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今からできるキッチン菜園|魅力と簡単な栽培方法紹介

今からできるキッチン菜園|魅力と簡単な栽培方法紹介

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「自分で作った野菜で料理をしたい」「でも、家庭菜園となると難しいのでは」と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、今回紹介していく「キッチン菜園」は、比較的簡単に自宅の小さなスペースで始められる野菜栽培なので、手軽に始めたい方におすすめです。

日々の生活を楽しくするための手段でもあるので、今回はその魅力と、今日からでも始められる栽培方法について紹介していきます。

キッチン菜園とその魅力

キッチン菜園は、自宅のキッチンなど小さなスペースで行うことのできるガーデニングのことです。誰でも簡単に短期間で行えるだけではなく、その他にも魅力があるので紹介します。

1年を通じて簡単にできる

まず、キッチン菜園の特徴は、畑やプランターなどの菜園よりも手入れが簡単で、季節を問わずに育てられるということです。生育の期間が短いため、カイワレ大根やルッコラなど、早いものだと10日~2週間で収穫可能となっています。

さらに、農具も必要なくペットボトル1つで育てられる野菜もあるので、室内の小さなスペースで始めることが可能です。毎日使うキッチンに置いて、水やりなどのお手入れも簡単にすることができます。

再利用することで節約やゴミの削減となる

キッチン菜園は、野菜を育てて食費が節約できるというメリットだけではなく、再利用によりゴミの量を減らせるというメリットもあります。普段は捨ててしまう、キャベツや人参などの野菜のヘタや芯から育てるという栽培方法もあるので、ゴミが減り、エコにも繋がるでしょう。

癒し効果やインテリアとしても楽しめる

また、自分で育てた野菜を見ることで得られる癒し効果や、植物を育てて得られる愉しみがあることもキッチン菜園の魅力です。

1から自分の手で育て、成長を観察していた野菜であると、その味わいもまた変わってくるでしょう。さらに、台所に栽培している野菜の色が加えられるため、インテリアとしても楽しむことができます。

育てるための容器

野菜を育てる過程において、プランター(育てるための容器)を作れるということも、キッチン菜園ならではの楽しみとなってきます。よく「捨てるのがもったいない」と感じるような容器を目にすることがあるのではないでしょうか?

たとえば、デザートカップは水耕栽培という土を使わない栽培方法で役に立ち、サイズや形によって育てたい野菜を組み合わせ、使用することができるのです。

こうのように、購入したものではなく、空き缶やプラスチック容器などを再利用し、デザインすれば台所をおしゃれな場所へと変化させられるでしょう。

コットンシートやスポンジ

野菜を栽培するとなると「土が必要なのでは?」と思う方もいると思います。しかし、先ほども紹介した水耕栽培では、土を使用せずに既にご自宅にあるもので代用することが可能です。

通常、水耕栽培ではタネを蒔くための土台が必要になってくるのですが、その土台にはスポンジを使用するとよいです。食器用スポンジや掃除用のメラミンスポンジなど、水をたくさん含められるものであれば代用可能となっています。

初心者でも管理が簡単でおすすめで、スポンジだけではなくキッチンペーパーでも何枚か重ねることで栽培用として利用可能です。

液肥があればベター

液肥は、液体肥料の略です。通常は作物の栽培において、固形肥料を用います。しかし、キッチン菜園では土耕栽培よりも、液肥を扱う水耕栽培の方が小さなスペースで野菜を育てられ、液肥の方が使い方が簡単なのでおすすめです。

液肥とそのメリット

液肥は固定肥料に比べて植物に素早く栄養を与えられるという特徴があります。また、土での栽培(土耕栽培)でも使用でき、固定肥料よりも、適切な量だけ肥料を与えることができ、初心者の方でも心配なく使用できるでしょう。

また、液肥は有機肥料と無機肥料(化成肥料)があり、キッチン栽培では無機肥料がよいでしょう。有機肥料は自然の素材を用いているため腐りやすいですが、無機肥料の場合は人工的な栄養素を集めたものになっているため、腐りにくくなっているからです。

用法容量を守って使おう

メリットがある一方で液肥は速攻性があるため、適切な量を与えなければ植物にとって生育しづらい環境となり、腐らせてしまう可能性もあるのです。

通常、水に薄めて使ったりもするので、使用しすぎると残りがコケの養分となり、コケが大量発生することもあります。規定量が液肥のメーカーごとに指定されているので守って使用しましょう。

残り野菜の再利用方法を紹介

ここでは種から育てるのではなく、残り野菜を使い簡単に行えるキッチン菜園を紹介します。残った野菜から再生させるため、新たに何か購入する必要はなくエコで節約的な方法です。

根菜類は切り落としたヘタを水に浸すだけ

ニンジン・大根などのよく使う根菜類は、切り落とし部分を水に浸しておけば1週間程で葉の部分を収穫できるのです。その手順を以下に紹介します。

用意するもの…根菜類の切り落とした部分・浅い容器・水道水

  1. 浅めの小皿を用意して、野菜が半分まで浸かる程度に水道水を入れる
  2. 切り落とした部分の切り口を下にして水に浸ける(全体に浸かると吸収する水が多くなってしまうので、半分だけ浸ける)
  3. 明るく風通しのよい場所で、1週間程置く
  4. 1日1回の水やり・入れ替えを忘れずに行う(入れ替えをしないと腐ってしまいます。)

伸びてきた葉は切り、刻んだりすることで、料理として使うことができます。このように、簡単な手順だけで、かぶやネギも育てることができるのでおすすめです。

豆苗も再収穫できる

栄養満点で安価に購入できる豆苗は、切った残りの根の部分だけを水に浸すだけで再収穫することができます。

用意するもの…豆苗(根と豆の部分から2センチ残したもの)・容器・水道水

  1. 容器に根が浸る程度の水道水を入る
  2. 明るく風通しのよい場所に置き、1日1回水を入れ替える(根菜類と同じく毎日綺麗な水で保つようにするとよい)

1週間程度(7~10日)経つと、食べられる程の長さまで成長するので、ハサミや包丁で収穫しましょう。また、切ってしまっても、3~4日で新しい芽が出てくるので、もう一度同じように栽培することも可能です。

スプラウト類をタネから育ててみよう

「スプラウト」という野菜を見たり、聞いたりしたことがある方は多いのではないでしょうか。スプラウトは栄養も高く、さらに種から作れるキッチン菜園としては、比較的簡単な方法となっているので紹介していきます。

スプラウトとは

スプラウトは、発芽直後の植物の新芽のことです。新芽は、成長するための養分やパワーが蓄えられている状態のものなので、スプラウトは「天然のサプリメント」とも呼ばれています。

ラディッシュやマスタードの新芽が欧米ではよく食べられていますが、日本では「かいわれ大根」や「ブロッコリースプラウト」がこのスプラウトにあたり、よくスーパーで目にするのではないでしょうか。上記で紹介した「豆苗」もえんどう豆の新芽です。

このようにスプラウトには、種類がありますので以下の表にまとめます。

4つのスプラウトの種類
もやしタイプ 発芽から出荷まで、常に日光が当たらない暗室で育てるタイプ
例:もやし、アルファルファ
中間タイプ 暗室で発芽後に、光を当てて育てるタイプ
例:ブロッコリースプラウト
かいわれタイプ 暗室で発芽後、茎が伸びてから光に当てて育てるタイプ
例:かいわれ大根、マスタードスプラウト
発芽直後タイプ 発芽まで育てその後に食用とするタイプ
例:発芽玄米

かいわれタイプのスプラウトを育ててみよう

スプラウトの種類は4つありますが、ここではよくスーパーで見かけるかいわれ大根などの「かいわれタイプ」のスプラウトの育て方を紹介します。容器にワイングラスやデザートカップなどを使用すると、栽培の楽しみや見る楽しみも増えるのでおすすめです。

用意するものはスプラウトの種子(薬剤処理をされている種を選ぶとよいです)と容器、スポンジやキッチンペーパー、アルミホイル、水道水です。

収穫までの日数は1週間から10日程です。収穫までの手順は下記の通りです。

  1. 用意した容器の底に、スポンジまたはキッチンペーパーを敷く
  2. 1の中に水を入れて、しっかりスポンジやキッチンペーパーを濡らす
  3. その上から、種子が重なることがないように蒔く
  4. 容器全体にアルミホイルを被せ、光を当てないようにする(かいわれタイプは遮光することで発芽する)
  5. 毎日朝と晩に水やりをする
  6. 発芽し、ある程度伸びてきたらアルミホイルを外す
  7. 日当たりのよい場所に移し、緑化させる

双葉が緑色になったら収獲のタイミングです。根元部分をはさみなどで切り、流水して料理に使用しましょう。(個人で育てるため衛生面で差が出ることがあります。そのため、生食ではなく炒めたり、スープに使うとよいです。)

キッチン菜園の注意点

キッチン菜園では「水・日光・温度」の管理が重要です。植物を栽培することは生き物を育てることになるため、管理をしていかなければ、枯れてしまったり腐らせてしまうこともあります。そのため、キッチン菜園では以下の点に気をつけましょう。

水はこまめに入れ替える

キッチン菜園をする際には、水を毎日あるいは朝晩でこまめに入れ替えましょう。

水を入れ替えずにいると雑菌が繁殖し、濁っていきます。それは、生きている植物にとって成長しにくい環境になってしまうので、水は綺麗なものを保ち、容器も時々洗うとよいです。

また、水が少ない程濁りやすくなります。大きな容器で水耕栽培させる場合は、3~7日に1回で大丈夫ですが、小さな容器で栽培する際や再発芽させる際は、毎日水を変えましょう。

水に浸しすぎないこと

「野菜全体が水に浸されているから問題ないだろう」と思っていても、野菜にとっては適切な水分量ではないこともあります。水が少なすぎても植物は育ちにくいですが、多すぎると根腐れが起きてしまうことも少なくはないのです。

そのため、植物に適切な水量を与えることが大切です。毎日の水やりでは、一定の量を与えるために丸ごと容器の中の水を交換し、新しい水を入れるということを心がけるとよいでしょう。

直射日光の当て過ぎに注意

日光を当てることは、植物にとって必要不可欠なことです。しかし、強い直射日光を当てすぎると植物は腐ってしまうことがあります。そのため、直射日光は避け、適切な日照時間だけ確保するようにしましょう。

直射日光を避けるためには、レースカーテンなどで遮光をしたり、日が当たらない場合は場所を移動したりするなどし、管理するとよいです。また、日照時間は3~4時間程度が適切と言われています。野菜によってその時間も変わってくるため、種から栽培する場合は説明書に従って管理しましょう。

栽培に適した室温を保とう

水と日光とともに、室温を管理することもキッチン菜園に重要なことの1つです。植物の栽培温度は、15~20度が適切と言われており、これを保つことで1年を通して野菜を栽培することが可能となってきます。

また、温度が上がる夏はエアコンで室温を調節するとよいです。しかし、エアコンをかけすぎてしまうと乾燥の原因となるため、風量の調節や容器の置き場所には気をつけるとよいでしょう。

手軽にキッチン菜園を始めてみよう

今回紹介してきたキッチン菜園は、比較的簡単にそして短い期間で行うことができます。

インテリアとしてもキッチンなどのスペースを変化させたり、節約やエコにも繋がってくるので、日々の生活を明るくできる1つの方法です。加えて、自分で栽培したものを食べるということは、さらに料理を楽しくさせ、味わい深くなるでしょう。

まずは、自宅にあるものから手軽に始めてみることがおすすめです。

ベランダ菜園で簡単に育てられる野菜についてはこちらの記事を確認してみてくださいね。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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