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ベース初心者必見!奏法の特長と違いを知り、自分に合ったスタイルを選ぼう

バンドの芯と言っても過言ではないベースですが、その奏法はさまざまで、表現できる音色も異なります。こちらの記事では、奏法別による違いと特長をご紹介しています。自分に合った奏法を知り、より楽しくベースを弾きましょう。
ベース初心者必見!奏法の特長と違いを知り、自分に合ったスタイルを選ぼう

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バンドの芯と言っても過言ではないベースですが、その奏法はさまざまで、表現できる音色も異なります。この記事では、奏法別による違いと特徴をご紹介しています。自分に合った奏法を知り、より楽しくベースを弾きましょう。

ドラムとベースの安定さがバンドの上手さに比例すると言っても過言ではありません。憧れのバンドを思い、ベースを始めたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

ベースの奏法はさまざまで、その奏法によって表現できる音色も異なります。オーソドックスな奏法もありますが、自分の好きな奏法から始めても良いでしょう。表現したい形や好きなアーティストに合わせて選ぶ方法もおすすめです。各奏法の違いと特徴を始め、自分にあった奏法を選びましょう。

ベース奏法の種類

ベースにはさまざまな奏法があると書きましたが、あまりイメージしづらいかもしれません。。そのためここでは主要な奏法ごとに簡単な説明をしていきます。

基本となる奏法は4種類

ベースの奏法は、ピック奏法、指弾き、スラップ奏法、タッピング奏法と大きくわけて4つあります。ピック奏法はスタンダードな奏法の1つで、ピックを使い弦を弾いて音を奏でます。アタック感のある強い音色が特徴で、パンクやロックなどハードなジャンルにもおすすめの奏法です。

指弾きもピック奏法同様にスタンダートな奏法の1つです。基本的に2本の指で弦を鳴らす奏法で、柔らかい音色が特徴です。指先で弦を弾くので繊細な表現をしやすく、ジャズからロックまで幅広いジャンルで使える奏法です。

スラップ奏法は、親指で弦を叩きつけ、その他の指で弦を引っかけて音色を奏でます。パーカッションのような効果が得られ、独特なアタック感とグルーヴ感が特徴です。

タッピング奏法は、指板上の弦を指で叩き付けて押弦したり、そのまま横に弾くことで音を奏でる奏法です。片手タッピングと両手タッピングの2種類に分かれ、両手タッピングはより音域を広く表現できるため、鍵盤楽器向けの楽曲も演奏できます。

それぞれの奏法によって、表現できる音色もさまざまです。また、向いているジャンルも異なります。初めてベースを弾く方には、スタンダードなピック弾きか指弾きがおすすめです。しかし、好みに合わせて表現が特徴的なスラップ奏法やタッピング奏法に挑戦してもよいでしょう。

音楽のジャンルによって奏法を使い分けよう

奏法の違いによって、奏でる音色や表現は変化します。プロの中にも、1つの奏法しか使わないアーティストもいます。自分の弾きたいジャンルが決まっている場合は、ジャンルに合った奏法を知っておきましょう。

ピック奏法は、ピックで弦を弾いて音色を奏でる奏法で、硬く輪郭のあるハッキリとした音色が特徴です。比較的テンポが早くて激しい、ロック、パンク、メタル等のジャンルでよく使用される奏法です。

指弾きは指で直接弦に触れるので音の強弱がつけやすく、表現力が豊富な奏法です。柔らかい音色が特徴で、ジャズ、ポップス、R&B、ファンク、ロックなど幅広いジャンルで使用されています。

スラップ奏法は、これまで縁の下の力持ちであったベースが、花形としても活躍できるようになった奏法です。弦を叩いたり弾くことで軽快なリズムを生み出すことができます。高度なテクニックが必要になりますが、幅広いジャンルで使用できる奏法です。

タッピング奏法は、テクニカルな楽曲を演奏できることが特徴です。見た目の派手さもあるため、ソロパフォーマンスでよく見られる奏法です。さまざまな音色を奏でられ、ジャンルを絞らず演奏することができます。

初心者におすすめ ベース奏法の選び方

ベース奏法を説明しても「自分に合った奏法が分からない」といった方もいらっしゃるでしょう。そのためここからは奏法ごとの特徴について詳しく触れていきます。

弾きやすい奏法を選ぶ

ベースの弾き方には、ピック奏法、指弾き、スラップ奏法、タッピング奏法と4種類の奏法があります。その中でもピック奏法と指弾きは、カバーしているジャンルも豊富で一般的に弾きやすい奏法です。

ピック奏法はピックの持ち方をしっかり覚えれば音が揃いやすく、指弾きは感覚を得やすいクラシックなスタイルです。

スラップ奏法とタッピング奏法もそれぞれ弾き方に特徴があります。スラップ奏法は親指を弦に叩きつけることが特徴で、タッピング奏法は弦を強く推すなど独特の指使いが必要です。

本格的に練習を始める際には、まず1つの奏法に絞り集中して練習すると良いでしょう。

ピック弾きと指弾きはスタンダートで初心者の方も始めやすい奏法ですが、迷う場合には全ての奏法を試してみて、自分に合う奏法を選んでもよいでしょう

好きなプレイヤーを参考にする

全ての奏法を試しても、どの奏法にするか悩むこともあると思います。

そんな時は、自分の好きなアーティストを探してみましょう。アーティストによって奏法を絞っている人もいますし、同じ奏法でも表現の仕方は千差万別です。

自分の好きなアーティストと同じ奏法を選んだり、表現を真似してみることで練習のモチベーション維持にも繋がるでしょう

ピック奏法の特徴と弾き方

「弦楽器といえばピック奏法」と思われている方も多いと思います。ここからはピック弾きの特徴について、より具体的に触れていきましょう。

初心者向けの奏法

ピック奏法は、ピックを使い弦を弾くので、比較的初心者でも音を出しやすいことが特徴です。また音の粒が揃いやすいため、均一な音を奏でることができます。

ピックの素材や硬さ、厚みによっても音の変化をつけることができます。弾き方だけでなくピックによって自分の個性を出せることもピック弾きの特徴と言えます。

ピック奏法の音質

ピックを用いて弦を弾く奏法のため、指弾きと比較すると硬い音色になることが特徴と言えるでしょう。硬めの音質はロックやパンクに向いています。

ピックを変えることで音に変化を与えることもできます。薄いものはソフトな音色に、硬いピックは音色も硬くなります。

形状は、ディアドロップ、三角、おにぎり型と3種類あります。より硬い音を出したい場合は、持ちやすいディアドロップかおにぎり型がおすすめですが、自分の持ちやすい形を選ぶとよいでしょう。

ピック奏法の演奏法

ピック奏法には、ダウンピッキングとオルタネイトピッキングなどいくつかのスタイルがあります。それぞれの弾き方と特徴をご紹介します。

ダウンピッキングは、ピックを上から下に振り下ろすことで音を奏でるスタイルです。一定方向に弦を弾くため音が安定しやすくリズムが取りやすいことが特徴です。

早いテンポの曲の場合、ダウンピッキングだけでは弾くのが難しいことがあります。

手首に力を入れず、ピックは弦に対して並行に当てることがポイントです。

オルタネイトピッキングは、上からピックを下ろしたあと、戻す際にも弦にピックを当てて音を出すスタイルです。往復でピックを使用するので、効率よく音を奏でることができます。

音の粒を揃えるのがやや難しく訓練が必要ですが、リズムの早い曲を演奏しやすい点が魅力と言えるでしょう。

ピック奏法の練習方法とポイント

ピック奏法を練習する際のポイントは、ピックの持ち方と右手首の使い方です。

ピックの持ち方は、人差し指と親指を使い、指が十字になるように持つのが一般的です。ピックを持った時に、先端が5mm~1cm程出るようにしておくとよいでしょう。力まず持つことも大切です。

ダウンピッキングとオルタネイトピッキングどちらも、右手首に力を入れないことが重要です。ピックを持ち、内輪を扇ぐように動かすことを意識しましょう。右手は、ボディの中央に置くのが基本の位置となります。右手の位置によって、音の硬さに強弱をつけることができます。

腕の場所は、ボディにしっかりつける人や、少し浮かす人などさまざまなので、自分に合った位置を見つけましょう。力を入れすぎず、自然体で演奏できるフォームを見つけることが大切です。

各弦で弦を弾く感覚が変わるので、とにかく反復練習が上達のコツです。リズムを掴みやすいメトロノームやリズムボックスを使うのもおすすめです。

ツーフィンガー奏法の特徴と弾き方

「ツーフィンガー奏法」は一般的に「指弾き」とも呼ばれています。ツーフィンガー奏法の特徴をまとめてみましたので、ピック奏法の特徴と比べてみてください。

幅広い表現が可能な奏法

ツーフィンガー奏法は、人差し指と中指を使って演奏する方法で、指弾きの基本的な奏法です。

それぞれの指に別々の動きをさせるため、慣れるまでは指がうまく動かないかもしれませんが、幅広い表現ができるのはツーフィンガー奏法の魅力と言えるでしょう。

ツーフィンガー奏法の音質

ピック奏法と違い、音の粒を揃えづらいという難点はありますが、柔らかい音色を出せるのが特徴です。

直接弦に指を当てる奏法なので、その触れ方1つでさまざまな音を奏でることができます。

柔らかい音や硬い音、強さのある攻撃的な音を表現できるので、ジャズやポップスだけでなく、メタルやロックなどさまざまなジャンルで使われる奏法です。

ツーフィンガー奏法の演奏法

人差し指と中指を使うツーフィンガーは指弾きの中で最もスタンダードな奏法です。音色や音量を揃えやすく、指弾きを始める際にまず習得すべき奏法です。2本の指しか使用しないため、速弾きはあまり得意としません。

ツーフィンガー奏法に薬指と小指を加えて演奏する、3フィンガー、4フィンガーという演奏方法もあります。同時に3本~4本の指を使用するので、音の粒を揃えることが難しく、習得にも時間がかかります。

メリットはツーフィンガーでは難しい速弾きが可能な点と、表現力が豊かになることでしょう。

まずはツーフィンガーをしっかり練習し、慣れてきたら徐々に薬指や小指を使う回数を増やし慣らしていきましょう。

ツーフィンガー奏法の練習方法とポイント

まずは右手のフォームをしっかり覚えましょう。親指はピックアップの上に置くのが基本ですが、1~3弦を弾くときは4弦に置いてもいいですし、1~2弦を弾くときは3弦に置くなど変化させてもよいでしょう。使わない薬指と小指は少し握るような形にすると弾きやすいです。

練習する際には、人差し指と中指で弾く時の音の均一さを意識しましょう。指先だけでなく指の付け根から動かすとしっかりとした音を奏でることができます。

まずは4弦で反復練習を行い、その後、3弦、2弦、1弦を練習しましょう。慣れるまではメトロノームを使い、リズムをしっかり取れるようになることが大切です。

スラップ奏法の特徴と弾き方

スラップ奏法に憧れてベースを始める方も多いのではないでしょうか。ここではそんなスラップ奏法の詳しい解説をしていきます。

ベーシストが憧れるパーカッシブな奏法

スラップ奏法は、弦を叩いたり引っ張ることで演奏するスタイルで、パーカッシブな音色を奏でることができる奏法です。慣れないと音が不安定になりますが、練習してコツを掴めばそこまで難易度は高くありません。

派手な音色とベースソロにも利用できるのは、スラップ奏法ならではの魅力です。

スラップ奏法の音質

打楽器のようなパーカッシブな音を奏でる奏法で、元々はジャズやファンクで使われていましたが、現在ではさまざまなジャンルで使用されています。

サムピングとプルという弾き方を組み合わせることで、スラップ奏法独特のバチバチとした音色を生み出します。

スラップ奏法の演奏法

スラップ奏法にはいくつかの弾き方があります。最も一般的な弾き方は、親指を横向きにする弾き方です。親指のコントロールがしやすいため、細かいテクニックを多用したい時におすすめの奏法です。

サムピングはサムダウンとサムアップがあります。サムダウンは親指で弦を叩き、その勢いを下の弦で止める方法で、サムアップは、弦の下に親指を入れて爪で弦を引っ張り音を出す奏法です。

プルは人差し指を弦に引っ掛けて演奏するのが一般的ですが、薬指や小指を使って全体でプルをするとより幅広い音を表現できます。

サムピングとプルで同時に使うコンビネーションによる演奏は、圧巻です。

スラップ奏法の練習方法とポイント

スラップ奏法は、弦を叩いたり引っ張る動きに目が行きがちですが、最も大切なことは右腕をしっかり使えるようになることです。

右腕の動きをマスターすると、音を均等に出せるだけでなく、リズムも安定します。リズムが安定すれば、速弾きも可能になり演奏の幅を広げることができます。

手はあまり握りこみ過ぎず、親指を立てるような形が基本的のスタイルです。力を抜き、スムーズに動かせるように練習することが上達のポイントです。

タッピング奏法の特徴と弾き方

とにかく派手でテクニカルなプレイをしてみたい方におすすめなのが「タッピング奏法」です。難しいイメージを持たれがちですが、特徴を掴んでおくことが大事になってくる奏法です。

派手な見た目でソロ向きの奏法

タッピング奏法は、ハンマリングのように弦を強く押して音を出す奏法で、早いフレーズを演奏することができます。高速で動く指の動きとその早弾きから、見た目が派手なソロパフォーマンスにも人気の奏法です。

ライトハンド奏法とも呼ばれ、右手の動きが特徴的な奏法です。

タッピング奏法の音質

高速で多くの音を出すことができるため、ギターコードのような演奏が可能です。元々、ジャズの分野ではよく使われる奏法でしたが、テクニックをより見せる現代では、ロックやヘヴィメタルのジャンルでも積極的に使用されています。

ハンマリングのみで奏でる奏法なので、タッピング奏法でしか表現できないアタックの少ないなめらかな音色が魅力の1つです。

超高速でタッピングを行うアーティストも現れるなど、歴史と共に洗練されている奏法です。

タッピング奏法の演奏法

指で弦を叩きつけるハンマリングオンと、弦に指を引っかけるようにして音をだすプリングオフがあり、この2つの奏法を合わせて、トリル奏法と呼びます。そしてこのトリル奏法が進化した奏法がタッピング奏法です。

タッピングには2種類あり、右手でタッピングを行うのがライトハンドタッピングで一般的には人差し指1本で演奏を行います。中指、薬指、小指を使うとより多くの音をだせますが、難易度も高くなります。

レフトハンドタッピングは左手でタッピングを行う奏法で、両方組み合わせることで幅広い表現が可能になります。

タッピング奏法の練習方法とポイント

まずは、右手の人差し指をつかい、タッピング奏法の感覚を掴むことが大切です。

右手は浮いていると安定せず、音の粒を揃えづらいので、指板横に載せます。手は弦に対して垂直にすることで、タッピングの際にしっかり力をこめることができます。また指を立てることで最小限の力で演奏することができます。

難易度が高いため、まずは弾く弦や人差し指だけで反復練習をしっかり行うとよいでしょう。

各奏法の特徴を知って表現の幅を広げよう

ベースと一口に言っても、奏法によって弾き方も出せる音色もさまざまです。オーソドックスな弾き方を学びたいという方には、ピック奏法と指弾きがおすすめです。

パフォーマンスとして目立つ奏法がよければ、フラップ奏法やタッピング奏法がよいでしょう。

奏法によって、奏でる音もさまざまです。ピックを使うことでよりベース本来の硬い音を表現できたり、指だからこそ出せる柔らかい音を表現することもできます。

奏法のそれぞれの特徴を知り、自分のなりたいイメージや好きなアーティストを参考にすることで、モチベーションを維持し楽しく練習ができそうですね。

さまざまな奏法に触れ、表現の幅を広げることでベースの世界を楽しみましょう。

こちらの記事ではベース初心者の練習方法について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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