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目的別のおすすめインバーター発電機を紹介!選び方のポイントも解説

目的別のおすすめインバーター発電機を紹介!選び方のポイントも解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

台風や地震といった災害が多い昨今、需要が高まり始めているのがインバーター発電機です。

インバーター発電機という言葉を初めて聞いたという人もいるでしょう。インバーター発電機とは「どのような商品なのか」、また「選ぶときのポイント」などを詳しく解説します。

インバーター発電機の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

インバーター発電機とは

家庭でも使える小型発電機には、さまざまな種類があります。

その中でもおすすめのインバーター発電機とは、一体どのような商品なのか解説していきます。

電流を整える機能がついた発電機

インバーター発電機とは、周波数を整えて安定した出力を発揮して良質な電気の発電が可能な発電機です。使用される燃料は、主にガソリン・ガス・軽油の3種類です。

インバーターという装置が、発電された直流の電圧を家庭のコンセントで流れているものと同じ交流の電圧に変換します。そのため、変動の少ない電圧を安定して流せるようになり、ほかの発電機では故障となるパソコンといった精密機器にも使用できます。

また、現在発売されているインバーター発電機の多くは電化製品に合わせて50Hz・60Hz対応になっているため日本全国で使用可能です。

ただし、古い型のインバーター発電機は50Hz・60Hzどちらか1つにしか対応していない可能性があります。購入する前に確認しましょう。

整流による高い汎用性が特徴

インバーター発電機は電圧を整流することで精密機械などにも利用できるため、サイクロコンバーター発電機やスタンダード発電機といった従来機よりも高い汎用性が特徴です。

サイクロコンバーター発電機やスタンダード発電機といった従来機はIH炊飯器やテレビ、電子レンジといったマイコン制御の電子機器は使えますが、パソコンやスマートフォンの充電、リチウムイオンバッテリーを使用した充電工具の充電などには使用できません。

アウトドアでも災害時でも、電気が使えない場面で求めるのはパソコンやスマートフォンの充電、リチウムイオンバッテリーを使用した充電工具の充電でしょう。

従来機よりも高い汎用性が特徴のインバーター発電機なら、求めている電気の発電が可能です。

従来機よりも低燃費で静音性に優れる

インバーター発電機には、高い汎用性のほかに従来機よりも低燃費かつ音が静かというメリットがあります。

インバーターが使われている電化製品で有名なものにインバーターエアコンがあります。

電力消費の大きいエアコンは、室温を調整するための圧縮機の操作をインバーターに変えたことで浪費電力の大幅カットに成功しました。

また、エアコンを稼働しているときの音が気になるという人は少ないでしょう。インバーターの働きによって優れた静音性が保たれています。

発電機となるとそれなりの音は出ますが、インバーター発電機の音は50~70dBほどです。普通に会話しているときの声の大きさとほぼ変わりません。

さらに、インバーター発電機には重量が20kgほどのものが多く、女性でも1人で持ち運び可能です。

インバーター発電機の種類と特徴

軽量・低燃費・静音とメリットの多いインバーター発電機には、燃料や形状による違いがあります。

インバーター発電機の種類と特徴を見てみましょう。

使用される燃料で3種類に分かれる

インバーター発電機に使用される燃料は、主にガソリン・ガス・軽油の3種類です。

それぞれの静音性・燃費・コスト、その他特徴は以下の通りです。

特徴 ガソリン ガス 軽油
静音性 軽油と比べて音が小さい 商品により異なる ガソリンと比べて音が大きい
燃費 出力が大きく長時間運転が可能 出力や連続使用時間はガソリンに劣る 低燃費で長時間運転が可能
コスト ランニングコストが安い 定格出力が高いほどランニングコストは高い ランニングコストが安い
その他 小型かつ軽量だが、揮発性が高く低温でも引火・爆発する危険性がある ガソリンと比べて排気ガスがクリーン メンテナンスがしやすい

形状の違いは大きく2タイプ

インバーター発電機の形状には大きくわけて本体がカバーで覆われているカバータイプと本体がむき出しになっているフレームタイプがあります。

それぞれのコスト・メンテナンス性・その他の特徴は以下の通りです。

特徴 カバータイプ フレームタイプ
コスト 高い 安い
メンテナンス性 修理やメンテナンスは大変 修理やメンテナンスは簡単
その他の特徴 小型かつ軽量 大型かつ騒音

インバーター発電機の選び方とポイント

燃料やタイプによって異なる特徴のインバーター発電機の選び方とポイントを見てみましょう。

購入後に後悔しないためにも、自分の用途にあったインバーター発電機を選びましょう。

利用する電気機器の消費電力を計算しよう

インバーター発電機を選ぶときは、利用する電気機器の消費電力を計算します。電気機器の消費電力は、機器本体や取扱説明書に記載されています。

消費電力の記載がない場合は、メーカーに問い合わせるか型番からネットで調べてください。

電気機器の消費電力は起動時で考えよう

消費電力を調べてギリギリすべての電気機器が使える出力の発電機を選んでしまうと、正常に動かない電気機器が出る場合があります。

電気機器の消費電力は起動時が最も大きく、起動時に消費される電力を起動電力といいます。

順番に電気機器を起動させれば消費電力のみの計算でも使えることはありますが、複数の電気機器を同時に起動させる場合は起動電力で計算しましょう。

電気機器により起動電力は消費電力の1倍~4倍まで大きくなるため、詳しい起動電力を知りたいときはメーカーに問い合わせるのが確実です。

ここでは、一般的な電気機器の起動電力の目安をまとめたので参考にしてください。

電気機器 消費電力(W) 起動電力の目安(W)
ノートパソコン 200W 200W
テレビ(37型) 300W 300W
コーヒーメーカー 650W 650W
電気ポット 1,000W 1,000W
ハロゲンヒーター 1,000W 1,000W
家庭用炊飯器 1,300W 1,300W
ホットプレート 1,300W 1,300W
家庭用扇風機 50W 100W
ハロゲンライト 250W 500W
電気ドリル 300W 600W
インパクトレンチ 500W 1,000W
電動丸ノコ 600W 1,200W
電子レンジ 1,000W 1,800W
電気カンナ 1,200W 2,400W
釘打ち 1,500W 3,000W
家庭用冷蔵庫(小型) 100W 400W
小型クーラー 200W 800W
家庭用冷蔵庫(大型) 250W 1,000W
電気芝刈機 400W 900W
水銀灯 400W 1,600W
水中ポンプ 500W 2,000W
エアーコンプレッサー 750W 3,000W

余裕のある定格出力を選ぼう

起動電力を参考にして計算しても、ギリギリの定格出力のインバーター発電機を選んでしまうと電気機器の動作が不安定になる場合があります。

インバーター発電機の定格出力の計算式は以下の通りです。

出力単位 1W=1VA 1000W=1kvA

先ほどの表を参考にして、例えばノートパソコンと家庭用扇風機、家庭用冷蔵庫(小型)を同時に使うと消費電力の合計は350Wになります。しかし、起動電力は700Wです。

そのため、700VA以上の出力を持つインバーター発電機であれば計算上は問題ありませんが、起動時に必要になる電力は常に同じとは限らないため余裕が必要になります。

利用するシーンを考えて選ぼう

利用するシーンの違いでも最適なインバーター発電機は異なります。

起動電力の高い電気機器の利用が多ければ高出力タイプが適していますし、周囲に人がいる環境なら静音性の高いものが最適です。

利用するシーンごとに異なるインバーター発電機の選び方を見てみましょう。

アウトドアなら静音性や車載性のあるもの

キャンプやアウトドア利用では、周囲への騒音配慮や持ち運びやすさを考慮して選びましょう。ベストな騒音レベルは44dB~50dBです。

60dBを超えるインバーター発電機は周囲の人に「うるさい」と思われる可能性があります。

また、発電機の多くは持ち運んで使うことを前提に作られており、タイヤと持ち手がついています。

キャンプやアウトドアで利用する際は、砂利道や草原でも運びやすいものを選びましょう。

DIYなどの電動工具には高出力タイプ

DIYで活躍する電動工具の多くは起動電力が高めです。そのため、必然的に高出力タイプしか選択肢はありません。

また、住宅街でDIYを楽しみたいなら静音性も重要なポイントになります。

しかし、高出力タイプで静音性の高いインバーター発電機の種類は少ないため、本格的なDIYを行いたいときは複数の発電機の併用利用も検討しましょう。

防災対策なら保存性のよいポータブルガスタイプ

災害時の停電などの際に利用したい場合は、保存性のよいポータブルガスタイプを選びましょう。ガソリンや軽油は揮発性が高く、長期保存に向いていません。

また、揮発性が高いことで長期保存をすると爆発する恐れもあります。

単発利用や使用感を知りたいならレンタルがおすすめ

インバーター発電機の購入を検討している人や何度も使う予定がない人には、レンタルがおすすめです。

実際の使用感を知ることで、自分の用途に適した商品を選べます。

また、購入すると置き場の悩みやメンテナンスの手間などがありますが、レンタルにすれば使用頻度が低い人は面倒な悩みや手間から解放されます。

発電機の使用で注意すべき点

メリットばかりに目が向いてしまいますが、発電機の使用の際には注意すべき点が4つあります。

使い方次第で大事故につながる危険性もある発電機使用の注意すべき点を見てみましょう。

電気機器には周波数が異なるものがある

日本には50hzと60hzの周波数があります。静岡県を流れる富士川と新潟県を流れる糸魚川のあたりを境にして、東側は50hz・西側は60hzです。

多くの電気機器は50hz・60hzの両方に対応していますが、まれにどちらかにしか対応していないものもあります。

間違った周波数での使用は電気機器の故障の原因となるため注意しましょう。

また、インバーター発電機の中には周波数の切り替えができないものがあります。周波数の切り替えができないインバーター発電機は、使い勝手も悪いのでできるだけ避けたほうがよいでしょう。

燃料の扱いはルールを遵守

インバーター発電機の燃料の種類には、ガソリン・ガス・軽油があります。この3種類の中で特に注意が必要な燃料がガソリン・軽油です。

ガソリン・軽油は揮発性が高く、冬場に多い静電気がきっかけで燃え広がる場合もあります。

非常に危険な燃料であるガソリン・軽油の購入はガソリンスタンドでできますが、消防法に適合した金属製のガソリン携行缶もしくは軽油用ポリタンクが必要になります。

また、1度に購入できる量の制限もあるので、しっかりルールを把握したうえで購入しましょう。

使用については説明書を熟読する

発電機は室内での使用禁止やエンジンをかけたまま燃料の給油禁止といった禁止事項があります。禁止となる項目は大きな事故につながる可能性が高いものです。

発電機使用前に説明書を読んで、禁止事項や注意事項をしっかり理解してから使い始めてください。

メンテナンスは徹底しよう

メンテナンスの方法は取扱説明書に記載されています。メンテナンスを行うか行わないかで発電機のエンジンの寿命は大きく変わります。

日頃から使うのではなく防災用に購入した場合でも、月に1度は試運転を行い動作確認を行いましょう。

また、長期間発電機を使わない場合は、必ず燃料を抜いてから保管してください。

ガソリン・軽油は経年劣化するため、そのまま放置してしまうとエンジンの故障の原因になります。

アウトドア向けインバーター発電機2選

1人使用にも複数人使用にも対応できる静音性の高いアウトドア向けインバーター発電機2選です。

重すぎない小型サイズなので、持ち運びやすく車に積むのも簡単です。

ヤマハ EF900iS

アウトドアでも周囲を気にせず使用できるサイレント設計のインバーター発電機です。インバーター発電機の中でもクラス最軽量の本体なので、女性でも簡単に持ち運べます。

エンジンの回転数を必要最低限に設定するエコノミーコントロールや低回転でも高出力が出せる二重巻線方式、小型軽量の新設計マフラー、吸音材などにより高いサイレント性を実現しています。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 900VA
交流コンセント 15Ax2個
燃料 ガソリン
燃料タンク容量 2.5L
連続運転時間 約11.9~4.1時間
乾燥重量 12.7Kg
全長x全幅x全高 450x240x380mm
騒音レベル 48.5~86dB

ヤマハ EF1600iS

余裕の出力と軽さを両立したインバーター発電機です。女性では片手で簡単に持ち運ぶのは難しくなりますが、両手であれば持ち運べる重さです。

コントロールパネルが同一面にあるため操作がしやすく、定格出力3,0kVA取出しが可能な並列運転機能も搭載しています。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 1,6kVA
交流コンセント 20Ax2個
燃料 ガソリン
燃料タンク容量 4.2L
連続運転時間 約10.5~4.2時間
乾燥重量 20Kg
全長x全幅x全高 490x280x445mm
騒音レベル 51.5~89db

DIY作業向けインバーター発電機2選

高出力と静音性を両立したDIY作業向けインバーター発電機2選です。住宅街で本格的なDIYを行っても、苦情の対象になりにくいインバーター発電機です。

ホンダ EU55is

従来のキャブレター式モデルと比べて低燃費かつ長時間の運転が可能なインバーター発電機です。

1人での運搬も手軽にできるワンタッチ可倒式ハンドルと大径移動車輪が装備されています。

さらに別売りのハンガーキットを使えばクレーンによる吊り下げも可能です。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 5.5kVA
交流コンセント 15A×2個、最大30A×2個
燃料 ガソリン
燃料タンク容量 18.0L
連続運転時間 約15.8~6.1時間
乾燥重量 118.1kg
全長x全幅x全高 848×700×721mm
騒音レベル 82~90dB

デンヨー GE-2800SS-IV2

エコノミーコントロールで低騒音・低燃費を実現したインバーター発電機です。移動に便利な車輪には、不意に動いてしまうのを防止するストッパーもついています。

直流12Vバッテリー充電専用コンセント付なので、電気機器に限らずバイクなどの充電も可能です。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 2.8kVA
交流コンセント 20A×2
燃料 ガソリン
燃料タンク容量 12L
連続運転時間 約8.6~5.0時間
乾燥重量 68kg
全長x全幅x全高 680x445x555mm
騒音レベル 85dB

防災対策向けインバーター発電機2選

ガスタイプの防災向けインバーター発電機2選です。長期保存に適しているガスタイプの防災向けインバーター発電機には、カセットとプロパンの2種類があります。

三菱重工 MGC900GB

家庭内での保存がしやすいカセットガスタイプのインバーター発電機です。プロパンと比べて連続運転時間が短くなりますが、用意しやすい手軽さが魅力です。

大型ハンドル付なので持ち運びやすく防災だけでなく、アウトドアなどにも活躍します。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 850VA
交流コンセント 不明
燃料 カセットボンベ
使用温度範囲 10℃~40℃
連続運転時間 ボンベ2本で約1時間
乾燥重量 22kg
全長x全幅x全高 400×330×390mm
騒音レベル 60dB

ホンダ EU9iGP

プロパンガスを使用している家庭におすすめのインバーター発電機です。プロパンガス供給設備と専用ガスコードをワンタッチでつなぐことができ、停電時でも安定した電気供給が望めます。

さらに、ガス給湯器などの電源にも使えるため、災害時でも電気・ガスに困りません。

スペック 詳細
定格周波数 50Hz/60Hz (切替式)
定格出力 900VA
交流コンセント 15A×2個
燃料 プロパンガス
使用温度範囲 -15~40℃
連続運転時間 約110時間
乾燥重量 13.4kg
全長x全幅x全高 451×242×379mm
騒音レベル 58db

用途に合った種類を選んで最適なものを選ぼう

インバーター発電機には持ち運びに便利な小型なものから大型の高出力タイプまで、さまざまな種類があります。

用途が「気軽に使えるアウトドア用」なのか「高出力が必要なDIY」なのか「いざというときしか使わない防災用」なのかでも最適なものは異なり、保管しておく場所でも適したものは変わります。

インバーター発電機を購入する際は、用途や保管場所を考慮して最適な種類を選びましょう。

こちらの記事では、ソロキャンプ用テントをご紹介しています。簡易テントからしっかりとした宿泊向けまで様々なタイプから掲載しています。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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