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失敗しないポータブル電源の選び方|おすすめの商品と合わせて解説

ポータブル電源は、人気と共にスペックやサイズ、デザインも豊富になってきました。その中から、はじめてポータブル電源の購入を検討されている方でも、自分に合うものが見つかるように情報をまとめてみました。
失敗しないポータブル電源の選び方|おすすめの商品と合わせて解説

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人気の製品は売り切れが続出しているほど、ポータブル電源に徐々に注目が集まってきています。ポータブル電源。アウトドアや災害対策として1台持っておくと便利で安心なアイテムです。

ただ、コンビニで手軽に購入できるモバイルバッテリーとはちがい、バッテリー容量が大きい分、その価格帯は3~15万円程度とかなり高めで、製品の幅も広く、どれを選べばよいか迷ってしまいます。

使用目的に合った製品を選べるように、ポータブル電源の仕組みから、種類、選び方、おすすめ製品を紹介していきます。

ポータブル電源の仕組み

屋外でACコンセントが必要なエンジン発電機とは違い、ポータブル電源は充電式のバッテリーが内蔵されています。

自宅でバッテリーを充電しておけば、繰り返し使うことができますし、ACコンセントを使う家電にも対応できるようにバッテリーの直流電力と家電の交流電力の交換装置も内蔵された蓄電池となっています。

バッテリーを使用している

今出回っているポータブル電源のほとんどは、バッテリーにリチウムイオン電池を使用しています。

ポータブル電源が発売された当初は、車と同じ、鉛製のバッテリーだったので「充電時間が長い」「機器のサイズが大きく、重い」という特徴があり、一般人向けではありませんでした。

しかし、スマートフォンに普及とともにリチウムイオン電池が普及し、ポータブル電源のバッテリーにリチウムイオン電池が使用されるようになってからは、「大容量で、サイズは小型化」を実現できました。

充電器を使用する

ポータブル電源は、バッテリーを充電すれば、何回でも繰り返し使えます。家庭用の100VのACコンセントで充電する方法が一般的ですが、ソーラーパネルがついている製品やシガーソケットで充電可能な製品もあります。

ソーラーパネル式の充電器であれば、屋外でも充電できるので災害時も安心です。連日のキャンプで使用したい場合は車で充電できるものがおすすめです。

インバーターを使用している

ポータブル電源に内蔵されているバッテリーは直流のDC3.7Vのリチウムイオン電池です。そのため、交流のAC100Vの家庭用電化製品を使用する場合は、直流から交流に変換する必要があります。

直流と交流の違いは、電気の流れる方向・電圧・電流が変わるものが交流(AC)、変わらないものが直流(DC)です。

この変換をする役割がインバーターの仕組みになっています。ポータブル電源を選ぶ中で、このインバーター選びが難しく悩むところになります。

ポータブル電源の種類

電気が流れるときは、波のような形状で伝わっていきます。この電気の波形は正弦波(せいげんは)と矩形波(くけいは)の2種類に分けられます。

失敗しないインバーター選びのチェックポイントは「正弦波タイプ」を選ぶことです。正弦波タイプも2種類ありますので、それぞれの特徴をお伝えしていきます。

ローコストな矩形波タイプ

矩形波の波形は「プラスとマイナスが直線かつ直角に切り替わる」という特徴があり、安定した一定の電流が流れません。

そのため、パソコンや精密機器に使用すると故障リスクがあり、電気毛布のように温度調節があるものもうまく使えないことが多いです。

矩形波タイプのポータブル電源は1万円台で購入できますが、使える機器が限られるので注意が必要です。小型の扇風機やスマートフォンの充電など、繊細で複雑な電力を必要としないものに適しています。

安心して使える正弦波タイプ

正弦波の波形は「プラスとマイナスがなだらかな波形で切り替わる」ので、家庭用のACコンセントと同様の波形です。そのため、一般的な家電に使用することが可能です。

正弦波タイプのポータブル電源は、一番ラインナップが多いので価格帯の幅はありますが、4~6万円台の製品が人気です。

IH炊飯器や家庭用冷蔵庫、調光式の照明、電気毛布や電気こたつ、パソコンやテレビなどの精密機器に使いたい場合に適しています。

「アウトドアや災害時に家電を使えるようにしたい!」「PCやテレビを見られるようにしたい!」という方は、この正弦波タイプのポータブル電源を購入するとよいです。

一部の家電に使える修正正弦波タイプ

修正正弦波は擬似正弦波とも呼ばれます。修正正弦波の波形は、正弦波ほどプラスとマイナスの切り替わりがなだらかではなく、階段のようにカクカクしています。

そのため、矩形波タイプ同様に精密機器への使用は故障リスクがあります。

修正正弦波タイプのポータブル電源は1万円台で購入でき、アウトドアや災害時に携帯するランプ、ホットプレートなどの単純な家電に使用や非常用の電源として適しています。

ポータブル電源の選び方

正弦波タイプかどうかをチェックした後は、さらに細分化して目的に合わせて選んでいくことができます。具体的に5つの方法を紹介します。

容量で選ぶ

ポータブル電源の容量はWhで表記され、Whの数値が高いほど容量も大きくなります。

Whは電力(W)と時間(h)から計算される単位ですので、200Whの表記であれば消費電力100Wの電化製品を2時間使えるということになります。

日帰りのアウトドアで使用する場合は200Wh以上、キャンプの場合は350Wh以上がおすすめです。

※100W(電力)×2h(時間)=200Wh

サイズで選ぶ

ポータブル電源は国内外のメーカーから多くのモデルが出ていて、製品によってサイズや重量もさまざまです。

サイズは20~30センチ程度のものが多いです。重量はバッテリーサイズと比例して、容量が大きければ大きいほど重くなります。

アウトドアや防災グッズとして使用するのであれば、5kg程度の持ち運べる製品がおすすめです。

出力端子で選ぶ

ポータブル電源の出力端子の種類は、AC電源ポート、DC電源ポート、USBポートの3つです。

家電に使用したい場合はAC電源ポートがあるものを、スマートフォンやタブレットの充電に使用したい場合はUSBポートがあるものを選ぶとよいです。

出力端子の種類と合わせて、その口数もチェックしましょう。AC電源ポートやUSBポートは2口以上あると、同時に2つの家電を使用したり、充電できるのでとても便利です。

防水機能で選ぶ

川や海でのバーベキュー、釣りなど水辺でポータブル電源を使用する場合には防水機能があるとよいでしょう。

誤って水がかかってしまったときや、急に雨が降ってきたときの故障リスクを減らすことができます。万が一の水害時に使用するときも防水機能があると安心です。

充電方法で選ぶ

ポータブル電源自体の充電は、ACコンセントで行う方法が一般的です。

屋外で使用していたときにバッテリー切れが起きたり、災害時の使用のことを想定して、シガーソケットやソーラーパネルでも充電可能な製品を選んでおくと安心です。

防災グッズとしてはソーラーパネル式の充電機能がある製品がおすすめです。

ピクニックにおすすめのポータブル電源3選

容量目安は200Wh以上、5kg程度の軽量モデルがおすすめです。

soaoki ポータブル電源 S601


正弦波タイプで2万円以下というコスパが高いので、はじめてポータブル電源を買う方におすすめです。

コンパクトで軽量なので持ち運びも簡単で、ピクニックで音楽を流したり、夏には扇風機、冬には電気毛布などを使用できます。

スペック 詳細
容量 222Wh
重量 2.52kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

Anker PoerHouse 200


業界最小サイズで、持ち手に握りやすい太めのラバーバンドを採用しているので、持ち運びやすさNO.1です。外装はアルミニウム仕様なので、見た目の高級感もあります。

ミニ冷蔵庫や30インチ以内のテレビにも使えるのでお花見やバーベキュー時におすすめです。

スペック 詳細
容量 213Wh
重量 2.7kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

LACITA ポータブル電源 エナーボックス


電気自動車でも使われる三元系リチウムポリマー電池を採用し、車業界からも注目される安全性の高さを保ちます。

最大7台の同時充電が可能で、音楽、扇風機、家電を使用しながら、デジカメやスマートフォンの充電もできます。小型で持ち運びしやすいのもおすすめです。

スペック 詳細
容量 444Wh
重量 5kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

キャンプにおすすめのポータブル電源3選

容量は350Wh以上、出力端子はACとUSBが充実しているモデルがおすすめです。

cheero Energy Carry


ポップで遊びのある、キャンプにぴったりのデザインです。LEDライト搭載で夜のアウトドアで重宝します。

独自の「Auto-IC」機能でApple製品からAndroidまで自動識別し、機器ごとに最適な電流を最短時間で流してくれます。

スペック 詳細
容量 500Wh
重量 5.4kg
充電方式 ACコンセント
出力端子  AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

suaoki ポータブル電源 G500


AC、DC、USBポートがそれぞれ2口ずつ、さらにType-CもあるのでMacBookやXperiaの充電が可能です。容量、充電、ポートの全てが充実していて、5万円台というコスパも良いのもおすすめのポイントです。

スペック 詳細
容量 500Wh
重量 6.8kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

SmartTap ポータブル電源 PowerArQ


おしゃれなポータブル電源を求めている方に大人気の製品です。容量に比例して価格帯も6万円台と高めですが、料理好きで冷蔵庫や炊飯器、ホットプレートなどの調理環境を充実させて、夜にはスマートフォンなどの充電もしっかり行いたい方にはおすすめです。

スペック 詳細
容量 626Wh
重量 6.0kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

こちらの記事では、キャンプで使えるポータブル電源の種類やおすすめ商品を詳しくご紹介しています。

災害におすすめのポータブル電源3選

持ち運べる5kg程度の重さとソーラーパネルでの充電機能がついているモデルがおすすめです。

Jackery ポータブル電源 700


フルで充電しておけば2泊3日は使用できる容量です。避難所での扇風機や電気毛布の長時間使用に備えられます。

容量の割には6.3kgと軽量で、キャンプでも、万が一の災害時にもしっかり対応し、家族を守りたい方にはおすすめです。

スペック 詳細
容量 700Wh
重量 6.3kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

SinKeu ポータブル電源


USBポートが4口ついているので、家族で同時にスマートフォンの充電がしたい方におすすめです。価格も1万円台で、サイズも200mm×200mm×80mmとコンパクトなので起き場所を選びません。

スペック 詳細
容量 220Wh
重量 2.3kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

Webetop ポータブル電源

1万円台で買える照明付き正弦波タイプのポータブル電源です。ス緊急時以外もキャンプや夜釣りなどでも使用できます。スマートフォンの充電やヒーターや扇風機の利用ができれば十分という方におすすめです。

スペック 詳細
容量 220Wh
重量 2.3kg
充電方式 ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル
出力端子 AC電源ポート、DC電源ポート、USBポート
インバーター 正弦波タイプ

ポータブル電源は使うシーンを明確にして選ぼう

発電機の騒音も、モバイルバッテリーの容量不足によるストレスもポータブル電源があれば解決できます。

キャンプやバーベキューでの料理、音楽、動画などの彩りを加えて、アウトドアの質をあげてくれたり、万が一の災害時でも照明やスマートフォンの充電ができるポータブル電源の仕組みや特徴を簡単にお伝えしました。

ポータブル電源が1台あるだけで、その場の充実度がグッとあがります。

家族や友人との時間をスペシャルな時間にするために「メインで使うシーンは?」「誰と使う?」「何を同時にいくつ使う?」「充電する環境は?」など使いたいシーンや目的に合わせて、自分にピッタリのポータブル電源を探してみてください。

きっとそのお気に入りのポータブル電源が、大切な人とのひとときを最高のものにしてくれるでしょう。

こちらの記事では、キャンプ用品のおすすめグッズと初心者が揃えたい基本グッズリストをご紹介しています。

電源を気にしないで良くなれば、野外で思いきり楽しめます。アウトドアには GoProを持参してみてはいかがでしょうか?

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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