフリカからの移民とその子孫の民族音楽からもたらされたと言われています。

当時のニューオリンズには、ヨーロッパから移民してきた人々もおり、様々な人種が集まっていた街で、新たな文化が生まれやすい環境でした。特に移民の人々はその苦悩や怒りを音楽にして表現し、その表現方法の豊かさが、型にはまらないジャズの形を形成したとされています。

ジャズの曲構成

ジャズは、セッションと呼ばれる様々な楽器がバンドのように演奏する形式が多いです。ジャズバンドといわれるベース、ドラム、サックスなどの楽器と一緒に演奏します。

演奏者同士でリズムを合わせて、体全身で音をとりながら、楽しく演奏するのがジャズの特徴ともいえます。ジャズの曲調はこれです。と一概には言い切れませんが、ほとんどのジャズの曲に共通しているのが曲の構成です。

ジャズの曲の構成としては、基本的に5つに分かれています。

イントロ→テーマ→ソロ→テーマ(バッキング)→エンディング

テーマにあたる部分がポップミュージックでいう「サビ」にあたる部分です。そして、テーマの間にあるソロの部分で、そのときに参加しているセッションの楽器で交代にソロ演奏をしていきます。ピアノがソロを演奏している間は他の楽器は伴奏として演奏します。

ジャズの名盤をご紹介

それでは、実際に有名なジャズの曲を聴いてみましょう。

動画でご紹介しているフランク・シナトラが歌っている『Fly Me To The Moon』は、ジャズのスタンダードナンバーの1曲と言われており、世界の歌手にカバーされていることでも有名です。

Fly Me To The Moon

5つのジャズの構成についても意識しながら聞いてみてください。ちなみこちらの動画のソロパートは、ピアノがメインで演奏しています。

たった3つのコードで弾ける練習曲を紹介

本場のジャズのジャズピアノって、実は1曲まるごとの楽譜がなくても演奏できます。特にクラシックピアノの経験がある方なら驚きですよね。

楽譜がない中でも曲を弾くことができる理由は、コード(音の和音)が楽譜の代わりとなるからです。

ジャズピアノを弾く上で、コードを覚えることは必須になります。このコードを覚えることで、演奏する曲のコードを一目見ただけで、すぐに曲が弾けるようになるので、まずは頑張って覚えましょう。

ドレミをアルファベットで覚えよう

コードはドレミではなくアルファベットで表示するので、まずはアルファベットで鍵盤で音の位置を確認しましょう。黒い鍵盤を黒鍵と言い、横隣の音を半音上げる場合は#、半音下がる場合は♭で表します。

コードって何だろう?

ジャズの楽譜にはB♭mやC7などが五線譜の上に表示されています。

「C7」であれば上の鍵盤の画像を確認すると「C=ド」になります。これはCコードであることを意味します。

「C7」の音を弾くことで、その箇所の伴奏することができます。

コードの種類

コードは全部で12種類あります。

C,D,E,F,G,A,B, D♭,E♭,G♭,A♭,B♭

12種類のもあるの?と思った方もいるかもしれませんが、実は12種類しかありません。

難しそうな楽譜だと、楽譜を読み込んで、音を理解するまでにすごく時間がかかりますが、このコードを12種類さえ覚えておけば、あとはスラスラ弾くことができます。初めは覚えるのが難しいかもしれませんが、ルールさえ覚えれば簡単です。

『きらきら星』をコードで弾いてみよう

今回は、皆さん知っている『きらきら星』を使ってコードを練習してみましょう。

きらきら星に必要なコードは3つです。

それはCコード、Fコード、Gコードです。

この3つのコード鍵盤を押す位置を覚えて左手で練習しましょう。鍵盤を抑える位置を赤い丸印にしてますので、Cコード、Fコード、Gコードの鍵盤の位置を確認してください。

コード名 鍵盤
Cコード
Fコード
Gコード

初めは和音で弾いてみて、慣れてきたら左手の小指から親指の方に順番に指を動かすように弾いてみましょう。これでアレンジが完成です。このようにコードを見て演奏することが、ジャズピアノを弾く上で大切になるので、まずはこの感覚を覚えてくださいね。

左手でのコード練習が慣れてきたら、右手は音符通りに弾いて、左手のコードを押さえるタイミングを上の楽譜を参考にして練習してみてください。

ジャズピアノを築いてきた有名なピアニスト|度肝抜かれる名演奏

ジャズピアニストといえども有名な方はたくさんいますが、今回現在も活躍されている日本人女性ピアニスト1名と、モダンジャズを築き上げた有名なアメリカ人ピアニストをご紹介します。 動画も載せているので、ぜひすばらしい演奏をお楽しみください。

上原ひとみ / The Tom and Jerry Show

日本を代表するジャズピアニストで、全米ビルボードのジャズ総合で日本人初の1位をとったり、世界でも認められているピアニストです。超絶な指の動きのテクニックの持ち主で、彼女の曲を聴くとピアノと一体になっているように感じすらします。ご紹介する曲は彼女のテクニックをご覧いただける動画になっています。

ビル・エヴァンス / Waltz for Debbie

モダンジャズを代表するピアニストとしても有名で、クラシックに音楽に影響受けたその旋律は、とても繊細で、数多くのピアニストにも影響を与えました。 ご紹介するWaltz for Debbie は自分の姪に贈った曲で、ジャズを代表する一曲として幅広い人気を得ています。

パド・パウウェル / Anthropology

モダンジャズのピアノの父と言われているピアニストです。また、ピアノトリオと言われる3つの楽器で演奏する編成方法を初めてジャズに取り込んだピアニストとしても有名です。 ピアノをジャズの花形にしたといわれるほど、彼のピアノのメロディーは人を魅了するものがあると言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。独学でジャズピアノを学びたい方に向けて必要となる基礎知識についてお話しました。

ジャズピアノは一見難しそうですが、自分流のアレンジをしたりと演奏者によって、その人の個性を表現することができるので、とても魅力のある音楽です。ぜひ独学でジャズピアノを楽しんでください。

ピアノの上達するポイントはこちらの記事で紹介します。ぜひ参考にしてください。

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みっきー /
ビギナーズ編集部 ライター

音楽と旅行が好きです。現地のおいしいものを見つけた時に幸せを感じます。最近はYOUTUBEの旅行Vlog(ビデオブログ)を見ることにハマってます。

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