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音読にはどんな効果がある?音読が大人にもたらす効果について解説

音読にはどんな効果がある?音読が大人にもたらす効果について解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

音読には人間の脳によい効果があるのをご存知でしょうか。音読することでストレスの軽減や思考を高める効果があると言われています。

また現代ではIT化が進み、コミュニケーション能力が不足しがちですが、そのコミュニケーションも取れるようになるのです。ここでは音読の効果やおすすめの本、そして音読についての注意点などを紹介していきます。

今まで音読をしたことがないという人は一度試してみてはいかがでしょうか。

音読で得られる効果

音読には人間の脳によい刺激を与えてくれるよいことばかりです。

今まで人と話すのが苦手だという人でも、音読することでコミュニケーション能力が高くなり、話すのが楽しくなることもあります。

読解力を鍛えることができる

読解力というのは、人間だけが持っている相手の言葉の意味を理解する能力のことです。小説や新聞などの文章を声に出して読むことで言葉の意味を自然に考えられるようになってきます。

漢字の読み方や文章の切れ目を理解しはじめ、記憶力や空間認知力が高まるのです。さらに本を読むときに音読をすることで様々な言葉を自分の口から耳へと伝わりインプットされやすくなります。

そして自然と覚えていくためボキャブラリーも増えて話すこと自体が楽しく感じてきます。

また音読ができるようになれば、読解力も高くなり頭の回転も早くなってきます。そのため音読と読解力は相互に高め合えるのです。

コミュニケーション能力が向上する

東北大学加齢医学研究所の調べでは、音読することで人が生きていくのに大切なコミュニケーション能力が向上していきます。さらに音読で前頭葉が活性化するということがわかっています。

自分が発声することに慣れることで、スムーズに人に話しかけられるようになるのです。そのため普段から音読で声を発声する練習を行なっていれば、自分から積極的に人に声をかけることができるかもしれません。

普段からあまり声を発しない人ほど、人とのコミュニケーション能力も低く、話すことへの苦手意識が根付いてしまうのです。

語彙力を身につけることができる

読めない漢字や用語を調べることで意味を覚えられるため、語彙力の向上が期待できます。どうしても黙読だと文書を理解しないまま進んでいき、わかったつもりでも結局わかっていないという場合が多いです。

小説などで登場人物の名前がよくわからなくなってしまうのもそのせいかもしれません。話の内容も曖昧になってしまうので、音読でしっかりと内容を把握していくとより楽しく本が読めるようになるでしょう。

英語は声に出したほうが覚えやすいと言われていて、音読によって前頭前野が活発になり、単語や文章を理解できるようになります。

人は目で見るよりも耳で聴いて覚えるため、この勉強法は理にかなっているのです。

ストレスを解消できる

前頭葉を刺激することで幸福ホルモンの「セロトニン」が分泌されます。セロトニンにはイライラや気分の落ち込みを和らげる効果があるのです。そのため日常生活でイライラしたり落ち込んだりしたときは、声に出して本を読みセロトニンを分泌させるとよいでしょう。

セロトニンには女性ホルモンと深い関わりがあり、セロトニンが増えることで自律神経がバランス良くなります。

女性にとってセロトニンは切っても切れない大事な役割があるので、音読を毎日行うことでセロトニンを分泌させていきましょう。

音読に適した本の選び方

音読と言ってもむやみやたらと本を音読すればよいというわけではありません。とく音読に効果のある本はどのようなものかを見ていきましょう。

自分のレベルに合っている

本に書かれている文法や単語を、ある程度理解できるわかりやすい本を選ぶようにしましょう。自分にとって知らない単語ばかりの難しい本は選ばないことです。

知らない単語を音読しても、視覚に入ってきた文字の情報を自分の持っている知識と認識できないため、音読に必要な単語認知や音韻符号をスムーズに読み取れません。

知らない単語を1つずつ調べていくのもよいですが、あまりにも多すぎてしまうと音読につながらなくなります。そのような難しい本を読んでいても反対に頭が疲れてしまって、長続きしなくなってしまうのです。

音読用に本を購入する際は、本屋さんで試し読みをしながら自分に合ったものを見つけていきましょう。

自分の知識よりもレベルの高いものを音読したいときは、先に精読を繰り返して知らない単語を調べておくことが大切です。

音読向けに作られている

音読むけの本は読みやすい文章を収録するなど、読者を飽きさせないための工夫が施されていることが多く、音読を始めたばかりの初心者に向いています。

さらに、トレーニングできるようにハードルも低めに設定されているため、毎日継続ができるようになるのです。

音読に自信がないと言う人も、音読向けのものを活用することで継続でき、楽しいという気持ちも芽生えていきます。

名作と呼ばれている作品を読む

日本の名作は日本語が美しく完成度が高いのが特徴です。名作文学の中でも自分がわかりやすく、気に入っているものを選ぶとよいでしょう。

例えば芥川龍之介や夏目漱石、川端康成などの著名人を選び、美しい言葉を発するのもよいです。芥川賞や直木賞の作品は厳選な審査の上で選ばれているため、文章も美しいものが多く完成されています。

正しい日本語も身につくため、少し慣れてきたと言う人は賞を獲った作品で高速音読をしてみるのもおすすめです。

音読におすすめの本

音読のために作られたもので初心者でも安心して活用できる本を紹介していきます。

読むと気持ちもリラックスでき、ストレス解消につながります。

心とカラダを整える おとなのための1分音読

元気が出る音読、気持ちが落ち着く音読、音や台詞を楽しむ音読が収録されています。

「坊っちゃん」「怪人二十面相」など、快活で歯切れのよい文章や、書き手の熱気が伝わってくる文章、そして優しい気持ちになれる文章などがあります。

収録されている内容はすべて読み手の視点から見て元気になれるものばかりです。さらに「源氏物語」「荒城の月」などしっとりとした詩を音読できるため、静かな夜に読みたくなる本です。

端から端まで1分で読み切れるため、毎日継続しやすいです。

声に出して読みたい日本語

齋藤孝さんは教育スタイル論の先駆けとして有名です。「声に出して読みたい日本語」は250万部以上を超えたベストセラーとなっています。

古典の名句や早口言葉、大きな活字で読みやすいのが特徴です。目で活字を追っているうちに思わず声に出して読んでいることでしょう。

かつて暗誦することは言語感覚を養うと言われていますが、心と身体を鍛える訓練法の一つでした。この本は忘れられつつある伝統的暗誦文化の復活を思わせるものです。

楽しみながら1分で脳を鍛える速音読

速読と音読を1つにした速音読を行うためのテキストです。夏目漱石や福沢諭吉などの名作が収録されていて、わかりやすくなっています。頭の回転を速くしたい人や記憶力を高めたい人、コミュニケーション能力を上げたい人などに効果を発揮できる本です。

速音読をすることで、早く正確に話の内容を掴めるようになります。その結果脳がフル回転して、テキパキと話せるようになるのです。同じ音読でも速く読むことで頭の回転がよくなり、脳が作り変えられます。

脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日

脳科学の研究から生まれたドリルで、60日分のトレーニング内容が収録されています。最近もの忘れが多くなってきた人や、言いたいことがなかなか思い出せない人などにぴったりです。

ドリルの内容は1日に1枚ずつ、表面の音読と裏面の漢字の書き取りを行います。

この繰り返しで音読をスピードアップさせていけば、左右の脳の多くが活発になっていく仕組みです。

音読の効果を高めるコツ

せっかく音読を行うのであれば、効果的な方法を学んでいきましょう。ポイントを抑えておけば、音読方法をうまく自分のものにできます。

毎朝10分以上継続して行う

朝に脳を活性化できれば1日を通してのパフォーマンスが向上しやすくなります。理由は10分以上連続で行うと脳が活性化しやすいからです。

以下のようなことを意識しながら読んでみてください。

  • 2から4行分を一息で読む
  • 慣れてきたら3~4行先まで見ながら読む
  • 抑揚をつけながらリズムよく読んでいく

とくに自分の読むスピードを意識しながら、毎日10分以上訓練することで、記憶力や創造力が高まり頭の回転がよくなります。

実際に毎日実践した人がMRIで計測すると、前頭前野の両側の体積が増えたとの研究結果も出ていたようです。

また人は毎日行うことで頭が慣れてくるため、どんどんとスピードも速くなっていきます。

たった10分で脳にとってよいことが起こるのであれば、朝起きたときや寝る前などで習慣にしてみてはいかがでしょう。

耳栓をした状態で行う

骨伝導率で声が体に響きやすくなるのでささやき声でも効果があります。余計な音が耳から入って来なくなるので集中力がより高まるでしょう。

ささやき声であれば喉の負担も軽くなり、音楽の流れているカフェでもゆっくりと音読を楽しめます。ヘッドホンや耳栓で耳をふせげば、小さな声を出しても頭の中で大きな声に聞こえるのです。

また家族に聞かれるのが恥ずかしいと言う人も試してみてはいかがでしょうか。

毎日違う文章を読む

同じ文ばかり読んでいると脳が慣れて刺激が伝わらなくなったり、飽きて続かなくなったりしてしまいます。毎日新しい文を読むことで効率よく脳を刺激できるのです。

まずは新聞のコラム欄を読んだり、好きな詩集の一説を読んだりして毎日少しずつ脳に刺激を与えてみてください。

さらに毎日10分間くらい立ちながら音読をすることでさらに脳の刺激を与えられます。

音読の効果を正しく得るための注意点

音読を行うのはよいことですが継続させるためのポイントがあります。

効果を上げるためにも音読の注意点を押さえておきましょう。

人が多い場所では行わない

通勤電車の中や、静かで席間隔の狭いカフェなど、周りの人が不快に感じる可能性のある場所は避けたほうがよいです。静かな場所ほど人の立てる物音に敏感になってしまうため、音読ではなく精読にするようにしましょう。

音読する際は周囲の人に配慮することを忘れないようにしてください。そのためなるべく自分の部屋で行ったほうが安心と言えます。

家族がいる場合はあらかじめ音読の効果を伝えておき、理解してもらいましょう。また聞かれる場合でも不快にならないような内容がよいです。

長続きしない人は仲間を作る

1人で取り組んでも長続きしない可能性が高い場合は音読サークルに入って音読仲間を作るのも一つの手です。

もしそのようなサークルがなければ、自分の友達や家族を誘って音読会を作ってみてもよいかもしれません。

たまに音読関係のイベントが行われることがあるため、インターネットで検索をすると音読会を開催していることもあります。積極的に参加していき、モチベーションを上げていくのもおすすめです。

人と共有する趣味ができれば長続きしやすく、家でもうまく音読できるように練習するようになるでしょう。友達がいればおすすめの本の貸し借りもできて楽しくなります。

感情をこめない棒読みはNG

棒読みでは脳に刺激が伝わらず、正しい音読の効果が得られないことが多いです。

文章を音読しながら重要な部分を考えていくと自然に抑揚がついていきます。すると読みながらリズムやアップダウンを意識できて、スピードも速くなるのです。

まずは本を読むときは自分に向けてではなく、誰かに聞かせるようなイメージで声に出してみてください。最初はどうしても文字に依存しがちなので、文字を見ながら音読し、次に文字から目を離して音読する練習から始めていきましょう。

恥ずかしがらずに感情を込めることで、文の構造や単語の定着度が変わってきます。

音読で脳を鍛えて日々の生活や仕事に役立てよう

音読をすることで脳によい刺激があることがわかりました。音読を毎日少しでも行うだけで十分な効果が得られます。

また、本が好きな人はこれを機に音読に切り替えてみるのもよいかもしれません。精読するよりも音読のほうが記憶に残りやすいので、せっかく読むのであれば声に出してみてはいかがでしょうか。

音読しやすい本を選び、注意するポイントを押さえて読んでみてください。脳の回転を速くするためにも、今日から早速音読生活を始めてみましょう。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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