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クラシックギターの弦のおすすめ9選|選び方も解説

クラシックギターを選ぶ際にポイントとなるのが、弦の張りの強さや材質などです。弦の張りの強さには、「ライトテンション」「ノーマルテンション」「ハードテンション」の3種類があります。ナイロンやチタニウムなど、弦の材質によっても音が異なるのが特徴です。
クラシックギターの弦のおすすめ9選|選び方も解説

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クラシックギターを演奏する人にとって、どの弦を選ぶかはとても重要。弦の張り感や材質などにより、音色や弾きやすさは大きく異なります。

しかし、市販されている弦にはさまざまな種類があり、自分に合ったものを選ぶのは難しくもあるでしょう。

そこでこちらの記事では、クラシックギターの弦選びのポイントやおすすめの弦9つを紹介します。

それぞれに特徴がある弦について詳しく知ることで、自分にぴったりの弦を探すことができるでしょう。

クラシックギターの弦の選び方

クラシックギターの弦は、材質や張りの強さなどによって、硬い音や力強い音、一転してツヤっぽくシックな音など、さまざまな音色を奏でられます。

つまり弦の特性を理解していれば、欲しい音が出せるということ。

ここでは、どのように弦を選べばいいのか、そのポイントについて紹介します。

材質で選ぶ

クラシックギターの弦には多様な材質があり、それによって音色まで変化してしまうほどの影響を与えます。

自分の好みで選ぶのもよいですが、用途に応じて使い分けると、さまざまな情感を醸し出せるでしょう。材質には主に以下のものがあります。

ナイロン弦

クラシックギターにおいてもっとも多く出回っているのがこの弦です。温かみのある落ち着いた音を響かせられるのが特徴で、あらゆるジャンルの音楽に向いています。

使い勝手のよい弦のため、どの弦にしようか迷ったときはナイロン弦を選べば間違いないでしょう。

しかし、弦が太くなればなるほど音がぼやけてしまうといった弱点も持っています。

そのような場合には、低音弦のみを別の材質に取り替えるなど、個別に対応することで解消を図りましょう。

フロロカーボン弦

ツヤのある、輪郭がはっきりした音が好きな人に使ってほしいのがこの弦です。

プラスチックを原料としており、音がぼやけやすいナイロン弦の特性を改善するために考案されました。

音が安定し、耐久性にも優れるなど、多くの奏者に愛用されています。

ナイロン弦に比べて硬いため張り感を強く感じ、指の力が弱い人は扱いづらいという特徴もあります。

初心者の場合は、まずナイロン弦を使いこなすことを目標にしましょう。

また、この弦は長期間使用すると繊維が毛羽立ってくるため、しっかりとした日頃のメンテナンスが欠かせません。

チタニウム弦

チタニウム弦は、ナイロン弦に混成物を加えてつくられました。強度や硬度は上記二つの弦の中間くらいで、太さはフロロカーボン弦よりも若干太めです。

ナイロン弦よりも力強い音が出せ、ビブラートもしっかりとかけやすいでしょう。

ただし、フロロカーボン弦と比べると弦の伸びが安定するまでに時間を要します。

演奏会などのために弦を張り替える際は、弦の伸びが安定するまでの時間を念頭においてタイミングを考えましょう。

ナイロン弦のぼやけた音が耳に障るという人は、試してみてはいかがでしょうか。

ナイルガット弦

ガット弦とは、ナイロン弦が主流になる前によく使われていた弦で、羊や牛の腸を材料につくられています。

やわらかい音色が出せるガット弦ですが、切れやすいことが難点でした。

そこで、音色はそのままに、耐久性のあるナイロン弦でガット弦を再現したナイルガット弦がつくられたのです。

やわらかい音とクリアな響きが特徴ですが、ガサガサした手触りのため、指で押さえるときに引っかかりを感じやすいでしょう。

一般的なナイロン弦ではつるつるしていて指が滑りやすいという人には向いています。

張りの強さ(テンション)で選ぶ

弦の張りの強さ(テンション)には、大まかに分けて「ライトテンション」「ノーマルテンション」「ハードテンション」の3種類があります。

その違いについて見ていきましょう。

ライトテンション(ローテンション)

3種類の中で張りがもっとも弱いのがライトテンションです。

指で押さえやすく、右手にもそれほど力を入れず弾けます。繊細な弾き心地で音に変化をつけやすく、立ち上がりの速さも抜群です。

音自体はやわらかい質感のため、落ち着きのある響きを楽しめます。

しかし、指に力が入りすぎるとノイズが発生したり、音が狂いやすくなったりする点は注意が必要です。

さらに、ハーモニクスを鳴らしにくいという弱点もあります。

ノーマルテンション(ミディアムテンション)

三つの中で中間的な張りを持つのがノーマルテンションです。

出荷時のクラシックギターは、ほとんどの場合この弦が使用されています。

あまり癖がないため、ギターを始めたばかりの人からベテランの人まで、あらゆる奏者に対応するといわれます。

バランスの良い音色が特徴で、ライトテンションとハードテンションのまさに中間的な存在です。

メーカーによっても弦の張り具合は異なりますが、どの弦にしようか迷ったら、ぜひ試してみることをおすすめします。

ハードテンション(ハイテンション)

紹介する弦の中でもっとも張りが強いタイプがこの弦です。

強い張りがあるため、力強い音色を楽しむことができます。前出の2種使用時に比べて繊細な音色は出しにくいですが、広いホールなどでの演奏にはうってつけです。

ただし、弦を押さえるにはそれなりの力が必要となるので、女性や指の力が弱い人、ギターを始めて間もない人などは、張りの弱い弦に慣れてから挑戦するとよいでしょう。

また、弦を常に張っておくとクラシックギターのネックが反ってくる恐れもあります。

演奏しないときは、常時、弦を緩めておくことをおすすめします。

おすすめのクラシックギター弦9選

ここでは、おすすめのクラシックギターの弦を8つ紹介します。

材質や弦のテンションを考慮しつつ、自分にとって使いやすいものをチョイスしましょう。

1. オーガスチン(AUGUSTINE)クラシックギター弦 レッドセット

世界初のナイロン弦を開発したブランド・オーガスチンが販売する、プロ御用達の弦は、伸びやかな明るい響きが特徴です。

ノーマルテンションの弦にしては質感がやわらかく、価格がリーズナブルなのも魅力でしょう。練習用にまとめ買いしておくのもおすすめです。

2. オーガスチン(AUGUSTINE))クラシックギター弦 リーガル レッドセット

従来モデルの制度の低さを改善するために開発されたモデルです。

チューニングの不安定さが改善され、出荷時の標準弦として使われるなど高評価を受けています。

ノーマルテンションの弦は押しやすく、力の弱い人や女性にもおすすめです。

耐久性やピンチの安定、甘い音色など、全体的なバランスに優れています。

オーガスチン(AUGUSTINE)クラシックギター弦 BLACK

こちらの「BLACK」もオーガスチンの手掛けるクラシックギター弦です。

きつすぎず緩すぎない独特なテンション感が特徴的で、根強いファンの多い弦でもあります。

そのテンション感の良さからエレキギターの弦として使用する方も。

価格もかなり抑えめなので、一度試してみるのもよいかもしれませんね。

3. ダダリオ(D’Addario)クラシックギター弦 プロアルテ Dynacore Normal EJ45TT

アメリカ・ニューヨークに本社がある弦楽器弦専門メーカーのダダリオの弦にはチタニウムが使用されています。

輪郭のはっきりした音が欲しいという人にぴったりです。豊かな音色が特徴で、レスポンスの良さや立ち上がりの速さも魅力でしょう。

従来の弦に比べ弦の寿命が大幅に改善された点も見逃せません。チューニングの安定度も抜群です。

4. サバレス(SAVAREZ)クラシックギター弦 カンティーガ 510CR SET

フランスの歴史あるブランド・サバレスの弦は、音の立ち上がりの速さや豊かな倍音が魅力です。

軽いタッチでありながら、弦がしっかりと振動します。ピッチの正確さや精度の高さも選ばれるポイントでしょう。

やわらかい低音弦のため、指で押さえたときのフィンガーノイズが少ないなど、高品質の弦を探している人に向いています。

5. サバレス(SAVAREZ)クラシックギター弦 トマティート T50R

フラメンコギタリストのトマティート氏が監修したことでこの名が付いた弦は、フラメンコはもちろん、あらゆるジャンルに対応した弾きやすさが特徴です。

キレとしなやかさをあわせ持ち、正確なピッチやレスポンスの速さも魅力です。

ただし、弦の張りが比較的強いため、張り替えた際に張り感が安定するまでに時間がかかります。

その分、しっかりとした張り感を好む人から人気を集めています。

6. ハナバッハ(HANNABACH)シルバースペシャル E815SLT イエローセット

ハナバッハオリジナル規格・スーパーローテーションを採用した商品です。

一般的なライトテンションよりもさらに張りが弱く、軽妙なタッチで繊細な音色を出したいという人にぴったりでしょう。

ジャズやボサノバなどさまざまなジャンルに対応していることに加え、弦を押さえる力もそれほど必要ないので、クラシックギター初心者にもおすすめです。

7. ヤマハ(YAMAHA)グランドコンサート クラシックギター弦 S10

ツヤのある音色や高音・低音のバランスに優れているうえ、強めな張り感が特徴です。

正確にチューニングをしたいという人にも向いています。

ヤマハの弦の中ではハイエンドに位置し、湿気を防ぐために上質な袋に1本ずつ入れられています。

時間が経っても錆びにくいため、たくさん購入して保管しておいても安心です。

8. サバレス(SAVAREZ)クラシックギター弦 500AR

ノーマルテンションでありながら、力強い音色が出せると評判の弦です。

バランスのよい張り感で、指の力が弱い人でも安心して弾くことができます。

さまざまなスタイルに対応し、ハーモニクスが鳴らしやすいため、どの弦にするか迷った際の選択肢の一つになりそうです。

まとめ

こちらの記事では、クラシックギターの弦の特徴や選び方のポイントなどについて解説しました。

それぞれの弦には長所と短所があり、自分がどのようなジャンルや演奏スタイルを好むかによっても選ぶ弦は変わってきます。

また、指の力の強さなども、弦選びの際のポイントとなるでしょう。

海外の有名ブランドや安心の国産ブランドなど、ブランドによっても弦の特徴は異なります。

こちらで紹介したものも参考に、自分に合ったクラシックギターの弦を選んでみてはいかがでしょうか。

ギターの弦の種類と特徴についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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